巨人を見る

17.3.24 勇気ある決断を

このエントリーをはてなブックマークに追加

 三月第四日曜日は、選抜高校野球、プロ野球の開幕カード最終戦、大相撲春場所の千秋楽、競馬の高松宮記念が重なり、スポーツの幕開けを告げる時期である。今年に関しては、プロ野球が最終金曜日開幕となり、カレンダーの都合で一週遅れるため、選抜、相撲、競馬の三つが重なることとなった。  競馬界では、春の最速王者決定戦・高松宮記念の1日前に芝砂・長短が同日に開催されるドバイW杯が行われるため、そちらの扱いの方が大きくなっている。その名を知らぬ者はいない、武豊騎手もドバイ参戦のため、高松宮記念には騎乗しない。  武騎手といえば…いや、普段呼んでいない呼び名で呼ぶのもアレか。武豊といえば、今年からG1格上げとなる大阪杯、ポースフルSを除くと朝日杯FS以外の全G1を制覇しているような稀代の名騎手である。今年も3つ4つのG1は獲るだろう。そんな武豊が今でも悔やむレースは意外にも、初騎乗らしい。前を走る馬が落馬し、それに動揺しての二着。オグリキャップで有馬を制し、ディープインパクトで三冠を獲り、キタサンブラックでまつりを歌う。そんな騎手でも初レースで勝利できなかったことを後悔しているのだ。

 大相撲・春場所は13日目。早ければ優勝が決まる可能性がある13日目だが、今場所は13日目での優勝有資格者はいなかった。新横綱・稀勢の里が全勝で引っ張り、角番照ノ富士が一敗で追走、横綱日馬富士に稀勢の里の同部屋・高安は三敗で厳しい状況、白鵬と地元・豪栄道が休場という中、実質一騎打ちの状況となって迎えた。  まず照ノ富士。横綱・鶴竜相手に強引ともいえるが、照ノ富士らしさが戻ってきた相撲で勝った。ようやく膝の状態が良化したようで、このままひざの状態が快方に向かい続けるようなら一気に綱が見えてくると言っても過言ではないが、どうだろうか。このままいけば千秋楽に優勝を決する直接対決というビジョンが見えてきたところであった。  しかし、しかし、である。稀勢の里は日馬富士に速攻を食らい、一気に土俵際に。そのまま寄り倒されて一敗で照ノ富士に並んだ。問題はここからだ。肩を抑えてうずくまる稀勢の里。一度土俵に手をつくも立ち上がれずに左肩を抑え続けたまま。呼び出しの手を借りて土俵外で一礼したのち、急いで花道を引きさがった。今までに見たことがないような、まさに苦悶というほかない表情が、事態の深刻さを物語っていた。    支度部屋で応急手当をして救急車で病院へ運ばれたが、応急手当をした医師によれば「骨折でも脱臼でもなさそう」ということだ。となると、考えうるのは筋(肉)か。琴奨菊が長らく肩に大きなサポーターをしていたが、あれが大胸筋の断裂である。稀勢の里にとっては生命線でもある左となると、まだ骨折・脱臼であることを願わなくてはいけないレベルだ。  親方は「明日の状態を見て決める」と話したそうだが、私としてはもう休んでもらいたいと思っている。確かに、12日目まで先頭を走って、13日目に負けたとはいえタイ。特に横綱昇進の場所で二連覇ということもある中では出場したい気持ちもあるだろう。痛みを押して照ノ富士を下して、安倍首相から「痛みに耐えよく頑張った!感動した!」と言われながら総理大臣杯を渡されればそれは美談だが、今場所の内容を見る限り無理をして出なくても、あと5回は賜杯を抱けるであろう。  肩の脱臼なのか、肩、あるいは鎖骨骨折なのか、あるいは大胸筋断裂なのか。いずれにしても、ここで無理を押して賜杯を抱くものの、それから二度と賜杯を抱けないという結末だけは何が何でも避けねばならない。新横綱の場所で優勝を逃せば後悔するのは間違いないが、優勝を逃しても以降何度も優勝できればいいのではないか。  初騎乗の新馬戦で勝てなくても、ダービー、JC、有馬記念を制せればいいのである。新馬戦を勝ってもダービーもJCも有馬も制せなければ意味がないではないか。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
相撲
タグ:
稀勢の里
日馬富士

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

這い上がれ、稀勢の里。【幕下相撲の知られざる世界】

【大相撲】今日の結びの一番について【西の落伍家】

荒れない春場所~無事是名馬稀勢の里の独走でフィナーレを迎えるのか~ ⇒一転して荒れそうな春場所【名相撲つれづれ草】

ブロガープロフィール

profile-iconyomig-ai

巨人第一主義の元「フォークは永遠のロマン」を掲げてポジティブに、と思いながら書いています。
週3回更新を目標にしていますが、なかなか思うようには行きません。
時折ハチャメチャなことを言うのは仕様です。

なお、コメントの返信は次回の記事更新時が基本となりますので首を長くしてお待ちいただければ幸いです。
  • 昨日のページビュー:8289
  • 累計のページビュー:3441222

(06月20日現在)

関連サイト:Twitter

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 小山をボコボコにした責任を取りやがれ、阪神
  2. 【巨人考15 Ⅳ】ドラフト戦略は正しかったと言えるだろうか
  3. 16.10.8 意味がわからない
  4. ドラフト望16 投手編
  5. 16.12.7 監督が原辰徳なら的確な補強である
  6. 16.5.22 白鵬より稀勢の里より照ノ富士
  7. 15.3.2 大田も凄かったが、陰のヒーローは吉川と立岡
  8. 人的補償
  9. 15.12.21 【広島】来年は山岡に行って欲しい
  10. 15.11.5 村田に引導、岡本か辻か

月別アーカイブ

2017
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年06月20日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss