2008年05月14日
コービ・ブライアントが大嫌い!?
いまや、NBAを代表するトッププレイヤーにまで、成長を遂げたコービ・ブライアント。06年、あのウォルト・チェンバレンの1試合100得点に次ぐ、81得点をマークしたのは記憶に新しい。今シーズン、NBA12年目で初のシーズンMVPに選ばれた。 得点28.3 リバウンド6.3 アシスト5.4(07-08レギュラーシーズン) だが個人的に、コービやマイケル・ジョーダン(つまりスター選手)にはあまり興味を持てなかった。彼らは何でも1人でできてしまう。だから必然的にボールを持つ時間が長くなる。すると、まわりのプレイヤーは彼らの為に、自分の能力を殺さなければならない。そんな場面が多々でてくるからだ。 95年シカゴ・ブルズには、トニー・クーコッチやスコッティー・ピペンが在籍していた。どちらもスーパースターだった。しかし2人共、ジョーダンに遠慮しているように見えた。もちろん、それは試合に勝つために必要な戦略だったと思う。それでも、1人の為に、他のメンバー全員が黒子となるバスケットは好きになれなかった……なんて、冷静に分析したフリをしているが、実際は自分の大好きなユタ・ジャズがブルズに負けた。それがくやしくてたまらなかっただけなのだ。 当時のジャズは、NBAの中でも、身体能力的に低い方に位置していたと記憶している。だが、ジョン・ストックトンを中心に、全員が力を合わせて戦うジャズのバスケットボールが大好きだった。どんなに能力がなくても、協力すれば、能力的に劣っていても勝てるんだ。そう信じていたし、今でもそう信じたい。それが私のバスケットボール理想論である。 しかし上記のように、全員バスケが個の力に負けてしまった。それが、さらに私のスーパースター嫌いを加速させた。 先日、ひさびさにプレーオフのレイカーズVSジャズの第3戦(07-08:ジャズのホーム)を見た。そこには以前より遥かに進化したコービの姿があった。1人で何でもやってしまうのではなく、まずディフェンスを引きつけて、まわりを使う。決して無理をしない。 前半はジャズのカバーディフェンスが効き、たった8得点。43-52とジャズの9点リードで、後半戦を迎えた。ここからコービが爆発し始める。1ON1は誰も止められず、ジャズのブロック職人、アンドレイ・キリレンコの上から高速ダンクもお見舞いした。専修大学のヘッドコーチ・解説の中原氏は「コービを止められるのはフィル・ジャクソンぐらいでしょう」と名言を残した。つまりコービが交代しなければ、誰も彼を止められない。そういう意味だ。試合は敗北を喫したが、終わってみれば34点の大活躍。しかも自分が攻めるのか、味方を使うのか。状況判断が素晴らしい。この試合を見て、コービへの悪い印象は一切なくなった。 高校から直接、NBAの扉を叩いたコービ。ルーキーイヤーのプレーオフ、ジャズ戦では勝負どころで2度のエアボールという失態を犯した。だが、そんなチャンスに弱いコービはもう存在しない。 <参考資料> ●07-08 NBAプレーオフ レイカーズVSジャズ第3戦(BS1) ●HOOP 06年4月号
posted by yanahi- |01:02 |
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