2007年06月10日
1+1は2にあらず
テニスのダブルスなどで使われる格言に 「1+1は2ではない」 というのもがある。 ペア同士お互いの長所を生かせるようにゲームマネージメントすると、単純にお互いの能力を足したもの以上の力を発揮することができ、1+1が2にも3にもなることを意味する。 だが、フレンチオープン2007女子ダブルス決勝を戦った杉山・スレボトニクペアは、悪い意味でこの格言が当てはまってしまった。 1+1を2にすることもできなかった。 第1セットの立ち上がり、硬さを感じさせる杉山をスレボトニクがフォローする。このセットの後半から杉山が調子を上げてくると、今度はスレボトニクのリズムが崩れ出す。 この段階では1+1がちょうど2か、やや下回るという感じだろうか。 対するサンタンジェロ・モリックペアもダブルス巧者というよりは お互いにそれぞれの役割をこなしていこうというようなペアで コンビネーションで相手を崩すタイプではない。 1+1がちょうど2になる感じだ。 第1セットは接戦の末、タイブレークでサンタンジェロ・モリックペアが制す。お互いのペアのコンビネーション具合をそのまま反映したようなスコアだ。 第2セットも杉山組はお互いの波長が合うことはなく、1+1が3になることはなかった。流れを引き寄せかけたシーンはあったものの4-6で第2セットを落としストレート負け。 杉山・スレボトニクペアは組み始めてまだ日も浅く、ペアとしての実戦経験も少ない。お互いの長所を組み合わせたポイントを取る「型」というものがまだ明確ではない。 強いペアというものは自分達の「型」というものを持っており、ピンチに頼るべき武器となる。 この段階でひとつ杉山・スレボトニクペアに武器があるとすれば それは笑顔とコミュニケーションだろう。 ダブルスの試合ではコミュニケーションというものが非常に大事になってくる。1ポイントごとにコミュニケーションを取り自分達の戦術を確認する。 ミスが出たときやピンチのときほど笑顔やコミュニケーションが大事なのだが、追い込まれたペアというのはこの大事なものを失っていく。 だが杉山とスレボトニクは終始コミュニケーションを取り、苦しいときほど笑顔だった。 ダブルスで一番大事なものをこのペアは失わなかった。 それがこのペアの粘り強さのベースであり、今後ペアとして熟成されていけばタイトルは手の届くところにあるはずだ。
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posted by yanoshi |08:17 |
テニス |
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