2008年10月06日

火のないところに煙は立たず

 「私が幕内に上がるとすぐに、アンフェアな戦いを強制され、お金を渡されました。親方や他の人たちも知っていました。しかし彼ら自身もアンフェアな戦いをやっていたので誰も止めませんでした」と大相撲界を解雇された元幕内・若の鵬が記者会見を行ったのが、9月29日。神聖と思われていた大相撲界。その化けの皮が剥がれつつある。
 最初は横綱・朝青龍の品格問題から始まった。日本独特の閉鎖的な世界に外国人力士が入ってきたことにより、伝統として守られてきた力士の品格が崩れてきている。朝のニュース番組で、関係者やジャーナリストが次々と危惧を訴えた。だが、逆にそれは良かったのかもしれない。
(コメントはAFP BBNews記事より引用)

 大麻使用問題、八百長問題、今後でてくるであろう薬物使用問題(筋肉増強剤問題)など。スポーツにとって、どれも許されるべき問題ではない。特に八百長問題は言語道断だ。なぜならスポーツの勝敗が先にわかってしまうことほど、つまらないものはないからだ。例えばサッカーのワールドカップ。リアルタイムで見られないので録画をして、あとで楽しみに見るとする。そんなとき、誰かに先に結果を言われてしまったら……。サッカーファンならば、その時のやるせなさをわかっていただけるだろう。他のスポーツでもそのスポーツが好きな人なら同様だろう。

 以前、小柄な舞の海(168cm)と巨人の曙(203cm)が戦った試合をわくわくしながら見ていた。どう考えても曙が優勢な戦いだが、何か舞の海に期待してしまう自分。自分と同じぐらいの身長の舞の海が、巨大な敵に向かっていく。怖がらずに挑んでいくその姿にとても感動したし、勇気付けられたのを今でも覚えている。ああいった素晴らしい相撲が操作されていたとしたら……。こんな悲しいことはない。

 社会でもそうだが、やはり新陳代謝は必要だ。閉鎖された世界は独裁国家となり、偏ったシステムが生まれがちである。その上に立った人が絶対であり、その人が間違っていても何も言えなくなってしまう。間違っていることも間違いではなくなるのだ。だが、どんなに優秀な人間でも完璧はありえない。どこかに悪いところが存在する。だからこそ、人事異動が必要であり、正しい方向に導くための監査機関も必要なのだ。
 たしかに、まだ本当にあったのかはっきりしていない。もしかしたら架空の世界を誰かが造り上げているのかもしれない。だが、『火のないところに煙は立たず』という言葉がある。今、少子化の日本。「相撲をやりたい」と希望する子供はこの事件でさらに減少するだろう。国際化は進む一方だ。ファンを取り戻すには、腐ったものを全て吐き出すしかない。

<筆者コメント>
舞の海と曙の身長はウィキペディアを参考にさせていただきました。多少違っているかもしれませんが、そこはご了承ください。おそらく現役当時の身長だと思われます。
<参考資料・引用資料>
●元幕内・若の鵬の記者会見の記事
⇒http://www.afpbb.com/article/sports/sports-others/sports-others-others/2522669/3384184#blogbtn

posted by yanahi- |02:39 | 大相撲八百長問題 | コメント(3) | トラックバック(0)
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