2008年10月22日
浦和レッズは、迷っていた。
浦和レッズは、苦しんでいた。
それは、チームも。サポーターも。
なぜならば、「We Are Reds」とはそういう意味だから。
10月22日、水曜日。
ACL準決勝第2戦。
真っ赤に燃える埼玉スタジアムで、運命の一戦は行われた。
前半、浦和レッズが試合を完全に支配する。
際だつ選手のコンセントレーション。
精彩を欠いていた平川が、攻守に絶妙なアクセントを加える。
守ってはプレッシングが面白いように機能。
ガンバ大阪を完全に封殺して見せた。
そして前半36分、高原直泰の放った一撃がゴールラインを割った。
迷える日本のエースは、ここしかないという時間に仕事をして見せる。
後半。
仕事のできなかったロニーに早々と見切りをつけ、ガンバは佐々木を投入。
後半も前半と同じサッカーをすればいいだけ。
しかし、そうはいかないのがサッカーという競技の運命。
後半5分、遠藤のCKから山口智のヘッドで同点。
一見何の変哲もないこの同点ゴールはしかし、大きな、大きな意味を持っていた。
ちょっとした歯車の狂いだったはずだった。
だが今シーズンの浦和レッズは、ここから挽回する術を持ち合わせてはいなかった。
とまどう選手達、策を打てない監督。
もうどうすればいいのか分からない、レッズはそんなパニックに陥った。
そんな状況で勝てるほど、勝負の世界は甘くはなかった。
オウンゴールで失点、そして遠藤がゴール。
そこには、前半のように輝きを放つレッズの姿はどこにもなかった。
思い出す光景がある。
2003年2ndステージ、名古屋戦。
優勝にわずかな望みを持って試合に臨んだレッズは、名古屋の前に完膚無きまでに叩きのめされた。
警戒していたウェズレイにハットトリックを決められ、初の優勝への望みは夢と消えた。
絶望。喪失。
だが試合終了後、レッズのコールリーダーはこう言った。
「俺たちは、浦和レッズなんだよ」
決して目を背けてはならない。
これが今の実力なのだから。
私たちは、浦和レッズなのだから。
闘莉王が宣言したとおり、選手達は戦う姿を見せてくれた。
だが、力が及ばなかった。
今はその事実を、真摯に受け止めるだけ。
ピッチ上には、俺たちの誇りがあったではないか。
選手達、スタッフ、現地で声を枯らした仲間達。
本当にお疲れ様でした。
ここから這い上がろう。
またアジアの舞台に戻ってこよう。
We Are Reds。
posted by yassol |21:54 |
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2008年10月21日
北京五輪での惨敗から2ヶ月。
来年3月に控えたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での監督問題が活発になってきた。
当初は北京五輪に引き続き星野仙一氏が指揮をとるものと思われた(実際既定路線だっただろう)が、北京五輪で予想以上の惨敗。
また監督自身の発言や行動、仲良し組と呼ばれる組閣にも批判が集まった。
しかし、10月15日に行われたWBC編成会議では星野氏の監督就任が既定路線になっていた、という会議内容が楽天の野村監督の口から暴露される。
会議に出席していた野村謙二郎氏が「コーチ」と呼ばれていたことなども明かし、いかにも野球連盟らしい密室での会議内容であることを印象づけた。
野村監督をして「出来レース」と言わしめたこの流れに、世論が大反発。
「自分でやらないと言ったじゃないか」
「短期決戦に向いてない」
「選手とのコミュニケーションがとれていないのに何故?」
「金目当てか」
「読売の陰謀か」
「馬鹿か」
etcetc…
ネットでは星野氏の監督就任に反対する署名運動まで発生。
もう、大反響である。
この流れにイチロー・松坂が反発。
「最強のチームをつくると言う一方で、現役監督から選ぶのは難しいでは、本気で最強のチームをつくろうとしているとは思えない」
「北京の流れからWBCをリベンジの場ととらえている空気があるとしたら、チームが足並みをそろえることなど不可能」
というもの。
これにはほとんどの世論が納得。
誠にもって正論であろう。
これに対して会議メンバーも態度を変化させる。
前回指揮を執り、星野氏就任への流れの立役者となってしまった王氏は
「確かに現役選手が出てるんだから、現役監督うんぬんというのはまともな話ですよね」
とコメント。
さらに会議内容をマスコミに話した野村監督に不快感を示していたヤクルトの高田監督は、日本一のチームの監督が出場すればいいのではないか、という構想を披露。
だったら最初から言ってほしかった。
相変わらず、どこで何がどうなっているのか、全く透明感のない会議を繰り返す野球界。
今回の件も、野村監督が会議内容をリークしなければ星野氏にすんなり決まっていたのではないか。
さらには、イチローや松坂の援護射撃がなければ、世論とあまりにもかけ離れた決定がなされてしまったのだろう。
星野氏の監督としての能力云々は抜きにしても、なんとも置いてけぼりを喰らった気分になる。
いつだって、振り回されるのは野球ファンだ。
誰かが裏で糸を引いている…何故そんなことまで思わなければいけないのだろうか。
もっと純粋に野球を楽しみたいのに。
野球人気の衰退、視聴率の低下が叫ばれている昨今。
しかし、果たしてそうだろうか?
甲子園を目指し、ひたすらに汗を流す高校球児の頑張りは、いつの時代だって人々の感動を呼んでいるではないか。
前回のWBCだって、疑惑の判定で敗れたアメリカ戦から注目を浴びた大会だった。
アメリカに敗れ、韓国に敗れ、それでも感情をむき出しにして這い上がった選手達の姿に人々が反応して、あの感動が生まれたのではないのか。
人々の心を引きつけるもの、それはいつだって懸命にプレーする選手の姿。
長く続いている野球界だからこそ、人の気持ちを汲んだ決定をしてほしいものだと、切に願う。
posted by yassol |15:00 |
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2008年10月20日
クライマックスシリーズ第1ステージ。
2勝1敗で中日ドラゴンズが阪神タイガースを下し、第2ステージへと進出した。
運命の一戦となった今日の試合は投手戦。
エラーが多く見られるものの、岩田・吉見が投げ合う好ゲームだったように思う。
8回に好投の岩田に代えて代打桧山。
桧山はあえなく三振。
その後赤星が三塁まで進塁するも、続く関本が倒れて無得点。
ここがこの試合の分かれ目だったと思われる。
9回、代わって登場の守護神・藤川球児がぴりっとしない。
2死3塁の場面、打席にはこのところ当たりの少ないタイロン・ウッズ。
ノースリーからフルカウントまで戻し、投じたストレート。
藤川の渾身の一球は、大阪ドームのスタンドへと姿を消した。
どうしてノースリーから勝負に行ったのか。
相手は腐ってもウッズである。
続く9回裏はクリーンナップが揃って撃沈。
岡田阪神の冒険は、ここで幕を閉じた。
それにしても、である。
シーズン144試合を戦い、阪神と中日の間には10ゲームもの差が開いていた。
それなのに、たった2試合ですべてを失ったかのような敗戦、現実。
私は両親の影響で生まれついてのジャイアンツファンなのだが、これはさすがに阪神の選手、ファン共々いたたまれない気持ちになった。
あの144試合、互いにしのぎを削った日々は何だったんだろうと。
思えば、何かがうまく回らなかった部分があるのでしょう。
シーズン優勝をジャイアンツの猛追撃によって失い、岡田監督がCS前にも関わらず辞任を表明。
甲子園球場の改装中により、大阪ドームでのポストシーズン開催。
どこかチームとしての喪失感が目立つような終着になってしまいました。
短期決戦での投手力に問題があったとは思いますが、それ以上に打てない打線、チームとしてのまとまりのようなものに欠けた部分があったのでないでしょうか。
ここに照準を絞りきった落合ドラゴンズは流石です。
でも、なんか面白くないですね。
来年は真弓監督で出直す阪神タイガース。
ロッテの清水やベイの三浦の獲得という噂もありますが、それ以上に深刻なのはむしろ打線かもしれません。
本当に今日の結果は残念でした。
巨人阪神戦、見たかったなぁ…
posted by yassol |23:37 |
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2008年10月19日
「ゲルト、ずっと言いたかった マジ無理」
というメッセージの書かれた横断幕が大原グラウンドに掲出されたそうだ。
これに闘莉王が反応。
掲出したサポーターと口論になったそうである。
「選手は必死にやっている」
「こういうときこそ力になってくれ」
「精いっぱい戦っているのか」と反論されると
「おまえがやってみろ!」
「もう1回、浦和は強いと分からせるために死ぬ気でやってやる!」
「だれが男か、見せてやる!!」
「サポーターも『勝って当たり前』と、1勝の喜びを忘れかけている。タオルを投げるのは簡単。最後まで一丸となってやるしかない」
というようなやりとりだったそうだ。
客観的に見れば、こんな内容の横断幕を用意して練習場に掲出することなどばかばかしい、またチームに対しても失礼極まりないことであろう。
闘莉王の反論にしても、「お前がやってみろ」はないと思うし、もうなにがなんだか…という状況。
しかしながら、私が今のレッズにとって足りないものはこういうことだったのではないかと感じる。
当然そのサポーター達が掲出した横断幕の内容は非難されてしかるべきものであるが、これもチームの為なら、と思ってなりふり構わず行った行為なのだろう。
そして、それに食らいついた闘莉王。
「死ぬ気でやってやる」、「だれが男か、見せてやる」といった台詞は、彼の若さを象徴すると共に、何とも言えない頼もしさを感じた。
腹を割って、真剣に喧嘩したんじゃないだろうか。
去年あたりからチームの内紛が取りざたされているレッズ。
そのどれもが記者からのインタビューによる情報。
伸二も、ワシも、高原も、永井もそう。
本当にチーム同士が向き合って、喧嘩しているのかと感じていた。
どこか人ごとで、「ファイトしよう」、「自分たちのサッカーができなかった」なんてコメントばかり。
今日の中村GMのコメントに象徴されるような
「切り替えなくちゃならないし、まだ終わったわけじゃない。 ACLで勝てば変わってくる。優勝がなくなったわけじゃない。 サポーターも同じなはず。」
無責任で、どうしようもない、人任せなチーム状況。
大所帯になって、図らずも距離が遠くなってしまったような関係だった。
しかしこのサポーターと闘莉王から、久々にレッズを身近に感じた。
投げっぱなしじゃない、人と人のコミュニケーション。
だから、「We Are Reds」じゃなかったの?
一見すべてがバラバラに見えるこの騒動の中に、私はそんな「光」のようなものを見た。
本気でチームと向き合う。
レッズと向き合う。
水曜日、私は期待できると思いますよ。
posted by yassol |18:08 |
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2008年10月19日
群雄割拠、誰が勝ってもおかしくない秋華賞。
人気はオークス馬トールポピー、桜花賞馬レジネッタが集めるものの、確たる中心馬は不在で、馬券的妙味の多いレースだったように思う。
結果は11番人気のウォーエンブレム産駒、ブラックエンブレムが中断から豪快な差し切りを決めてGI初制覇。
岩田康誠ジョッキーの勝負強さには脱帽である。
また、数少ない産駒の中から重賞馬を何頭も送り出し、ついにGI制覇まで成し遂げた父親のウォーエンブレムもすごい。
つくづく、産駒を順調に送り出せないということが悔やまれる名馬である。
2着はムードインディゴ。
豪快な追い込みで、惜しくも届かなかったが確かな力を見せてくれた。
同じ京都で爆発した父ダンスインザダークの豪脚を彷彿させる、素晴らしい伸び脚。
エリザベス女王杯でも引き続き注目したい。
3着は大波乱の立役者となったプロヴィナージュ。
この馬の参戦によってエアグルーヴの娘、ポルトフィーノは除外。
ポルトフィーノは1600万条件の清水Sを勝利。
空気読めよ…
という声があちらこちらで聞こえてきた。
しかし、さすがはプロの仕事。
当初回避予定とも伝えられたこのダート馬は、大舞台で輝く。
陣営は大舞台で通用する実力、体調の良さを感じ取っていたのだろう。
実はこの馬、私の本線の一頭。(ただし3着付け)
上がり馬ブライティアパルス、エフティマイアの三頭を中心に予想したのだが…
当たり以外は何の意味もないので、ほんと空しく思ってしまいますね。
来週は史上最高メンバーともいわれる菊花賞。
オウケンブルースリ、マイネルチャールズあたりが人気を集めそうですが、これは最高に難解な一戦となることでしょう。
今から楽しみです。
posted by yassol |16:50 |
競馬 |
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2008年10月18日
北京五輪では梅崎がまさかの落選。
頭角を現し始めたセルヒオ・エスクデロも落選。
浦和レッズのサポーターの誰もが彼らに同情し、こう思ったのではないか。
「浦和レッズには鈴木啓太が、山瀬が、そして小野伸二がいたじゃないか。だからもう一度レッズで頑張ろう」
しかし、この頃からゲルト・エンゲルス監督の選手起用に偏りが見られるようになった。
元々試合内容が芳しくなく結果だけは残す、というシーズンの過程を辿り、オジェック時代と何ら変わらない状況になってきたのもこの頃。
違いは選手とのコミュニケーションが良いこと。
言い換えれば、「選手との距離が近いということだけ」が評価されるようになってきていた。
中断明け、リーグ戦も中~終盤になるとACLノックアウトステージやW杯最終予選が始まったこともあり、連戦による疲労・けが人がたまる状況になる。
ここまでは去年も同じで、誰もが予想・覚悟していたことだった。
しかし、ゲルト監督は選手起用をほぼ固定。
なんとここまでもが去年と同じであった。
明らかにパフォーマンスの悪いベテラン選手に固執しているかにも思える選手起用。
結果は、以下の通りである。
北京五輪中断前 11試合 勝点26 24得点8失点
中断後 16試合 勝点21 21得点21失点(10月18日現在)
ついに浦和レッズは、結果までも出せなくなってしまった。
これだけが去年との違い。
そう言っても仕方ない程の成績である。
さらには永井雄一郎が造反。
今日の神戸戦は自らの意志でチーム不帯同を決めたという。
チームの顔、アイドルが起こした行動。
選手と監督の距離は、近いはずだったのに。
そして絶対に勝たなければならなかった神戸戦。
チームは最悪といってもパフォーマンスに終始し、ホームで敗戦。
サポーターの一部から罵声を浴びせられた闘莉王は、涙を流しながら反論した。
高原直泰は言う、「根は深い」と。
何が悪くて、どこで間違ってこんな事になってしまったのか。
チームも、サポーターも、バラバラ。
「こんなに頑張っているのに」
おそらく選手も、サポーターも、そんなふうに思っているような現状。
きっと、何の仕事もしていないように見えるフロントでさえも。
私もそうだ。
悪い原因を探して、主張して、また落胆する。
そう、オジェックを追い出したときと同じだ。
また同じ事をしている。
22日、水曜日。
この試合は今後の、これからのレッズにとって本当に重要な一戦になるだろう。
勝ったらこんな気分にならずにいれるのか。
負けたら全てが終わってしまうのか。
もうそんな問題ではない領域に浦和レッズはさしかかっているのではないか。
断固たる決意、
どこかで聞いたような、そんな覚悟を持って、来たる決戦に私は備えたい。
posted by yassol |23:33 |
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2008年10月18日
前年、ACLを制覇。
Jリーグ最終節での悲劇的な結末。
そして、CWCでの躍進。
去年の浦和レッズを3行にまとめるこんな感じ。
一見、素晴らしい結果…いや、実に素晴らしい結果。
しかしながら、彼らの展開するサッカーの質は、毎試合スタジアムを埋め尽くすサポーターを満足させるものだったかといえば、その答えは否、である。
ボールを支配され、すんでの所で相手のチャンスを防ぐ。
攻撃はワシントン、ポンテ、また田中達也や永井雄一郎の個人技に頼るところが大きく、結果はついてくるものの、いまひとつスッキリしない内容。
結果が全てだったACLはいいものの、リーグ戦での敗戦などは相当にフラストレーションが溜まるものだったのではないだろうか。
色んな負け方を経験し、ある意味慣れのようなものがある古くからのサポーターでも、そう感じたはずだ。
私もそうだった。
監督との不仲が以前から噂されていた、ワシントン、小野伸二が相次いで離脱、移籍。
特にワシントンの場合は、「オジェックとワシントン、どちらを取るのか」というような議論にまで発展した。
結局、賛否両論のあったオジェックは残留、ワシントンはフルミネンセに移籍。
オジェック体制の2年目がスタートした。
Jリーグ最終節で大けがを負ったポンテの代役として、大分から、逸材梅崎司を獲得。
ワシントンの代役には新潟で安定した成績を残していたエジミウソンを獲得。
そして日本代表不動のエース、高原直泰をまさかの獲得。
しかし補強ポイントに関しては賛否両論。
素晴らしい個人能力を持った選手を獲得できたことは誰の目にも明かであったが、昨シーズンから続く中盤や守備の補強に動かなかったことを疑問視する声も出ていたように思う。
蓋を開けてみれば開幕連敗。
何の内容もないようなサッカー。
オジェック電撃解任。
紛いなりにも、レッズを暗黒時代から引き上げ、ACLを制覇した功労者を開幕2試合で更迭。
開幕前からさんざん言われてたにも関わらず、レッズは最悪とも言える形でこの功労者を更迭した。
その後チームは復調の兆しを見せ、内容はさることながらも勝ち点を重ねる。
また他チームの躓きも目立つこともあり、中断前には首位にまで上り詰めた。
しかし、歯車はたしかに狂い始めていた。
posted by yassol |22:58 |
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