2008年10月21日
それは、いつだって -WBC監督問題に思ったこと-
北京五輪での惨敗から2ヶ月。 来年3月に控えたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での監督問題が活発になってきた。 当初は北京五輪に引き続き星野仙一氏が指揮をとるものと思われた(実際既定路線だっただろう)が、北京五輪で予想以上の惨敗。 また監督自身の発言や行動、仲良し組と呼ばれる組閣にも批判が集まった。 しかし、10月15日に行われたWBC編成会議では星野氏の監督就任が既定路線になっていた、という会議内容が楽天の野村監督の口から暴露される。 会議に出席していた野村謙二郎氏が「コーチ」と呼ばれていたことなども明かし、いかにも野球連盟らしい密室での会議内容であることを印象づけた。 野村監督をして「出来レース」と言わしめたこの流れに、世論が大反発。 「自分でやらないと言ったじゃないか」 「短期決戦に向いてない」 「選手とのコミュニケーションがとれていないのに何故?」 「金目当てか」 「読売の陰謀か」 「馬鹿か」 etcetc… ネットでは星野氏の監督就任に反対する署名運動まで発生。 もう、大反響である。 この流れにイチロー・松坂が反発。 「最強のチームをつくると言う一方で、現役監督から選ぶのは難しいでは、本気で最強のチームをつくろうとしているとは思えない」 「北京の流れからWBCをリベンジの場ととらえている空気があるとしたら、チームが足並みをそろえることなど不可能」 というもの。 これにはほとんどの世論が納得。 誠にもって正論であろう。 これに対して会議メンバーも態度を変化させる。 前回指揮を執り、星野氏就任への流れの立役者となってしまった王氏は 「確かに現役選手が出てるんだから、現役監督うんぬんというのはまともな話ですよね」 とコメント。 さらに会議内容をマスコミに話した野村監督に不快感を示していたヤクルトの高田監督は、日本一のチームの監督が出場すればいいのではないか、という構想を披露。 だったら最初から言ってほしかった。 相変わらず、どこで何がどうなっているのか、全く透明感のない会議を繰り返す野球界。 今回の件も、野村監督が会議内容をリークしなければ星野氏にすんなり決まっていたのではないか。 さらには、イチローや松坂の援護射撃がなければ、世論とあまりにもかけ離れた決定がなされてしまったのだろう。 星野氏の監督としての能力云々は抜きにしても、なんとも置いてけぼりを喰らった気分になる。 いつだって、振り回されるのは野球ファンだ。 誰かが裏で糸を引いている…何故そんなことまで思わなければいけないのだろうか。 もっと純粋に野球を楽しみたいのに。 野球人気の衰退、視聴率の低下が叫ばれている昨今。 しかし、果たしてそうだろうか? 甲子園を目指し、ひたすらに汗を流す高校球児の頑張りは、いつの時代だって人々の感動を呼んでいるではないか。 前回のWBCだって、疑惑の判定で敗れたアメリカ戦から注目を浴びた大会だった。 アメリカに敗れ、韓国に敗れ、それでも感情をむき出しにして這い上がった選手達の姿に人々が反応して、あの感動が生まれたのではないのか。 人々の心を引きつけるもの、それはいつだって懸命にプレーする選手の姿。 長く続いている野球界だからこそ、人の気持ちを汲んだ決定をしてほしいものだと、切に願う。
posted by yassol |15:00 |
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