2008年01月30日
拓大 星希望 インタビュー
●名前:星 希望(のぞみ) ●身長:165cm SG ●学年:現 大学2年 (4月から3年) ●出身:福島県 ●プレイ歴:北信中 ⇒福島西高 ⇒拓殖大学 ●愛読書:スラムダンク
PHOTO BY YANAHI-
このブログでも何度か紹介させていただいたが、関東女子学生バスケットボール1部リーグで、昨年最も印象に残った選手。それは拓殖大学 SG星希望選手である。大学1年まではずっとPGをやっていたが、昨年(大学2年)よりSGに転向。シックスマンとしてチームの流れを変える役割を担っている。 身体能力がずば抜けて秀でているというわけではない。だが、ルーズボールには必ず跳び込む。練習でも試合でも、いつでも大声でチームに元気を与える。どんなにチームが負けていても、決してあきらめないその姿勢。彼女は熱い気持ちを持っているプレイヤーだ。拓大、得意のゾーンでは相撲の四股を踏んでいるような威嚇するポーズを見せたりと、彼女のプレイは本当に見る人を飽きさせない。 そんな星選手に今回、インタビューをさせていただいた。どうぞ、お楽しみに↓。PHOTO BY YANAHI- ★ルーズボール★ 筆者「去年のリーグ戦から拓大を拝見していますが、星さんの元気な声やルーズボールに惹かれました。ルーズボールのとき、たまに1回転するじゃないですか。柔道とかやっていたんですか?」 星 『いいえ、柔道の経験は(学校の)授業でちょっとやったぐらいなんです』 筆者「ちゃんと受身とってますよね」 星 『まぁ~、受身はうまい方ですね(笑)小学校3年からバスケを始めて、6年ぐらいからチャージングを取り始めたんですよ。チャージングって、ぶつかって後に転ぶじゃないですか。そういうので、受身は覚えたと思うんです。「あご引けー!」とか言われてたので。』 『ぶつかるのは嫌いじゃなくて。転んで、怪我をしたことはないですね』 筆者「あれで大怪我したということは!?」 星 『ないですね。そういえば、ルーズボールを追いかけて、椅子に突っ込んだりもしましたね。いつだったかな、側転しました(笑)』 筆者「側転?側転って、あの器械体操でやる側転ですか!?」 星 『はい、それです』 『怖さとかはないですね。ボールを追いかける。そういう姿勢も大事だし、あきらめるのも嫌だし。どっちでもないボール。取ったら自分たちのチャンスが増えるし。「それ、取れないだろう」と思ってあきらめたら、やっぱりそこまでのプレイだし』 筆者「やっぱりスラムダンクは影響されましたか」 星 『そうですね。あれは、本当に、読みました』 ★相撲の四股?★ 筆者「ゾーンディフェンスのとき、星さんの気合の入った守りが相撲のように見えるんですが、あれはどうして始めたんですか」 星 『ゾーンに切り替わったときに、相手が「攻められないな」と思わせようと思って始めました。監督の狙いの1つとして、あのゾーンで流れを変えたいという気持ちがあると思うんです。だからまず「元気だせー!」「声だせ!!」って言われるし』 『みんなから見ると、私(星のポジションはゾーンの前)の背中が見えるじゃないですか。あそこで「ワァー!」と大声をだすと、うしろ(味方)も構えてくれるんですね。自分が「ワァー!」とやることによって、敵のガードも「なんだ、あれは!?」って驚くと思うし。さらに、その奥で見ている(拓大の)ベンチも応援団も盛り上がるんですよ。それで、チームが勢いづくように、自分が「ワァー!」と騒ぐようになりました』 『最初はふつうに「ワァー!ディフェンスー!!」ってやってたんですよ。でもだんだんそれだけだと、物足りなくなってきて(笑)飽きてきたというか。「あっ!ちがうな!!」って思ったら、気づいたら相撲の四股を踏んでるみたいになってきて。床を叩いたりとか(笑)自分の気持ちを高める意味もありますね』 ★佐藤監督との出会い★ 星 『ちょうど、1年前。新チームでスタートするにあたって、自分はこのチームで何が飛び抜けていて、何でトップになれるのか。それを考えたときに、シューターもいる。1対1がうまい人もいるし、ポストでできる人もいる。ディフェンスがうまい人もいる。そんな中で、自分が生きるには……やっぱりルーズボールや声だったんです。誰でもできそうだけど、なかなかできないですよね』 『私が拓大に来たとき、(その練習の)イメージはちょっと大人しかったんですね。自分の中ではルーズボールとか声とか当たり前だったので。物足りなかったんです。でも(佐藤)監督が来て、「ルーズボールはどこまでも追え!」と言われました。それで、「ここだ!」と思って。自分の得意なのが来たと。「極めてやろう」と、ルーズボールに跳び込んだら、そうしたら褒められたので。もっとやろうと思ったんです』 ★去年の松蔭戦★ 筆者「リーグ戦で松蔭大学とやったじゃないですか。それで、初戦に(松蔭)の関根さんに39点取られて、2日目、関根さんにボックスワンでつきましたよね」 星 『関根さんってやっぱり、凄い人じゃないですか。得点王で、4年連続3P王。そういう人に2日目、「お前がびったりつけ!」と監督に言われて。「よっしゃ!自分しかいない!!」と思って(笑) 筆者「のるタイプですか」 星 『おだてれば、のるタイプですね(笑)責任とかもあったけど、それを考えると固くなっちゃうので。こんな人につけるのはそうそうないことだし、楽しもうって。』 ★去年の玉川戦★ 筆者「玉川大学にはストロベリーというフォーメーションがあるそうですが、星さんはそのとき、「いちごー!いちごー!!」と叫ぶそうですね」 星 『あははっ!嫌がらせをしようと思って、やってるわけじゃないんですよ(笑)必死なんです。なんかやんなきゃと思って。何もやってない時間っていうのをなるべくなくした方が良いじゃないですか。だったら何かしよう、何かしようと考えた結果が「いちごー!」だったんです。あそこで「いちごー!来るよ~!!」って言うことによって、試合の中でベンチもコート上の人もスカウティングできるじゃないですか』 ★星語録★ 星 『(高校の)国体とかあるじゃないですか。その時も(福島県の)キャプテンだったんです。でもやっぱり、寄せ集めのチームだから大人しくなっちゃうんですね。その中で、良い意味で馬鹿になれる。声だせば、楽しいし』 星 『つらい練習とかも、声をだした方が楽っていうか。楽じゃないけど。どうせやるなら楽しい方が良い。つらいけど。つらい練習もどうせなら、楽しく持っていこうよと』 星 『気持ち次第で変われることっていくらでもあると思うんです。気持ち次第で人はなんでもできるんです、きっと。できないと思うからできないわけで。最初からできないと思ったらできるわけがないです』
彼女は中学の頃、学級委員をやっていたそうだ。だが、みんなを引っ張るというよりは、彼女の人間性がクラスをまとめていたそうだ。まず行動で示すタイプかもしれない。実際、星のガッツ溢れるプレイは拓大のメンバーにもどんどん浸透しつつある。 また彼女は状況判断に優れている。自分が試合に出るには何が必要かを常に考えているし、流れを変えるために何をしなければならないのか。そういうことが読めるプレイヤーだ。 4年生の林田や趙が抜けた穴は大きい。星の活躍なくして、今年の拓大の躍進はないだろう。今年3年となる彼女のプレイをこれからも見守っていこう。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <取材協力> ●福島市立北信中学校 バスケットボール部T先生 ●拓殖大学 女子バスケットボール部の佐藤監督・皆様 ●拓殖大学 星希望様 ●玉川大学 C様
posted by yanahi- |01:42 |
拓大女子レポート |
コメント(4) |
トラックバック(0)


