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17.10.1#1 このまま高橋政権が続くなら未来はない

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 糸が切れた。そういうべきだろう。戦いはあと一試合残ってはいるが、今日が終戦の日であることは誰もが認めるところだ。10年間出場を続けていたクライマックスシリーズへの切符を初めて逃し、2006年以来のBクラス・4位でシーズンを終わることが確定した。  終わってみれば、よくやった方だとは思う。あの13連敗があっても貯金でシーズンを終えられるということは奇跡に近い方だろう。この10月1日日曜日まで夢を見続けられたというのは、普通なら考えられないことだろう。一時はDeNAを上回って三位にも立った。それ故に、「あの13連敗があってここまで来た」ということはわかっていても、もどかしさであり、悔しさであり、悲しさであり、憤りであり、喪失感でありという様々な感情が出てくる。

 振り返れば、このシーズンはV奪回を至上命題として戦ってきた。FAでは森福、山口、陽の三選手を獲得。三選手獲得というのは史上初のことであった。13年に楽天で活躍したマギーも獲得し、トレードでは大田・公文を放出して吉川・石川を獲得した。とにかく、四年ぶりの覇権奪回へ向けて大きく選手を動かしたのだが、蓋を開けてみれば森福はパッとせず、陽は故障で出遅れ、山口は故障で出遅れたと思ったら復帰1ヵ月後に酔っ払い騒ぎを起こして謹慎という結果に終わった。  期待していた選手が活躍しない、できないのであれば、期待がかかるのは若手であるが、開幕スタメンを掴んだ岡本は一割台とチャンスを掴めず、二軍に戻ってからも夏場まで調子が上向かなかった。吉川尚、山本といった二塁手争いの若手たちは春先から故障し出遅れた。若手では、終わってみればオープン戦でアピールに成功した石川と、この若さで代走屋の枠に嵌められた重信だけが、全試合一軍に帯同することになるだろう(あと一試合)。

 もちろん、チャンスを獲得できなかった若手は悪い。これは大前提だが、首脳陣の起用にも問題がなかった、とは言えないだろう。吉川尚や山本、辻といった選手たちが一軍に挑んで、結果を残せず二軍へと戻って行ったが、昇格させた若い選手は当日、あるいは二戦目にスタメン起用するというのはある種鉄則であるように思う。今年、上げた選手をすぐに使った機会はあっただろうか。九月の岡本ぐらいであろう。これで成績を残せというのは少々、無理がある。  結局そこは監督個々の判断になる。私は、高橋監督の「打てば使うし打たなければ使わない」という考え方には全面的に賛成する。これ以上分かりやすいものもないし、それで給料を稼いでいるわけだから当然の話だ。しかしそれは、チャンスを与えたうえで、打てば使うし打たぬのなら使わない、という結論に至るべきであって、ベストなコンディションを一番発揮しやすい昇格当日、あるいは昇格直後にチャンスを与えずして結果を残せというのはやはり無理だ。  このまま来年も、その先も進んでいくなら若手の台頭など夢のまた夢に終わることは間違いないと断言する。チャンスを生かせないのは本人の責任だが、チャンスを満足に与えずに、たまに回ってきたチャンスを若手が活かせないというなら、七割方は首脳陣に責任がある。

 そもそも、この時期に監督を任せることが果たして適当だったのかどうなのかという話だ。本来であれば、これは監督就任当初にも記したことではあったが、斎藤雅樹監督を挟んで高橋監督というのがベストだったと思う。段階を踏んで、斎藤監督・高橋ヘッドから「禅譲」されることが望ましかった。  高橋監督と決めた時点で、勝ちに行くのか、育ててほしいのか決めておくべきだっただろう。新人監督に二兎を追えというのは無理な話だし、あの当時の12球団の監督・監督候補者で見ても、その二兎を追って二兎を取れる可能性が、わずかでもあったのは原辰徳だけだったと思う。  この二年間で分かったことは、高橋由伸という監督は成熟しつつあるチームから完熟したチームには打ってつけの監督だが、発展途上のチームでは求める次元が高すぎる。こうした世代交代の時期には、挑戦しての失敗は温かく見守る監督がいて、細かい部分の失敗に雷を落とすヘッドコーチがいることが望ましいのだが、結果としてそういう布陣は敷けなかったということだ。

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17.10.1#1 このまま高橋政権が続くなら未来はない

すいません、投稿した後で気付きましたがミスターは第1次政権で2度、第2次政権で1度、合計3回Bクラス経験してますね。失礼致しました。
まぁこの人は色々と扱いからして別格なのであんまり参考にはならないでしょうが

新監督就任から3年連続でV逸は王監督もそうみたいなので、まぁ来年優勝逃しても貴重な監督候補として高橋監督続投の芽は僅かにでも残るのかなとは思っちゃいますが
王監督時代の場合3位→3位と来て3年目は優勝したカープとゲーム差無し、3厘差での優勝同然の2位ですからやはり来年勝負年として求められる成績は相当高いでしょうね、そんでもってきちんと翌年は優勝してますから
せめてその王監督みたいに助監督として3年ほど経験を積むことが出来ていればまた違ってたのかな、とたらればも言いたくなりますね

17.10.1#1 このまま高橋政権が続くなら未来はない

コメントありがとうございます。

言われて思い起こしてみましたが、確かにBクラス二度というのはないんですね。川上さんも一回だけですか。

由伸選手の引退→監督就任というのは、やはり賭博で傷ついたイメージの回復というのもあったのでしょうが、その結果がこれですので救いようがありません。
41歳で監督に就任してしまいましたので、コーチとして学ぶ、というのも、元総理大臣が官房長官をするようなものですから無理でしょう。あの時のこの人事が、向こう数十年にわたる汚点になってしまいますね。

17.10.1#1 このまま高橋政権が続くなら未来はない

jackyshigeさん
コメントありがとうございます。

13連敗があっても142試合目まで夢を見させてもらったことは感謝しています。

由伸監督も主力へ忍耐強いのは結構ですし、それでいいと思うのですが、もう少し、少しでいいので若手も我慢して欲しいなと。
宇佐見も使いたいんですが、小林への投手陣からの信頼は絶大なものがあります。本来は基本的には小林がマスクを被って、宇佐見には大竹や内海といったベテランが、というのがベストなんでしょうけども…。そうした働きを期待したいのですが、厳しいでしょうねぇ。

17.10.1#1 このまま高橋政権が続くなら未来はない

辛口G党さん
コメントありがとうございます。お久しぶりです。

清宮選手は、もうメジャーに行きたいと言っているわけで、そういう選手は…というように思っている次第です。
10年で1000安打打ってくれる選手より、20年で2000本安打打ってくれる選手の方がチームには必要と考えていますので。

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