2010年06月16日

オランダ戦を捨てる覚悟も・・・

 カメルーンに1-0で勝利を収めた日本代表。ここ最近の強化試合で良い結果を出せなかっただけに、国民の喜びも一入(ひとしお)だろう。

 たしかに良い試合をした。松井と大久保がサイドから積極果敢に1対1をしかけ、何度もチャンスを作った。本田もFWという不慣れなポジションながら、タメを作り、相手ディフェンスを収縮させた。中澤らDF陣もずっと押し込まれる中、辛抱強く跳ね返した。川島もよく抑えたと思う。この初戦で勝ち点3を取れたことは日本代表にとって、とても大きい。



 ただW杯はそんなに甘くはない。特に次の相手であるオランダはFIFAランキング4位。そこらへんの強豪とはわけがちがう。どんなに調子が悪かろうと、日本は怒涛の攻撃を浴びるだろう。ロッベンが怪我だとしても、スナイデルが故障を抱えていたとしても……ファン・ペルシー、カイト、デ・ヨングなどビッグクラブの中心選手がずらりだ。このオランダに日本が勝つ確率はどのぐらいあるだろう。限りなく0に近い。そう言わざるをえない。

 日本が予選リーグを突破する方法。それを冷静に考えてみよう。一番確率が高いのは『オランダが3勝する』だ。こうなると、デンマークと日本の争いとなる。つまり2勝した方が予選リーグを突破できるのだ。オランダが日本に勝ったとしても、2勝したからといって、予選突破が決まるわけではない。だからカメルーン戦も全力で戦うだろう。今のカメルーンの力を見れば、オランダに勝つ確率はほとんどないといえる。すなわち日本は2勝すれば良いことになる。

 そう考えれば、オランダ戦はいかに失点を抑えるかが大事になってくる。0-1で負けるなら、好結果だろう。運良く引き分けに持ち込めれば、最高の結果と考えてもいい。ただ今の日本にオランダの攻撃を1失点で抑えられるかというと、非常に難しい。

 そこで、松井や大久保、長谷部、本田といったカメルーン戦でメドが立った選手は全員休ませて、デンマーク戦に備える戦略もあってもいいのではないか。彼らをオランダ戦に使えば、全力以上の力を出さなければならなくなり、デンマーク戦に影響が出る。それならば、俊輔や憲剛、稲本、玉田らフレッシュな選手をオランダ戦にぶつけるのも、彼らのモチベーションを上げることにもつながり、デンマーク戦に集中できるのではないか。



 日本がそこまで器用にできる経験があるかと言われると、苦しいが。これぐらいの大胆な発想をしなければ、予選は勝ち抜けないだろう。いちばん心配しているのは、デンマーク戦で松井と大久保が動けないことだ。2人のドリブル突破がなければ、日本は車輪のない飛行機と同じになってしまう。

posted by yanahi- |06:30 | サッカー日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年09月08日

本田に0.5票

 最近、日本VSオランダの代表強化試合が行われ、本田圭佑の言動に注目が集まってますよね。

 後半18分、日本は相手のファウルからフリーキックを獲得。通常なら絶対的なフリーキッカーである中村俊輔が打つ場面ですが、ここで本田が「ここは、おれでしょ?」と中村に自己主張をした。そうニュースは伝えています。そのことに関して、かなり批判が集まっているようですね。たしかに、本田が守備をしなかったことは日本代表の守備のほつれになったと思います。ただ、フリーキックの『自分が打ちたい』という気持ちは否定したくない。そう思いました。


 以前、NBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)チャールズ・バークレーという選手がいました。

 バークレーは「自分はすごい奴だ」といつも言っていて、自由奔放というか、悪くいえばわがままな選手でした。大学時代、太っていたバークレーはコーチに「痩せろ」と言われましたが、自分は今のままでプレイできるとずっと聞き入れませんでした。それでも持ち前の運動能力で大活躍をしました。ポジションはパワーフォワード。太っているのに、ドリブルが上手く、ポイントガードもできる。外からシュートが打て、インサイドも強くかった。『空飛ぶ冷蔵庫』の異名を持ち、観客もそんな彼を認めていました。
 
 NBAに入ってからもそのビッグマウスはとどまる事を知りません。「誰も俺を止められないぜ」と、相手がマイケル・ジョーダンでも関係ありません。自分よりスターであっても、年上であっても、お構いなしです。
 たしかに、結果が残せないときはバークレーが酷く非難されました。でも彼はチームをプレーオフに導いたり、リバウンド王を獲得したり、しっかり結果を残してきました。だからこそ、未だにチャールズ・バークレーという名が忘れられていないのだと思います。


 日本人の性格からして、本田のような選手はあまり好まれないかもしれない。協調性を重んじる日本にとって、彼のような存在は理解が難しいからです。彼を異端児とマスコミが書いてしまうのも国民性でしょう。
 でも、今の日本にとって、そういう選手こそ必要なのではないでしょうか。負けている苦しい状況で、「おれによこせ」「おれが決めてやる」、そういう強い気持ちを持ったプレイヤーはしばらく見ていない気がします。ビッグマウスはある意味、空気の読めない奴と捉えられるかもしれません。でも、そうやって言葉にすることで自分にプレッシャーをかけているともとれます。
 それで、結果を残せばヒーローになるし、もし駄目ならたたかれる。それは本田自身もわかっていることだと思うのです。本田だって、オランダリーグ・VVVフェンロで中心として活躍しています。得点も獲っているし、自信があったから、中村に自己主張したにちがいないです。
 中田英寿だって、自分の思うことを先輩にしっかり言葉にしていました。中田がペルージャへ行ったときでも、デビューのユベントス戦でいきなり2ゴール挙げたから認められた。もしあれがなかったら、すぐ解雇されていた可能性もあります。海外の選手がJリーグに助っ人に来て、まわりにボールを渡さないことは多々あります。でも得点を決めるから、次第にまわりが彼を認めざるをえないんです。

 たしかに守備はもう少しした方が良いと思いますが、批判されることを覚悟で、今回は本田に0.5票を入れさせていただきます。

posted by yanahi- |18:07 | サッカー日本代表 | コメント(11) | トラックバック(0)
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2007年10月18日

ヒーローインタビューの相違!

 2007年10月17日(水)AFCアフリカネーションズカップで、アフリカ王者エジプトと我らが日本代表の戦いが行われたのはご存知だろう。結果は録画などしている方の為に割愛させていただくが、試合後のインタビューで日本代表オシム監督・選手の表情に違和感を感じた。




 これまでなんとなくではあるが、常に疑問に感じていた。「サッカーのインタビューはなぜあんなに暗いのだろう」と。プロ野球を見ていると、試合後のヒーローインタビューではファンを喜ばせるパフォーマンスが目立つ。さらにインタビュアーもそういったインタビューを引き出そうとする。勝利時は『やりましたー!』と満面の笑みを浮かべながら、観客にアピールするシーンがほとんどである。

 たしかに天狗になることは良くない。有頂天になることは今後の成長も止めてしまうからだ。謙虚という意味合いからすると、笑顔がほとんどないのは次(目標)を考えているということで貪欲なのかもしれない。だが謙虚でも、勝ったあとは多少笑顔でのパフォーマンスがあってもいいのではないだろうか。『やったぞー!』と言ったあとに『ただ○○が悪かった。ここは改善余地がある』と言えば、メディアもそこまでたたかないのではないか。



 他のスポーツではどうだろう。日本のプロレスはもともとパフォーマンスが重要視されているスポーツなので、ヒーローインタビューも異色である。相手を挑発したり、次の対戦相手を指名したりする。ゴルフでは宮里藍などを除き、明るいコメントが多い印象がある。大相撲はしきたりなどあるので、勝利しても常に謙虚な発言だ。バレーボール(日本代表)はフジテレビ:ジャンクスポーツとコラボしていることもあるのか、明るい印象がある。




 イチローや柔道の谷亮子。天才と称されるこの2人。他の選手とは異なる雰囲気を持っている。それは“有言実行”する人間だということだ。(ただあくまで他の選手が全く有言実行してないというわけではない。)
 谷は常にインタビューで目標を宣言してしまう。『田村で金、谷で金、ママになっても金』という名言は記憶に新しいのではないだろうか。自分にプレッシャーをかけ、それを実行するためにどんな努力もいとわない。
 イチローは・・・メジャーで年間200本安打など、常に目標を意識するイチロー。彼が高校3年のとき、こんなエピソードがある。最後の夏、プロのスカウトたちを意識していたので、県予選からその準決勝までの目標打率はなんと10割だったそうだ。結果、10割とまではいかなかったが、25打数18安打7割2分という驚異的な打率を記録していたという。

 
 サッカーの選手や監督はたたかれたくないという潜在的意識があるのだろうか。たしかに亀田親子事件を考えれば、あまりに強く発言すると負けたときにしっぺ返しを食らうことは周知のとおりである。だが、谷やイチローのような強気の発言をするものがもっと登場してもいいのではないか。
 だが近年の日本人の生活環境は変化してきている。例えば、電車の中で、高校生が地べたに座っていても注意しない・できない。これは文句を言われるのが怖いのか、めんどくさいだけなのか、自分が正しいと思えないのか・・・いろいろな考え方があるだろう。他人に自分の意見を言うことが苦手な日本人が、さらに何も言えなくなってきている。
 ただファンあってのプロスポーツ。パフォーマンス人か、それとも無言の侍か。「これが正解だ!」と一概には断言できない問題ではあるが・・・。


<参考資料>
●イチローに学ぶ「天才」と言われる人間の共通点
(児玉光雄)(KAWADE夢文庫)

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posted by yanahi- |00:18 | サッカー日本代表 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2007年09月08日

オーストリアサポーターの愛???

 試合が始まってから延々と、スタジアムの至る所でブーイングの指笛が鳴り響いて止まない。特にバックパスをしたり、自軍の陣内でボールをまわしているときはブーイングが一段と大きくなる。しかも敵となる日本だけでなく、オーストリアがそうしているときも然りなのだ。愛のムチなのか、それともふがいない自国の代表チームにあきれているのか。前半終了時、シュート1本というオーストリアにサポーターから大ブーイングの嵐が浴びせられた。

 かと思えば、良い攻撃やカウンターへうつる瞬間は一斉に大歓声が選手を後押しする。しかも日本の良いプレイにも拍手や歓声を惜しまない。日本のJリーグの試合を見ても、こういったはっきりしたサポーターからの意思表示はない。プレミアやセリエAの試合を見たときもここまでわかりやすいブーイングはあまり見たことが(私は)ない。どうしてだろう。


 ここで、オーストリアの国民性を調べてみた。ドイツ語圏だが、ドイツ人とは異なる習慣、態度、価値観を持っている。人生に対してゆとりを持ち、楽観的。この国民性は、歴史的背景から適度な失望感や現実に対するほろ苦い姿勢の表れだと彼ら自身捉えている。そのため、争いを避けるために言葉の表現は婉曲的でニュアンスで伝える。どこか日本に近い感じがある。
 オーストリア出身の有名人といえば、映画でよく知られるアーノルド・シュワルツネッガーがいるが、彼の性格も(私の個人的印象だが)表向き温和に見えて、熱いハートを持っている。
 総じて言うと、オーストリア人は争いをしないようにコミュニケーションを大切にしているのだろう。


 さて、話は試合に戻るが…本日、行われた日本VSオーストリア戦。結果は0-0で、PK戦へともつれこんだ。内容はすごくおもしろいとは言い切れないが、このオーストリアサポーターには好感を持てた。日本のサポーターにはこういった応援を期待したい。おとなしすぎるのも、フーリガンのように度が過ぎるのも、サッカーの発展にはつながらない。




 ■■参考文献■■
・ドイツ語翻訳のHP→<http://german.language-room.net/item03_2.htm>
・国民性 ビジネスマナーのHP→ 
    <http://jobform.kh23.com/info/archives/2006/01/post_75.html

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posted by yanahi- |04:23 | サッカー日本代表 | コメント(3) | トラックバック(0)
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