2008年12月19日
まとまり始めたリンク栃木 田臥勇太の今
9勝11敗。08年12月17日現在、田臥が在籍するリンク栃木ブレックスはJBL5位タイと苦戦を強いられている。能代工業(高校)の監督が鳴り物入りで就任したが、結果を残せず更迭され、およそ1ヶ月が経過した。更迭時(08年11月10日時点)の3勝7敗を考えれば、そこから5勝5敗。少しづつ流れは良い方向へ進んでいるようだ。ただ実際、私はリンク栃木を生で見たわけではない。それを本日のゲームで確認してみたい。PHOTO BY YANAHI- JBL トヨタ自動車アルバルク×リンク栃木ブレックス (08年12月18日 代々木第二体育館) 試合が始まると、流れはやはりトヨタだった。いきなり7点を先制された栃木はミスを連発してしまう。田臥(PG:173cm)は味方を生かそうとインサイドへパスを集めるが、とにかくゴール下が決められない。トヨタ・古田(F/C:199cm)の身体を張ったディフェンスが冴えわたり、攻撃面はルイス・キャンベル(G:190cm)の強烈な1対1を軸に、そこからアウトサイドへ展開された。栃木は全く噛み合わず、攻撃が作れない。各選手から苛立ちが感じられた。2Q中盤、田臥が相手ディフェンスを引き寄せ、チームの得点源・川村(G/F:193cm)の3P×2本を決める。なんとか前半終了時で、37-43まで追いついた。だが、勢いは明らかにトヨタ側にあった。 2Q終了時、ロッカールームへ戻る田臥の表情が全てを物語っていた気がする。笑顔はなく、内にたまったフラストレーションが噴出している感があった。下を向きながら歩く姿はファンを見る余裕もない。これはあくまで個人的な推測だが、もはや納得できないというレベルにも達していないじゃないか、と言っているようにさえ感じられた。 3Qもトヨタの攻撃が爆発し、この試合最大の16点差がついた。その瞬間、田臥に火がついた。素早いドリブルからゴール下へピンポイントアシストを決めた。たったワンプレイだったが、このプレイが栃木に流れを引きよせる。鋭いドライブでディフェンスを引きつけ、ランディー・オアー(C:210cm)のバスケットカウントを演出した。さらに前半悪かったシュートタッチも良くなり始め、川村のパスから3P、自らのドリブル1対1からストップジャンパーを沈めた。 4Qはお互い一歩も引かず、シーソーゲーム。川村の両チームトップ32得点をあげた。前半、古田のディフェンスに苦しんだ伊藤(C:204cm)も我慢強くインサイドを攻めた。それがトヨタのディフェンスを収縮させ、川村や田臥、ランディーの外角シュートを生んだ。最後はパスミスで自滅する形となり、結果、81-89で栃木は敗北を喫した。 「田臥はもう駄目なんじゃない。身長もないし、シュートも飛びぬけて上手いわけじゃない。速さなら、日立の五十嵐(G:180cm)だって同じぐらいある」。バスケットボール通の人に会うと、こんな話をよく耳にする。 ただ私は、そうは思わない。たしかに、まだチームはバラバラで機能していないように感じられる。年齢も28と肉体的ピークを越えつつある。だが、3Qに見せたワンプレイで流れを持ってこれる力は本当に素晴らしかった。そして、試合開始前はトヨタの応援の方が大きかったのに、いつの間にか栃木の声援が上回っていた。「トヨタを応援してたのに、気づいたら栃木応援してたよ」というファンの声もあったほどだ。改めて、観客を呼べる選手の凄さを感じた。あとはアメリカで培った経験に期待したい。良くも悪くも踏んでいる場数が苦しいときに力になる。 これで、栃木は9勝12敗となってしまった。だが、もう少し長い目で見てみようと思う。もう少し噛み合ってくれば……きっとおもしろいチームになる。 <お願い> ここに掲載している記事の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●JBLのHP⇒http://www.jbl.or.jp/
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posted by yanahi- |03:31 |
JBL |
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