2008年10月18日

水着をめぐる水連とメーカーの駆け引き

北京大会の興奮も瞬く間に彼方となり、世界中を不安に陥れている米国金融機関の破綻、国内では総理大臣指名、新内閣誕生など激動の世の中である。

北京大会で活躍した水泳選手の祝賀会が2ヶ月の間、各地で行われている。特に北島選手は多忙を極めている。連盟、所属クラブ、母校に加え、スポンサー関係行事、新しいコマーシャル契約、撮影、テレビ番組出演等である。

文字通りプロ選手として多彩な活動を続けている。

これらのお祝いムードと並行して舞台裏で行われているのは、北京大会で問題となった日本水連と契約企業の交渉である。

水連は北京大会のみに限り暫定的処置として、契約企業3社以外のスピードブランドの着用を認め、その結果は吉と出て、なんとか急場を凌いだ格好だ。

幹部は胸を撫で下ろし選手、コーチ達も自分たちの主張が結果に結びつき自信を深めた様子がうかがえる。

しかし、もう一方の当事者である契約三社、ミズノ、アシックス、デサントは大きなダメージを受け対照的である。

北京大会終了後開催された高校総体、大学選手権、国体など国内主要大会において、選手たちが選択した水着は圧倒的にスピード製品であったことも、三社の焦りを更に生んでいる。

あるブランドは新たに開発した製品を有力チームに無償で提供し、本来販売することで生まれる利益を、自ら逸失する行動に追い込まれた。

そうした市場動向を背景にして、水連は3社との契約を尊重する方針をまたしても年度末までと限定し、公表したのである。

こうした背景には、新規参入を何が何でも阻止しようとする3社の強い姿勢があるとみられる。

連盟が資金調達の目的でスポーツブランドと契約することはビジネスとして成立し、強固なパートナーシップを築いていることも合わせて理解できる。

しかし、これら契約の履行にあたり、主体となるべき選手が、着用すべき水着の性能について契約は踏み込んだ条項を設けていない。

この点について連盟が明快な規定を示さない限り問題の解決には至らないと考える。

問題解決を先送りすることなく、早期の解決に向けての英断を期待する。

posted by yasuhiko |10:20 | オフィシャルサプライヤー契約 | コメント(0) | トラックバック(0)
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