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17.1.22 若武者の台頭、白鵬の焦り。

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 大相撲・初場所は大関稀勢の里が幕内最高優勝を果たした-。こう書ける日が来ると場所前に思っていなかったので昨日の投稿では「それ」と表現したが、今日の相撲を見て安心した。「優勝」、おめでとう。それと同時に横綱昇進もほぼ手中に収め、98年若乃花以来の新横綱、03年貴乃花以来の日本出身横綱が誕生し、番付に刻まれることとなる。これから4横綱時代が到来することを楽しみ半分、不安半分という思いでいる。

 さて、まずは今場所もまた「場所総括」という形で上位陣を振り返っていく。日馬富士は序盤から連敗するなど不安定で一時期は横審の野郎、失礼、横審の方々に「引退か?」などと冗談を飛ばされるほどであった。そこから調子を上げたものの、ハムストリングを痛めて7日目より休場という何とも言えない内容になってしまった。鶴竜は鶴竜で2連敗あり3連敗あり、5勝5敗で10日目をターンして11日目から古傷を痛めてこれもまた休場となってしまった。  稀勢の里については昨日長々と記したので割愛させていただく。豪栄道は初日と三日目に土がついたものの、堪えて上位戦まで2敗で追走したものの、中日でもう一敗、12日目にも敗れて、この時痛めた足首の痛みから休場となってしまった。終わってみれば上位三人が休場となった。琴奨菊は角番で迎えたこの場所、故障もあり調整は万全でなく、焦りもあって攻め急ぐシーンが多くみられた。稀勢の里相手に勝ってなんとか「延命」するものの、10日目に負け越しが決定、来場所は関脇で迎える。照ノ富士も照ノ富士でまだまだ万全ではなく、序盤戦から負けが続いて早くに負け越しが決まり、千秋楽の琴奨菊戦は4勝10敗同士という、悲しい一番になってしまった。

 そんなこの初場所を支えたのが関脇・小結や平幕の力士であった。先場所で大関取りに失敗した高安は今場所、打って変わって好調を維持、兄弟子を援護射撃し、NHKのインタビューを毎日と言ってもいいペースで受けた。荒鷲は勝ち越しこそできなかったものの、鶴竜、白鵬の二横綱を撃破し優勝争いを混沌とさせた。逸ノ城も14日目に稀勢の里戦が組まれたことがすべてであり、最後まで優勝争いに絡んだ。貴ノ岩にしても、14日目に白鵬戦が組まれたことがすべてで、しかもその白鵬を撃破したのだから大したものである。  関脇・小結は東関脇の玉鷲が9勝、西関脇の正代は7勝だが、来場所は西小結に残れそう。東小結の高安が11勝で再び大関取りの起点になりうる成績である。西小結の栃ノ心が途中休場したが、琴奨菊が来場所関脇に落ちてくることから、来場所の三役争いは混沌としている。その最大の要因が前頭筆頭・御嶽海の11勝、それも2横綱2大関を撃破して優勝争いの終盤まで絡んでいた。

 大袈裟かもしれないが、これまでの場所、そして今場所を見て、御嶽海は控えめに見て大関には間違いなくなる力士である、そう確信した。控えめに見てそうなのだから、第73代横綱の最有力候補でもあると考えている。  琴奨菊が関脇に陥落し、稀勢の里は横綱に昇進する。上位陣は今や大負けから8勝7敗で辛うじて大関を維持する照ノ富士以外、皆30歳以上という中で、御嶽海と正代が今後の角界を担っていける逸材だし、担って行かないといけない。そこに高安や輝、我が郷土の星・貴源治、貴公俊の双子も絡んでくれればいうことはない。この初場所に角界の未来を見た、そういうと大袈裟であろうか。

 そんな若手相手に、高く分厚く最強の壁として君臨してもらわないといけない力士がいる。第69代横綱白鵬である。今場所は中日、九日目とまさかの連敗を喫し、稀勢の里を1差で追い続けたものの14日目に力尽きてしまった。正直、私は千秋楽相星決戦を見たかった。稀勢の夢か、白鵬の意地か、というとフジテレビ三宅アナの名実況になってしまうが、そんな展開を見れたら明日お迎えが来ても後悔なかったのではないかと思う。  去年までの白鵬が「泰然自若」なら、今場所の白鵬は「一心不乱」という感じだった。なんというか、余裕がない。今日の稀勢の里との取り組みが最たるもので、いくら早めに、そして止まらずに勝負をつけたいとはいえ、あの相撲では勝てない。土俵際で押し込んで押し込んで足が浮いてしまうほど浮くなんて見たことがなかった。去年までの白鵬なら、土俵際に押し込んでから出し投げなりなんなりを打っていたのではないか。無論、凌いだ稀勢の里は素晴らしかった。並の力士なら押し込まれて敗れていただろう。ま、年間最多勝力士を並の力士と一緒にしちゃ失礼か。

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相撲
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稀勢の里

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