2010年03月29日
全国高校ラグビー選抜大会
全国高校ラグビーの選抜大会が4月1日から熊谷ラグビー場にて 開催されます。 大会は予選リーグが20分ハーフ、決勝トーナメントからは30分ハーフで行われ 4月4日、5日、7日のみ有料試合(入場料500円)となっています。 昨年のフットボール道場へゲストで参加して頂いたスポーツジャーナリスト直江光信さんに 大会の見所等を寄稿してもらいました。 首都圏のファンには、2019年ラグビーワールドカップ日本大会の 主力選手たちを目撃できる絶好の機会です。 新年度の4月はお花見も兼ねて熊谷ラグビー場へちょっと遠出を してみてはいかがでしょう。 今年で11回目を迎えたラグビーの「センバツ」、全国高校ラグビー選抜大会が、 4月1日から7日まで、埼玉県の熊谷ラグビー場で開催される。 一般的な知名度は冬の「花園」ほどではないものの、この選抜大会は一年の高校 ラグビーの趨勢を占う場として、年々その重要性を高めてきた。 過去5年の歴史をたどれば、選抜のファイナリスト10校中6校が同年冬の花園で 決勝に進出しており、うち3校は春冬連覇を果たしている。つまり選抜の結果は 非常に高い確率で花園に直結しており、ここでの戦いぶりを見れば、今後の覇権 争いの流れも見えてくるというわけだ。 昨季の花園で上位に進出したチームの中に2年生が多かったことからも裏づけら れるように、今シーズンの3年生は近年でもっとも好選手が揃う世代といわれて いる。 昨年、17歳で7人制日本代表候補に選ばれた東福岡のCTB布巻峻介を筆頭に、 3月にフランス遠征を行った高校日本代表に1学年下ながら選出された選手が4 名いることからも、その充実ぶりがわかるだろう。 今年の選抜大会でもっとも注目されるのは、布巻を擁する東福岡だ。 U17日本代表の水上彰太、昨冬の花園で一躍全国区となったFB藤田慶和らキラ 星のごとき逸材がこれでもかとひしめき、2月の九州新人大会では全試合60得点 以上という圧倒的な強さで優勝を果たした。高校生とは思えぬ強靭な身体に卓越 したスキルを宿す個々の選手が、的確に状況を判断しながら織りなす津波のよう な攻守は、全盛時のNZ代表オールブラックスを想起させる。頭一つ抜けた強さ で春冬連覇を果たし、史上最強と評された昨季のチームと比較しても、「今年の ほうが上」という声がすでに各方面から上がっており、今回はその戦いぶりを関 東で観戦できる貴重な機会といえる。 対抗馬となるのは、昨季の花園準優勝校で関東新大会を制した桐蔭学園だ。 ハーフスクワット250キロを担ぎ、100mを11秒フラットで走る怪物WTB 竹中祥をはじめ、南アフリカ人の父を持つしなやかな走りが魅力のFB松島幸太朗、 ゲームメイク能力に定評あるSO小倉順平ら、こちらもBKにタレントが揃う。 全般に体格は小柄だがよく鍛えられており、細身な体でも倒れずプレーできる力 強さがある。決定力なら東福岡を凌駕するほどで、果敢にボールを動かして仕掛 ける大胆なアタックは必見だ。 この2校に続くのが、復権を期す近畿勢。3月下旬の近畿大会の結果で出場校が 決定するため現時点では詳細未定だが、東海大仰星や伏見工、大阪朝高など強豪 が揃う。いずれも潜在能力は高く、勢いに乗れば楽しみな存在といえるだろう。 大会の詳細は高体連ラグビー専門部の公式HPで確認できる。 関東在住者にとってはトップレベルの高校ラグビーを間近に観戦できるまたとな いチャンスだけに、ぜひ会場で、高校生たちの爽やかな熱戦を存分に満喫してい ただきたい。 ▼高体連公式HP (http://www.rugby-try.jp/game/invitational_tournament/index.html) ■直江光信プロフィール スポーツライター。1975年4月21日生まれ。 熊本県立熊本高校~早稲田大学商学部卒。 高校2,3年時に全国高校ラグビー選手権大会出場、大学時代はGWラグビーク ラブに所属。大学卒業後、出版社でのアルバイトや海外滞在を経てフリーに。 現在はラグビーマガジン等で執筆。 著書に「早稲田ラグビー進化への闘争」(講談社)、 共著に「日本ラグビー世界への始動」(双葉社)。
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