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15.10.31 負けるな河野、負けるな鬼屋敷

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巨人の捕手というのはほとんど併用されてこなかった。沢村栄治のころは吉原がいた。その後40年代は楠、50年代は藤尾、60年代に入るとV9を支えた森、引退した75年からは決め手に欠ける状況が続いたが、80年代は山倉、90年代は村田真、00年代は阿部と来た。 個人的には力のある2捕手を併用という形になるなら、Aクラスはほぼほぼ確定的になる代わりに、優勝というのは厳しくなると考えている。ましてやDHのないセは特に。今年はその要因があったからとだけは言えないが、中村悠平が不動の正捕手となったヤクルトが優勝した。00年以降で見ても、巨人なら村田真一、そして阿部。阪神なら矢野、中日なら谷繁。ヤクルトは古田と中村。優勝する年は必ず正捕手がいるのだ。やっぱりそれは投手の信頼だとか、そういう面もあるのだろう。こういったところからしても、捕手の併用制というのはあまり賛成はできない。

そういった中で、巨人は阿部が一塁に転向。中日は名捕手谷繁が引退。広島ももう石原が36歳。阪神は矢野以降捕手が固定されず、横浜は相川以降固定されずと若返りの時期を迎えている。ヤクルトは中村が正捕手に定着、巨人なら小林、阪神は梅野、中日は桂と杉山、広島は會澤、横浜はいまいち抜き出るというところまではいないのだろうか。

では少し時計を巻き戻して巨人の捕手事情を振り返っていきたい。07年は阿部が正捕手で加藤が第二捕手、とはいえ出番は多くなかった。08年はシーズン途中にG真田とB鶴岡の間でトレードが成立、五輪期間中と阿部が故障・離脱していたポストシーズンを鶴岡が支えてくれた。09年も阿部・鶴岡体制、10年も同じ。11年は東日本大震災の影響で開幕が延期、その間に阿部が肉離れとなったため開幕から1ヵ月を鶴岡と加藤、實松が支え、戻ってきた阿部が以降正捕手を全う。このオフに鶴岡が古巣・横浜にFAで復帰するも、鶴岡の穴をしっかりと實松が抑えつつ、阿部が張りや痛みを訴えると加藤が昇格するということが12・13年と続いた。 しかし阿部も膝・腰の痛みを慢性的に抱え全力疾走もできない状況、帯状疱疹を患い、さすがに後継者がいなくては、というところで小林をドラ1で獲得。14年は阿部がメインで第二捕手を小林、第三捕手が實松という形になった。今年は小林が開幕マスクも、早々に阿部が再復帰。しかし首痛で6月に一塁専念となり、相川や加藤らが小林と併用された。

ちょっと待て、と。私の記憶が正しければ2009年のドラフトで2人の捕手を指名しているはずだ。鬼屋敷と河野。同じ年の高卒指名ながら、鬼屋敷はドラ2で初の高専出身選手、契約金は6500万。一方の河野は甲子園で活躍するも、育成2位で支度金200万。肩の鬼屋敷、打力の河野。どっちが先にレギュラーになるかな?なんて微笑みつつ「ライバル関係」に注目してきた。 2012年、河野が支配下に登録されると2013年の開幕一軍をつかみ取り河野が一歩リードか?と思った矢先に鬼屋敷が先にに初出場を記録、負けじと河野も夏場には初安打初本塁打を記録し、その後消化試合でスタメンも積み、明らかに河野がリード、いよいよ来年は一軍定着を、というところで、だ。 まさに日進月歩の如く、それでも目に見える成長を残してきた二人をはるかに上回る、顔は藤村や宮國と並ぶ、あるいは超えるレベル、肩は強いしドラ1、打力も一軍で二割は残す。とんでもない捕手が入ってきた。小林である。

小林が一軍で活躍する一方、二人の成績は下降する。13年に二軍で.310の打率を残した河野はここ二年、.175、.207と低迷。鬼屋敷は14年に.160、今年は持ち直し自己最高の.264をマークした。ただ、二軍で二割台では厳しい。二割後半ならまだしも、河野のようにギリギリ2割ではよほど守備が良くないと、いやよくても一軍じゃ使えない。 いつの間にか二人のライバル関係が小林がかなり優勢な三つ巴になってしまった。實松にしろ加藤にしろ、相川にしろみんな30後半。いい加減若手が出てこないと困るのだが、まだ決め手に欠ける。さすがに業を煮やしたか、大学侍Jにも選ばれた宇佐見捕手を今年のドラフトで獲得した。

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巨人野手
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河野元貴
鬼屋敷正人
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