2009年09月08日
最近、日本VSオランダの代表強化試合が行われ、本田圭佑の言動に注目が集まってますよね。
後半18分、日本は相手のファウルからフリーキックを獲得。通常なら絶対的なフリーキッカーである中村俊輔が打つ場面ですが、ここで本田が「ここは、おれでしょ?」と中村に自己主張をした。そうニュースは伝えています。そのことに関して、かなり批判が集まっているようですね。たしかに、本田が守備をしなかったことは日本代表の守備のほつれになったと思います。ただ、フリーキックの『自分が打ちたい』という気持ちは否定したくない。そう思いました。
以前、NBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)にチャールズ・バークレーという選手がいました。
バークレーは「自分はすごい奴だ」といつも言っていて、自由奔放というか、悪くいえばわがままな選手でした。大学時代、太っていたバークレーはコーチに「痩せろ」と言われましたが、自分は今のままでプレイできるとずっと聞き入れませんでした。それでも持ち前の運動能力で大活躍をしました。ポジションはパワーフォワード。太っているのに、ドリブルが上手く、ポイントガードもできる。外からシュートが打て、インサイドも強くかった。『空飛ぶ冷蔵庫』の異名を持ち、観客もそんな彼を認めていました。
NBAに入ってからもそのビッグマウスはとどまる事を知りません。「誰も俺を止められないぜ」と、相手がマイケル・ジョーダンでも関係ありません。自分よりスターであっても、年上であっても、お構いなしです。
たしかに、結果が残せないときはバークレーが酷く非難されました。でも彼はチームをプレーオフに導いたり、リバウンド王を獲得したり、しっかり結果を残してきました。だからこそ、未だにチャールズ・バークレーという名が忘れられていないのだと思います。
日本人の性格からして、本田のような選手はあまり好まれないかもしれない。協調性を重んじる日本にとって、彼のような存在は理解が難しいからです。彼を異端児とマスコミが書いてしまうのも国民性でしょう。
でも、今の日本にとって、そういう選手こそ必要なのではないでしょうか。負けている苦しい状況で、「おれによこせ」「おれが決めてやる」、そういう強い気持ちを持ったプレイヤーはしばらく見ていない気がします。ビッグマウスはある意味、空気の読めない奴と捉えられるかもしれません。でも、そうやって言葉にすることで自分にプレッシャーをかけているともとれます。
それで、結果を残せばヒーローになるし、もし駄目ならたたかれる。それは本田自身もわかっていることだと思うのです。本田だって、オランダリーグ・VVVフェンロで中心として活躍しています。得点も獲っているし、自信があったから、中村に自己主張したにちがいないです。
中田英寿だって、自分の思うことを先輩にしっかり言葉にしていました。中田がペルージャへ行ったときでも、デビューのユベントス戦でいきなり2ゴール挙げたから認められた。もしあれがなかったら、すぐ解雇されていた可能性もあります。海外の選手がJリーグに助っ人に来て、まわりにボールを渡さないことは多々あります。でも得点を決めるから、次第にまわりが彼を認めざるをえないんです。
たしかに守備はもう少しした方が良いと思いますが、批判されることを覚悟で、今回は本田に0.5票を入れさせていただきます。
posted by yanahi- |18:07 |
サッカー日本代表 |
コメント(11) |
トラックバック(0)
2009年09月08日
PHOTO BY YANAHI-
第59回関東大学女子バスケットボールリーグ戦・3部リーグ
9月6日(日) 山梨学院大 VS 文京女子大 at 聖心女子大学
春の選手権(第43回関東大学女子バスケットボール選手権大会)ではダークホースとして期待されていた山梨学院大。しかし順天堂大(2部)の全員バスケの前に、力を発揮できず敗れてしまった。延長までもつれた試合ではあったが、内容としては山梨学院(3部)の自滅といっていいだろう。
能力的には申し分ないのだが、『悪い流れを断ち切るリーダー不在』『インサイドの弱さ』『勢いのあるプレスに対する焦り』など課題は山積みだった。夏の合宿で、どれだけチームが良い方向に進んだか、注目してみた。
◆山梨学院大 VS 文教大
試合は山梨学院の一方的な展開となった。インサイドの核・1年生陶(タオ)(C:195cm)への裏パスを起点に、ゴール下を支配した。身長差20cm以上のミスマッチ攻撃はほとんど失敗なく、バスケットカウントも誘った。また、1年生の占部(F:168cm)はミスを恐れない元気なプレイがチームに活力を与えた。文教大も小柄な1年生・木村(PG:157cm)の1ON1で山梨学院のディフェンスをかき乱そうとしたが、終わってみれば132-40。山梨学院が圧勝した。
◆収穫として・・・
たしかにこの2チームは実力差がかなりあった。だが、この試合はそれだけではない。今までの山梨学院は流れが悪くなるとズルズルと行ってしまい、そこから抜け出せない印象が強い。
しかし、今日は悪い波は特になかった。そして1年生の活躍が目立ったことも収穫だろう。特に陶はセンターとして落ち着きがあり、フリースローも春に比べれば格段に上昇している。また多和田(PG:168cm)も控えガードながら落ち着いてボールコントロールをしていた。また、緒戦と立ち上がりに難があったチームとは思えない内容だった。山梨学院は間違いなく進化していると感じた。
◆残った課題
オフェンスに関して、非常にドライブが少ないと感じた。実力差があるので、ノーマークになるチャンスは多かった。しかし、「今のタイミングはドライブなのでは?」という場面でも、軽く外からシュートを打ってしまう。入っているときはいいが、シュートセレクトという意味では決して良いとはいえない。また、相手からしてみれば、ほとんど抜いてこないので怖さがまるでない。
そして、長身の陶が出ていない時間帯、オフェンスはあまり機能していなかった。とにかくインサイドが決まらない。簡単なシュートをいとも簡単にミスしてしまう。もし陶が怪我や退場になってしまったとき、今の状態では強豪と戦えない。
ちなみに、ディフェンスの課題は強豪とやらなければわからないと思われるので、今回は触れないこととしよう。
◆感じた手ごたえ
夏は昨年同様、かなり走りこんだ。上手さを持った実業団だけでなく、走るバスケが得意な高校生の強豪とも練習試合をし、ゲームの体力強化を図った。フィジカルはもう3部リーグのレベルではない。文教大の選手をふっとばす場面は10回以上あったし、40分間力を抜かないバスケも披露してくれた。
第2Q終盤、2年生赤石(C:175cm)がオフェンスリバウンドからシュートを決めた場面があった。ゴール右下でボールを取った赤石はリズム良く、クイックでシュートを放つ。ブロックしようとした文京大のディフェンスにぶつかられながら、バスケットカウントを決めた。(赤石の)体勢は崩れていたが、最後までしっかりゴールを見ていた。
そのとき、山梨学院の監督・梅嵜は納得した表情を浮かべ、うなずきながら手をたたいた。これまでも試合を見てきたが、梅嵜がこれだけはっきり選手のプレイをほめたことはなかったと記憶している。陶以外のインサイド陣の出来が悪かっただけに、このインサイドの強いプレイこそ、山梨学院の目指すバスケットボールの1つなのだろう。
◆これは余談だが・・・
両チームの選手が真剣に戦っていると、必ず身体を投げ出す場面がある。今日の試合も激しいボールの争いがあり、体育館の床を選手の汗が濡らした。こういう場合、オフィシャルのモップ係が濡れた場所を拭きにいくのが鉄則である。
しかしこの試合、一番早く汗を拭きに行ったのは……雑巾を持った山梨学院のベンチプレイヤーだった。濡れたコートでは自分たちの仲間が怪我をしてしまうかもしれない。相手選手が転んでしまうかもしれない。ベストな状態でフェアプレイをしてほしい。そんな思いやりが伝わってきた。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<取材協力>
山梨学院大学女子バスケットボール部・監督 梅嵜英毅氏
<過去の山梨学院の記事>
●超えられなかった2部の壁⇒
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/104
●大胆不敵な決断⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/87
●思わぬ苦戦⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/82
●3部は目標ではない⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/77
●ベスト16止まり⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/67
●4番不在の影響は…⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/66
●大爆発 山梨学院の初戦⇒
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/61
●新生 山梨学院⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/59
posted by yanahi- |04:17 |
大学女子バスケ |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年09月02日
モックムード・アブドゥル・ラウーフという選手をご存知だろうか。昔、NBAのデンバー・ナゲッツでプレイしていた。彼はマイケル・ジョーダンのように目立つ選手ではなかったが、当時のNBAではそれなりに認知されていたように思う。
◆何が凄いのか?
ラウーフは何が優れていたのか。身長は185cm程度、身体も細身で、アイバーソンのようなスピードも持っていなかった。だが、彼には機械のような正確なシュートという武器があった。その正確性はNBAのフリースロー成功率、2度(93-94、95-96?)もトップに輝いたことが証明だろう。フリースローは規定回数に達していはいないものの、キャリア平均90.5%を記録している。
◆全盛期のナゲッツ時代
NBA3年目(92-93)には、チームトップの19.2得点、フリースロー成功率は93.5%(リーグ2位)を記録。シーズン半ばには59本連続でフリースローを成功させている。さらに、4年目(93-94)にはチームのスコアリングリーダーとして大活躍。そのプレーオフでは、レギュラーシーズン最高勝率を記録したシアトル・スーパーソニックス(第1シード)を第8シード(デンバー・ナゲッツ)が破った。その原動力となったのが、当時の若手有望株であったディケンベ・ムトンボ、ラフォンゾ・エリス、そしてこのラウーフだった。
◆トゥレット症候群
彼は『トゥレット症候群』という神経の病気を抱えていた。その症状の中に、繰り返し同じ動作をしてしまうことがあった。
この病気は遺伝的要因が強い。彼の家族も普通ではなかったという。母は職場に向かう途中、自宅の火元や戸締りが気になってしまい、10回以上往復すことは当たり前だった。彼自身もその病がもたらす不安によって、常に完璧を追求せざるをえない性格となってしまった。ラウーフは当時、シャツの裾をズボンに入れることに10分以上費やしていた。裾を完璧に入れられたと感じるまで、その作業は続いた。
◆病気がバスケをうまくした
子供の頃、炎天下のプレーグラウンドでシュート練習を繰り返していた。始めてから2時間以上経っていたが、彼はシュートを打つことを止めなかった。いや、止められなかったのだ。辛くて涙が出ても、完璧にシュートが打てたと感じるまで、家に帰ることはできなかったそうだ。
また、あるとき、10本連続でジャンプショットを決めた。だが、シュートの入り方が気になった。すべてのシュートがネットの真ん中を通り抜けるまで、彼は打ち続けた。もしリングにボールが触れようものなら、また1からやり直す。病気が許してくれなかったのだ。
◆NBAを引退して
ラウーフは2000年に諸事情により、バンクーバー・グリズリーズを解雇された。NBAを引退し、トルコ、ロシア、イタリア、イギリス、サウジアラビアと渡り歩いた。全くプレーしない年もあった。
◆そして日本へ・・・
NBAを去ってから10年近くが経った。今、彼は日本のbjリーグ・京都ハンナリーズに入団した。一体、どんなプレイを見せてくれるのか。シュート力は落ちていないのか、スタイルは変わったのか、コミュニケーションはとれるのか……興味は尽きない。もう40歳となるラウーフは一体、どんなバスケットボールを見せてくれるのか。期待したい。
モックムード・アブドゥル・ラウーフ。こんな名前の元NBAプレイヤーが日本に来たこと。それを頭の隅にでも入れておいてもらいたい。
<お願い>
ここに掲載している記事の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●かなり前のDUNKSHOT『NBAスター悲話 ラウーフ』
(TEXT BY SHIGEYOSHI OHI)より引用
●THE JAPAN TIMESの記事
⇒http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/sk20090829b1.html
●bjリーグ・京都ハンナリーズのブログ
⇒http://sckh.blog55.fc2.com/blog-entry-82.html
●モックムード・アブドゥル・ラウーフのWIKI
⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%95
posted by yanahi- |04:36 |
NBA |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年09月01日
PHOTO BY YANAHI-
◆リンク栃木BREX VS 東海大学
2009年8月31日(月)、バスケットボールの聖地・代々木第二体育館にて、『2009NIKE HOOPDAY』が行われた。田臥勇太のいるリンク栃木BREX(JBL)と、大学バスケ界の強豪・東海大学の練習試合を無料で見られる、バスケファンにはたまらないイベントだ。
田臥といえば、日本のバスケットボール選手の中で、もっとも有名だろう。現在も世界最高峰リーグ・NBAに挑戦し続けている。彼から繰り出されるアップテンポなゲームは観客を魅了して止まない。昨年のJBLの試合でも、田臥が見たいがために代々木第二が満員となった。彼の人気はとどまるところを知らない。
今日、その田臥は怪我で試合には出られなかった。だが、試合は白熱した。序盤は栃木のパワーと高さに圧倒されていた東海大学だが、徐々に順応し、持ち前の全員バスケで接戦に持ち込んだ。栃木もエース川村を中心に完成度の高いバスケを披露した。試合は96-82で、リンク栃木がJBLの面子を守った形となった。
◆台風の大接近
本日、関東地方には台風11号が近づいていた。この台風はとても風が強く、激しい雨は強さを増していく。まだ夏の終わりだが、この暴風雨は私たちに寒さを感じさせた。
会場は13:30予定だった。しかし、体育館の入口は30分早く開いていた。席に座ることはできなかったが、中に入れた100人ほどの人は雨風をしのぐことができたのだ。これは運営側の配慮だった。
◆観客の数は・・・
今回はスーパースター田臥勇太が足の怪我で、シュートさえ打てない状況だった。今日は平日であり、そして台風も近づいていた。しかし、それでも聖地には1000人近くの観客が集まってくれた。たしかに無料のイベントということはあるかもしれない。だが、たくさんのファンが夏休みの最後にバスケットボールを見に来てくれる。これはとても意味があることだと思う。
◆会場前の観客の声
PHOTO BY YANAHI-
ただそれなら、会場を30分早くすることはできなかったのか。体育館に入れなかった人はたくさんいた。強風で傘が役に立たず、冷たい雨にさらされるしかなかった人もいる。子供連れのお父さんはこうぼやいた。「早く座らせてくれないかな」と。退屈そうにしている少年はつぶやいた。「ねぇねぇ、いつ入れるの」と。
選手やスタッフは雨なんて気にしないかもしれない。魅力あるバスケを観客に見せるのが目的だから。でも、体育館の外で待つ人たちのことをもう少し考えてほしかった気がする。今日来た人に「もうバスケなんか見たくない」と思わせないためにも。
◆政権交代ならぬ・・・
ただ、こういったバスケットボールの試みは素晴らしいものである。もし田臥が元気なら、台風が来ていなかったら……おそらく会場は埋め尽くされていただろう。今回のことを失敗と捉えないでほしい。
ファンは楽しいから、また来てくれる。興奮するから、笑顔になれるから足を運んでくれるのだ。台風が来ていても、田臥がプレイできなくても、来てくれる。こういうファンの方たちを大切にしてほしい。
日本のバスケットボールにもいい加減、政権交代ならぬ、チェンジのときに来ている。日本バスケのおもしろさを知らない人にもっともっと伝え、みんなで盛り上げていこう。
<お願い>
ここに掲載している記事の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●リンク栃木BREXのHP⇒http://linktochigibrex.com/
posted by yanahi- |03:14 |
JBL |
コメント(2) |
トラックバック(0)