2009年01月01日
ウィンターカップ 高校バスケの留学生事情
PHOTO BY YANAHI- 近年、高校バスケットボール界は留学生の活躍抜きに語れなくなってきている。特に男子だが、彼らは主にセンターを任せられている。身長は200~208cmほどで、セネガル人、中国人が多い。特にセネガル人は抜群の身体能力を持っていて、いとも簡単にゴール下を支配してしまう。たとえ同じ200cmでも、日本人とは『パワー』『ジャンプ力』『手の長さ』、どれをとっても比べものにならない。 08年ウィンターカップ・ベスト4を見てみよう。優勝した洛南(京都)、準優勝の福岡第一(福岡)、3位の延岡学園(宮崎)、4位の八王子(東京)……留学生がいないのは洛南だけ。あとは全て留学生がいる。福岡第一1人(201cm)、延岡学園2人(208cm、200cm)、八王子2人(202cm、200cm)。どのチームもインサイドの核として、彼らを起用し、攻守にわたり大活躍を見せている。 また、近年のウィンターカップ・ベスト8で留学生がどのくらい在籍しているのか調べてみた。下のデータを見てみても、留学生が多いことがおわかりいただけるだろう。
<WINTERCUPベスト8 留学生在籍数> ◆2008 5チーム(福岡第一、延岡学園、八王子、東海大菅生、北陸) ◆2007 3チーム(福岡第一、京北、東海大菅生) ◆2006 3チーム(八王子、延岡学園、明徳義塾) ◆2005 3チーム(福岡第一、延岡学園、北陸)
ただ、留学生が増加していることが悪いわけではない。日本人は身長・体格的に小さい人種である。ゴール下を確実に決めてくれるインサイドプレイヤーがいれば、ガードやフォワードが仕事をしやすくなる。そうすれば、良いアシストパスも増えるだろう。インサイドからのパスが出てくれば、シュート確率上昇も期待できる。チームとしては弱点克服につながる。また、ガードのスペシャリストが育つ可能性は十分ある。 しかし、日の丸を背負って世界と戦うことを考えたとき、話は違ってくる。留学生に頼りきったままでは、日本人センターが育たないのだ。いくら良いガードやフォワードがいても、試合に勝つことは難しいと個人的に思う。まずリバウンドだ。『リバウンドを制するものはゲームを制す』とバスケットボールでは言われるが、シュートの半分は落ちると考えていい。そのリバウンドを取ると取らないでは全く試合展開が変わってくる。そしてインサイドを確実に決めることができれば、アウトサイドプレイヤーも生きてくる。それがチームのリズムを良くするのだ。 個人的には、留学生が多くなることは賛成だ。レベルの高いバスケットを身近に肌で感じることが、日本人プレイヤーのレベルを向上させるからだ。ただ、今の日本人センターを見ていると、弱気が目立つ気がする。どうせかなわないだろう、無理に決まってる。最初からあきらめているように感じられる。だが、日本人センターには敢えて留学生と真正面から戦ってもらいたい。たとえゴールを決められなくてもいい。強引に攻めることで、ファウルトラブルを引き起こせるかもしれない。また相手ディフェンスを縮める効果もある。 今回のウィンターカップで優勝した洛南のセンター・谷口大智(199cm)はその姿を見せてくれた。準決勝の延岡学園戦では、208cmのシダット・ジャーラに対し、自分の身体を密着させ、ゴール下から追い出した。シダットは前半ほとんど仕事ができなかった。さらに、谷口が積極果敢にインサイドを攻めたことが、洛南のアウトサイドを生かしたのだ。こういう選手がもっと出てくれば、日本は世界と戦えるのではないだろうか。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●WINTERCUP08のパンフレット ●WINTERCUP08のHP⇒ http://wintercup.jabba-net.com/2008/gtt.html
- 共通ジャンル:
- バスケットボール
- スポーツビジネス/用品
posted by yanahi- |02:57 |
WINTERCUP2008 |
コメント(3) |
トラックバック(0)



