2008年01月28日

“ハッスル”は「プロレス」から離れよ!!

 
 既存のプロレスという概念に負ぶさって構築・構成されている限り、“ハッスル”のこれ以上の世間的浸透、発展は難しいように思う。

 
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 先の“ハッスル”大晦日ゴールデン地上波放送をちらりとそしてつぶさにじっと堪えて最後まで見やるのち、沸き立った思いがそれである。  間違っても筆者は“ハッスル”なるものの肯定論者では無い。改めてそう、お断りさせて頂く。  これまで“ハッスル”は「現行のプロレス界を根底から覆す、こっぱみじんに叩く、破壊する」と称しながら事実上、共存共栄してきた。無論、「破壊する」とは理屈上の“アジ”だが、かつてのプロレス界において多くのファン、そのまぶたを濡らしてきた天龍源一郎選手や川田利明選手がリング上に登場している限り、対世論という立場において、「“ハッスル”もプロレスなのだろう・・・!?」という立場からは一切、そう決して逃れられまい。  大晦日TVゴールデン放送・・・その意義は大きく、CMを打つ企業に対して言うまでも無く“ハッスル”の仕組みを大まかであろうが微細であろうがなかろうがはっきりと明示した上での放送であるということは論を待たない“一事実”。昨今、流行の言葉で従えれば、カミングアウトした上で無ければ協賛など得られないという仕組みは誰しもが既に知り得ている通りなのであって、ならば更に先に一歩、目を転じて、対世間として「私どもが行なっているものはプロレスという既存のジャンルのものではありません。プロレスというものに変わる“ファイティング・オペラ”という新ジャンルです。このジャンルは予め勝敗が決しており、その勝敗に向ってリング上に上がる全ての選手は“演目”として演技演出致しております」くらいのことをさらっとここらで改めて、されどしっかり公の場を設け表すべきではないか・・・!?   いつまでたっても消えない“ハッスル”否定・肯定論議、及び世間の“ハッスル”なるものに対する「いまのプロレスってこうなの!?」「プロレスなの?これが!?」という、視点・懐疑。  総合がある一面、プロレスラー敗北という概念をその土台にしてのし上がったように“ハッスル”も時代を編み出したプロレスラー達を“ただのひと”に成り下がらせることによって、そのアイディンティティを保とうと計ってきたが、これ以上のそういったかつての絢爛たる世界の住民・プロレスラー達を食い物にした世界観流儀はそろそろ枯渇状態にあるのではないか・・・!?


 
 そのことを殊更に咎めたい、などという気持ちは更々ないが、年末の放送もしかり、たとえば先の高田延彦氏や坂田亘選手、小池栄子さん扮するところの“ビターン決着”なるもの等も見やる限り、もはやあれはプロレスというジャンルうんぬんの次元を超えた位置に存するお題目、演目だろうという気がした。プロレスというジャンル自体もそうだがプロレスラーの繰り出す技自体をこねくりまわすなら、純なプロレスファンの反感を買うのは当たり前だろう。いまや国内唯一のプロレス専門誌・週刊プロレスがそのことに対し紙上にて噛み付いていたが、良い悪いといった、或いはあれもプロレス内の世界だなんぞといったそういう次元からはもはやあきらかに飛び越えた世界観のもののように私には思われた。

 ひとそれぞれ見方は在り意見は違って当然、だから私は“ハッスル”を肯定する論者をただそのことだけで否定・批難はけしてしないし、そのことだけで論者としての価値観を計ろうなどという気も毛頭無いが、ふと昨年来からの流れを見やるにつけ、「そろそろ“ハッスル”は既存のプロレスという概念を飛び越えてしまったほうが良いのにな・・・」といった按配の思いを強くした。

 “ハッスル”はプロレス界、ひいてはプロレス村のファンから早く逃れ、逸脱し、対世間、対世論という、まさしくまな板の上の鯉といった状態、遡上にあがるかのような世界観をしっかり打ち出して既存のプロレスというジャンルには無い立場で覇を争っていただきたいものである。だから、そのリング上には必ずしも「職種・プロレスラー」と称する者達が上がらなくてはならないという必要も法も無いのである。もうそろそろ、既存のプロレスに“おんぶにだっこ”という状態はお終いでも良いではないか?プロレスという概念から逃れられれば誰がリングに上がろうと結構!!「芸人風情が」などというそしりも揶揄する論調も無くなる。こののち有を生み出すことは容易いことではないだろうが、もういい加減に“プロレスなの!?”といった按配の世界観から脱却して外へ飛び出す時期が来ているように感じる。その上で是非、覇を争っていただきたいものである。


 覇を争う!?覇とはなんぞや!?いうまでもなくショー・ビジネス界の覇権を奪うという筆者なりの意、です。


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posted by 美城丈二 |11:56 | 美城丈二の「僕らは格闘探偵団」 |
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