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15.3.1 ポスト山口なんていません

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北海道で記録的な吹雪が観測された日に行われた札幌ドームで巨人が10点を取る大勝。なるほど、そういうことか。 そんな大味の試合だったとはいえ、若手には一試合一打席、一球が今後を左右する重要な試合。そんな中三番手として3イニングを投げたドラ7ルーキーの中川はちょっと制球はよかった、とは言えないにしても及第点ではあった。ただ、この中川に将来的には山口のような役割を、とかという話になるのはおかしい。中川は山口になれないと断言する。 いや、なにも中川はダメだと言っているのではなく、それは京介でも戸根でも、山口にはなれない。高木勇人が僕は僕であるように、山口鉄也は山口鉄也だ。

よく思い出せば、2011年の中継ぎ陣で今も中継ぎとして活躍しているのは山口だけだ。越智は難病を患い、久保は翌年手術、昨年戦力外となった。アルバラデホは米国に戻り、ロメロはBC群馬で活躍している。いっときもてはやされた野間口だって昨年で引退した。そんな中で、何年も中継ぎとしてチームを支えられる投手はそう多くない、というか岩瀬と山口だけだろう。 思い起こせば、水星の如く現れて中継ぎ陣の屋台骨となった投手は幾多といる。しかし、二・三年すれば各々急激に衰えていったり、あるいは故障したりということで敵ながら悲しくなることもある。抑えの場合でも、5回あたりから肩を作り始めて7回あたりから徐々に本腰を入れていく。その間に方程式が崩れて出番がないこともあるわけで、それが7回、8回を投げる投手ともなれば、果たしてどれぐらい肩は作ったがマウンドにはいかないという試合があっただろうか。あるいは、1点ビハインドの場面などでも当然肩を作るわけで、年間100試合はブルペンで投げ込んでいると思う。 そういった投手がケガしにくくなるような調整法であったり、あるいはわかりやすく「年俸」というもので見合ったものにしていくべきだとは思うが、本筋と外れるので置いておく。

年間143(144)試合中100試合も登板に近い状況になるのだから権藤さんもビックリであるが、その分だけ当然故障のリスクも上がっていく。肩、肘、靭帯、股関節、膝と言った直接的な部分はもちろん、太ももやふくらはぎといったところも当然影響はある。それを3年やるだけでも相当凄い投手であるが、山口は中継ぎとして活躍していよいよ今年で10年目を迎えるわけである。 この間、防御率3を超えることはあっても3.1を超えたことはない。これはもう異常だ。その間ずっと60試合以上登板し、70試合以上も3度ある。浅尾や久保田のように70試合登板を複数記録した投手も今や当時の輝きは色褪せ、久保田は一昨年引退した。広島には中田という投手が2014年に66試合に登板したが昨年はわずか5試合の登板に留まった。50試合以上登板を一年するだけでもそれはもう常人ではないのだろう。

はっきり言って山口は過小評価されすぎだ。いざじゃあ山口が故障したら、たちまち巨人中継ぎは形成されなくなるとまでは大袈裟だが、だいぶ狂いが生じ、これまでのように八回は0か少なくとも1と安心して見ていられることは少なくなるだろう。いや、1失点するだけで文句をつけられるのは逆に評価されてる証拠か。まあ去年は黒星になることもあるからしょうがないところも多少あるが。間違いなく山口は将来、野球殿堂入りするし、山口で殿堂入りできないなら野球殿堂に価値はないだろう。

話が大きく逸れたが、これほどの成績を残し、毎日のように準備して、あるいは投げる。そんな投手の「ポスト」など存在しない。もし背番号47が工藤から受け継いだ番号じゃなければ7番目の永久欠番にしてもいいと思う。というか工藤から受け継いだものだとしても。 若い中継ぎ左腕を「ポスト山口」として見ることは小林をポスト阿部として見るのと同じで、悲しく、虚しくなるだけだ。なんで山口のようにならないんだ、と。そんなの無理だ。もしも山口のような活躍をする投手が現れたらポスト山口ではなく、その選手を讃えればいい。戸根は戸根で、京介は京介で、中川は中川でいいじゃないか。それ以上でもそれ以下でもない。ただ一つ言えるのは、山口鉄也は素晴らしい、という一言では片づけられないような投手だということだ。

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47 山口鉄也
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15.3.1 ポスト山口なんていません

bh9126さん
コメントありがとうございます。

山口に関してはまあ飛ばないボールということがあったとしても防御率0点台というときもあり、調子が良ければ基本的には1点台、悪くても2点台にしっかりとまとめ上げるというのは本当に素晴らしいの一言です。しかもそれを60試合、70試合投げて「毎年」そこに落ち着けるわけですから、もう本当におかしいのではないかと(褒め言葉)。

今年もおそらく1点、2点を争う試合は多いはずですから、活躍とは言わずに大活躍に大いに期待しています。今の調子なら2.3ぐらいまで防御率は行けると思いますが、このまま行ってくれれば・・・。まあ調子が悪くても2.8ぐらいに落ち着けると思います。

15.3.1 ポスト山口なんていません

非常に溜飲の下がる記事をありがとうございます。
「過小評価」ほんとにそうです。他球団でも、リリーフで台頭してくる投手がもてはやされると私は「まず今年1年通して活躍したらほめてやるよ」(←なんで上から^^;)と思うし、まあその8割は1年持たないし、持った人でもさらに3年続けて活躍できるかと言ったらまずほとんどいませんよね。そのくらい、年によって良し悪しは当然あるけどぐっさんのやってきたことはすごいと思うし、やたらと同じ土俵で比べてくれるな、と思うわけです。

本人は、内海に永久欠番の話を出されて「それ、バカにしてるでしょ!」って言ってましたが(してないと思いますけど苦笑)。多分、本人も少なからず過小評価に対して遺憾に思ってると見えて、今季もう一度そんな評価をしてる人たちを黙らせる投球をしたいと頑張ってるみたいで、どうか怪我なく今季も全うしてほしいと願っています。

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