2007年12月11日

プロレスラー・安田忠夫、嘯く。「これでも少しは大人になりました(微苦笑)」

 
 
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 “安田忠夫はこのままでは終わらない・美城流声援歌その第1稿”  ☆プロレスラー・安田忠夫、嘯(うそぶ)く。「これでも少しは大人になりました(微苦笑)」    来る12月20日、IGFプロレスリング「GENOME2」において本日現在(12月11日)、事前対戦カード が唯一、発表されている。  安田忠夫vsレネ・ローゼ  2001・8・19「K-1 JAPAN GP」 (3R9秒、ローゼの左ハイキックに拠る安田忠夫の失神KO負け)  2003・12・31「猪木ボンバイエ」 (1R52秒、マウントパンチからの安田忠夫のTKO負け)  今回のローゼ戦は3度目の正直、4年越しのリベンジマッチとなるわけだが、昨今の格闘技イベント、PRIDEに代表される事前にひとつふたつ、世間の耳目を引くようなカードを発表し前景気を煽り、直前になって更にチケット購買意欲を沸き立たせるかのようなどでかいカード発表を行なうなどといったカード発表方式を踏襲せず、試合当日会場でカードを発表するという言わば興行者側的には“ばくち”のようなスタイルを持って“奇跡的な”成功を収めてきたIGFが遂に事前カードを発表するという“前フリ”を見せた。  全盛時の何が飛び出すか判らないとでも評したい猪木プロレスの向こうを張ってか、出場選手発表だけに留め、あとはファンが勝手にあれやこれやと空想してくださいという、いわば往年のプロレスファンが好んだ勝敗よりも経緯をゆっくり愉しもうとでも言うべき、性急さを求めないファンひとりひとりの心按配に委ねる形のスタイル。いや、事前交渉に難航してカード発表が出来ないだけと口さがない現代のチャネラー達には批難轟々ではあったがとにもかくにもなんとか第3弾開催までこぎつけている。  が、この第3弾、“異例”の事前対戦カードが発表されたのだ。


 
 ひとによっては大したことが無い、なんだ、またか?といった趣きのカードではあろう。しかし私には久々に愉しみなカード発表とあいなった。あの安田忠夫とレネ・ローゼ。まさしく安田選手のいま現在の“性根”を知るには誠に都合の良い、けっして楽には勝つことが出来ないであろう“難敵”であるのだから。

 こういう言い方で論じれば誤解を受けそうな予感を持つが、誤解を怖れず踏み込んで書けば、実際のところ、“ばくち打ちのダメ人間”というキャラが前面是(これ)出てしまった感のある安田忠夫選手にとって、よしんば本当にそうであったとしてもそうそう簡単にひとは変われるものでは無いものだ。変われるものなら既にとっくに変わっている筈である。とは言っても“自殺未遂”はプロレス特有のフェイクでは無いのだから、今度こそ何がしかの“執念”を安田忠夫選手は見せてくれるやも知れず、ここはひとつIGFの思惑通り、来るべき当日に向けてあれやこれやと空想を逞しくしたいものだと素直に私は勘考している。

 今回のレネ・ローゼ戦、プロレスでは無い、ガチではあるが事前発表宜しく事前裏交渉がある(あった)のではないか?という穿った斜め読みをする格闘技ファンもおり、ここはまさしく真剣勝負で挑んでもらいたい。負けるのであれば、壮絶なる“負けっぷり”が見たい。勝っても負けても良い。要は一ファンとして最後まで勝負を投げ出さず己の勝利を信じて対戦者に抗する“執念”みたいなものが見たいだけだ。

 あそこまで“墜ちた”安田忠夫選手の大相撲関取時代からの格闘人生は、久々に試合当日までの両選手の息遣い、空気を読むには好材料のカード発表となった。中には前近代プロレス的に感情移入しまくり、よしんば安田選手が勝てば泪する年配のファンも居るかも知れない。

 もともと猪木氏が耕したプロレス畑なるものは難解千万、謎解きがふんだんにあり喜怒哀楽が誠に照射されている格闘浪漫であったが、今回の安田忠夫vsレネ・ローゼ戦は誰しもがすぐさま入り込み易いシチュエーションをそこかしこに漂わせており、判りいい。

 勝手にファンがあれやこれやと想像し、答えを導こうとするプロレスというジャンルが持つ奇特性。私も20日を心待ちにしていざ“活字決戦”に挑みたい次第である。


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posted by 美城丈二 |22:56 | 魂暴風【pickup report】 |
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