2007年06月01日

代打の代打は成功したのか

東京ドームでの交流戦、対ソフトバンク・ホークス2回戦
ジャイアンツ3点ビハインドの7回ワンナウト満塁

投手福田聡志の打順で当然の代打、清水隆行
対するホークスは左打者清水に対し左投手の篠原貴行へ
こちらもセオリー通りのスイッチ

篠原への継投を見届けた原監督は代打の代打、右打者矢野謙次を告げる
シーズン中幾度となく見受けられる、どのチームでもありうるベンチ同士の駆け引き

ワンボール・ナッシングからの2球目、矢野の快心の当たりは左中間スタンドへ
劇的な代打逆転満塁ホームラン
次のイニングにも3点を追加したジャイアンツは
ホークスの追撃をゆるさず7対3で勝利した
原監督の采配は見事すぎるほどに的中した

この試合に限っては

あの場面で打席に向かう清水はどんな心境だったのだろうか
ベンチでプレイボールをむかえ、ダッグアウト裏で準備を整え出番を待つ
ホームランが出れば逆転の場面で自分の名が告げられる

アドレナリンを体中に充満させて打席に向かいたいところだが
当然左投手へのスイッチが予想される場面
清水とて状況が読めないはずがない

そしてお約束とばかりの両チームのベンチワーク
清水は相手投手と対峙することなくこの試合を終える
自分が信頼されていないことをありありと実感したことだろう

昨年までの通産打率2割9分1厘
プロ11年のキャリアで400打数以上のシーズンは5回
そのうち3割を割ったのは1度だけ’99年の2割9分5厘

シーズンを通して使って行けば必ずといっていいほど結果を出してきた男である
通算で3割近くを打つバッターが左投手を極端に苦手にしているはずがない

代打の代打を出されるには非常にもったいない打者である

代打矢野を告げる際、原監督は清水に何やら言葉を伝えていた
ここでどのような言葉を伝えたのか、あるいは普段からの信頼関係が非常に重要になってくる

この夜、劇的な勝利と引き換えに何か大きなものをジャイアンツは失っていないだろうか
代打の代打は成功したのだろうか
シーズンを通して、あるいはチーム全体を考えた場合

救いは矢野が結果を出したことだろう
勝ち星ひとつよりもっと大きなものを守ったのかもしれない

posted by yanoshi |10:13 | 野球 | コメント(10) | トラックバック(1)
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2007年04月28日

日本人対決を意識するのは

松坂大輔と松井秀喜のメジャー初対決の時刻が数時間後に迫った。松坂対イチローの際にもその対決を痺れる思いで見つめていたが、今回の日本人対決もファンにとっては見逃せない。
ボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキース。メジャーを代表するライバルチームに所属していることもあり、注目度は日米を問わず非常に高いものになるだろう。

ただ、当事者たちはどう思っているのだろう?

イチローとの勝負に神経を注ぐあまり後続に打たれ敗戦を喫したマリーナーズ戦。そして前回のヤンキース戦の登板では勝ち投手になったものの内容は芳しいものではなかった。松井に対して過度に意識するというよりも“ヤンキース打線”という全体像との対戦の中でいかに先発としての役割を果たすかという点に松坂は集中するように思われる。

松井にしてもチームが連敗を喫している中、あるいは自身故障明けというシチュエーションで松坂との対戦を必要以上に意識するとは考えにくい。元来フォア・ザ・チームの考えに徹する選手でもあり、チームの勝利を第一に考えてプレーするだろう。

日本人対決を意識するのはあくまで我々ファンやメディアであって、本人達はドライにプレーするだろう。素晴らしいプレーヤーのひとりというリスペクトを互いに持ちつつも。
ただ、最高の舞台で真剣勝負を演じる日本人を見られることはファンとしてはたまらない瞬間である。必要以上のドラマを期待せず、ただ最高の勝負を楽しみたいと思う。

posted by yanoshi |00:58 | 野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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