2008年01月25日
ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
2007年11月下旬の某日。とある都内のホテルの一室で初老の紳士が控えている部屋に一人の男が入ってきた。会話はそこから始まる。 男 「ご無沙汰しておりました・・・。久しぶりですが、今回は大変なことになりましたね」 老 「うむ。今病院に行ってきたんだが、まだ何も様子がわからんのだよ・・・」 男 「会長もくれぐれもお身体は大事にしてくださいよ」 老 「おいおい。会長はやめてくれよ。僕はそういう呼ばれ方は嫌いなんだ。先輩でいいじゃないか」 男 「はい。先輩」 老 「で、君を呼んだのは、その先輩としてということもある」 男 「ええ・・・(身を正して)」 老 「呼ばれた意味は解かるだろ?今、この仕事を頼むのは君しかいないんだよ」 男 「はい。予想はしていました。ホテルへ向かいながらも」 老 「そうか・・・。が、実はここからなんだ。頼みというのは」 男 「と・・・?いいますと?」 老 「勝手な言い分だと思うなら、今すぐ席を立ってもらってもいいんだ。あまりにも人を馬鹿にしていると思うのならそれでもいい」 男 「水臭いじゃないですか!言ってくださいよ!何でも!」 老 「もし、仮に、【彼】の容態が急激に回復した場合・・・【彼】がそれを望んだ場合・・・・【彼】がすべてを取り戻したとき、君はそこで降りて欲しいんだ。この仕事を」 男 「・・・・。なるほど。そういうことですか」 老 「こんな人を馬鹿にした話、もちろん、他人にできるわけもない。したら、私の見識とキャリアがぶっ飛ぶかもしれん。だから君なんだよ。もちろん契約書にも書けない。男と男の約束だ。大学の先輩・後輩の絆を超えた頼みだよ」 男 「【彼】が戻らなかったら?」 老 「もちろん、君がそのまま続ければいい。「彼」を意識することなく、自分の色を出すことに専念してくれればいい」 男 「【彼】が戻ったとき、私が【彼】の助手になるということはどうです?」 老 「いや。。。【彼】の性格はそれを許さんだろう。君には気の毒だが・・・。受けてくれるか?いや。返事は今でなくても構わんよ。だが、即答で断るのなら、黙ってここから出ていってくれてもいい。君には当然その権利があるんだからね」 男 「そこのコーヒーを飲みながら、明日からの予定と【彼】が戻ってくるまでの自分の考えを述べてもいいですか?」 老 「おお!そうか!受けてくれるか!いやぁ~~すまん!すまんな!(思わずいつものオーバーアクションで男の手を握る)」 男 「全力を尽くしますよ」 上記会話は、ある「町内会」の「サッカーチーム」で、今度の「町内サッカートーナメント」の直前に、選手にも、またその親達からも絶大な信頼を勝ち得ていたチームの監督が交通事故で緊急入院してしまった、そのチームの実質的なオーナーであり、会長と呼ばれている商店街の肉屋の親父が、大学の後輩であるサッカー経験者で、同じく商店街の八百屋の若旦那にその仕事を依頼した。その時の会話を再現したものである。 しかし、このような事実がもし、他のケースにも該当するのなら、我々にも一縷の希望があると・・・思うのですが。皆さんいかがお思いか?
posted by 読裏クラブ |20:15 |
会話シリーズ |
コメント(9) |
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この記事に対するコメント一覧
Re:ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
さてと今日も・・・。
釣りをしますか(笑)
エサはもちろん。
オシムチルドレン、千葉勢
さてと今回は
どんな反応でオシム信者が釣れるか楽しみ(笑)
さてと釣りを楽しみますか それ ヘ(^_^)
いきなり来たよ
さすがオシムと言うワードには
反応が早い
posted by 梅宮 辰雄 | 2008-01-25 20:39
ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
それはやめた方が……
posted by ぺぺ | 2008-01-25 21:04
ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
監督がだめな場合のオプションとして頭の中にはあるんじゃない。それもあるだろうなと思ってる人も多いと思うけど。だから監督はすぐ背後にプレッシャーを感じながら戦わなくてはいけないんです。
posted by あり | 2008-01-25 21:11
ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
おもしろい作り話として読みました。
ほんとにおもしろかったです。(^^)
posted by ジダ | 2008-01-25 21:43
ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
そもそもオシムは就任の際に、「コーチには将来有望な日本人指導者を」と希望した。協会が優秀な人材を選ぶか選ばないかは協会の責任であるとし、オシムは誰であっても受け容れるスタンスであった。よって岡田武史だからと拒否することは無いだろう。
日本サッカー協会が岡田武史にこれほどまでにぞっこんなら、オシムの要望どおり最初からコーチに置いておけば良かったのである。そうしておけばオシムの身に何が起きても、今不安視されている継続性や様々なものはさして大きな問題にならなかったはずである。昨年末からの出来事は、協会のリスク管理の無さ、先見性の無さがモロに出た悲劇と言っていい。まさに神がくれたチャンスを能天気に不意にした協会への天罰だったのかもしれない。
岡田武史もオシムの練習方法や試合の資料を取り寄せ自分の中に取り込もうと努力しているみたいだが、最初からオシムのコーチとして働いていればもっと多くのことを吸収できていたであろう。惜しいことをしたもんだ。
・・・とフィクションに突っ込んでみる。。。
posted by tei | 2008-01-25 22:16
ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
八百屋の若旦那はたとえ同意したとしても内心嫌がってると思う。チームの監督もそういうお膳立ては嫌がるんじゃないッスかね。
別のチームの監督っていう考えもあると思うけど。少年サッカーチームとか別の町内会の監督とか。
posted by ブランク | 2008-01-25 22:45
ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
更に肉屋の親父が最初の試合で負けるように八百屋の若旦那に八百長やらして、肉屋の親父をニクんで殺したという落ちはどうだろう?
posted by 作家 | 2008-01-26 13:52
■リターンパス
>ペペさん へ
コメント有難うございます。ペペとはあの伝説のヨミクで名百楽を発揮されたあのペペのことなのでしょうか?今後ともよろしくお願いします。
>ありさん へ
コメント有難うございます。今後ともよろしくお願いします
>ジダさん へ
楽しんでいただけましたか?(笑)。今後とも、この『フィクション』と『ノンフィクション』の挟間を闊歩させていただきます。お付き合いいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いします。
>tei さんへ
このような「ヨタフィクション」にかくも誠実な「突っ込み」、有難うございます。岡田さんは「7色ビブス」って採用しているんでしたっけ?よく代名詞のように言われている「人もボールも動くサッカー」って、考えてみれば非常に「抽象的」だとは思いませんか?取りようによっては「オフト」も「加茂さん」も「トルシェ」も「ジーコ」も、もっと言えば「モウリーニョ」も「ベンゲル」も、どの人のサッカーも「ボールと人」は動きますわね(苦笑)。要はその「動いたボールの軌跡」と「ボールの周辺で動く人間の数」だと思うんですが・・・。協会への定見、まことにもって正論だと思いますよ。今後ともよろしくお願いします。
>ブランクさん へ
コメント有難うございます。別の町内会の監督になるとどういうことになるんだろう・・・?今後ともよろしくお願いします。
>作家さん へ
コメント有難うございます。この『物語』はここで終わってますので、その後の「八百長」も「殺人」も発生しないかと(苦笑)。今後ともよろしくお願いします。
posted by 読裏クラブ | 2008-01-27 16:35
ある「会長」と、ある「監督」のホテルの一室での会話
深い意味はないんですが、サッカーの仕事ができるだけで幸せなら、どこでもいいのかなと。元からいる町内会で何かできれば一番いいんだろうけど。
posted by ブランク | 2008-01-27 22:06


