美城丈二@魂暴風;Soul storm *a martial art side

(雑感)革命前夜・以後「藤波vs長州“名勝負数え唄”

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 藤波vs長州“名勝負数え唄”
 往年のプロレス黄金期、古館伊知郎アナが絶叫していた、いまではただたんに回顧と呼ばれてしまいかねない時代のお話しなのですが、先だって、とある雑誌を読み綴っておりましたら、この稿も掲げられておりまして、色々と検証なされてありました。
 まさしく多くの識者の方々が指摘なされておられるように、あの闘い模様こそ、日本のプロレスの有り様を変えたと申しますか、あの辺りからプロレスリングスタイルが大きく変わっていきましたね。技と技の間に溜めを作らないというか、矢継ぎ早に次の技をしかけていく。ひとつひとつの技の重みが無くなってもったいないですよぉと嘆いておられたプロレスラーのお話しを当時もじっくりと私なりに伺った記憶もあるのですが、当時はやはり「けんか腰でいい!!」という声が圧倒的で、そういう意見の方が大多数でもありました。
 いわば、それまでのプロレス特有の相手の呼吸が整うのを待つ、いわゆる“間合い”なるものが、ただたんにスローモーに思えて退屈に感じていた層が振り向くきっかけを与えてくれたスタイルであり、通と呼ばれていた方々はそこに“溜め”という言葉を持ち込んで「いやいや、技と技の合間だけでなく、ひとつの技自体をしかけていく場合でもひとつひとつのモーション、その間自体にさまざまな勘考が沸くものです」などと語られてもおられたのですが、
 じゃあ、あんたは面白くなかったの?と聞かれたら、いや、全然、食い入るようにリング上を見つめておりましたよ、と私は多分、いまでもそう、お答えするでしょう。この辺りは私の私らしい、曖昧と申しましょうか、情けないところで、とにかく当時は、幼い時分から好きだった世界が、あの初代タイガーマスク出現やこの名勝負数え唄のヒットによって、大変な賑わいようで、それまでいつ会場に足を運んでも四分五分だった観客数が超満員、そちらの方が嬉しかった記憶もございまして、やはり、昔から私は二律離反、“溜め”のあるプロレススタイルと“間合い”を排除したプロレススタイルをも好んでみていた。こういう感覚が未だに強いからか、あんたの書くものはいつも相反しているなどと揶揄されたりするゆえんなのでしょうが、より良く捉えてくださる方は「それだけプロレスというジャンルがお好きなんでしょう」とちょっとこそばゆい言葉をかけてくださりもする。



 藤波vs長州“名勝負数数え唄”以後、総じて長州のプロレススタイルを指して「ハイスパートレスリング」と称される方も多いのですが、このハイスパートとは業界用語で簡明に綴ると、いわば「動きを早くしろ!!」ってことなのです。私も以前、最前列でプロレス観戦していた時、レフリーの方があんまり「ハイスパート、ハイスパート」と選手に言うものだから、それが聞こえてきてこちらがなんだか閉口した思い出がございます。そのときは若手同士の試合か何かで、レフリーの方が“試合を作っておられる”のが手に取るように感じられてまったく可笑しかった。勿論、その若手の方々がそのハッパをかける度に激しく動き出すものだから余計、可笑しかった次第です。
 私は、当座、ああこうして若手は鍛えられるのだな、成長していくのだなと良心的に従えた次第でもあったのですが、のち、その若手のひとりが大変な大物になって、その昔が思い出され、懐かしがったこともございます。

 長州のスタイルは“ラリアットプロレス”とも揶揄され、一時は散々な叩かれようでもあったのですが、その後また、多くの識者の方々が「いや、そうじゃないのだよ」とそれこそ良心的に編まれたものも出されたりして、まさしく時代時代の編纂を感じる次第でもあります。私の書斎らしき部屋にはうずたかく積んだ書籍とそこかしこで当時の試合ビデオもあるようなのですが(あまり、整理家ではないもので・・・・・・苦笑)、読み解く雑誌と共に往時の闘い模様を振り返ることは私のライフワークとも言えるものなのでしょう。

 藤波vs長州“名勝負数数え唄”にしろ、猪木さんの発想によるものではありますが、のち、一時代を築いたのはやはり誠に僭越なる物言いとは思いますが、ふたりの鍛錬の賜物以外の何物でも無かった、と私は改めて思う次第であり、幼い時分の閑古鳥の会場風景を思い出しつつ、思いを重ねてしまいます。

 いまでも時に会場に参ります。いまでは息子ふたりとかみさん、連れて。いまやまさしく閑古鳥。いいえ、昔はもっとひどかったですよ。

 往時の藤波vs長州戦、またあんな会場が総立ちになるような会場の中でも観戦してみたいという願いもここに記しつつ・・・・・・。

 

 

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プロレス、この果て無き浪漫
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宮崎県生まれ。
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主に格闘技関連コラム
執筆の際に用いる通称名。
他筆名にて
詩文・小説・戯曲・脚本等
文筆分野、
多岐に渡り多くの執筆発表を
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