2007年12月18日

愛知女子インカレ5&6日目、『MYP竹本茜(大阪体育大)』

 さて、女子インカレもこの記事で最終回。ちょっとパソコンが不調で更新が遅れてしまいましたが、また書かせていただきます。ちなみに、5~6日目とMYPに選んだ選手が一緒だったので、まとめさせていただきました。



試合終了のすぐ後 歓喜の大体大
 この2007愛知女子インカレをずっと見てきた中で、大体大(大阪体育大学の略)の活躍は目を見張るものがあった。準決勝で、日本代表に選出されるような有力選手を多くかかえる強豪・筑波大学(関東1位)を下した。決勝では、大阪対決となった大人科(大阪人間科学大学の略)とのがちんこ対決を見事制し、日本の頂点に立ったのだ。   
竹本 茜選手の後姿
 その中で最も輝いていた選手、MYPは『大阪体育大学 2年竹本茜(171cm)』だ。    彼女の何がすごいのか!?それは……ひと言で表現するなら、勝負強さを持っていることだ。困ったときの竹本と言ってもいいかもしれない。大体大の攻め手がなくなってしまったとき、ほとんどのボールが彼女へ集まる。そこから独特のリズムの1ON1がはじまる。スピードが凄く速いわけではないのだが、タイミングをはずすのが上手いという感じだった。竹本についたディフェンダーは彼女を抑えられない。そこから、また、絶妙な、アシストを披露する。  大体大は素晴らしい渡部という3Pシューターもいるし、PGの平尾も3Pがある。さらにゴール下は力強いCの三吉もいる。これだけのメンバーがいれば、パスのさばくのもおもしろいだろう。  決勝の大人科戦は2Q以降、ずっとリードを許す展開。4Qが始まってすぐ、竹本は足を痛めた。しかしここからが本領発揮だった。足を引きずりながら、気持ちでドライブからレイアップやフェイダウェイを沈めた。そして82-71で逆転勝利を収めた。ちなみにこの日、三吉と共にチームトップタイの25点をマークする活躍を見せたのだった。  これまで女子のバスケットボールを見てきたが、竹本ほど見事なフェイダウェイを見たことがない。あれだけ後ろにジャンプしたら、決めるのは相当難しいはずだ。日本代表にも選出されたことのあるポテンシャルは今後も楽しみである。  さて、下の写真は試合後の竹本だ。膝の周囲をテーピングでガチガチに固めていた。それをスタッフが一生懸命ケアしている。やはりここまで勝ち進んでくると、どの選手も満身創痍だ。9月から始まった長いリーグ戦のあと、すぐインカレだ。無理もない。  大体大の中大路監督はこのインカレを勝つために、竹本などの主力を思い切って2週間休ませたそうだ。怪我をしているのに、無理に練習をしても、パフォーマンスが落ちるだけと監督。  このあと、新年早々、オールジャパンという大会も待っている。試合で最高のパフォーマンスを見せていただくためにも、まず選手には怪我を治してもらいたい。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●2007インカレのパンフレット ●大体大 中大路監督のインタビュー記事 ⇒http://www.ouhs.ac.jp/pdffiles/discussion01.pdf ●2007インカレのHP⇒http://intercollege.jabba-net.com/2007/ranking.html?mw=2 <注釈> 『オールジャパン』⇒サッカーで言う天皇杯のようなもの


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2007年12月06日

愛知女子インカレ4日目、『MYP出岐奏(鹿屋体育大)』

 4日目。2回戦 拓殖大学(関東2位)VS鹿屋体育大学(1位)の試合に注目した。

 この試合のMYPは『鹿屋体育大学3年の出岐奏(171cm)』に決めさせていただいた。

 拓大はゾーンディフェンスを得意とするチームだ。しかも常に強いプレッシャーを与え続ける。ベンチの層も厚いので、5人全員を一気に代える作戦を使う。要はスタメン以外にもう1チームを作り、それをローテーションさせるのだ。これでメンバーの体力を落とすことなく、相手に常にハイレベルのプレッシャーを与えることができる。関東リーグで全勝だった筑波大学(13勝1敗)に唯一、つちをつけたチームがこの拓大なのだ。

 鹿屋体育大も今回、初めて試合を見た。力強いドライブやリバウンドで活躍する4年SG吉田(171cm)も中心選手だ。だが、その中で一際輝きを放っていたのが、出岐だった。苦しいところで必ず点を取ってくれる、得点力抜群の選手。

出岐選手の3P(黒11番)
 前半でコンスタントに3Pを3本沈めた。圧巻だったのは3Q。拓大66-50鹿屋体育大と16点リードされた危機的状況で、3Pラインの2メートルほど後ろから、出岐のシュートがゴールを射抜いた。しかも1~2分ほどの間、2本ロングを決めた。  日本でも、こういったロング3Pを打てる選手はそういないだろう。ためらいなく打つ姿には驚きと同時に、頼もしささえ感じた。
ドライブでディフェンスをひきつける出岐選手(黒11番)
 4Qは3Pこそ警戒され、こなかったが、いい場面でスティールをしたり、1ON1からジャンパーを決めた。  試合は拓大が82-70で勝ったが、出岐の活躍は素晴らしかった。 スタッツは39分間で、25得点/4スティール/フリースロー4-4。 このインカレで、彼女は91点1試合平均18.2点)を取り、得点王に輝いた。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●2007インカレHP⇒http://intercollege.jabba-net.com/2007/ranking.html?mw=2 ●関東女子学生バスケットボール連盟のHP⇒http://www.kanjyo.com/


posted by yanahi- |01:04 | 2007 愛知女子インカレ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年12月05日

愛知女子インカレ3日目、『MYP渡部真代(大阪体育大)』

 3日目。初日に戦ったチームは今日で2回戦を向かえる。今回は白鴎大学(関東8位)VS大阪体育大学(関西1位)の試合に注目した。

ボールを運ぶ 渡辺選手(青11番)
 この日のMYPは『大阪体育大学の3年F渡部真代(171cm)』を選ばせていただいた。  この試合で初めて大阪体育大学(大体大)を見たが、すごく良いチームでまとまっていた。PGの3年平尾(159cm)は小柄だが、ボールを巧みに操り、チームを落ち着かせる。Cは4年三吉(175cm)が力強いリバウンドとゴール下の攻撃で、着実に得点を重ねる。また2年F竹本は独特のリズムからの1ON1でディフェンスをひきつけ、味方を生かす。さらにベンチメンバーの層も厚い。  白鴎大学は何度か試合を見たが、身長も高く、シュートも上手い、とても攻撃的チームという印象があった。だがその白鴎が(特に前半)持ち味を全く発揮できなかった。大体大のペースにはまっていた。  さてMYPに選ばせていただいた大体大の渡部。理由は何か。それは『彼女こそシューター』と感じたからだ。この試合、19本の3Pを放ち、5本を成功させた。確率だけ見れば、決して高くはない。だが19本打ったことに価値がある。実際、1Qこそ3P2本を成功させたが、2Q~3Qにかけて、白鴎ディフェンスに苦しんだ。だが渡辺は打つことをやめなかった。  シューターは当たりだすと止まらなくなる。調子が悪くても、敵は不安に思う。「もしかしたら入れられるかもしれない」と。たとえ入らなくても、相手ディフェンスにそんな精神的ダメージを与えるだけでも、シューターの存在価値は十分だ。  彼女のプレイスタイルは走りまくってノーマークになり、前が空いたら打つイメージだ。スクリーンをうまく使い、ドライブも上手い。元NBAインディアナ・ペイサーズにいたレジー・ミラーに似た動きだったように思う。  スタッツは38分間出場で、19得点(2P2/8、3P5/19)。これは両チームトップの成績だ。  試合結果は後半、白鴎が調子を取り戻しつつあった。だが大体大の総合力が上回り、65-56で白鴎を下した。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> 2007インカレHP⇒http://intercollege.jabba-net.com/2007/regulation.html 


posted by yanahi- |00:41 | 2007 愛知女子インカレ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2007年12月02日

愛知女子インカレ2日目、『MYP堀川夏海(日体大)』

 2日目は日本体育大学(関東6位)×中部学院大学(東海5位)の試合に注目した。

 この試合でのMYPは 『日体大 1年PG堀川夏海(159cm)』だ。

 
 (関東の)リーグ戦は苦しんでいたが、やはり終盤の筑波戦で何かつかんだようだ。ルーキーとして、大学バスケの壁にぶつかり、リーグ戦中盤以降、自信のなさそうなプレイが続いていた。だがこのインカレを見るかぎり、そんな心配は必要なかった。

 この試合は出場時間こそ少なかったが、2Qから登場し、チームに勢いをもたらした。最も印象に残っているのは『読みのスティール』だ。2Q、自分のマークマンがボールを持っていないときのディフェンスで、彼女はそれを実行した。ピンポイントでパスコースに入り、スティールからワンマン速攻。まるで獲物を狙う獣のような動きだった。しかしそのパスを読んでいる素振りは全く見せていなかった。その後も冷静にゲームをコントロールし、センターへの裏パスを何度も送った。

 堀川のスタッツは16分間の出場で、

 6得点(3-3/100%)、4リバウンド、4アシスト、2スティール

という大活躍を見せた。


 「中学に入ってきたころから、(見る)目力があった」と、堀川の中学時代の恩師である鷲野先生は語ってくれた。そう、彼女の良さは常に冷静にまわりを見ることができ、人を生かすことができるところにある。
 ディフェンス力も小さい選手には絶対に必要な能力だ。堀川はディフェンス力向上で、桜花のスタメンも掴んだそうだ。
 そして苦しいときでも彼女は楽しそうに笑顔でプレイする。それがチームを明るくするのだ。ムードメーカー、そこも魅力の1つにちがいない。
 強いて課題をあげるとするならば、パワーのある選手に対するディフェンスと自分で決めてやるという気持ちが薄いこと。後者の方は堀川の魅力を消してしまう恐れもあるので難しいが、多少あった方がいいのかもしれない。

 だが、魅力ある選手には変わりない。「中学・高校時代よりキレがでてきた」と鷲野氏は言う。私も堀川の高校2年時の試合を見たことがあるが、少しづつ進化しているように感じる。「どこが」と言われると難しいが、徐々にプレイの質があがっているように感じる。今後も目が離せない選手だ。

<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。

<参考資料>
●2007インカレHP⇒http://intercollege.jabba-net.com/2007/regulation.html

posted by yanahi- |02:38 | 2007 愛知女子インカレ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年11月29日

愛知女子インカレ1日目、『MYP 中山千種(玉川大)』

 1日目は玉川大学(関東9位)×関西外国語大学(関西5位)の試合に注目した。

 入れ替え戦で降格してしまった玉川大は、東京都大会でも2回戦で國學院大學に敗れ、調子をつかめていなかった。インカレ初日。この日も全員で気合を入れた。しかし良い流れになっても、自分たちのミスでその流れを消してしまうところが多々見てとれた。その窮地を救ったのはやはりキャプテンであった。
 
中山 千種選手
 玉川の4年 中山千種(165cm、G/F)(コートネーム:さくら)はずば抜けた身体能力がある選手ではない。司令塔でもなければ、点取り屋でもない。だが中山の気持ちのこもったプレイはチームメイトに力を与える。  1Qは21-18とほぼ互角だったが、これも中山の活躍がなければ不可能だったはず。オフェンスリバウンドに積極的に跳び込み、何本も玉川の攻撃チャンスを作った。そしてルーズボールは身体を投げ出し、がむしゃらにボールへ向かった。数字には表われないプレイもいとわない。さらに苦しいときには3Pも高確率で決めた。  その結果、87-69で関西外国語大を降した。中山はチーム1の38分間プレイし、3P4本(5-4)を含む24得点をあげた。もちろん得点もチームトップ。しかも2Pも5本(7-5)。フィールドゴールパーセンテージは75%をマークした。ミスマッチであったとはいえ、なかなか達成できないだろう。この数字は野球で言えば、4割バッター以上の価値があるほど驚異的な数値である。ちなみにフリースローも100%(2-2)だ。  彼女を見ていると、「バスケットボールは本当に気持ち(ハート)が大切なスポーツだ!」と実感する。ルーズに跳びこむ姿やリバウンドに必死に喰らいつく姿勢。ドリブルもすごくうまいわけではないが、中山がボールを持つと自然とチームが落ち着く。  
おなじみ 熱い玉川応援団♪
 そのキャプテンシーから背負っているものの大きさを感じた。応援してくれる人やこれまでお世話になった方々、負けてしまったチーム。そういう人たちのためにも恥ずかしい試合はできない。きっとそういった強い気持ちを持っているのだろう。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> 玉川大女子バスケ部HP ⇒http://basketball.tamagawa.ac.jp/women-top/index.htm


posted by yanahi- |02:20 | 2007 愛知女子インカレ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年11月28日

2007 愛知女子インカレレポート<増刊号>

 バスケットボールのインカレとは……要は大学バスケNO.1を決めるアマチュア最高峰の大会である。関東、関西、東海、九州、東北、北海道からリーグ戦を勝ち抜いた強豪が集うこのインカレ。一般にはあまり知られていないので、今回の記事で少しでもこの素晴らしさを感じていただければ幸いである。

愛知県 千種スポーツセンター
 さて今回のインカレは、男女別の場所で行われることとなった。男子は東京の代々木第2体育館(11月26日~12月2日、第59回)、女子は愛知の千種区千種スポーツセンター(11月20日~25日、第54回)、地方開催となった。昨年は東海大学(男子)、日本体育大学(女子)がNO.1の称号を手に入れた。半世紀以上続いているこの大会、果たして今年はどこが優勝するのだろうか。
愛知 女子インカレ 開会式
 さて、まず女子に注目しよう。これから筆者がその日、最も注目した試合を徐々に紹介していく。そしてその日、最も活躍した選手を     ost    ANAHI-    layer  ⇒ MYP として、勝手に表彰しようと考えた。もちろん全ての試合を見れたわけではない。関東のリーグの選手をメインに見ていたので、多少関東勢の登場が多いかもしれないが、そこはご了承いただきたい。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。


posted by yanahi- |02:03 | 2007 愛知女子インカレ | コメント(1) | トラックバック(0)
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