2008年10月04日
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2008年9月28日(日) 関東男子1部リーグ 青山学院大×日体大 代々木第二体育館
「次はもう絶対負けられない」と悔しさをにじませた表情で、日体大の若き司令塔・横江(G:178cm)は語ってくれた。この試合を落とし、1部リーグ8連敗となってしまった日体大(2008年9月28日現在)。先週、東海大学で行われた日大戦も大逆転負けを喫し、もうあとがない。
試合内容はやはり自力に勝る青学がペースを握る。前半、まず大黒柱の荒尾(C:198cm)はゴール下で得点を重ね、アウトサイドからは渡邉(G:180cm)が3Pを突き刺した。日体は眞庭(F:192cm)が好調で次々と得点を重ねた。しかし青学の切り替えの速い正確なオフェンスを止めることはできず、60-37で前半戦を折り返した。
ただ青学はいつもと何か違うように感じられた。ファウルが少なく、激しい攻撃的なディフェンス。それがファウルをコールされてしまったからだ。思うようにいかない青学はアンスポ(※)を犯してしまう。いつも冷静さが見られず、選手だけでなく、監督もいらだちを隠せなかった。
後半戦に入ると、日体大はゾーンディフェンスへチェンジ。それが青学のシュートタッチを狂わせた。3Qだけ見れば、24-23と日体が1点リードを奪う展開。だが、ミスをしても高確率のシュートを決める青学に対し、日体大は集中力が切れ、終わってみれば78-105と大敗してしまった。
さて注目の横江だが、日大戦とは比べものにならないぐらい、積極的にアウトサイドシュートを狙っていった。それが相手ディフェンスを警戒させ、ドライブからチームを動かし、活性化させた。個人スタッツは15得点(3P 4-3/2P 3-2)2アシスト。5ターンノーバーはいただけないが、昨年インカレ優勝のNO.1の青学に対し、よくやった。そう言いたい。
第一に、自分が切れ込んでパスをさばく。横江はいつもそれを考えている。「ポイントガードとしてミスをなくして、自分がドライブしてパスをする。リズム良くみんながプレイできるようにしたい」。それが今後の課題だ。
「1年生なので大変だと思うんですけど、ゲームやってるときはもう1年生とか関係ないので、日体のスタートとして自分の役割を果たしてもらいたい」と日体大・小谷コーチも大きい期待を寄せている。
2008年10月4日、本日の中央戦も落とし、9連敗となってしまった日体大。残り4試合。全勝しなければ、入れ替え戦は免れないだろう。1年生としてプレッシャーはきついと思うが、やはり日体大の運命は横江が握っている。そう言っても過言ではない。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<注釈>
●アンスポ⇒アンスポーツマンライクファウルの略。スポーツマンらしくない行為。昔のインテンショナルファウル。
<参考資料>
●08-09関東大学バスケとボールリーグのパンフレット
●関東大学バスケットボールのHP⇒http://www.kcbbf.jp/tournament/league.php?y=2008&ac=3
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2008年09月23日
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2008年9月21日(日)東海大学湘南キャンパス
関東男子1部リーグ 日本体育大学(白) VS 日本大学(赤)
おそらく日大が勝つだろう。なんとなくそんな先入観を持ちながらこの試合を観戦した。なぜなら日大の方がポテンシャルの高い選手が多いと感じていたからだ。昨年のリーグ戦でリバウンド王に輝いた、パワーと器用さを兼ね備えた3年中村(C:195cm)がいる。当たりだすと止まらない左利きシューターの3年上江田(F:193cm)がいる。度胸があり、頼りになるガードの2年篠山(G:176cm)がいる。もちろん日体大も素晴らしい選手がいるのだが、日大の方がインパクトが強かった。今期の成績からしても、リーグ戦では日大が4勝1敗に対し、日体大は5敗(2008年9月20日現在)。どう考えても日体大の苦戦が容易に予想できた。
しかし……試合が始まってみると、前半は日体大が大爆発を見せた。4年眞庭(F:192cm)と3年冨江(F:190cm)の3Pがおもしろいように決まり、宮村はローポストで1ON1、高確率で得点を重ねた。1年生の横江(G:178cm)はルーキーとは思えない落ち着いたプレイで、アシストを重ねた。最大24点リードした日体大。42-23と19点差をつけて前半戦を終えた。
日大は上江田のシュートが全く入らず、中村も本調子ではないようで、あの強い日大の印象が全く感じられなかった。
後半戦が始まると、流れが変わり始める。日体大は眞庭がいきなりファウルをとられ、4回目のパーソナルファウルでベンチへ。横江がなんとか挽回しようとするが、眞庭が抜けるとオフェンスのバリエーションが少なくなり、思うように攻められなくなってしまう。3Q終わって、52-39とリードは13点に縮まる。
4Q、4ファウルの眞庭を先発させた日体大。いきなりこの試合を決定付ける笛を審判が鳴らした。眞庭のオフェンスチャージングである。たしかに、少し厳しい判定ではあった。相手ディフェンスもコースに入るのが遅れていたので、ディフェンスファウルともとれるようなプレイだった。判定はどうあれ、眞庭を失った日体大にもう力は残っていなかった。集中力を欠くプレイが続き、さらに宮村も5ファウルで退場。横江は必死に得点の機会を捜し、ドライブで相手ディフェンスを収縮させ、パスをさばいた。だが、それも日大に読まれてしまった。もはや日体大が勝つためにはディフェンスで逃げ切るしかなかった。
だが、勢いに乗った日大を止めることはできなかった。残り時間わずかで、59-59の同点へ持ち込まれ、延長戦は日大ペース。61-69で日体大は大逆転負けを喫してしまった。
日体大の横江は45分フルタイム出場し、10得点5アシスト3スティール。数字的に見れば、ルーキーとして素晴らしい成績だ。将来的に見ても、日体大の司令塔として期待できるプレイヤーである。しかしながら、この試合の出来で満足してほしくはない。横江には敢えてもっと上を要求したい。それは自ら得点できる力(アウトサイドのシュート力)だ。それができれば、日体大は勝てるチームへと変貌するだろう。1年生にそれを要求するのは酷かもしれない。だが、横江ならそれができるんじゃないか。今回、初めて彼のプレイを見てそう感じた。感じさせてくれた。
横江 豊(光泉高校出身)。ぜひ、注目してほしいプレイヤーだ。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●関東大学バスケットボールリーグのHP
⇒http://www.kcbbf.jp/tournament/gamesbox.php?y=2008&ac=3&gc=201
●08関東大学バスケットボールリーグのパンフレット
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2008年06月05日
少し前の話になってしまいますが、今回は、第57回関東大学バスケットボール選手権大会の準々決勝、東海大 VS 慶應大(08.05.30/代々木第2体育館)のゲームを取り上げたいと思います。
試合開始直後だった。おそらく2~3分ほどしか経っていなかっただろう。そこで、東海大学をアクシデントが襲った。
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東海の司令塔・4年西村(PG・177cm)が右肩を負傷してしまったのだ。試合開始直後からいきなり3Pを決め、シュートタッチもかなり良い状態だった。それだけに、西村が離脱ということにでもなれば、ゲームプランは大きく崩れてしまう。西村は一時、ベンチに下がるが、1Q後半にはまたコートへカムバック。多少、痛そうな素振りを見せたが、「ディフェンス!ディフェンス!!」と仲間を鼓舞し、しっかりとチームをひっぱった。3Pも前半だけで4本を沈め、16得点を挙げる。40-39と東海の1点リード。この時はまだ大丈夫。そんな空気が東海にはあった。
だが、3Q始まってすぐ、西村がコート場でうずくまった。前半も痛そうな素振りを何度か見せる場面はあったが、この時の苦しみ方は前半の比ではなかった。歯をくいしばり、必死で我慢する姿はもう見ていられなかった。その痛々しさはまるで自分が肩を脱臼したかのごとく、ヒシヒシと伝わってきた。西村はベンチへ下がるが、慶應もなかなかリズムに乗れず、54-47と東海の7点リード。
4Q、西村がスタートから登場。もう本来のプレーはできなかった。右肩をかばいながらのプレーは精彩を欠いた。シュートを打つにも痛みをこらえながらやっと打つ。そんな印象だった。結果シュートは入らず、慶應はポイントゲッターの3年小林(SG・188cm)が大爆発する。試合は東海がファウルゲームをしかけ、惜しい展開まで持ち込んだが、69-74で慶應が勝利を収めた。ちなみに後半、西村の得点はたった2点、計18得点。スポーツに『もし』はないが、万全の状態であれば30点は計算できた。
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「彼(西村)はうちのリードガードであり、ポイントゲッターである」と東海大・陸川監督は絶大な信頼を寄せているだけに、西村の負傷は痛すぎた。だが、キャプテンの抜けた穴をチームメイトが埋めようと必死にがんばった。4年中濱(C・199cm)と2年養田(F・190cm)のゴール下のふんばり。西村が抜けた中で、4年安倍(G・177cm)が18得点を挙げたことや4年松岡(G・170cm)のがんばりなど。負けはしたが、東海の収穫は大きかったようだ。
4Q終盤。まともなプレイができない時も、スクリーンを動いてしまった味方に、気にするなと励ましを送っていたシーン。今でも鮮明に脳に焼き付いている。また、ベンチに下がった時も「コーチ、大丈夫です。大丈夫です」と陸川監督に訴えていたそうだ。何とかしなきゃいけない。自分が引っ張らなければ。漫画・スラムダンクの桜木花道を思い出した。確か最終巻だった。王者・山王工業戦。ルーズボールで背中を痛めてしまった桜木。それでもチームのため、勝利のために、試合に出ることを安西監督に訴える場面と重なった。
「彼はこのチームのリーダーであり、日本学生選抜のキャプテンもやってますから、戦う気持ちを前面にだしてくれる」と陸川監督も西村のキャプテンシーに太鼓判を押した。スポーツ選手に怪我は付きものだ。いかにうまく怪我と付き合っていくか。それも実力のうちだろう。そして怪我をしたときでも、シュートが打てなくても、何もできなくても、チームのために何かしたい。そんな気持ちを持った人にはついていきたい。皆にそう思わせるキャプテンこそ真のリーダーである。
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ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●関東大学バスケットボールリーグ・選手権のパンフレット
●関東男子学生バスケットボール連盟のHP
⇒http://www.kcbbf.jp/tournament/gamesbox.php?y=2008&ac=1&gc=122
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2007年10月07日
関東大学バスケットボールリーグも後半戦を向かえ、上位と下位のチームがはっきりと分かれてきた。今回、取り上げるのは『現在、8勝1敗と首位を走る青山学院大学』と『それを7勝2敗と僅差で追う東海大学』の試合だ。前日の試合は青学86-66東海と20点の大差で青学が勝利している。果たして東海のリベンジは・・・?
(2007年10月7日(日)青山学院大学体育館)
前半はシーソーゲーム。
青学はなんといっても3年荒尾(C:198cm)だろう。簡単に言ってしまえば、『強くて上手い!』のだ。オフェンスは荒尾のローポストにボールが入れば、もう守れない。ダブルチームでそこから味方の3Pやバックドアプレイを演出する。青学の攻撃バリエーションを明らかに増加させた。さらにディフェンスは相手Cをほぼ完璧に守り、リバウンドでゴール下を征し、ブロックショットで相手の攻撃をも摘み取ってしまった。そこに超攻撃的2年コンビの渡辺(PG:180cm)と小林(SF:187cm)が3Pにドライブに暴れ放題。
一方、
東海はスーパーエースの2年古川(F:190cm)が1Qから大爆発。いきなり3Pを決め、警戒されるが、レジーミラーもびっくりなブザービター(3P)を2本決める。2Qから古川のマークがきつくなると、スピードスターの3年阿部(PG:177cm)が3Pで得点を重ね、苦しいところは司令塔3年西村(PG:177cm)がなんとかつないでいた。だが、インサイドを敵の荒尾に抑えられ、攻撃の大半が外からになってしまった。
結局、前半を終えて青学48-45東海の接戦となった。だが、少し青学が優勢であることは否めなかった。
さて後半戦は・・・やはり東海のオフェンスが機能しなくなってきた。インサイドで攻められないことが西村の無理なドライブにつながり、チャージングやターンノーバーを連発してしまう。司令塔の混乱はチームの動揺を引き起こしてしまった。それに対し、青学はもう止まらない。控え選手がでてきても速いパッシングゲームから次々と3Pを決めていく。3Qは21-13。4Qは22-12。東海も必死に着いていこうとするが、リバウンドも敵に支配され、万事休す。91-70と21点差で青学の勝利となった。
青学にはベンチメンバーが薄い印象が少しあったのだが、エースの4年熊谷(F:190cm)の復帰?もあり、福大大濠のスーパールーキー橋本(PG:178cm)も1年ながら冷静にゲームコントロールをでき、さらにシュートセンスを持った1年湊谷などもいる。
充実しているとは言い難いが、彼らのファウルの少ない頭の良いディフェンスによって、層の薄さは全くと言っていいほど感じられなかった。全体のチームファウルは青学7に対し、東海22。さらにチームターンノーバーは青学11に対し、東海22と、ミスも少なかったことも勝因になったと言えよう。
青山の選手に対して、「ちょっとオーバーリアクションなんじゃないか?」という客席からの声もあったが、審判にうまくアピールすることも技術の1つのように思う。確かに審判を欺くことは良いことではないが・・・。
さて筆者が独断で選出するこの試合のMVPは荒尾岳である。彼のスタッツを見てみると、
38分間の出場で21得点8リバウンド5アシスト5ブロックという
素晴らしい数字を残していた。荒尾岳。覚えておいて損はない選手だ。
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<参考資料>
●関東大学バスケットボール連盟のHP
→http://college.jabba-net.com/kanto/men/
●第83回 関東大学バスケットボールリーグ戦のパンフレット
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2007年10月02日
ひさびさに男子のバスケを見ようと、代々木第二体育館に足を運んだ。本日は9月29日(日)、外は雨が降っていた。この関東大学バスケットボールリーグ戦も中盤にさしかかり、良いチーム・悪いチームがはっきりしてきたようだ。今回はその中で東海大学VS早稲田大学の試合に注目してみた。
東海大学は現在7勝1敗で、青山学院大学とともに同率1位に君臨している。特筆すべきはディフェンスがどのチームよりも強固であることだ。1試合の平均失点が65.4は、2位の日本大学の69.1、3位の青山学院大学の71.9を大きく下回っている。そして選手層も厚く、誰がでても活躍できる。さすが昨年も優勝したチームだけある。
一方、早稲田大学は3勝5敗と苦戦が続いている。エースフォワードの7番近森だけに頼っていてはやはり無理がある。近森以外の安定した得点源が必要不可欠である。ちなみに1試合の平均失点は74.5である。
昨日の試合も両チームは対戦しているが、90-65と東海大学の完勝だった。本日の早稲田のリベンジは果たして・・・???
前半戦。昨日の試合とは違い、ロースコアで25-23と東海大学のわずか2点リードで折り返す。3Qもやられたらやりかえす展開。前半は沈黙していた早稲田の近森が1ON1で点を取れば、東海は33番司令塔の西村が3P、NBAプレイヤー級の身体能力を持つ24番古川の3Pやジャンパーで点差を広げさせない。結局、3Q終了時には39-42と3点差で早稲田のリード。
そして運命の4Q。東海は古川が大爆発する。いきなり3Pを2本沈め、そこからは古川中心のオフェンス。そこから西村の3Pも導いた。古川はこの試合、チームトップの24得点を挙げる活躍を見せた。
早稲田はもう近森頼みだ。ボールは全て近森へ。しかし新人のシューティングガード23番井手の活躍もあり、残り2.4秒で57-57の同点に追いつく。
しかし・・・東海大学には陸川監督が絶大の信頼を置く司令塔がいたのだ。西村だ。てっきり古川で勝負するのかと思いきや、残り2.4秒でボールを手にした西村は冷静にワンドリブルからジャンパーを決めたのだ。相手ディフェンスが来ていたため、いつもよりアーチの高いショットはゴールにやさしく吸い込まれた。
(私は)西村という選手をたった2試合しか見ていたいのだが、彼のすごさはまじまじと伝わってきた。シュートは正確だが、かといって無理なシュートセレクトで打つことはほとんどない。ターンノーバーも然り。そしてパスのタイミングや状況判断など、久しくこんな選手に会ったことはない。177cmという身長は世界的に見れば、PGとして高くはない。だが、今後、日本のバスケット界を変えてくれるのではないかと大いに期待できるプレイヤーの1人である。
<参考HP>
関東学生バスケットボール連盟
→「http://college.jabba-net.com/kanto/men/」
posted by yanahi- |01:11 |
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