2008年01月12日
アルビレックス新潟所属の坂本將貴選手(29)がジェフユナイテッド千葉へ移籍することが決定した。
アルビ所属時の数々の発言
「(アルビ加入が)最初で最後の移籍」
「新潟で骨を埋める」
「新潟にいる間に何か一つはタイトルを取りたい」
「大切なのは責任感」
などにファンは彼を信頼し、期待を抱いた。
人一倍そのような発言が多い選手だった。
それが復帰後、ジェフHPに
「この決断には高いリスクが伴います」
というコメントだ。
高いリスク?
リスクってアルビサポからのバッシングの事ですか?
欲しい選手に来てもらったジェフにリスクはないだろう。
新潟では異例の3年契約を結んでいた選手に、この時期に突然移籍を希望されてリスクを背負ったのはアルビだよ!
今から補強しろってか?
年明け前から来ていたオファーを伸ばしに伸ばしてこの時期に決断するとは・・・彼の「責任感」とは何なんだ。
坂本を認め、期待していた分、アルビファンの失望は大きいだろう。
「アルビに気持ちがない選手とは一緒に戦えない」と移籍を容認したアルビフロントの対応は間違っていなかったと思う。
とにもかくにも坂本は去った。
失望はしたが、彼の能力移籍の影響は大きい。
【薄くなった選手層】
坂本が抜けたからと言って、スタメンの質は落ちていない。
左SBは中野が、左MFはU20で活躍した田中亜土夢が居る。
ポテンシャルは坂本の上を行く2人で、いずれはスタメンを奪うと予想していた。
しかし、資金力に乏しいアルビは2007年から少数体制を取り、今年も少数精鋭で戦うことが予想されていた。アルビにとって、坂本の離脱は1選手を失っただけではない。
複数のポジションを高水準でこなせる坂本を失った事は、左右SB、左右MF、ボランチと5つのポジションの駒を失ったと言っても過言ではないと思う。
事実、昨シーズンは怪我人が続出する中、坂本はそのたびにポジションを代え、その被害を最小限に食い止めてくれた。
今シーズンは怪我人一人が命取りとなってしまうかもしれない。
【精神的支柱の不在】
負け試合は誰よりも悔しがり、勝ち試合は誰よりも喜ぶ、そんな坂本の熱い姿勢の男だった。
そしてピッチでは誰よりも声を出しチームを鼓舞し、ピッチの外でも若手にプロ意識を説く、プロの生活習慣のお手本となるなど影響力のある男だった。
昨シーズンの成績はそんな坂本に引っ張られた結果だったように思う。
アルビフロントもチームに不足していたピースとして、坂本獲得に動いたわけで、正に的確な補強だった。
坂本より上手い選手は新潟にも居たが、彼ほどリーダーシップを発揮できる選手はアルビに居ない。やっと手に入れたリーダーをわずか1年で失うことになった。この穴は想像以上に大きいだろう。
なぜなら、上手い選手よりリーダーと成り得る選手の方が少ないからだ。
【サポーターとのパイプ役を失った】
彼のリーダーシップはチーム内に留まらず、サポーターとクラブをつなぐパイプ役としてでも発揮された。
なるほどジェフで「隊長」と呼ばれていたわけだ。
不甲斐ない試合は最後まで頭を下げ、時には涙し、
勝利の時はサポーターに満面の笑みで駆け寄ってくる。
常にサポーターを意識したコメント。
あれほどサポに配慮してくれる選手もそうそう居ないだろう。
【アルビは持ちこたえられるか】
アルビが飛躍する為の中心に据えたかったのが坂本だろう。
3年契約はその表れだろう。
アルビが坂本を獲得した際、FC東京や名古屋グランパスと競合していたらしい。
その中でおそらく金銭面では劣っていたであろうアルビを選んでくれたのはアルビでのミッションが魅力的だったからだろう。
そのミッションを捨て、わずか1年でクラブを離れられるとはフロントも予測できなかったのではないか。
プランが狂ったアルビは失速してしまうのか?持ちこたえることができるのか?
そもそも、坂本のようなリーダーシップのあるベテランを中心に若手が躍動できる環境を作るのがアルビの目標だったように思う。
坂本は失ったが将来有望な若手は揃っている。
坂本が居なくなったことで出場機会が増えるであろう若手の奮起に期待したい。
posted by yorimi |19:48 |
アルビレックス新潟 |
コメント(16) |
トラックバック(1)
2008年01月09日
取り上げるには遅い話題ではあるが、日本、韓国、中国のプロサッカーリーグが協力し、この3か国の選手については、お互いに外国籍扱いしないという「アジア選手枠」を創設する計画が浮上している。
個人的には賛成である。
ゆくゆくはアジアサッカー連盟(AFC)傘下の国籍を持つ選手すべてに対象を広げたい意向のようであるが、いち早く実現して欲しい。
個人的には現状の外国人枠3に加え、アジア枠2~3を希望する。
アジア枠に賛成する理由に
(1)マーケットの拡大
(2)リーグのレベルアップ
を挙げたい。
2007年のJリーグ公式戦入場者数が8,590,510人と過去最多を記録した。
しかし、多くのクラブが財政難に苦しんでいる。
そもそも試合数が限られるサッカーでは入場者の増加がクラブの収益の増加につながる割合は少ないと感じる。
グッズ販売や放映料、スポンサーの獲得の方がクラブの収益に大きく貢献するだろう。
アジア人を受け入れる事で、Jリーグのマーケットは国内に留まらずアジアに広がることになる。
グッズの販路が国外にも出来ること
スポンサーの露出が国内に留まらず、更なるスポンサーの拡大につながること
アジア各国での放映権が獲得できること
などが期待できる。
また、アジア人枠はJリーグのチーム数の増加に伴うレベルの低下に対する有効な対策と言えそうだ。
08年からさらに2つのクラブがプロリーグに加わるなど、近年のプロサッカークラブの増加は、日本のサッカーのレベルアップを上回る勢いであると思う。
これだけ急激にクラブ数が増えれば、リーグの質の低下は否めない。
クラブの増加により人件費は拡大し、高年俸な選手を抱えることが難しくなったことも、リーグのレベル低下の一因だろう。
正直、現在のJリーグは日本人にとって決して競争が激しいとはいえないと思う。
近年の東南アジア勢の成長などを見ると、Jリーグで活躍できるだろう選手は多い気がする。
厳しい競争を勝ち抜いてこそ日本サッカーの成長はある。
Jリーグは地域密着を掲げて活動を続けている。
もちろん利点は多くあったと思う。
しかしその結果、自治体への負担、選手年俸の低下、リーグのレベル低下などがあったことも否めない。
特に財政面では多くのクラブを維持していくことは難しくなりつつある。
身の丈経営とは聞こえが良いが、ある程度の華やかさがなければサッカー選手を目指す人というのは多くはないだろう。
今後は地域密着を継続しながらもよりリーグやクラブにお金が入ってくるような仕組みを作らなくてはならない。
その為にはアジア人が憧れるようなアジアのトップリーグになることが欠かせないように思う。
欧州が世界のトップリーグであることは変わらない。
Jリーグが世界一になることは不可能に近いが、欧州が注目するようなアジアの見本市としてのブランドを確立して欲しい。
アジア人枠はその為の第一歩になりうると思う。
posted by yorimi |17:10 |
Jリーグ |
コメント(8) |
トラックバック(0)
2007年12月09日
少数精鋭で今シーズンを戦い終えたアルビレックス新潟。
中断期間に鈴木、デイビットソン・純・マーカスが移籍するも補強はぜず、
けが人が出たら大丈夫なの??とサポーターに不安を抱かせながら中断明けの戦いに挑んでいった。
案の定、怪我人や出場停止などでベストメンバーがなかなか組めずチームは失速したが、
それでも最終順位6位に留まることができた。
チームの失速を最小限に食い止めた要因として2人の選手を挙げたい。
その二人とは
今シーズン加入した「坂本將貴」選手と
昨年CBとしてポジションを掴みつつあった「千葉和彦」選手だ。
2人は複数のポジションがこなせる選手だ。
ポリバレント?と言って良いのかな。
【坂本將貴の貢献】
坂本は左右SB、そして左MFとして使われたが、どのポジションでも変わりなく存在感を出しその高い適応能力を示した。
開幕当初は左SBに固定されていたが
前半戦のMF鈴木慎吾の負傷によって左MFにポジションチェンジ。
そして左MFに固定されていた後半戦だったが
不動の右SB内田の負傷離脱に伴い右SBに入ったり
終盤戦は得点力不足によって攻撃の枚数を増やす為に再び左SBに戻るなど
めまぐるしくポジションを変えたシーズンだった。
坂本が居たからこそ、あの人数でリーグ戦を戦いぬけたのではないかと思う。
彼の補強は1人の補強に留まらなかった。
来期のチーム作りも彼が居ることでやり易くなるだろう。
【千葉和彦の成長】
元々ボランチの選手として加入した千葉であったが
アルビでは183cmの高さとその対人能力の高さを買われCBとして育てられてきた。
そして昨シーズンCBとして14試合に出場し一定の成果を残し、CBとして五輪代表候補にも選出された。
今シーズンも開幕後は千代反田の相棒として、
永田とローテーションのような形でCBでの起用が続いていた。
しかし、中盤の核シルビーニョが膝の故障で離脱するとボランチとして出場。
守備的なボランチとしてもその能力の高さを示した。
タッパと守備力は日本には少ないタイプのボランチだと思う。
CB並みのフィジカルと、なかなかの運動量。
そして体の強さを活かした得意のインターセプトもCBよりもチャレンジできるボランチに入ったことでますます輝きを見せ、
周囲の不安をよそにボランチとしてチームに定着した。
だが、後半戦にCBで充充コンビとして高い評価を受けていた永田が負傷離脱すると再びCBに固定。
すぐにボランチとしてのプレーを切り替えCBとしてのタスクをこなし永田の離脱を感じさせなかった
また試合の流れの中でSBに入ることもあったがそれなりのプレーを見せた。
守備陣に空いた穴を良く埋めた千葉の成長は大きかった。
来シーズンは監督がどう千葉を使うのか注目が集まるが
個人的には大型ボランチとして育成していって欲しいと思う。
【スペシャリストが居てこそのポリバレント】
また衰えは見せるが経験を活かし
ボランチ、左右MFをこなしたベテラン寺川。
出場機会こそ少なかったが
左SB、CBをこなした2年目の中野。
の2人も各ポジションでそれぞれの持ち味を示してくれた。
どのポジションでもハイパフォーマンスが出来る選手の重要さをかみ締めたシーズンであった。
しかし、千葉が何かのインタビューで以下のことを言っていてと聞く。
「ポリバレントな選手は、軸になるスペシャリストがいてこそ活きる」
それを忘れてはいけない。
CBの柱、千代反田
右SBの職人、内田
攻撃MFの中心、マルシオ・リシャルデス
FWらしいFW、矢野、エジミウソン
アルビには少数精鋭で挑む選手がバランスよく揃っていたからこそ切り抜けられたシーズンだったと言えるのではないか。
posted by yorimi |16:52 |
アルビレックス新潟 |
コメント(5) |
トラックバック(0)
2007年12月06日
リーグ最終戦をホームで迎えたアルビ。
相手は中断期間に新潟の顔「鈴木慎吾」が移籍した大分。
あの時は慎吾の移籍に驚いた。しかも、自ら志願してだと言う。
今シーズンはただでさえ人数が少ないのに・・・・とも思ったが、
でもまあ、田中亜土夢が居るから大丈夫!!
そう信じていたのに、その田中が骨折で今季絶望、
次々に主力が離脱するなど、なかなかメンバーが組めずチームは後退
こんな時に慎吾がいれば・・・と何度思ったか。。
その慎吾がアウェーチームとしてアルビの前に立ちはだかり
1ゴール1アシストの大活躍!!!
アルビは形を作れず最終戦は非常に寒いものになった。(気温も寒かった!)
試合後、ビックスワンを一周し新潟サポに挨拶する鈴木慎吾。
起こる拍手!歓声!
新潟に帰ってきて欲しいと思うサポの前を、どんな思いで駆けたのか?
あれはさよならの挨拶だったのだろうか?
さよならと言えばこの試合は、
新潟のマエストロ、「シルビーニョ」のラストゲームとなった。
昨年からチームに加入すると、中盤でのキープ力、その視野の広さとキックの正確さから攻撃の起点となった。
パスの出し手となれる選手は彼しか居らず、全ての攻撃はシルビーニョから始まった。
今年は両膝の怪我に悩まされ、最後まで昨年のようなすばらしいパフォーマンスを見せるにはいたらなかったのが残念ではあった。
それでも、彼のエレガントなプレーはサポーターの心に焼きついているだろう。
試合後の挨拶で、シルビーニョはサポから拡声器を受け取り何か喋っていた。
残念ながら、私の席からは聞き取れなかったが
涙を必死にこらえて喋る彼を見て、新潟に来て本当に良かったと思ってくれていたらいいと思った。
私も涙を流しながら歌った
「さあ行こうぜ、シルビーニョ
俺達の、シルビーニョ!!」
シルビーニョはうつむき涙していた。
まだまだやれる選手だ。次のチームでも輝いて欲しいと思う。
その他にも
エジミウソン、深井、三田、六車、吉澤、田中(秀)、フラビオ(フィジカルコーチ)
がチームを離れることが決まっている。
過去最高順位でシーズンを締めくくったのにこんなにいじるのか~とも思うが、サッカークラブとはこうやって成り立っているのだろう。
寂しい季節だが彼らの新天地での活躍に期待したい。
最後に新潟を去る選手達、夢をありがとう。
posted by yorimi |14:13 |
アルビレックス新潟 |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2007年11月24日
リーグ戦も残り1試合となった。
今シーズン、目標を2桁得点と語った矢野貴章は今日の横浜Fマリノスとの試合も無得点に終わり、未だ7ゴールに留まっている。
これで目標達成の為には最終節でのハットトリックが必要となった。
最後のゴールは9月22日の鹿島アントラーズ戦
ハーフライン付近からドリブルで持ち込んでの素晴らしいゴールだった。
しかしそれ以来、天皇杯も含めると公式戦8試合無得点。
物足りなさを隠せない。
■今シーズンの成長
日本代表も経験した矢野は、昨シーズン同様に今シーズンも試合を追うごとに成長を見せている。
特にフィジカル面では強くたって来た。
昨シーズンは本当によくピッチに転がっていたが、最近はがっちり相手を押さえられるようになってきた。
まだまだとはいえ、フィジカルの強化に取り組んでいるからこその成長で、現状の自分に満足していない証拠である。
ヘディングの競り合いも強くなってきた。
ホームのFC東京戦ではマイボールのゴールキックはほぼ競り勝っていた。
またボールを受ける動きも向上してきている。これは年下の河原の成長の影響があるように感じる。
本人も河原に「自分にないものを持っている」と語っており、その謙虚さが成長への貪欲さにつながっている。
最近では毎試合GKとの1対1のチャンスを迎えるなど決定機に顔を出す回数は確実に増えているし、中盤に落ちてきてメイクに参加するプレーもたびたび見せている。
チェイシングマシンと化していた昨シーズンと比べると大きな成長だ。
そして何よりもの成長だと言えるのが、チームメイトからの信頼の向上だろう。
パスが出てくる。その数が試合毎に増えている。
特にチームのブラジル人3人はなかなか日本人にパスを出さない傾向にある。
そのブラジル人達の信頼を勝ち取りつつあるところは評価できる。
■高い意識
矢野の成長を支えているのは高い向上心だ。
今シーズンはプレーの幅を広げると共にしきりに「結果」を求める発言を繰り返している。
ゴール以外のプレーを評価されることが多い矢野だが、それに満足することなくゴールをきめることにこだわっている。
もっと上手くなりたいという気持ちが年下の河原のプレーを研究させている。
鳥栖戦でも一人気持ちのこもったプレーをした。
中田英寿氏の所属するマネジメント事務所サニーサイドアップと契約したところにも、意識の高さがうかがえる。
代表に呼ばれたことで、さらに自分のプレー拡大への欲求が高まったようだ。
その為、自分の出来ることを超えすぎたプレーをしたことで空回っていた時期もあったがそれも徐々に改善している。
そして最近、次第に高い意識がピッチの上で実を結びそうな予感を漂わせている。
■相棒エジミウソン
2トップを組むエジミウソンが現在19得点で得点王ランキング2位タイにいる。
助っ人外国人と比べるのも厳しいかもしれないが、やはりもっと意識して欲しい。
アルビの2トップはマリノスや浦和の様な「高い」と「速い」といった役割の違うコンビではない。
矢野とエジにはポストプレー、裏へ抜ける動き、守備も両者とも同じウエイトで任されている。
まったくとは言えないが、ほとんど同じ仕事をしている以上、結果にここまで差が出るのは悔しいと思う。
この差は決定力はもちろんだが、フィニッシュを任せられるという信頼感の差だろう。
最後の場面ではチームの誰もがまずはエジを探す。
結果を出すからこそパスが集まる。
チャンスが多く得られるから結果が出せる。
鶏が先か卵が先かという話だが、信頼をつかむ事がいかに大切か、そして難しいかということだ。
しかし、エースと呼ばれる選手は決定力はもちろん、仲間からの信頼が不可欠なのだ。
エジの今季限りでの移籍が噂される以上、矢野には新潟のエースとなるべく奮起して欲しい。
■後は結果を
まだまだ矢野はこれからの選手だ。
しかし、最近のプレーを見るときっかけさえあればブレークしそうだ。
やはりきっかけはゴールか。
最近幾度となく決定機を迎えてはいるが決めきれない。
だが裏を返さば後は決めるところまできていると言える。
いくらでも決めるチャンスはあるのだから。
エジミウソンの今後が不透明な今、矢野はFWの軸になれることを証明する時期に来ている。
信頼してパスを出してくれる仲間を裏切ってはいけない。
結果を出し、さらなる信頼を勝ち取ること、そして更なる飛躍を成し遂げること、矢野の覚醒が待たれる。
posted by yorimi |20:49 |
アルビレックス新潟 |
コメント(3) |
トラックバック(0)