2007年06月26日

アルビから見る日本サッカーの課題

アルビレックス新潟は6/20のホームの横浜FC戦、23日アウェーのジェフ千葉戦を2連勝で飾り、順位4位をキープした。

どちらも2点3点とリードを奪ったが最後に得点を決められてホイッスルを迎えることとなった。

自分はホームの横浜FC戦しか観戦していないので、千葉戦の事はわからないが、リードしている時の戦い方というのがうまくできていないという印象だった。


横浜FC戦
前半は完璧ともいえる試合運びで3得点。
事実上の勝負はここで決まっており、後は試合をコントロールするだけでよかった。
しかし、横浜FCの攻撃に対し対等に前半と同じようバカ正直に答えてしまった。

後半に入り攻めるしかない横浜は前線に常に3、4人は残っている状況だった。
それに対してアルビレックス新潟は、いつもの通り攻撃の場面ではサイドハーフは前線で張り、サイドバックも片方は上がり、カウンターに備え残っているのはDF3枚とボランチ1枚。
リードしている状況での試合運びとしてはなかなかリスキーだった。

特にサイドハーフは前線に残り4トップのような形で、アルビの悪い癖である前線に蓋をしてしまう状況だった。
それに加えDFの選手たちはリードしている為か、それほど押上げをせず、中盤に2人しかいない状況。
完全に前線と守備陣が分離してしまった。
チーム全体でどうやって戦っていくのかのビジョンが共有できていなかった。



これは、日本のチーム全般に言えることではないだろうか?

サッカー文化の浅い日本では、勝負時、守備時、が浸透していない所為か常に1本調子で試合を運んでしまう。

W杯でのオーストラリア戦しかり
Jリーグでも点の取り合いの試合が多くなることしかり
だ

これは今後の日本の全体の課題だろう。


サッカーの歴史が浅いから、と言ってしまえばそれまでだが
ではまずどうすれば改善できるかを自分なりに考えたい。

それにはやはり
「守りきる力」
をつけることだろう。
守りきる文化といってもいいかもしれない。

Jリーグにおけるアルビレックス新潟には対戦相手に対して守りきる!という自信がない。
だからリードしていても安全圏まで躍起になって自分たちのサッカーを貫き攻め通す。
リズムが悪いときでもペースをつかむため必死で攻撃を作ろうと人数をかけ、アタックを仕掛け、ボールを奪われては・・・という悪循環に陥ってしまう。

守備に対する自信というものが芽生えれば、リズムが悪いとき、リードを奪っているとき
どっしりと構えて自分たちのペースをつかむタイミングを探ることができる。

よく日本で聞かれる「自分たちのサッカーをする!」とは聞こえはいいが結局上のようなことになってしまう場合が多い。

「自分たちのサッカー」は自分たちのリズムのときにすればいい。

自分たちにリズムがないときは、リズムがないなりのサッカーをするべきだ。

そのためにはやはり、相手のリズムのときにも「守りきる自信」が不可欠である。

世界の強豪とはいえないが、アジアの中東勢が「老獪な試合運び」と言われるのはその辺の違いではないだろうか。


もちろんJリーグにもそういうチームはあった。
黄金期の鹿島アントラーズ
同じく黄金期の横浜Fマリノス

彼らの憎たらしいほどの強さは「守りきる自信」からきたものだろう。




逆に「攻めきる自信」を持っていたのは
黄金期のジュビロ磐田
現在のガンバ大阪

見ていて楽しいのは彼らのサッカーかもしれない。
しかし、彼らはJリーグの中では圧倒的な戦力を有していた(いる)

アルビレックス新潟のメンツで「攻めきる自信」を手に入れられるとは考えにくい。


世界的に見れば圧倒的な戦力とは到底いえない日本が世界と戦うために、世界に近づくために、今回あげた課題をどう克服していくのか?
オシム監督は今の日本代表に何を求めるのか注目したい。

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posted by yorimi |18:47 | アルビレックス新潟 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年06月21日

矢野貴章

先日アジア杯の予備登録メンバー30名が発表された。
http://www.jfa.or.jp/daihyo/daihyo/news/070618_06.html

アルビレックス新潟からはFW矢野貴章選手が選出された。
予想できたとはいえ一安心である。


矢野選手は06年シーズンにアルビレックス新潟に即戦力として加入した。
加入当初から、私は友人に「矢野はいい!うまくいけば代表にも呼ばれるかも」
と言っていた。

まさか、こんなに早くに呼ばれるとは思いもしなかったが。。



彼のよさは、「豊富な運動量」と「ストライドの幅の大きいダイナミックなプレー」だ。

長身のためかポストプレーヤーだと思われがちだが、ヘディングはそこまで強くない。
当たりも強いとは言えず(ここ最近は良くなり始めた!!)よくグラウンドに転がっている。そのためか楔のボールを落とす精度が高いとは言いがたい。
またボール扱いもぼちぼちで、結構コントロールミスしたりする。
シュートもうまいとは言えず、矢野選手が決定機を外すのはビックスワンでは見慣れた光景か(笑)
「また貴章だよ~」「矢野ー!!」と観客から檄が飛ぶ。
そしてゴール裏からは矢野選手の応援歌が響く
「俺たちと共に戦おう、矢野貴章!矢野貴章!オーレ、決メレ、キショー!!」
初めてこの応援を聞いた時は、矢野らしいと笑ってしまった。


アルビへの加入当初はそんな矢野選手に
「矢野を下げろ」「使うな」
というような声をスタジアムで良く耳にした。

しかし、いつの間にか矢野選手は大きな声援を集めるようになっていった。
それは、彼のポテンシャルの高さに観客が気づき始めたからだと思う。


「豊富な運動量」
これは能力とは違うかもしれないが、矢野選手は本当に良く走る。
前線からの守備、攻撃時の前線をかき回す動き、足がつるまで走りまくっていた。
がんばっている選手というのは誰もががんばれ!と応援したくなるだろう。
それが一番わかりやすいのが走りまわっているかどうかだ。
ただ走ればいいってもんではないが、アルビの戦力事情もあり矢野選手はチェイシングマシンと化していた。
矢野選手がアルビサポーターの心をまず掴んだのが間違えなくこのがんばる姿勢。

最近は加入当初と比べると目に付きやすい走り(チェイシングは目に付きやすいですよね)の量は減ったが、
攻撃時の運動量は増えて、前線を所狭しと動き回っている。

日本代表に初めて選出された後しばらくは、ゴールを決めること
にこだわりすぎのせいか、疲れのせいか、前線で動き回ることがなかなかできていなかった。

最近は自分のプレーを取りもどしたようで安心した。

早くに代表に呼ぶと、目標ができるのはいいが「あれも、これも」と欲が出て自分の足元を、一番身近な課題を見失ってしまうことがある。
矢野選手が代表に呼ばれた時は「早すぎだろう」と思ったが
案の定、1時的にではあるが自分のプレーを見失ってしまった。



「ダイナミックなプレー」
矢野選手の1番の強みはストライドの幅のでかさだと思う。
長身、足長を活かした彼の走りは独特でダイナミック。
日本人にはなかなか居ないタイプだ。

ストライドのでかいドリブルは迫力がある。
時折見せるゴールライン際を切り込む矢野選手のプレーは1回でボールを動かす幅の広さにDFはついてこれないからだ。

相手と同じ距離でも1っ歩がでかいから、身体を入れやすい、当たる準備が早くできる。
イープンのボールにDFと同時に追いついてもDFが倒れて矢野がボールを奪えるのはそのためだ。

ボールがないところでも1っ歩の違いでDFの前に身体を入れられる。
だからファールがもらえる。




まだまだ発展途上の矢野貴章選手ではあるが、上の2つの特徴から
化ければすごい選手になれる!!

折見せるスーパープレー。
簡単なシュートは外すが、難しいシュートを叩き込む。
特に角度のないところからの得点が多く
「矢野ゾーン」「貴章ゾーン」と言われる。
間違えなく彼は「持っている」選手だとサポーターは信じている。

だからオシム監督も代表に呼んだのだろう。


しかし矢野貴章選手はまだ化けていない。
持ってはいるが、まだ代表クラスの選手じゃないと思うんだよね。
きっとアルビサポは皆思っていると思う。


アジア杯という大きな大会で「代表のプレッシャー」に勝てるかどうか…
もう少しクラブで「自分のプレー」を確立した後で日本代表に召集して欲しいというのが本音です。(矢野選手に失礼か?)

一安心とか言ってたけど選ばれても不安だなぁ…

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posted by yorimi |19:52 | アルビレックス新潟 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2007年06月18日

アウェーの難しさ。

16日土曜日、アウェーの大宮戦。
この試合はチームカラーとクラブ名から
「アルアルオレンジダービー」と銘打って行われた。

結果は大宮2-1新潟
前半でMF松下選手の退場により10人となった新潟が後半1度は追いつくも、突き放されての敗戦となった。

退場者を出したとはいえ下位チームとの対戦とあって、最低でも勝ち点1はモノにしておきたい試合だった。


ホーム、ビックスワンでは強さを見せるアルビレックス新潟だがアウェーとなるとなかなか勝ち星を取ることができない。


新潟がリーグ上位定着を果たすには克服しなければいけない大きな壁である。



J1クラブの今シーズン、
リーグ戦15節とナビスコカップ予選リーグまでのホームチームの勝率は「約42.9%」
それに対してアルビレックス新潟はホーム「60%」の勝率を誇る。
さらに、ホームでの敗戦は1試合のみで勝ち点獲得率はなんと「90%」。

いかにビックスワンに乗り込んで勝ち星を挙げる事が難しいかわかっていただけただろうか。

しかも、アルビレックス新潟は資金面でも、選手を見ても強豪とはとても言えないクラブ。
チーム力以上の何かがビックスワンにはあるのだろう。


そしてビックスワンに乗り込んでくる相手は国内ではなかなか味わえない、本物のアウェーを体感することになる。
勝ち星を挙げにくい雰囲気、ビックスワンでの戦いは難しいというコメントを聞くこともある。
そんな意識が選手達にはあるのだろう。(あってほしい)


逆にアルビの選手達にも
「ここでは負けられない!」という意識が強い。
今シーズンから加入した坂本選手も毎回のように上のコメントをしている。

対戦相手がアウェーだと強く感じるように、
アルビの選手はビックスワンをホームだと強く感じているのだろう。

アウェー感があまりないと言われるJリーグで本物のアウェーだと思えるのは浦和レッズのホームとアルビのホームぐらいだと耳にすることがある。

しかし、物凄いホームなホームを持ったアルビレックスにとって、
ホームじゃない
というのは物凄いアウェーなんじゃないか?


アルビレックス新潟は他のどのクラブよりも
どこへ行ってもアウェー感を感じているのかもしれない。

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posted by yorimi |19:48 | アルビレックス新潟 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年06月16日

愛される選手の存在がクラブをでかくする!

アルビレックス新潟所属の田中亜土夢選手と河原和寿選手がU-20W杯カナダ大会のメンバーに選出された。
http://www.albirex.co.jp/

2選手ともU-20日本代表では主力としてプレーしていたが、今回のメンバー発表を聞いて選ばれたことにほっとした。

彼らはアルビサポーターからも将来アルビを背負って立つ存在として期待されている。
ビックスワンでの彼らへの声援も一際大きい。


特に新潟県出身の田中亜土夢選手は絶大な人気だ。
ユースからの選手供給の形がまだまだ出来上がってないアルビにとって「地元出身」というのは大きなブランド。
リーグ戦出場の機会も多くなってきた田中亜土夢選手をアルビサポーターは我が子のように見守っている。


サポータから愛されるクラブには必ず愛される選手が居る。

スペインのレアルマドリードではカンテラ上がりのラウール選手やグティ選手。
バルセロナのカンテラ出身のプジョール選手、シャビ選手、イニエスタ選手。

イタリア、ACミランのマルディーニ選手。
などなど


アルビレックス新潟はJ1昇格後、メンバーの入れ替わりも激しかったが昨シーズンで若返りに成功した。
今シーズンの補強はピンポイントで少数の補強にとどまった。
チームの土台が固まりいよいよここからが本当のスタート地点に立ったと言える。
アルビ立ち上げ当初から支持し続けてきた人には怒られそうではあるが、万人に支持されるクラブになるためのスタートはここからであろう。
それは真に愛される選手はこれから生まれてくるからだ。

今までもアルビサポーターに愛される選手は沢山居た。
しかし彼らは「新潟をここまで連れて来てくれた選手達」だと思う。
もちろんそういう選手も必要だ。
今のチームで言えばジェフの坂本隊長のような存在。

一方で
骨の髄までチームカラーのオレンジ色
ニイガタが育てたとサポーターが思える選手が必要だ。

そんな風に愛される選手になってくれると期待できるのが
新潟出身の至宝「田中亜土夢」選手
新潟でプロとしてのスタートを切った「河原和寿」選手
だ。

アルビに来てから開花し始めた矢野貴章選手や大卒後昨年からレギュラーに定着し始めたGK北野貴之選手もそんな選手の一人かもしれない。

チームの血となり肉となる選手は自分たちが育てたと思える選手。
サポーターの足をスタジアムに運ばせるのはスター選手ではなく、自分の息子のような選手だ。
それをこれからのアルビが証明する!!

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posted by yorimi |14:08 | アルビレックス新潟 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年06月14日

ビックスワンを訪れて。

ビックスワンで初めてサッカー観戦をしたのは新潟に来て3年目、大学3年生の時だった。


自分も小3から高校卒業まで部活でバリバリやっていたサッカー小僧。
大学ではサークルで週2くらいやる程度だが、「サッカーは見るよりプレーするもの」という意識が強かった。
そして「見るならレベルの高い試合」と考えておりJリーグには見向きもしなかった。

今思うともったいない。
もっと早くにビックスワンに行けばよかった…

アルビレックス新潟はJリーグでも屈指の人気チームだ。
…人気チームと言うと多少違和感がある。
地元新潟から絶大な支持を受けるチームだと言っておこう。

スタジアムには40000人近いサポーターが詰掛け、
決して強いとはいえないチームに熱い声援を送る。

そこで見たものは「贔屓のチームにとことん偏って観戦する姿勢」だった。
まるで自分の母校を応援するような、家族を応援するようなそんな姿勢だ。

プレーヤーだった自分はサッカーを見る時、いいプレーを、真似できるプレーを常に追って、どちらが勝つかはどうでも良かった。

しかし、サッカーを支える人達はそれじゃいけないんだと。
チームとともに喜び、
チームとともに悲しむ、
そんな当たり前の事を忘れていた。

アルビレックス新潟を愛するサポーター
愛されるアルビ
日本サッカーの発展のための向かうべき姿が新潟にはある。

このブログでアルビの今を、未来を、発信していければと思う。

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posted by yorimi |17:15 | アルビレックス新潟 | コメント(4) | トラックバック(0)
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