2009年07月05日
シューターよ、決起せよ
かつてレジー・ミラーという選手がいたことを覚えているだろうか? 彼はシューターとして名を馳せたわけだが、201㎝、89kgという華奢ともいえる体つきで、キャリア平均20点にも3ポイント成功率も4割に届かない選手であった。 また、オールNBAファーストチームにも1回として選出されたことはない。 しかし、誰もが認める非常に記憶に残る名プレーヤーだった。 今でも彼を歴代NO.1シューターだという人は少なくない。 なぜか? それはミラーという選手はクラッチタイムにめっぽう強く、チームを勝利に導ける選手だった。しかもジョーダンのように劇的に。 彼における数々の伝説は、ネットで検索すれば必ず出てくるだろうから割愛させていただく。それは、ニューヨーク・ニックスとの激闘であったりとか、マイケル・ジョーダン率いる最強シカゴ・ブルズとの死闘など計り知れないほどある。選手として晩年に差し掛かり、、エースの座をジャーレン・ローズやジャーメイン・オニールに譲っても、その輝きは失われなかった。 果たして現在、そのような選手はNBAに存在するだろうか? 決して、ミラーのようなトラッシュトークや乱闘劇(ジョーダンにもかまわず乱闘を仕掛ける非常にタフな精神力を持ったプレーヤーとしても有名であった)といったような熱い性格の選手を求めているわけではない。もちろん、そのような選手も大好きで、NBAという個性的な集団の中で一際異彩を放つプレーヤーも、もちろん渇望しているが、ここでいうのは、チームを勝利に導けるシューターの存在である。 最近で思い浮かぶとすれば、レイ・アレンとマイケル・レッドか。 ケビン・マーティンやベン・ゴードンもこの手のプレーヤーに近い。 90年代には数多くいた。 クリス・マリン、ミッチ・リッチモンド、グレン・ライスなどは有名だ。 彼らの他にも、スティーブ・カー、ティム・レグラーなど驚異的な確率で3ポイントを決める選手もいた。 彼らの全盛期は本当にすばらしかったと記憶している。 だが、今のNBAでは職人的なシューターはいるものの、フランチャイズプレーヤーでシューターという選手は壊滅状態に等しい。 現在のショーダンを見て育った世代の、アスレティックさと器用さやしなやかさを持つプレーヤーたちに魅せられているのも悪くはないし、むしろ楽しい。 ただ、ミラーのようなクラッチタイムにとことん強いシューター選手の存在がいれば、よりエキサイティングなものとなる。 今こそ、立ち上がるべきだ。 ということで、スーパーセンター並みに絶滅寸前のこのタイプのプレーヤーを取り上げてみようと思うので、これからチェックしてみてほしい。 期待の点取り屋orシューター NO.1 マイケル・レッド(ミルウォーキー・バックス) 非常に努力家であり、すばらしいスコアラー。またピュアシューターである。 黒人のこの手の選手は、アメリカバスケット界において非常に重要な存在だ。 今シーズンは怪我のため、不本意な結果に終わったが、来季が非常に楽しみの選手だ。 チームが弱小なのが辛いとこだが、現在最高の点取り屋シューターである。 NO.2 ベン・ゴードン(デトロイト・ピストンズ) ルーキーの頃より、その勝負強さと4Qの爆発力から、MR.4THクウォーターやベン・ジョーダンなど称賛されてきたゴードン。その勝負強さは現在も全く衰えていない。3ポイントが決まり出したら手のつけられない状態になることもしばしばで、1試合10本は3ポイントを決められる爆発力を秘めている。来季は、新生デトロイト・ピストンズで同タイプのプレーヤー、リチャード・ハミルトンと共に、強豪復活への道を歩む。 NO.3 ケビン・マーティン(サクラメント・キングス) キングスの期待の星、マーティン。彼もレッド同様、怪我のため満足のいく成績は残せなかったが、平均25点は望めるスコアラーだ。彼は、ピストンズのハミルトンと似たプレーヤーで、よくフロアを走る。ランニングプレーも卒なくこなす点が特徴で、最近では3ポイントもかなり向上している。 その他の選手 レイ・アレン(ボストン・セルティックス) 言わずと知れた名シューター。 現在はBIG3体制のため、以前より点数は稼がなくなったが、ゾーンに入れば驚異的なのは今プレイオフでも証明済みである。 また、アレンの若い頃はドライブも鋭く、ダンクコンテストにも出場するほどの跳躍力を誇っていた。ふくらはぎの筋力の付き方もシューターとは思えないほどで、バックス時代に全盛期のトレイシー・マグレディーをあっさり抜き去り、片手でぶらさがりながらダンクをフィニッシュしたあの姿は、個人的には伝説だ。また、アレンのクイックリリースは、素人でも驚嘆するほどのレベルである。 リチャード・ハミルトン ミラーのようにフロアを走り回り、スクリーンをくぐりぬけてフリーでシュートを放つ天才。3ポイントは試投数は少ないが、確率1位になったこともあるなど、状況によっては高確率で沈めることができる。彼のプレースタイルは日本人が見習わなければならない。 ラシャード・ルイス 本来、このリストからは除外しようかと思ったが、ソニックス時代(現サンダー)の同僚、アレン直伝のきれいなフォームとクイックリリースは見ていて惚れ惚れするということで取り上げた。 最近は持ち前のオールラウンドのプレーより3ポイント乱発が多いルイスだが、ショットセレクションを間違えなければ、非常に恐ろしいオフェンスプレイヤーだ。身長もPF並みなので、ミスマッチを作れる。 他ポジションにも良い3ポイントシューターは多いが今回は除外させていただこうと思う。あくまで今回は、ミラーに代われるような存在を取り上げさせてもらいました。(ルイスは例外) 職人的なシューター、クラッチシューターは他にも数多く存在するので注目してみてほしい。 最後に、彼らがシュートを決め続け優勝を勝ち取るシーズンがあったらそれは本当に楽しいと思う。 なぜなら、それは日本人がNBAでスーパースターとして優勝を勝ち取る大きな活力と期待に繋がるからだ。 いつか、今回取り上げたような日本人NBA選手が出てきてくれることを心の底から願いたい。 なので、NBAを目指すプレイヤーには、ぜひ彼らのプレーをどんどん盗んでより良いプレーヤーになってほしいと思う。
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posted by yorkmilds |23:31 |
NBAコラム |
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