2007年10月20日
淋し過ぎる電撃移籍!!西村修、無我の聖地を飛び出す!!“何故、そう生き急ぐ!?”
何故、藤波辰爾(たつみ)選手へのひとかどの断りが行なえなかったのか!?理解に苦しむ。なんらかの確執を思わす。癌に侵された者のまさに“生き急ぐ”かのような自身のいまある姿勢に根ざす思想を壊してまでの?「ハッスル」参戦、或いは「全日本」入りなのだろうか?何か、身体に重大異変でも起きているのではなかろうか!? Mr.ゴッチ他界後に堰を切ったかのように流転していく西村修という、ひとりのプロレスラーの生き様。「無我」にあくまでも拘(こだわ)り、この一字にどこまでも執着したい旨(むね)、全日本入団緊急会見では語っていたが、ではあの手作り感いっぱいの「無我ワールド」の聖地とも言うべきリングはなんだったのか!? 淋(さみ)し過ぎる“無我”離脱、全日本入団移籍である。「月に一回の興行の時もあり、もっと試合がしたい。」とのことではあったが、その背景には多くの有志たちの想いあってこそのいわば月一興行なのであり、多くの識者が語っておられるように、立ち上げの時点でそういうことは鑑(かんが)みられうることなど容易に想像しえたはずだ。悲しいかな?思想に殉(じゅん)じることが出来ず、ギャランティの多いほうを選択したのだ!!とそしられ罵(ののし)られてもいたしかたないのかもしれない。
筆者は思う。誤解を怖れず述べれば、残念ながらいまの全日本からは西村修というプロレスラーが弁士巧みに語ってきた“思想”か感じられぬ。今後もその“道”は多くは望めないような気がする。いわゆる“パッケージプロレス”にはすくなくとも“無我思想”は包括(ほうかつ)されていないように私には思える。入団直後は武藤敬司選手がその“スタイル”を受けて見せるだろうが、あくまでも受けて見せるだけに留まり、その“道”は極められぬと考えられる。これはあくまでも筆者の直感だが、いずれ武藤選手とも離反していくような感覚が感じられる。大迎に記したくはないが、「ひとつの華やかなりしリングの影で多くの尽力者の想いを踏みにじる者はいずれ時代に取り残される」ものだ。そういう揶揄(やゆ)、そしりを浴びてもいたしかたない移籍顛末(てんまつ)のように思える。 「内臓が取れるのではないかと思うくらい考えた。」西村修選手の弁である。けっして特別に好む選手ではないが、Mr.ゴッチにまつわる逸話やクラシカルなレスリングを追求する、その姿勢には素直に私は共鳴、支持してきた。それだけに藤波辰爾選手への一言の断りも無いというのはあんまりだろうとの想い。無断で極秘裡(り)にことを断行せねばならぬほどふたりの“仲”は冷えきっていたのだろうか!? こういうことをことさらに言いたくはないが、一般通念ではやはり度し難いことであり、こののちの入団以後の棘(いばら)の道を思わせる。今後、なんらかの裏事情なるものが“噴出”してくるかもしれないが、やはり道義上の問題は恒に問われ引きずられることだろう。 かつて猪木氏が、前田氏が、長州選手が、そうして多くの選手が電撃移籍し、時のプロレスファンを驚愕(きょうがく)させ、また騒がせたが、今回の西村修選手の無我退団、全日本移籍入団は誠に淋しさだけが募る感慨を抱かせた。 あの薄暗いリング上で、細かい息遣いを吐いていた西村修という一己のプロレスラーが見せてくれた風景は一体、なんだったのか!?いま、思い出すのはそのリング上を私なりに真摯(しんし)に見つめていた、ほんの昨年の或る日とある場所、その時の私なりの胸中である。
posted by 美城丈二 |09:05 |
魂暴風【pickup report】 |


