2007年04月23日

『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

 あの“狂虎”シンからは「白豚」と罵られ、あの“黒い呪術師”ブッチャーからは「キザ野郎」と嘲笑われる。80年代の悪玉・凄玉たちに散々、揶揄非難されたにも関わらず、彼らを向こうにまわし、当時、昭和プロレス黄金期、もっとも銭を稼いでいた、つまりギャランテイの高かったレスラーとは、まさしく“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデスであったという、事実。

 何しろ、新日本来日時、ギャランティが高すぎてシリーズ全戦参戦なんてありえない次第で、決まって、“特別参戦”という名目で来日、する。全戦参戦なんて、母国・アメリカで人気が有りすぎて叶わないという、表向きの理由はともかく、確かに華やかな、色の在るレスラーだった。

 シンたちからすれば、「俺こそが、シリーズを(新日本をも)支えている」というプライドもあり、誠に許せない“特別参戦”だったのでしょうけれど、彼の前身は、いわずと知れた、あのディック・マードックとの猛撃コンビ『ジ・アウトローズ』。 エルボー・スタンプ、エルボー・ドロップという、古き良き時代を彷彿とさせる二大技を駆使し、NWA圏、AWA圏を席巻、そこからの何故に!?あのおしりフリフリの転進なのだから、シン・ブッチャーの抗弁もむげなるものかな、とも思えなくも無い。

 国際プロレス、初来日のち、全日、新日と参戦。ときの活躍団体、提携先への来日だから、移籍がどうの?というきな臭い話しも無い。レスリングセンスがどうだとか、漂ってくる思想みたいなものがどうだとか?そういう観点をも飛び越えた、誠に誠に華やかなりしアメリカン、“元祖・狂乱の貴公子”とは彼のことを指し示していたのだろうか? 

 私は、当時、ただなんとはなしに思い入れなく、彼の参戦を見つめていたが、分けても何故だか、シン辺りとの一戦には、「どうせ、決着は着かないだろうな?」とは思いつつも、不思議とわくわくする勘考が沸き立って仕方が無かった、覚えがある。私の中の二面性がにょきにょきと沸き立ったのか?時の新日本、その標榜していたスタイルは“過激”なるプロレスではあったが、到底そぐわぬスタイルとは思いながらも、“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス、彼だけには、あまりにあのキャラが相応しく思え、許せる範疇であったのかも知れない。

 紅い血に映える、金髪。オーバーアクションで、「どうなんだい?この結末は?」とでも問いたげに大きく両手を広げて、観客を見回すさま。いまから想い起こせば、あれが千両役者とでも言いえよう、立ち振る舞いというものだったのだろうか?

 こういう立ち振る舞いのレスラーも似て非なるかな?いまのマット界、来日外国人にはそうそうお目にかかれなくなってしまった。どのジャンルでもそう?であるように“没個性化”はやはり時代の趨勢というものなのかななどと、私はまたひとり、感慨をあらたに抱いてしまった。

posted by 美城丈二 |22:34 | プロレス、この果て無き浪漫 |
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この記事に対するコメント一覧
Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

『赤い血に映える』というと
リックフレアーになってしまう僕は
ダスティ・ローデスはちょっと抜けているところ

僕が高1の夏にマンガを読まなくなってから流行した『きん肉マン』でも活躍していたと思われる
ダスティ・ローデスですか

腰をフリフリというと
ワフー・マクダニエルですね:笑

スンマセン、自分が言いたいだけのコメントで:汗

posted by みのる | 2007-04-25 00:33

Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

息子は金箔のオカマキャラですね

posted by GD | 2007-04-25 15:54

Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

「アメリカンドリーム」ダスティーローデス。典型的なアメプロのスーパースター。マードックとの「テキサスアウトローズ」好きでした。でもローデスが新日参戦したのはピンときませんでした。当時「正統派ストロングスタイル」を掲げ殺気を前面に押し出し「全日本のプロレスはうそ、自分達こそが真のプロレス。ハーリーレイスなんて3分もあれば倒すよ、問題外。」などと過激な(わけのわからない)発言を連発していた「猪木新日本」が何故おしりフリフリのローデスなの?という感じでした。猪木とシングルやりましたっけ?なんか「特別出演」ぽくて何ナノかなーと思ってみてました。バックランドもピンときませんでしたが、まぁWWFとの関係上仕方ないかなぁと思いつつジャンボとの対決を夢観ていました。相方のマードックはさすがと言うかその名人芸でスッポリと新日の中に入っていきましたが、ローデスの場合馬場さんのプロモーターとしての手腕とか当時のNWAとの関係からして全日本に参戦してた方が日本でブレイクしてたんじゃないかなぁと思いますが・・・

posted by 鈴木敏朗 | 2007-04-25 20:26

Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

 鈴木敏郎さん、再びのお越し、誠に嬉しいです。「相方のマードックはさすがと言うかその名人芸でスッポリと新日の中に入っていきましたが」おっしゃられる通り、新日本移籍後のマードックは、次第にその“本領”を発揮し、新日色をうまく咀嚼して健闘していましたよね。ローデスもそうですが、マードックも、またものしてみたい懐を感じさせた、レスラーでしたね。度々のコメント、有りがたく、今後ともどうぞお見知りおきくださいませ。丈

posted by 美城丈二 | 2007-04-26 08:28

Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

ローデスが親日に来日した当時、私はまだ大学生で新日のシリーズ最終戦の蔵前に通ってました。
ゴングやファイトから米国で彼はスーパースターということを知っていたため、来日を非常に期待していたものです。強いと言う印象ではなく、時にオーバーアクションで客をヒートさせるのがうまかったと思います。今考えると、猪木の目指すストロングスタイル(死語?)とは対極にありますが、当時全日でテリーファンクが熱狂的な人気を得ていたため、ローデスにもそれを期待していたのではないでしょうか。劣勢になるとおこる「ローデス、ローデス」というコールの中に四半世紀前の自分がいました。。。。

posted by 北京在住 | 2007-04-26 12:01

Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

いやいや、まさか『ジ・アウトローズ』

本日たまたまネットサーフィン中に、ディックマードックを思い出し、検索していた所引っかかりました。いやぁ~、ここへ来てみるとダスティ・ローデスではありませんか!奇妙な因縁と申しましょうか繋がりをこのブログには感じてしまいます。時間がずれていますが、ローデスのコラムは今日始めてみました。

実は、ローデスなる選手は私のフェイバリット漫画の一つ「キン肉マン」の『ビューティ・ローデス』を見て、知ったレスラーです。まさしく、漫画の描写そのままの立ち振る舞い。昭和新日しか受け入れられない自分にとっては『何だコイツ』エルボーとパンチだけじゃん!!と、とても受け入れがたかったと、それしか印象にありません。

アメリカの観客を引きつける何かがあったんでしょうね。自分の目指したプロレスラーの対極に居た人なんでしょうね。

posted by ビリー・ジャック | 2007-04-27 19:25

Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

「アメリカの観客を引きつける何かがあったんでしょうね。自分の目指したプロレスラーの対極に居た人なんでしょうね。」「四半世紀前の自分がいました」北京在住さん、ビリー・ジャック さん、誠にコメント、嬉しいです。私もその四半世紀前、プロレスラーの在りかた、みたいなものを私なりの真剣さをもって考えていた、一群のひとりなわけです。人間形成期における、ふと感じた価値観の違い、それはあまた居るプロレスラーたちが様々、多種多様化していればこそ見えてくる道理かなとも思われます。かつてプロレス世界は、まさに万華鏡を見るようだと論じた識者もおられました。私たちも、その万華鏡の世界に酔いしれた者のひとり、いい時代でしたね。コメント、重ね重ね、嬉しく思います。有難うございます。丈

posted by 美城丈二 | 2007-04-29 10:02

Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

小さい頃ダスティ・ローデスの良さって全然わからなかったんです。

実況で強豪とかアメリカのスターみたいなこと言われても強さを感じるわけでもなく、かっこいいわけでもなく。なんでこんなブクブクのやつがって思ってました。

一方ディック・マードック。毎シリーズ来日してるんじゃないのかってくらい来てましたね。ハンセンのように荒々しさを前面に押し出すわけでもなく、飄々とした感じで。特に強さを見せるわけでもなかったと思います。

しかし、たまに見せる強さというか怖さというか。絶対に喧嘩しちゃいけないタイプだと思います。大きく分類するとマードックとジャンボ鶴田は同じグループに入るのでは?

たまに見せるって言うのが、美城さんの大好きなプロレスラーの懐刀ってやつですかね?

posted by のり | 2007-05-18 11:56

Re:『ジ・アウトローズ』から華麗なる!?変身“アメリカン・ドリーム”ダスティ・ローデス

「しかし、たまに見せる強さというか怖さというか。絶対に喧嘩しちゃいけないタイプだと思います。大きく分類するとマードックとジャンボ鶴田は同じグループに入るのでは?」
 
 そうですね、マードックは一概に好きなレスラーだったとは言い難いのですが、「美城さんの大好きなプロレスラーの懐刀ってやつですかね?」と問われましたら、その範疇に確かに存したレスラーだったと思いますね。懐厚さをまさに感じさせるレスラーではなかったのかなと。彼のファン多数おられて、よく以前はそういう踏み込んだ談義にもなっておりましたよ。いまや、私、古里暮らし。そういう意味合いにおいても、このサイトは大事に扱っていこうと思っております。のりさん、いつもながら、暖かいコメント、有難うございました。丈

posted by 美城丈二 | 2007-05-19 11:32