2008年01月30日
●名前:星 希望(のぞみ)
●身長:165cm SG
●学年:現 大学2年
(4月から3年)
●出身:福島県
●プレイ歴:北信中
⇒福島西高
⇒拓殖大学
●愛読書:スラムダンク
PHOTO BY YANAHI-
このブログでも何度か紹介させていただいたが、関東女子学生バスケットボール1部リーグで、昨年最も印象に残った選手。それは拓殖大学 SG星希望選手である。大学1年まではずっとPGをやっていたが、昨年(大学2年)よりSGに転向。シックスマンとしてチームの流れを変える役割を担っている。
身体能力がずば抜けて秀でているというわけではない。だが、ルーズボールには必ず跳び込む。練習でも試合でも、いつでも大声でチームに元気を与える。どんなにチームが負けていても、決してあきらめないその姿勢。彼女は熱い気持ちを持っているプレイヤーだ。拓大、得意のゾーンでは相撲の四股を踏んでいるような威嚇するポーズを見せたりと、彼女のプレイは本当に見る人を飽きさせない。
そんな星選手に今回、インタビューをさせていただいた。どうぞ、お楽しみに↓。
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★ルーズボール★
筆者「去年のリーグ戦から拓大を拝見していますが、星さんの元気な声やルーズボールに惹かれました。ルーズボールのとき、たまに1回転するじゃないですか。柔道とかやっていたんですか?」
星 『いいえ、柔道の経験は(学校の)授業でちょっとやったぐらいなんです』
筆者「ちゃんと受身とってますよね」
星 『まぁ~、受身はうまい方ですね(笑)小学校3年からバスケを始めて、6年ぐらいからチャージングを取り始めたんですよ。チャージングって、ぶつかって後に転ぶじゃないですか。そういうので、受身は覚えたと思うんです。「あご引けー!」とか言われてたので。』
『ぶつかるのは嫌いじゃなくて。転んで、怪我をしたことはないですね』
筆者「あれで大怪我したということは!?」
星 『ないですね。そういえば、ルーズボールを追いかけて、椅子に突っ込んだりもしましたね。いつだったかな、側転しました(笑)』
筆者「側転?側転って、あの器械体操でやる側転ですか!?」
星 『はい、それです』
『怖さとかはないですね。ボールを追いかける。そういう姿勢も大事だし、あきらめるのも嫌だし。どっちでもないボール。取ったら自分たちのチャンスが増えるし。「それ、取れないだろう」と思ってあきらめたら、やっぱりそこまでのプレイだし』
筆者「やっぱりスラムダンクは影響されましたか」
星 『そうですね。あれは、本当に、読みました』
★相撲の四股?★
筆者「ゾーンディフェンスのとき、星さんの気合の入った守りが相撲のように見えるんですが、あれはどうして始めたんですか」
星 『ゾーンに切り替わったときに、相手が「攻められないな」と思わせようと思って始めました。監督の狙いの1つとして、あのゾーンで流れを変えたいという気持ちがあると思うんです。だからまず「元気だせー!」「声だせ!!」って言われるし』
『みんなから見ると、私(星のポジションはゾーンの前)の背中が見えるじゃないですか。あそこで「ワァー!」と大声をだすと、うしろ(味方)も構えてくれるんですね。自分が「ワァー!」とやることによって、敵のガードも「なんだ、あれは!?」って驚くと思うし。さらに、その奥で見ている(拓大の)ベンチも応援団も盛り上がるんですよ。それで、チームが勢いづくように、自分が「ワァー!」と騒ぐようになりました』
『最初はふつうに「ワァー!ディフェンスー!!」ってやってたんですよ。でもだんだんそれだけだと、物足りなくなってきて(笑)飽きてきたというか。「あっ!ちがうな!!」って思ったら、気づいたら相撲の四股を踏んでるみたいになってきて。床を叩いたりとか(笑)自分の気持ちを高める意味もありますね』
★佐藤監督との出会い★
星 『ちょうど、1年前。新チームでスタートするにあたって、自分はこのチームで何が飛び抜けていて、何でトップになれるのか。それを考えたときに、シューターもいる。1対1がうまい人もいるし、ポストでできる人もいる。ディフェンスがうまい人もいる。そんな中で、自分が生きるには……やっぱりルーズボールや声だったんです。誰でもできそうだけど、なかなかできないですよね』
『私が拓大に来たとき、(その練習の)イメージはちょっと大人しかったんですね。自分の中ではルーズボールとか声とか当たり前だったので。物足りなかったんです。でも(佐藤)監督が来て、「ルーズボールはどこまでも追え!」と言われました。それで、「ここだ!」と思って。自分の得意なのが来たと。「極めてやろう」と、ルーズボールに跳び込んだら、そうしたら褒められたので。もっとやろうと思ったんです』
★去年の松蔭戦★
筆者「リーグ戦で松蔭大学とやったじゃないですか。それで、初戦に(松蔭)の関根さんに39点取られて、2日目、関根さんにボックスワンでつきましたよね」
星 『関根さんってやっぱり、凄い人じゃないですか。得点王で、4年連続3P王。そういう人に2日目、「お前がびったりつけ!」と監督に言われて。「よっしゃ!自分しかいない!!」と思って(笑)
筆者「のるタイプですか」
星 『おだてれば、のるタイプですね(笑)責任とかもあったけど、それを考えると固くなっちゃうので。こんな人につけるのはそうそうないことだし、楽しもうって。』
★去年の玉川戦★
筆者「玉川大学にはストロベリーというフォーメーションがあるそうですが、星さんはそのとき、「いちごー!いちごー!!」と叫ぶそうですね」
星 『あははっ!嫌がらせをしようと思って、やってるわけじゃないんですよ(笑)必死なんです。なんかやんなきゃと思って。何もやってない時間っていうのをなるべくなくした方が良いじゃないですか。だったら何かしよう、何かしようと考えた結果が「いちごー!」だったんです。あそこで「いちごー!来るよ~!!」って言うことによって、試合の中でベンチもコート上の人もスカウティングできるじゃないですか』
★星語録★
星 『(高校の)国体とかあるじゃないですか。その時も(福島県の)キャプテンだったんです。でもやっぱり、寄せ集めのチームだから大人しくなっちゃうんですね。その中で、良い意味で馬鹿になれる。声だせば、楽しいし』
星 『つらい練習とかも、声をだした方が楽っていうか。楽じゃないけど。どうせやるなら楽しい方が良い。つらいけど。つらい練習もどうせなら、楽しく持っていこうよと』
星 『気持ち次第で変われることっていくらでもあると思うんです。気持ち次第で人はなんでもできるんです、きっと。できないと思うからできないわけで。最初からできないと思ったらできるわけがないです』
彼女は中学の頃、学級委員をやっていたそうだ。だが、みんなを引っ張るというよりは、彼女の人間性がクラスをまとめていたそうだ。まず行動で示すタイプかもしれない。実際、星のガッツ溢れるプレイは拓大のメンバーにもどんどん浸透しつつある。
また彼女は状況判断に優れている。自分が試合に出るには何が必要かを常に考えているし、流れを変えるために何をしなければならないのか。そういうことが読めるプレイヤーだ。
4年生の林田や趙が抜けた穴は大きい。星の活躍なくして、今年の拓大の躍進はないだろう。今年3年となる彼女のプレイをこれからも見守っていこう。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<取材協力>
●福島市立北信中学校 バスケットボール部T先生
●拓殖大学 女子バスケットボール部の佐藤監督・皆様
●拓殖大学 星希望様
●玉川大学 C様
posted by yanahi- |01:42 |
拓大女子レポート |
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2008年01月23日
PHOTO BY YANAHI-
2008年1月19日(土)。今日は初めてbjリーグを観に行ってきました。埼玉ブロンコス×大分ヒートデビルズのこの1戦。お目当ては大分の『ユキ』こと『鈴木裕紀』選手を見るためです。
彼は現在、大分ヒートデビルズのPG、181cm/70kg。横浜市立名瀬中学校~湘南工科大学附属高校~日本体育大学~新潟アルビレックス。高校時代は超攻撃的だったんですが、当時、湘工大の浮田監督は今後のことを考えて、「もっとさばけ!」と人を使うようアドバイスをしたそうです。それが今に生きているんだと思います。
◆出会い
ユキとの出会いは私がちょうど高2の頃。神奈川の高校に通っていた私はバスケ部に入っていました。もちろん下手下手ですが(苦笑)この頃の自分はまだ本当にバスケが好きか、わかっていなかったと思います。
ある時、県大会の決勝:市立横須賀工業高校×湘南工科大附属高校戦が神奈川テレビでやっていました。高2のユキが見せてくれたのです。シュートタッチこそあまり良くなかったものの、首振りからのドライブ、そこからのダブルクラッチやアシストなど。鳥肌がたつほど、衝撃を受けたのをよく覚えています。もう高3の県大会決勝はもう誰も彼を止められませんでしたね。
それからその試合を録画したビデオテープを何度見たか。50回は超えたと思います。スローにして何度も何度も。「ユキのようなプレイヤーになりたい!」。そう思って必死に練習しました。ユキとの出会いを機に、私は「バスケットボールが大好きだ!」と心から感じられるようになったのです。
◆初…対面
大学2年の頃、日体大の友人がユキを地元の体育館に連れて来てくれました。私の中ではスター。NBAの選手と変わらないぐらいの存在でした。そんな人と一緒に練習できるなんて。今で考えると、『長澤まさみさんとデートできる』ぐらいかもしれません(笑)
実際のユキは別物、いや本物でした。格が違うというか。必死にユキにマンマークでつきましたが、軽くかわされてしまいました。首振りからのドライブも実践しましたが、そう簡単には抜けませんでした。さすが師匠。
◆再会
今日、大分でスタメンPGとしてユキがプレイしているのを見て、感無量でした。高校時代のような積極的な1ON1は陰を潜めていましたが、随所に彼らしいカクカクッとした動きがでていました。不器用そうで、器用なんですよね。
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懐かしさと同時に嬉しさが込み上げてきました。「がんばってるんだな~」と。同い年のユキのがんばりに、自分も負けていられないと気を引き締めたbjデビューでした。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<関連資料>
●大分ヒートデビルズHP⇒http://www.heatdevils.com/index_main.html
posted by yanahi- |08:35 |
やなひ~思い出日記 |
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2008年01月22日
今までいろいろなバスケットボールを観てきました。でも、こんなバスケの試合を見たのは初めてでした。恐るべし、bjリーグ。何に驚いたのかといえば、それは試合以外の部分でした。
私のスポーツの見方。それは基本的にどちらか一方を応援します。応援チームが勝てば、まるで宝くじが当たったかのように大喜びし、負ければ、最愛の彼女に振られるぐらい落ち込みます。勝敗が私の満足度を左右するのです。
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2008年1月19日(土)。bjリーグを見るのは初めてだった私。意気込んで、試合開始より2時間前に会場に到着しました。埼玉ブロンコスのホーム、所沢市民体育館は西武線『新所沢駅』より徒歩10分。歩いていると、街の至る所にブロンコスのカラーである緑フラッグが掲げてありました。浦和の街とちょっと似てる気がしました。
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会場の入り口にはチームカラーである緑のジャンパーを着たスタッフが温かくお出迎え。入るとすぐ左には地元のお店がお弁当やらスープカレーやら抹茶カフェなどの食べ物屋さんが軒をつらねます。
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試合開始の1時間前。MCの声が会場内に響き渡ります。バスケの試合を見に来たのに、これからゲストライブが始まるそうです。歌ってくれたのは所沢出身のあっしーさん。しっかりブロンコスを応援してくれました。試合後のCD販売会は好評で、笑顔でファンと握手を交わすシーンも多く見られました。これからもがんばってくださいね。
●あっしーさんのHPはこちら⇒『http://assy-assy.com/top.html』
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30分前になると、突然、会場が真っ暗に。ドキドキする気持ちを抑えながら、試合開始を待ちます。MCの紹介と共に、ブロンコスのチアリーダーが会場を盛り上げます。小学生ぐらいと高校生ぐらいのチームがそれぞれ違ったダンスを披露し、いよいよ選手入場です。
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対戦相手は大分ヒートデビルズというチームでした。ですが、敵の入場はシーンと静まり返ります。しかしブロンコスが入場すると、ドッと会場が沸きました。ここまで明確にホームを応援するスポーツを日本では見たことがありませんでした。NBAなどをお手本にしているだけありますね。さすがプロリーグ。
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試合中もチアリーダーたちは止まりません。コートサイドでいつも選手を応戦しながら踊っています。それとシンクロするように、ファンも座っていません。通路で楽しそうに思うがままに踊っているのです。大人も子供もみんな。お子さんを肩車しながら踊るお父さんもいました。本当にみんな楽しそうです。タイムアウト時には小さなお子さんの三輪車レースもありました。ブロンコスは会場のお客さんを楽しませ続け、休ませません。
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NBAでも敵チームのフリースローにブーイングするのは有名ですが、ブロンコスも一生懸命ブーイングしていました。覆面を被ったレスラー?さんや小さいお子さん。みんなで力を合わせて。敵のフリースローになると、自分の席から全力でダッシュ。ゴール下に着くと、みんなで一生懸命、フラッグやら国旗やら振り回す光景はブロンコスファンの絆を感じました。
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逆に大分のファンも10人程度ですが、応援しにきていました。少ないながら必死にブーイングしている姿はちょっと感動しました。
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試合が終わると、なんと子供たちが一斉にコートへダッシュです。何が始まるのかなと思えば、今まで選手が戦っていたコートでバスケができるのです。子供の無邪気な姿といったら。自然と笑みがこぼれました。ここから未来のNBAプレイヤーが誕生してほしいですね。
「こういう試合の楽しみ方もあるんだなぁ~」と、とても新鮮な気持ちになりました。
試合のレベルはJBLの方がまだまだ高いと思います。でも、こういった地域密着したbjのやり方は素晴らしいと感じました。
埼玉ブロンコスが掲げている『KIZNA(絆)』という活動。薄れてしまった人間関係が、バスケットボールを通じて密になる。素晴らしいことです。親と子だけでなく、ご近所付き合いなどのコミュニケーションの機会も増える。これは今増加している犯罪の防止にもつながるのではないでしょうか。
さらにこういうところで地元の方の活躍場所が増えることは地域活性化にもつながります。
極端にいえば、日本のバスケットボール発展は世界平和にもつながるかもしれませんね。みんながバスケを好きになることを祈っています。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<関連リンク>
●埼玉ブロンコスHP⇒『http://www.saitamabroncos.com/』
posted by yanahi- |02:16 |
BJ観戦日記 |
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2008年01月15日
#12 矢野良子 178cm フォワード(WJBL富士通レッドウェーブ所属)
“3Pが得意で、勝負強いプレイヤー”。それが矢野に対する個人的な印象だった。ただこのゲームを見て、彼女に対する先入観は180度変わったのだ。
今回、1月12日、08オールジャパン女子準決勝 富士通レッドウェーブ(WJBL1位)×シャンソンVマジック(WJBL4位)戦に注目した。今シーズン、リーグではすでに3回対戦しているが、どの試合も2・3点差の大接戦だった。今日も厳しい戦いになりそうだ。
前半はシャンソンペース。富士通は船引まゆみ(G/F:174cm)の1ON1からの攻撃頼み。シャンソンの厳しいマンツーマンディフェンスは富士通を思うようにさせない。矢野もシャンソンの石川に守られる形となり、前半はファウルトラブル(3回)で、ベンチへ下がることも多かった。結局2本しかシュートを打たせてもらえず、無得点。27-23とシャンソンの4点リードで折り返す。
後半から矢野の反撃がスタートする。外からの攻撃は厳しいと見るや、ローポストでの勝負を選択。ディフェンスのうまい石川も必死にポジションを取らせないように踏ん張る。だが石川が前に立てば、裏のポジションをとられ、後に立っても押し込まれ、得点される。ダブルチームをすれば、うまくアシストでかわされてしまう。
矢野のインサイドに対して、シャンソンもゾーンで対抗する。だが当たり始めた矢野は4Q中盤に初の3Pを沈める。シャンソンも相澤(G:166cm)が勝負どころで3Pを連発し、試合は63-63で延長戦へ。
オーバータイムも大接戦。だが最後の最後、富士通の船引かおりのブザービーター(超ロング3P)が決まり、76-73で決勝への切符を手にした。
●矢野のプレイ
彼女の動きをずっと見ていると、本当に「省エネだな」と思ってしまう。オフェンスのときも結構、止まっている。しかし「ここだ!」というタイミングで動き出し、見事に得点を重ねる。ディフェンスのときも、絶妙な距離を保ち、ポイントだけプレッシャーをかけている。だがそれが相手には結構効いていたりする。力の使い方がとてもうまい選手だ。アウトサイドだけでなく、インサイドもすごく強いというのは新発見だった。
省エネというと、「クールなプレイヤーなの?」と思う人がいるかもしれない。だが決してそんなことはない。
オフェンスでうまくいかないとき、仲間を呼んで、的確な指示を与えている彼女をよく目にする。その真剣な眼差しからは「絶対、勝つ!」という強い気持ちが伝わってくる。また4Qに決めた初の3Pとそのすぐあとに決めた3P。両方とも、ボールがリムに何度も跳ねたにもかかわらず、入ってしまった。『シュートタッチは決して良くなかった』と語る矢野だったが、まさに彼女の執念がボールに乗り移ったようだった。
『前半は自分のファウルトラブルでチームに迷惑をかけた』と語る矢野。前半、無得点というふがいなさは相当なものだったのだろう。結局、後半だけでチームトップの23得点(3P3本を含む)を挙げた。
●ちなみに……富士通の強力姉妹×2
富士通には船引姉妹と矢野姉妹がいる。
船引はまゆみ(G/F:174cm)⇒妹、かおり(G:166cm)⇒姉。西岡南小→西岡中→札幌山の手高→愛知学泉大~富士通と、小学校から大学まで全く同じ学校で活躍してきた姉妹である。今は二人とも富士通のスタメンだ。
矢野は良子(F:178cm)⇒妹、優子(G/F:172cm)⇒姉。応神小→応神中→城北高→ジャパンエナジー~富士通と、こちらもほぼ同じ道を歩んできた姉妹。今シーズンは妹・良子の活躍が目立っている。
だが、どちらも富士通になくてはならない存在であり、彼女らの息のあったプレイは必見だ。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●WJBLのHP⇒http://www.wjbl.org/player/?rs=208&pi=427
●07-08WJBLのリーグ戦パンフレット
●富士通レッドウェーブのHP⇒http://sports.fujitsu.com/redwave/members/index.html#categoryMenuTop
posted by yanahi- |01:14 |
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2008年01月09日
このシリーズ、ひさびさの更新。低迷を続ける日本バスケットボール界。そんな暗い雰囲気を一変してくれる選手はいないのか。
第2回目は、2007愛知女子インカレを観戦に来ていた
PHOTO BY YANAHI- 高山西高等学校の女子バスケ部のみなさん
岐阜県の高校。H19年、飛騨地区総合体育大会では優勝を遂げた。あと一歩で全国大会(インターハイやウィンターカップ)に出場できる、可能性を秘めたチームである。
●柴田ひとみ⇒「シュート率が高くて、同じ岐阜の高校だから!」
現早稲田大学の2年生。スタメンがほぼ4年生の中、1人だけ2年でスタメンを任される期待のセンタープレイヤー(178cm)。ドライブにジャンパー、さらには3Pも打てる。10~20得点をほぼ計算できるユーティリティープレイヤーだ。
●大神雄子⇒「プレイがすごい!」「かっこいい!!」
説明不要と思うぐらい、女子バスケの中では有名。現WJBLのJOMOサンフラワーズの中心選手、170cmの司令塔。07-08、今シーズンも得点16.7/リバウンド4.7/アシスト7.2(2008/01/09現在)と大活躍中。桜花学園高校時代からファンを大切にするその姿勢は多くのファンの心を掴んでいる。彼女のボーイッシュな髪型を真似する選手が多くいることも、大神の人気を物語っている。
●水木佳恵⇒「オールラウンドなプレイ!」「同じ中学校(日枝中)だから!!」
桜花学園大学の4年生。173cmのPF。リバウンドが強く、抜群の得点能力を誇る。すでに引退してしまったが、月刊バスケットボールに載るほど、注目されている。
●森ムチャ⇒「リバウンドがすごい!」
拓殖大学で1年生から大活躍する180cmのセンター。日本代表に選出されるほどのポテンシャルは試合を見てもらえればすぐわかるはず。時折、ガード顔負けのゲームメイクでグレードなアシストを決める。高校は中村学園女子高校で、2・3年両方ともウィンターカップを優勝している。
●出岐奏⇒「カットインがすごい!」「ターンするときのボディーバランスが良い!!」
鹿屋体育大学の3年生SG(170cm)。気の強いプレイヤーで積極的に1ON1を仕掛ける。ロング3Pも当たりだすと止まらなくなる。
⇒この選手に関しては、以前、07インカレで書いたブログ記事を参照してください。⇒『http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/35』
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●高山西高等学校のHP⇒http://www.takanishi.ed.jp/⇒http://www.nishikou.org/modules/bwiki/index.php?%A5%D0%A5%B9%A5%B1%A5%C3%A5%C8%A5%DC%A1%BC%A5%EB%C9%F4
●WJBLのHP⇒http://www.wjbl.org/pc_index_html
●去年のインターハイのHP⇒http://www.sports-net.jp/cat_bas/06kbh/06kbh_sch_seijo.html
●月刊バスケットボール⇒2007年10月号
●07関東女子大学バスケットボールリーグ戦のパンフレット
●07インカレのパンフレット
●03WCのHP⇒http://wintercup.jabba-net.com/2003/team_dw.html?teamno=24
posted by yanahi- |02:37 |
日本バスケ救世主捜索 |
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2008年01月06日
今回はオールジャパン2日目、女子の2回戦。拓殖大学(07インカレ4位)VS三菱電機コアラーズ(WJBL9位)戦に注目した。
実力的には三菱が優勢であり、拓大がチャレンジャー。昨日の桜花学園戦とは逆の立場。しかし気負いは感じられない。いつも通りの気合の入ったアップをこなし、ムードメーカーの2年SG星(165cm)も「がんばろー!」とチームを盛り立てた。ちなみにではあるが、個人的にはオールジャパン最高のカードだ。
PHOTO BY YANAHI-
試合が始まると、三菱が強さを見せる。早いパスワークから確実に外角のシュートを沈めた。拓大は最大12点差をつけられるも、ディフェンスをがんばり、3年SF小川(174cm)や1年生C森(180cm)のスティールから挽回をスタート。さらに2年SG齋藤(168cm)がチャージングを誘い、1Qは拓大16ー22三菱。
2Qは三菱が本気になる。PGの橋本(163cm)が拓大の守備を翻弄し、このクォーターだけで9得点を挙げる。26-40と三菱のリードが広がる。
PHOTO BY YANAHI-
ハーフタイム、拓大はベンチに全員が集まった。監督が指示を与え、選手同士も身振り手振りを交えつつ、真剣に反撃の糸口を捜す。その話し合いはハーフタイムの10分間終わることはなかった。なんと一度もシューティングをしないまま後半のスタートをむかえるほど、熱の入った話し合いだった。
3Qが始まると、拓大の反撃。今までポジションをとらせてもらえなかった4年生Cの趙(190cm)が強引にローポストをとりにいく。オフェンスファウルをコールされることもあったが、その強気なプレイが拓大に勢いをもたらした。ただそれも三菱の冷静な対応で、43-61とさらに広がる。
最終Q。拓大の足が動き始める。得意のゾーンで三菱のミスを誘い、齋藤が勝負強さを見せる。ジャンパーを次々と決めた。だが、三菱は攻撃的PGである松島(160cm)のロング3P2本がとどめをさす形となった。
最終的にフィールドゴールの確率を見てみると、拓大36.2%(25-66)に対し、三菱45.6%(36/79)。やはり学生と実業団のシュート力の差がでたゲームとなった。
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だが、試合が決まった4Q中盤。ベンチに下がった星も小川も試合をあきらめるようなことはなかった。コートに立つチームメイトを、声をだし、手を叩き、一生懸命応援していた。その賢明な姿は忘れられない。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●08オールジャパンのHP⇒http://alljapan.jabba-net.com/2008/box.html?matchno=213
●08オールジャパンのパンフレット
●三菱電機コアラーズのHP⇒http://www.mitsubishielectric.co.jp/basket/koalas/contents/player/
posted by yanahi- |02:26 |
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2008年01月04日
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オールジャパン。サッカーでいう天皇杯のようなものである。高校~大学~クラブチーム~プロ?(JBL/WJBL)が同じ舞台で戦う。普段ではありえない対決が観られるのは、この大会しかない。ちなみにBJリーグは出場資格がまだない。
今回は元日に行われた女子1回戦・桜花学園高校(愛知)VS拓殖大学(関東)に注目した。桜花は07年の夏のインターハイ・国体・ウィンターカップを圧倒的な強さで制し、4年ぶりの3冠を達成した。勢いは抜群だ。それに対し、拓大は関東リーグ2位、07インカレでも4位と得意のゾーンディフェンスで相手を苦しめる。さて試合はどうなるだろう。
拓殖大学(女子)の4番の顔が変わったように感じた。よく見てみると、身長も低くなっているし、プレイスタイルも違う。もしかすると、「新キャプテンの登場……!?」
それはおそらく事実ではない。4番キャプテンの4年生SF林田(174cm)がこのオールジャパンの前に、足を負傷してしまったらしい。その代わりに急遽登録されたのが2年生PG齋藤(168cm)だった。去年のリーグ戦ではほとんど出番のなかった齋藤。代役とはいえ、4番をつけた彼女のプレイに注目したくなった。
試合は序盤、3冠を達成した桜花の勢いが拓大を上回った。常識的に考えれば、拓大が優勢だった。だが、桜花の2年生PG深野(166cm)が暴れまくる。果敢に攻撃をしかけ、ドライブにジャンパー。拓大は深野の1ON1はどうしても止められない。その凄さは会場から何度かどよめきが起こる程だった。前半を終えて、33-33の同点。
しかし後半から拓大の反撃が始まる。まず4年生C趙(190cm)がゴール下で得点を重ねる。桜花にも同じ身長の1年生C渡嘉敷がいるが、趙の経験が上だった。さらに3Q中盤から爆発したのが、前述した齋藤だった。出場時間こそ短かったが、コートへ出ると、積極的にジャンパー、ドライブを試みる。積極性が裏目にでて、4ファウルを犯してしまう場面もあったが、それでもルーズボールに跳び込みを見せるなど、林田不在を感じさせない活躍を見せた。
4Q、拓大の顔となった2年SG星(165cm)がルーズボールに跳び込みを見せる。1回転しても、意地でもボールを離さない執念には、おそらく「キャプテンのためにも勝つ!」という気持ちもあったのだろう。齋藤もルーズに跳びこむ。4Q、チームの気持ちがひとつになったように感じた。「カッティング、どんどんいけ!」と佐藤監督からも動き回るように指示がとび、拓大のコート上の5人は躍動を続けた。結果、拓大が71-58と高校NO.1の桜花学園を退けた。
注目の齋藤は15分にも満たないプレイングタイムに驚異的な確率で16得点(8/10)を上げてみせた。高校は名門の中村学園女子(福岡)。05年のウィンターカップでは優勝を遂げている。今まで出場できなかったうっぷんもあったと思うが、キャプテンの代役を見事にこなす活躍を見せた。
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試合後、会場を松葉杖で歩く林田キャプテンの笑顔がとても印象的だった。
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<参考資料>
●08オールジャパンHP⇒http://alljapan.jabba-net.com/2008/box.html?matchno=205
●08オールジャパンのパンフレット
posted by yanahi- |02:54 |
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2008年01月01日
◆痛すぎるイブラヒマの退場
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4Q早々、福岡第一のゴール下で絶大な存在感を示していた、1年生Cのイブラヒマ(201cm)が5ファールで退場した。彼の高さは福岡の攻守を救っていた。オフェンスでは(ローポストで)ほぼ確実に2点を計算でき、オフェンスリバウンドでチームの攻撃チャンスを増やした。ディフェンスでもスラムダンク・赤木ばりのハエタタキをおみまいし、簡単に得点を許さなかった。
◆決勝戦
2007年WINTERCUP 男子決勝、洛南高校(京都)VS福岡第一高校(福岡)。結果は78-73で洛南が日本一の座を手に入れた。だが後半だけで約20回のシーソーゲームが展開されるほど接戦だった。
◆敗因
福岡の敗因。それはやはりCのイブラヒマの退場だろう。洛南は2年F比江島(190cm)、3年辻G(184cm)を中心に破壊力抜群の攻撃を見せていた。しかし少ない時間ながらベンチから登場したイブラヒマの活躍もあり、3Qでは洛南60ー58福岡と2点差だった。
しかし4Q残8分。イブラヒマはファウルを宣告され退場。表情には悔しさが滲み出ていた。福岡はその後もふんばりを見せるが、長くは続かなかった。残り2分11秒、73-70とリードされた状況で、福岡ボール。司令塔である3年PG並里(174cm)は1ON1から3Pを狙った。だが並里の放った放物線がリングを通過することはなかった。残り1分30秒、福岡もタイムアウトをとり反撃を試みるが、ファウルゲームを狙った反則が、アンスポーツマンライクファウルをとられ、万事休す。もう福岡にパワーは残されていなかった。
NBAの解説でおなじみ・早稲田大学女子総監督である倉石平氏は「ゴール下で(しつこく)攻めることが、ボクシングでいうジャブのように、後々効いてくる」と何度も語っている。ゴール下の大切さを改めて実感するゲームだった。一発で相手をノックダウンしてしまう右ストレート(外角シュート)だけではやはり勝てない。
個人的には残り2分11秒の場面。「2点でもよかったのでは……」と思った。だが高さで劣る福岡にはゴール下より外のシュートの方が良い。並里はそう判断したのだろう。イブラヒマの退場で対等だったゴール下のバランスが崩れてしまったのだった。
<お願い>
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<注釈>
●スラムダンク⇒バスケットボール人気を日本中に広めたバスケ漫画。
井上雄彦氏が描くストーリーは感動あり、笑いあり。
主人公・桜木花道のいる湘北高校のキャプテン・赤
木。ポジションはセンター(197cm・90kg)。強烈なブ
ロック(ハエタタキ)は有名。
<参考資料>
●2007WCのHP⇒http://wintercup.jabba-net.com/2007/results.html?resultsno=7
●2007WCのパンフレット
posted by yanahi- |05:20 |
WINTERCUP2007 |
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2008年01月01日
新年、あけましておめでとうございます。ついに2008年になりましたね。昨年から始めたこのブログですが、読んでくださった皆様、アドバイスをくださった皆様、本当にありがとうございました。
まだまだ文章としては未熟でつまらないブログになっているかもしれません。ですが、今年もスポーツライターになる目標に向かってがんばっていきますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ちなみにですが……元旦早々、バスケットボールのオールジャパンを観に行ってきます。注目は07女子インカレを制した『大阪体育大学(女子)』、リーグ&インカレとも活躍を見せた『拓殖大学(女子)』。そして個人的に注目しているWJBLの『富士通レッドウェーブ』『三菱電機コアラーズ』。あと07インカレのダークホースとして決勝まで進んだ『法政大学(男子)』。
印象に残った試合・選手・出来事をまた書いていこうと考えています。ではでは……今年も良い年でありますように。
posted by yanahi- |03:46 |
やなひ~つれづれ日記 |
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