2008年08月31日

3部は目標ではない 山梨学院

関東女子4部リーグスタート 2008
   (2008年8月30日 会場:埼玉県新座 十文字学園女子大学) PHOTO BY Yanahi-  ついに今年もリーグ戦が始まった。5月に行われた関東大学選手権で日大に敗退してから約3ヶ月。キャプテンが怪我で出られなかった諸事情ももちろんあるだろう。だが、ベスト8を目標にしていた山梨学院にとって、ベスト16止まりという結果は決して納得できるものではなかったと思われる。  夏は地獄の走りこみをしたそうだ。「体力は相当ある」と自信を見せた山梨学院・梅嵜監督。さらに実業団や強豪大学とも直前まで遠征を重ね、「相手の身体の強さを体感できたことと、ひとつのミスが大量点につながること。それを経験できた」と良い手ごたえをつかめたようだった。  さて、この山梨学院の初戦の相手は駒澤女子。しかし、先制点は駒澤女子だった。実力差はかなりあるとはいえ、初戦はどんなチームでも力を発揮するのが難しいという。1Qを見る限り、42-4。圧倒的なスコアに見えるが、内容はいまひとつだった。春の選手権のような身体のキレが見られず、全員が何か重りを背負っているように感じられた。疲れがたまっているようで、まるで覇気が感じられなかった。  しかし2Q中盤、監督がタイムアウトを要求。「しっかりやれ」と激をとばすと、山梨の動きに変化が生じ始めた。足が動き始め、ディフェンスのプレッシャーが1Qとは別物になった。走り出したらもう止まらない。駒沢はフロントコートへボールが運べなくなってしまった。『イージーショットを外しすぎた』という課題はあるが、結果を見れば、   196-17 3部昇格はもう200%間違いない。  「相手というより、自分たちがやるべきことをやるんだ」と選手には言い聞かせている梅嵜監督。「オールジャパンに出れれば一番良い」ともはや目標は来年1月のオールジャパンに向いている。小さなチームではあるが、波に乗ると手がつけられない。某実業団(W1リーグ)とも前半までは良い試合ができたというこの1年生軍団。2・3部のチームには山梨学院の陰に怯える日々が近づいている。  <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。


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2008年08月12日

北京五輪 米代表の不安要素

 2002年世界選手権より、国際大会での優勝から遠ざかっているこのNBA軍団。敗因はいろいろと挙げられている。(代表としての練習期間を取らなかったことで、)国際ルールに適応できなかったとか。(元々NBAはゾーン禁止だったので、)ゾーン対策ができていなかったとか。欧州や南米が力をつけてきているとか。ただ世界最強リーグと謳われているNBAはそろそろ強さを示さなければならない。言い訳ばかりしていてはNO.1の実力に疑問符がついてしまうからだ。

 米代表はこの北京五輪に向けて、相当な合宿を積んできたようだ。さらに中心選手にコービ・ブライアント(現ロサンジェルス・レイカーズ)を召集できたことも非常に大きい。コービは07-08シーズン、1試合81得点をたった1人で叩き出したスコアリングマシーンだ。しかも状況判断に優れ、非常に勝負強い。NBAの中でも、もっとも頼りになる男だ。今回が初召集となるコービ。「全力を尽くす」と北京五輪への思いを語った。

 さて、開催国・中国との初戦が先日行われた。中国は229cmの姚明(現ヒューストン・ロケッツ)をはじめ、長身選手がずらりとならぶ。対する米代表はキッド(193cm)、コービ(198cm)、レブロン(203cm)、カーメロ(203cm)、ハワード(211cm)とやや小さめ。全メンバーを見てもガードだらけの小さめな布陣だ。
 前半、米代表はクイックネスを生かし、フロントコートから積極的にプレスをかけた。だが、中国はガード陣がなんとかボールを運び、アウトサイドシュートへと結びつけた。アウトサイドの入らない米代表に対し、中国は3Pを集中砲火。16-8本(50%)を沈め、49-37と米国の12点リード。中国の大健闘で折り返す。
 後半こそ、前線からのプレスが効き始め、スティールからコービやレブロン、ウェイド(193cm)の華麗かつ豪快なダンクが炸裂。ショータイムとなった。中でもコービのディフェンスはしつこく、攻撃的だった。ドライブされても粘り強くあきらめず、その守りはプレーオフ並みの集中力があったように感じた。波に乗った米国は止まらない。最後には余裕のアリウープまでとびだした。
 試合が終わってみれば、101-70で米代表の快勝。一見、好調なスタートを切ったように見える。だが、中国のゾーンディフェンスや高い壁に対し、米代表の3Pは3Qまで14-1本(yanahi-集計)。4Q、シューターのレッド(198cm)が意地を見せたが、中国の確率とは天と地の差があった。

 
 米代表の不安要素……それは、アウトサイドシュートではない。センターの代役がいないことだ。ドワイト・ハワードは並外れたパワーとジャンプ力を兼ね備えた、いまやNBA屈指のセンターだ。彼を止めることは不可能だろう。だが、もしファウルトラブルに陥ってしまったら……。代役はカルロス・ブーザー(206cm)という選手がいる。ただハワードのバックアップとしてはいまひとつ物足りない。この2人がゴール下で踏ん張れなければ、米国のアウトサイドは生きてこないだろう。
 中国戦は前からのプレスがある程度効いた。だが、もしボールハンドリング能力の高いガードがいるチームと対戦したら……。「スペインやアルゼンチンに勝てるのか」と聞かれたら、この試合から判断するに、答えはNOだろう。


<参考資料>
●スポーツナビ、コービの記事(引用)
⇒http://sportsnavi.yahoo.co.jp/basket/nba/headlines/20080808-00000123-jij-spo.html
●BS1の中国VS米国 北京五輪バスケットボールの試合中継 

posted by yanahi- |01:11 | 北京五輪 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月06日

沖縄バスケ旋風 北中城

 08埼玉インターハイはすでに終わってしまった。優勝は男子・延岡学園(宮崎)。だが、その中でもっとも印象に残ったチームはその延岡学園ではない。インハイ2連覇を狙った洛南(京都)でもなければ、バスケの王者・能代工業(秋田)でもない。常夏の島国からやってきた、このイエロー軍団を今回は紹介させていただこう。

沖縄旋風 北中城
    PHOTO BY YANAHI-      2008年7月30日(水)深谷市民体育館  それが『北中城(キタナカグスク)』という沖縄のチームだ。聞いたことがない方もいるかもしれない。だが、1994年(おそらく?)のウィンターカップ。「(東京に)沖縄からすごいチームがやってくる」と話題になっていたのがこの『北中城』だった。当時はまだ珍しかったダブルクラッチを連発し、抜群のバネでアクロバティックなバスケを披露してくれた。ある意味、日本にダブルクラッチを広めたのはマイケル・ジョーダンと『北中城』といっても過言ではないかもしれない。沖縄の中では常に上位の実力がある超攻撃的チームだ。    さて、埼玉インターハイに話を戻そう。初戦の北中城VS市立船橋(千葉)戦は試合を見ることはできなかったが、壮絶な試合になったようだ。市船は決して弱いチームではない。07年ウィンターカップではベスト8止まりとなったが、その準々決勝で負けた相手は近年急激に力をつけてきた明成(宮城)。しかもたった2点差だった。昨年、その実力は優勝する可能性も大いにあったといえる。今年もベスト8が期待されていた。結果は再延長の末、122-121の北中が競り勝った。実力的にはほぼ互角だったので、この勝利は北中に勢いをもたらすと思われた。
北中 岸本のダブルクラッチ炸裂!
    PHOTO BY YANAHI-  前置きはそのぐらいにしておいて、そろそろ本題の2回戦明徳義塾(高知)戦の話へ移ろう。どんなチームに仕上がっているのだろう。そうワクワクしながら試合開始のティップオフを待っていた。  試合開始直後、いきなり度肝を抜かれた。北中はとにかく攻撃が速い。速すぎる。アップの時はあれだけのんびりしていたのに。点を入れられても落ち込む気配は一切ない。チャンスがあれば、全員が3Pを狙う。シュートのタイミングが早くても、悪くてもお構いなしだ。とにかくミスは恐れない。1Q、明徳に点を入れられた直後、バックコートのサイドラインから長いワンパス。それを受けた岸本(G・173cm)が即座に、ワンドリからロング3Pを狙った。そのプレイは決して残り時間がない場面ではなかった。日常的にそんなオフェンスが繰り出される。会場は大興奮。観戦していた高校生たちは「あいつ(岸本)はやばい!」と騒ぎ出した。また北中のバスケを観て、「バスケって本当に楽しいな」と改めて実感しているようだった。  試合は小柄ながら抜群のクイックネスを誇る岸本を中心とする北中が、外角からの3Pで奮闘を見せた。だが残り4.6秒、明徳ボール。明徳は山添のシュートが決まり、90-91で万事休す。北中はインターハイ2回戦で惜しくも姿を消した。  
北中城(沖縄) VS 明徳義塾(高知)
    PHOTO BY YANAHI-  この試合を見て、「沖縄の人は自分の感情にすごく素直だな」と感じた。審判の判定に納得がいかないと、感情をあらわにしたり。相手が威圧してくると、必ずといっていいほど受けてたつ。選手だけでなく、ベンチも応援団もみんな感情むき出しだ。良いプレイをすれば、全員で身体全身で喜びを表現する。笑うときは本当に楽しそうに笑う。怒るときは本気で怒る。  ある意味、それは沖縄のチームの弱さでもある。だが、とても人間らしく、逆にそれが沖縄の強さや個性を作り出している。そう感じた。今回、北中は『純粋にバスケットボールを楽しむこと』を教えてくれた気がする。また北中城のバスケットボールを観てみたい。  <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●埼玉インターハイの初戦 北中城VS市立船橋 の試合記事  ⇒http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-134696-storytopic-131.html ●07ウィンターカップ準々決勝 市立船橋VS明成 の試合スタッツ  ⇒http://wintercup.jabba-net.com/2007/box.html?matchno=144 ●08埼玉インターハイのパンフレット 


posted by yanahi- |00:25 | 埼玉インターハイ | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年08月04日

埼玉インターハイを堪能!

埼玉 深谷ビッグタートル
    PHOTO BY YANAHI-  初めてバスケットボールのインターハイを生で観戦してきました。ウィンターカップは2度行ったことがあったのですが、このインターハイに関しては漫画や月刊バスケットボールなど間接的にしか知らなかったので、貴重な体験ができました。その第61回埼玉インターハイを日記風に紹介したいと思います。 会場に入る前には…PHOTO BY YANAHI-


会場に入る前には…その2PHOTO BY YANAHI-


 今回は男子メインで観戦しましたが、「バスケはこんなに人気があったんだなぁ~」と正直驚きました。試合開始1時間前に並んでいても、30分以上並ぶことは当たり前。地域密着ということで収容人数を多く確保できない会場が多かったというのももちろんあります。ですが、もっとも収容人数の多い深谷ビッグタートル(1700~1800席ぐらいだったと思います!?)でもそんな状態。しかもこの暑さ。みんな、うちわを一生懸命振りながら暑さを凌ぎつつ、入場できるのを心待ちにしていました。

高さが生きる!PHOTO BY YANAHI-


スピードが身上!PHOTO BY YANAHI-


 今年のインターハイは特に『セネガル人留学生を抱する高さが武器のチーム』と『速さとチームワークで勝負する伝統・強豪チーム』の対決、というカラーが明確でした。
 優勝は209cmのシダット・ジャーラを中心に、小柄なアウトサイドプレイヤーが上手く調和していた宮崎・延岡学園、女子は王者である愛知・桜花学園が優勝。完成度からすれば、50~70%といった感じ。まだまだチームとしては成熟していない印象を受けました。ですが、沖縄の攻撃的バスケだったり、パスワークが恐ろしく速いバスケ、NBA顔負けの両手ダンクが飛び出すなど……「本当に高校生か!?」というスーパープレイもたくさんありました。
彩夏到来 08 埼玉総体
    PHOTO BY YANAHI-  試合中は地元の高校生たちが一生懸命心のこもったモップで、選手たちの怪我を防止してくれました。また、試合が終わるとビッグタートルにはしっかりシャトルバスがお出迎え。スタッフの親切な対応にはとても気分良くインターハイを堪能できました。この埼玉インターハイを現場で感じることができたことを本当に幸せに思います。  今後はまた関東の大学バスケットボールリーグを取材していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。  <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。


posted by yanahi- |23:46 | 埼玉インターハイ | コメント(0) | トラックバック(0)
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