2009年09月01日

2009NIKE HOOPDAY

2009NIKE HOOPDAYS
  PHOTO BY YANAHI- ◆リンク栃木BREX VS 東海大学  2009年8月31日(月)、バスケットボールの聖地・代々木第二体育館にて、『2009NIKE HOOPDAY』が行われた。田臥勇太のいるリンク栃木BREX(JBL)と、大学バスケ界の強豪・東海大学の練習試合を無料で見られる、バスケファンにはたまらないイベントだ。  田臥といえば、日本のバスケットボール選手の中で、もっとも有名だろう。現在も世界最高峰リーグ・NBAに挑戦し続けている。彼から繰り出されるアップテンポなゲームは観客を魅了して止まない。昨年のJBLの試合でも、田臥が見たいがために代々木第二が満員となった。彼の人気はとどまるところを知らない。  今日、その田臥は怪我で試合には出られなかった。だが、試合は白熱した。序盤は栃木のパワーと高さに圧倒されていた東海大学だが、徐々に順応し、持ち前の全員バスケで接戦に持ち込んだ。栃木もエース川村を中心に完成度の高いバスケを披露した。試合は96-82で、リンク栃木がJBLの面子を守った形となった。 ◆台風の大接近    本日、関東地方には台風11号が近づいていた。この台風はとても風が強く、激しい雨は強さを増していく。まだ夏の終わりだが、この暴風雨は私たちに寒さを感じさせた。  会場は13:30予定だった。しかし、体育館の入口は30分早く開いていた。席に座ることはできなかったが、中に入れた100人ほどの人は雨風をしのぐことができたのだ。これは運営側の配慮だった。   ◆観客の数は・・・  今回はスーパースター田臥勇太が足の怪我で、シュートさえ打てない状況だった。今日は平日であり、そして台風も近づいていた。しかし、それでも聖地には1000人近くの観客が集まってくれた。たしかに無料のイベントということはあるかもしれない。だが、たくさんのファンが夏休みの最後にバスケットボールを見に来てくれる。これはとても意味があることだと思う。 ◆会場前の観客の声
台風にもかかわらず……
  PHOTO BY YANAHI-  ただそれなら、会場を30分早くすることはできなかったのか。体育館に入れなかった人はたくさんいた。強風で傘が役に立たず、冷たい雨にさらされるしかなかった人もいる。子供連れのお父さんはこうぼやいた。「早く座らせてくれないかな」と。退屈そうにしている少年はつぶやいた。「ねぇねぇ、いつ入れるの」と。  選手やスタッフは雨なんて気にしないかもしれない。魅力あるバスケを観客に見せるのが目的だから。でも、体育館の外で待つ人たちのことをもう少し考えてほしかった気がする。今日来た人に「もうバスケなんか見たくない」と思わせないためにも。 ◆政権交代ならぬ・・・  ただ、こういったバスケットボールの試みは素晴らしいものである。もし田臥が元気なら、台風が来ていなかったら……おそらく会場は埋め尽くされていただろう。今回のことを失敗と捉えないでほしい。  ファンは楽しいから、また来てくれる。興奮するから、笑顔になれるから足を運んでくれるのだ。台風が来ていても、田臥がプレイできなくても、来てくれる。こういうファンの方たちを大切にしてほしい。    日本のバスケットボールにもいい加減、政権交代ならぬ、チェンジのときに来ている。日本バスケのおもしろさを知らない人にもっともっと伝え、みんなで盛り上げていこう。 <お願い> ここに掲載している記事の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●リンク栃木BREXのHP⇒http://linktochigibrex.com/


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2008年12月19日

まとまり始めたリンク栃木 田臥勇太の今

 9勝11敗。08年12月17日現在、田臥が在籍するリンク栃木ブレックスはJBL5位タイと苦戦を強いられている。能代工業(高校)の監督が鳴り物入りで就任したが、結果を残せず更迭され、およそ1ヶ月が経過した。更迭時(08年11月10日時点)の3勝7敗を考えれば、そこから5勝5敗。少しづつ流れは良い方向へ進んでいるようだ。ただ実際、私はリンク栃木を生で見たわけではない。それを本日のゲームで確認してみたい。

JBL トヨタ自動車アルバルクVSリンク栃木ブレックス
  PHOTO BY YANAHI- JBL トヨタ自動車アルバルク×リンク栃木ブレックス              (08年12月18日 代々木第二体育館)   試合が始まると、流れはやはりトヨタだった。いきなり7点を先制された栃木はミスを連発してしまう。田臥(PG:173cm)は味方を生かそうとインサイドへパスを集めるが、とにかくゴール下が決められない。トヨタ・古田(F/C:199cm)の身体を張ったディフェンスが冴えわたり、攻撃面はルイス・キャンベル(G:190cm)の強烈な1対1を軸に、そこからアウトサイドへ展開された。栃木は全く噛み合わず、攻撃が作れない。各選手から苛立ちが感じられた。2Q中盤、田臥が相手ディフェンスを引き寄せ、チームの得点源・川村(G/F:193cm)の3P×2本を決める。なんとか前半終了時で、37-43まで追いついた。だが、勢いは明らかにトヨタ側にあった。  2Q終了時、ロッカールームへ戻る田臥の表情が全てを物語っていた気がする。笑顔はなく、内にたまったフラストレーションが噴出している感があった。下を向きながら歩く姿はファンを見る余裕もない。これはあくまで個人的な推測だが、もはや納得できないというレベルにも達していないじゃないか、と言っているようにさえ感じられた。  3Qもトヨタの攻撃が爆発し、この試合最大の16点差がついた。その瞬間、田臥に火がついた。素早いドリブルからゴール下へピンポイントアシストを決めた。たったワンプレイだったが、このプレイが栃木に流れを引きよせる。鋭いドライブでディフェンスを引きつけ、ランディー・オアー(C:210cm)のバスケットカウントを演出した。さらに前半悪かったシュートタッチも良くなり始め、川村のパスから3P、自らのドリブル1対1からストップジャンパーを沈めた。  4Qはお互い一歩も引かず、シーソーゲーム。川村の両チームトップ32得点をあげた。前半、古田のディフェンスに苦しんだ伊藤(C:204cm)も我慢強くインサイドを攻めた。それがトヨタのディフェンスを収縮させ、川村や田臥、ランディーの外角シュートを生んだ。最後はパスミスで自滅する形となり、結果、81-89で栃木は敗北を喫した。  「田臥はもう駄目なんじゃない。身長もないし、シュートも飛びぬけて上手いわけじゃない。速さなら、日立の五十嵐(G:180cm)だって同じぐらいある」。バスケットボール通の人に会うと、こんな話をよく耳にする。  ただ私は、そうは思わない。たしかに、まだチームはバラバラで機能していないように感じられる。年齢も28と肉体的ピークを越えつつある。だが、3Qに見せたワンプレイで流れを持ってこれる力は本当に素晴らしかった。そして、試合開始前はトヨタの応援の方が大きかったのに、いつの間にか栃木の声援が上回っていた。「トヨタを応援してたのに、気づいたら栃木応援してたよ」というファンの声もあったほどだ。改めて、観客を呼べる選手の凄さを感じた。あとはアメリカで培った経験に期待したい。良くも悪くも踏んでいる場数が苦しいときに力になる。  これで、栃木は9勝12敗となってしまった。だが、もう少し長い目で見てみようと思う。もう少し噛み合ってくれば……きっとおもしろいチームになる。 <お願い> ここに掲載している記事の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●JBLのHP⇒http://www.jbl.or.jp/


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