2009年09月08日
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第59回関東大学女子バスケットボールリーグ戦・3部リーグ
9月6日(日) 山梨学院大 VS 文京女子大 at 聖心女子大学
春の選手権(第43回関東大学女子バスケットボール選手権大会)ではダークホースとして期待されていた山梨学院大。しかし順天堂大(2部)の全員バスケの前に、力を発揮できず敗れてしまった。延長までもつれた試合ではあったが、内容としては山梨学院(3部)の自滅といっていいだろう。
能力的には申し分ないのだが、『悪い流れを断ち切るリーダー不在』『インサイドの弱さ』『勢いのあるプレスに対する焦り』など課題は山積みだった。夏の合宿で、どれだけチームが良い方向に進んだか、注目してみた。
◆山梨学院大 VS 文教大
試合は山梨学院の一方的な展開となった。インサイドの核・1年生陶(タオ)(C:195cm)への裏パスを起点に、ゴール下を支配した。身長差20cm以上のミスマッチ攻撃はほとんど失敗なく、バスケットカウントも誘った。また、1年生の占部(F:168cm)はミスを恐れない元気なプレイがチームに活力を与えた。文教大も小柄な1年生・木村(PG:157cm)の1ON1で山梨学院のディフェンスをかき乱そうとしたが、終わってみれば132-40。山梨学院が圧勝した。
◆収穫として・・・
たしかにこの2チームは実力差がかなりあった。だが、この試合はそれだけではない。今までの山梨学院は流れが悪くなるとズルズルと行ってしまい、そこから抜け出せない印象が強い。
しかし、今日は悪い波は特になかった。そして1年生の活躍が目立ったことも収穫だろう。特に陶はセンターとして落ち着きがあり、フリースローも春に比べれば格段に上昇している。また多和田(PG:168cm)も控えガードながら落ち着いてボールコントロールをしていた。また、緒戦と立ち上がりに難があったチームとは思えない内容だった。山梨学院は間違いなく進化していると感じた。
◆残った課題
オフェンスに関して、非常にドライブが少ないと感じた。実力差があるので、ノーマークになるチャンスは多かった。しかし、「今のタイミングはドライブなのでは?」という場面でも、軽く外からシュートを打ってしまう。入っているときはいいが、シュートセレクトという意味では決して良いとはいえない。また、相手からしてみれば、ほとんど抜いてこないので怖さがまるでない。
そして、長身の陶が出ていない時間帯、オフェンスはあまり機能していなかった。とにかくインサイドが決まらない。簡単なシュートをいとも簡単にミスしてしまう。もし陶が怪我や退場になってしまったとき、今の状態では強豪と戦えない。
ちなみに、ディフェンスの課題は強豪とやらなければわからないと思われるので、今回は触れないこととしよう。
◆感じた手ごたえ
夏は昨年同様、かなり走りこんだ。上手さを持った実業団だけでなく、走るバスケが得意な高校生の強豪とも練習試合をし、ゲームの体力強化を図った。フィジカルはもう3部リーグのレベルではない。文教大の選手をふっとばす場面は10回以上あったし、40分間力を抜かないバスケも披露してくれた。
第2Q終盤、2年生赤石(C:175cm)がオフェンスリバウンドからシュートを決めた場面があった。ゴール右下でボールを取った赤石はリズム良く、クイックでシュートを放つ。ブロックしようとした文京大のディフェンスにぶつかられながら、バスケットカウントを決めた。(赤石の)体勢は崩れていたが、最後までしっかりゴールを見ていた。
そのとき、山梨学院の監督・梅嵜は納得した表情を浮かべ、うなずきながら手をたたいた。これまでも試合を見てきたが、梅嵜がこれだけはっきり選手のプレイをほめたことはなかったと記憶している。陶以外のインサイド陣の出来が悪かっただけに、このインサイドの強いプレイこそ、山梨学院の目指すバスケットボールの1つなのだろう。
◆これは余談だが・・・
両チームの選手が真剣に戦っていると、必ず身体を投げ出す場面がある。今日の試合も激しいボールの争いがあり、体育館の床を選手の汗が濡らした。こういう場合、オフィシャルのモップ係が濡れた場所を拭きにいくのが鉄則である。
しかしこの試合、一番早く汗を拭きに行ったのは……雑巾を持った山梨学院のベンチプレイヤーだった。濡れたコートでは自分たちの仲間が怪我をしてしまうかもしれない。相手選手が転んでしまうかもしれない。ベストな状態でフェアプレイをしてほしい。そんな思いやりが伝わってきた。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<取材協力>
山梨学院大学女子バスケットボール部・監督 梅嵜英毅氏
<過去の山梨学院の記事>
●超えられなかった2部の壁⇒
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/104
●大胆不敵な決断⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/87
●思わぬ苦戦⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/82
●3部は目標ではない⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/77
●ベスト16止まり⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/67
●4番不在の影響は…⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/66
●大爆発 山梨学院の初戦⇒
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/61
●新生 山梨学院⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/59
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2009年05月25日
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2009年5月24日 第43回関東学生女子バスケットボール選手権大会
決勝リーグ最終日 筑波大VS拓殖大
筑波大(女子)といえば、日本代表選手がずらりと並び、向かうところ敵なしのイメージを個人的に持っている。能力の高い選手が次から次へと登場し、圧倒的強さで試合を制してしまう。ただ勝利している試合は以外に、先行逃げ切りパターンが多い。接戦や相手にリードされた展開では、蝶の羽のようなもろさを見せる。あまり練習していないからだ。そんな風の噂も耳にしたことがあった。
さて、今回は第43回関東学生女子バスケットボールリーグの、筑波大VS拓殖大に注目した。決勝リーグではお互いに2勝0敗、今日が事実上の決勝戦だ。勝った方がこのトーナメントを制することとなる。
前回は拓大が筑波大を破り優勝を飾った。前々回は筑波大が拓大を破って頂点に立った。2連覇を狙う拓大。それを阻止したい筑波大。関東1部リーグは、近年、この2強がほぼ優勝を争っているのだ。ただここのところの勢いを見ると、拓大が優勢に思われた。
第1Qは互角の展開となる。筑波は3年服部(C:184cm)と福士(C:180cm)の高さを生かし、インサイドで得点を重ねた。対する拓大は、前へ前へと攻撃的なディフェンスから速い攻撃を仕掛け、筑波を逃がさない。21-19。
第2Qになると、拓大がオールコートプレスをしかけ、筑波はボールをバックコートから簡単に運べなくなってしまう。特に拓大のルーキーの富永(G:163cm)は非常に足がよく動いていて、筑波のPG2年水谷(G:154cm)を苦しめた。高さを使えなくなってしまった筑波のパスは拓大の包囲網にかかり、24-23から6連続得点を奪われ、24-32。なんとか得点を決めても、拓大の高速トランジションですぐ引き離された。39-50。
第3Qは筑波が意地を見せる。拓大に何度もやられた高速トランジションをお返しする。プレッシャーをかけたディフェンスで、拓大に良いオフェンスをさせず、そこから服部、福士が着実に得点を重ねた。しかし拓大も3年森ムチャ(C:180cm)の活躍で再び11点差に引き離す。56-67。
第4Q、筑波のキャプテン4年大鷹(G:170cm)がいきなり3Pをお見舞いする。息を吹き返すと思われたが、完成された拓大の攻守がそれを阻止した。終わってみれば、80-88。筑波は今年も優勝を逃してしまった。
結果だけ見れば、昨年と変わらない。能力だけでは勝てない。そんな厳しい意見もあるかもしれない。ただ昨年とは何か違うような気がした。今までの筑波はエリート集団だったように感じる。負けていても、絶対勝つんだという必死さが伝わってこなかった。
しかし、ひさびさに見た筑波は違った。大鷹がコートに身体を投げ出した場面が何度あっただろう。6、7回。いや、もっとあったかもしれない。1度マイボールにできなくても、寝そべったままもう1度ボールへ喰らいついた。大柄の服部もルーズボールへダイブした。第4Q、負けているチームを2年生(水谷)が手をたたいて鼓舞した。
筑波の選手を見ると、皆とてもくやしそうな表情をしていた。今までにない姿だった。チームのポイントゲッターへ成長した福士、頼りになるキャプテン大鷹、リーダーシップを発揮し始めた水谷、荒削りだが大黒柱になる素質を持つ2年天野(C:180cm)、そして1年生に経験を積ませたことなど。大高監督が来て2年目となる今シーズン、ようやくチームがまとまり始めた。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●第43回関東大学女子バスケットボール選手権大会のパンフレット
●KANJOのHP→http://www.kanjyo.com/
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2009年05月21日
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2009年5月19日 第43回関東大学女子バスケットボール選手権大会
決勝トーナメント1回戦 戸田市スポーツセンター
昨年の選手権(第42回関東大学女子バスケットボール選手権大会)ではチーム結成1年目ながら、ベスト16入りを果たした山梨学院大・女子バスケットボール部。全員がルーキーだった昨年と違い、今年は経験を積んだメンバー(2年生)に加え、有力な1年生も入ってきた。今年の選手権はもしかするとダークホースになるかもしれない。そんな期待が膨らんでいた。
さて、山梨学院(3部)、緒戦の相手は2部の順天堂大だ。実力的には山梨学院が1歩リードといってもいい。順天は予選リーグをすでに3試合こなしている。ポイントとなるのは、山梨学院が緒戦を気負わず戦えるかだった。
試合は前半シーソーゲームとなった。山梨学院は2年宮内(F:170cm)が果敢にゴール下へとびこみ、攻撃をリードする。しかし気合が空回りしてしまったのがディフェンスだった。良いダブルチームをしているのに、3人目が反応できていなかったり。途中まで良いディフェンスをしているのに、簡単なシュートフェイクにひっかかりファウルをしてしまったり。「ああ、もったいない」。そう思う場面が何度あったことか。必死に守ろうとする気持ちは十二分に伝わってくるのだが、身体に力が入りすぎていた。それは観客席からも確認できるほどだった。
逆に、順天はルーキーの浦和西高3人娘、増子(G:167cm)・桃木(G:167cm)・牧野(F:174cm)が落ち着いたゲームコントロールを見せた。厳しいプレッシャーを受けても焦らないその姿は山梨学院と対照的だった。
後半に入ると、順天が山梨学院のミスを見逃さず、連続得点を重ねる。最大19点差をひっくり返すべく山梨学院は秘密兵器を投入する。明成高で大活躍したルーキー、陶(タオ)(C:195cm)だ。陶の高さを使い、ローポストにボールを集めた。それは徐々に効き始め、4Q終了時には65-65の同点まで追いついた。
延長戦が始まると、また山梨学院の若さが出てしまう。パスミスを連発し、フリースローも入らない。焦りは順天の激しいオールコートプレスの餌食となった。試合が終わってみれば、70-77。期待された山梨学院の選手権はいとも簡単に幕を閉じた。
「(高さを使われるのは)嫌だったんですけど、そこにこだわってくれて逆に助かった」と、順天堂大・岩瀬コーチは試合後語った。たしかに、インサイドにボールを集めるあまり、攻撃が単調になっていた。それがパスミスなどのターンオーバーにつながり、山梨学院の良さである勢いを殺してしまったことも事実だ。
しかしマイナス面だけではない。センターの陶は怪我でチーム練習をほとんどしていない中、使える目処がたった。そして順天堂の落ち着いたバスケットを見て、学ぶことが多々あっただろう。「能力が高いんですよね」と、岩瀬コーチも山梨学院のポテンシャルを認めている。山梨学院が逃げずに向かっていくことができれば、1・2部リーグの強豪とも互角の試合ができるだろう。今後の活躍に期待したい。
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ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<取材協力>
■山梨学院大学・女子バスケットボール部監督 梅嵜英毅氏
■順天堂大学・女子バスケットボール部コーチ 岩瀬透氏
<参考資料>
●第43回関東大学女子バスケットボール選手権大会のパンフレット
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2009年01月31日
(今回は山梨学院大学女子バスケットボール・監督の梅嵜英毅(うめざきえいき)氏のインタビューを紹介します。2008年11月、山梨学院大学にて。プロフィールに関しては、こちらの公式HPを参照ください⇒『http://www.ygu.ac.jp/sports/basketball/member_manager.html』)
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――現在、日本代表女子の不動のビックセンター・山田選手(現・JOMOサンフラワーズ)を育てられたそうですが、本当ですか
ちょうど日立(日立ハイテクノロジーズ)が2部から1部に昇格したときですね。戦力外通告を受けていた山田は走力面が弱点でした。どこのチームからも声がかからない状態で、私のところに話が来ました。私は本当に(日立に)来てくれるのであればとりますよと言いました。日本人にない武器(身体の大きさやパワー)を持っているわけだから、そういう子は大事にしていきたい。それで本人に、ラストチャンスのつもりでがんばれるかと聞いたら、やりますと言ってくれました。
日立のとき、常に言っていたことがあります。ディフェンスは(山田を)カバーしてやれ。でもオフェンスはあいつがリバウンドを取ってくれる。得点を取ってくれるから。だったらお互い50/50(フィフティー・フィフティー)だろと。あいつが抜かれるから駄目だ。そういうことは(チームメイトに)絶対に言わせないようにしていました。出す以上は(ディフェンスで抜かれる)リスクは背負わなければいけない。
女の子で190cmあったら目立ちますよね。それで、最初は全く話せない子でした。なかなかしゃべらないし、すぐ我慢してしまう。東京で電車に乗るときも、身体を小さくして自信がなさそうにしていました。でもあの子は本当にがんばったと思います。練習もさせたし、コミュニケーションをしっかり取りあったし。怒るときも本気で怒った。彼女が心の扉を開いて話せるようになったのは何年目ぐらいかな……。3年ぐらい経ってからかな。本当にハートの良い子だったから。
今年(2008年)の春の選手権大会(関東大学選手権大会)に山田は応援に来てくれました。試合後、一緒にご飯を食べに行ったんです。帰り際、今までだったら身体を丸めて(目立たないように)下を向いて歩いていたのに、それが堂々と自信を持って歩く姿を見て、成長したなと感じました。涙が出るほど、嬉しかったです。
――バスケットボールの監督を始めたきっかけを教えてください
大学の3年ぐらいのときから、もう自分がプレイヤーとしては駄目だなと感じていました。下から(下級生も)どんどん入ってくるし、その時点から指導者になろうという意識を持ち始めました。
――なぜアメリカへ留学しようと思ったのですか
いきなり、ただレールの敷かれた教師や指導者になるのもどうかなと思いました。だったらバスケットの本場ということを意識して、アメリカへ勉強しに行きました。日本人が過去よく行っているケンタッキー大学を選びました。
――留学ということは英語に自信があったのですか
いや、英語は全く話せませんでした。今はどうにか、会話は問題ないレベルになったと思いますが、最初は辞書がお友達でした(笑)今までの中で一番勉強したかもしれない。「習うより慣れろ」と現地の人にも言われたので。できるかぎり選手やスタッフと行動を共にしていました。それで、自然と覚えたのかな。
――これまで女子の監督しかされていないようですが、男子の監督になってみたい気持ちは
留学から戻ってきて、最初は大学の男子でも見たいなと思っていました。ですが、なかなか条件に合う大学はなかった。当時、日立那珂(日立製作所那珂工場バスケットボール部)がコーチを捜しているという話があって、誘いを受けました。そのときは、女子か……と思ったんですが、夢であるコーチの第一歩なのでお受けしました。そこからずっと女子を見ていますが、良いお話があれば受けますよ。男子を教えるのも大好きなので。
――野球少年だったという梅嵜さんですが、どうしてバスケットボールをやり始めたのですか
中2のときに野球部が廃部になってしまって、それからしばらくブラブラしていました。父親が柔道をやっていたので、柔道部は入らないかという誘いもあったんですけど。小学校の頃、柔道の寒稽古に参加したとき、その寒さにもう苦痛で(苦笑)そうしたら、バスケット部の先生から誘われました。一度、練習に来てほしいと。そこで練習に参加してみたんです。
当時、自分はそれなりに身長もパワーもあったので、リバウンドは取れるし、ゴール下シュートもある程度決められました。でも、フリースローがどうしても届かなかったんです。(自分より)身長の低い奴らが片手で軽々届いているのに。それがくやしくてくやしくて。それでバスケット部に入ることを決めました
――日体大の1軍にいたそうですが、どんなプレーヤーだったのですか
1・2年はベンチにいましたが、3年からはベンチに入れないことも多かったですね。合宿所長とかやりながらチームをまとめていました。
活躍はできなかったですね。自分は運動能力が高いわけではなかったから、ミスしたら次の出番はない。そういう環境でやっていました。基本は2番ポジションで、ポイントガードが不調なときは1番もやっていました。どちらかというと、得点を取る方が好きでした。やっぱりシューターは憧れでしたね。
――どんなチームが理想ですか
やっぱり、1対1の強い選手が育った方が良いと思う。その中に、走りであったり、チームプレイが加われば絶対強くなる。形(チームのやり方)は今の女子にはある程度必要だと思うけど、それだけでは勝てない。選手の良いところは見つけてあげたいですね。
――今の山梨学院の選手は梅嵜さんが集められたそうですが、どんな選手に声をかけたのですか
1年間準備期間があったので、地区大会からずっと見に行きました。1年目の立ち上げはすごく重要だから、バスケットボールが下手でもいい。とにかく性格が良くて、バスケットが好きな子を集めたい。性格というのは気が強いとか、そういうことではなくて。心の奥底の部分で、とにかくハートの良い子という意味です。
こんなに伝統もない、何もないところに、声をかけて集まってきてくれたわけだから。大事にしなきゃいけないし、絶対に勝たせてあげなきゃならない。
――学生と実業団を教えるにあたり、何か違いはありますか
特にありません。強いて言えば、練習量と食事が違うかな。学生は練習したいときに、いつも体育館が使えるわけではないし。やっぱり専用の体育館があるチームは強くなると思います。でもそれを言い訳にしてはいけない。今ある環境の中で、最大限の努力をするだけです。
――監督をするにあたって大切にしていることは
指導に愛情がないと駄目だと思います。愛情を持ってしっかり接する。自分は大学の先生をしているけれど、常にプロという意識を持ってやっています。チームを教えていく中で、コーチと選手の信頼関係はとても大事です。いい加減な教え方は絶対しない。
――3年でインカレ優勝、つまり日本一という目標を掲げている山梨学院。「そんなの無理に決まってる」という世間の声もあるようですが
目標や夢を持つのは自由です。そのぐらいの気持ちでやってるっていうことだから。逆にその気持ちがなくなったらやっている意味がないと思う。
――監督をしていて、うれしかったこと
自分が教えた選手たちが何かしらバスケットボールに携わっている状況があることかな。会場で会ったりすると、「今ミニバスやってるから来てくださいよ」と声をかけてくれる。挨拶に来てくれて、ふつうにバスケットの会話ができることがすごくうれしい。人間的なことも含め、どんな勝利よりも、逆にそういう子たちが増えることがうれしいです。自分が教えてきたことが間違いじゃなかったなと自分で考えられるから。
――逆に、つらいことを教えてください
バスケットが嫌になって選手が辞めていくことかな。自分の教え方が足らなかったのかなと考えてしまう。たとえその選手に原因があったとして、自分が駄目だったのかなと。そういうときが一番つらいかな。
――最後に、監督として必要不可欠なことは
さきほどもお話しましたが、愛情を持って選手と信頼関係を築くことです。あとは、良い上司を見つけるってことかな。私の場合、留学のときも日立に入るときも上の方に助けられました。
<山梨学院大学女子 2008年の軌跡>
日時 試合 結果 勝敗
関東大学女子バスケットボール選手権
2008/5/10 VS川村女子大(4部) 予選リーグ 192-12 ○
2008/5/11 VS県立医療大(4部) 予選リーグ 115-20 ○
2008/5/18 VS慶應義塾大(3部) 予選リーグ 115-60 ○
2008/5/20 VS青山学院大(2部) 決勝トーナメント70-58 ○
2008/5/21 VS日本大(2部) 決勝トーナメント50-67 ×
関東大学女子バスケットボールリーグ(4部)
2008/8/30 VS駒澤女子大(4部) 196-17 ○
2008/8/31 VS清泉女子大(4部) 不戦勝 ○
2008/9/6 VS明治学院大(4部) 102-26 ○
2008/9/7 VS首都大学東京(4部) 120-32 ○
2008/9/13 VS東京家政大(4部) 123-25 ○
2008/9/14 VS十文字学園女子大(4部) 230-15 ○
2008/9/20 VS共立女子大(4部) 163-12 ○
2008/9/27 VS関東学院大(4部) 106-65 ○
入れ替えトーナメント
2008/10/11 VS流通経済大(4部)準決勝 97-55 ○
↓ VS桐蔭横浜大(4部) 決勝 91-52 ○
3・4部入れ替え戦
2008/10/26 VS聖徳大(3部) 104-35 ○
関東総合選手権大会 山梨県予選
2008/10/26 VS吉田クラブ 107-50 ○
関東総合選手権大会山梨県予選決勝
VS都留文化大学(4部) 107-57 ○
関東総合選手権大会 初戦
2008/11/29 VS千葉教員 68-76 ×
<過去の山梨学院の記事>
●大胆不敵な決断⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/87
●思わぬ苦戦⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/82
●3部は目標ではない⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/77
●ベスト16止まり⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/67
●4番不在の影響は…⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/66
●大爆発 山梨学院の初戦⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/61
●新生 山梨学院⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/59
<取材協力>
山梨学院大学女子バスケットボール部・監督 梅嵜英毅氏
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2008年11月07日
<筆者より、この記事を読んでいただける方々へ>
これは以前、取材させていただいた『拓殖大学女子バスケットボール・星希望選手』を学校の雑誌制作という課題で、再び記事にさせていただいたものです。記事としては2008年春のものになっていますので、そこをご了承の上、ご拝読いただければと思っております。よろしくお願い致します。
コートにジャングルで聞こえるような雄叫びが響いた。目をやると、拓殖大学の女子選手が叫んでいた。これが彼女との出会いだった。彼女の名前は星希望(ほしのぞみ)。現在、拓殖大学女子バスケットボール部の中心選手だ。昨年から関東学生バスケットボールを観戦し始めたが、まさかこんな選手がいるとは思わなかった。
アイドル化するスポーツ界
近年、女子スポーツ界のアイドル化が著しい。ビーチバレーの浅尾美和やバドミントンのオグシオこと小椋・潮田ペア、ゴルフの横峰さくら、上田桃子など…挙げればキリがない。もちろん彼女たちは実力を兼ね備えているが、実力以上の架空情報が流されてしまっているのが現状だ。スポーツがスポーツでなく、政治の道具や商業の発展に利用されてしまっている。
女子選手には「美」が求められるようになってきた。プロでなくとも、中学、高校、大学のスポーツ界に目をやれば、容姿端麗のプレーヤーが増えてきている。16、17年前のバスケットボール界を見たら、「きれいな」「かわいい」選手は皆無といってよかった。だが、今は「きれいでない」「かわいらしくない」選手を探すほうが難しくなってきている。皆、おしゃれをして、試合に臨む。モデルというのはおこがましいが、それに近づきつつある。恥じらいなく、なりふり構わず、ボールに喰らいつく。そんな女の子らしからぬプレーは減少の一途をたどっている。また悲しいことに、容姿端麗の方がマスコミからも重宝される。なぜならテレビの視聴率や雑誌・書籍の販売数を上げるためだ。最終的には金もうけの手段となってしまっているのだ。
だが星希望に「美」という言葉は当てはまらない。女性ファッション誌にでてくるような女の子が大半を占める中、一人異彩を放つ。しばしばバスケットボールにない動きをする。突然の雄叫び、身体を投げ出したダイブ、相撲の四股を踏むような動きなど…。女性とは思えない大胆かつ個性的な動きをするのだ。もちろんそれは、決して彼女が美しくないと言っているのではない。
異端児・星希望
「なんだ、あいつは!」と会場から笑い声が漏れた。他の試合を観ていた観客も野次馬のようにこちらに注目した。星は試合会場の観客さえ取り込んでしまう、不思議な力を持っている。なりふり構わず必死にボールを追いかける姿を見れば、彼女を知らない観客も自然と笑顔を浮かべている。拓大関係者でなくとも、一斉に星に注目してしまう。試合という枠をも超越し、バスケットボールの魅力を伝えてくれるのが星希望なのだ。
ボールへの執念は凄まじい。まさにスラムダンクでお馴染みの桜木花道を彷彿とさせる。どんなボールでも必ず飛び込む。自分たちのボールにできなそうな場合でも決してあきらめない。コート外にある観客席に突っ込むこともしばしばだ。転がるボールへ頭から飛び込み、膝を火傷することも厭わない。自分の腕にボールをつかめば、一回転しようが、敵に振り回されようが、絶対にボールは離さない。165cmと小柄な体格ながら、その闘志、執念は普通の選手とはまるで違う。別格だ。ある試合で、彼女はボールを追い駆け、器械体操でよく行われる側転をしたというエピソードまで残っているほどだ。私はバスケットボールで側転をした選手を未だかつて見たことがない。
そして常に叫んでいる。特にゾーンディフェンス時はそれが顕著だ。彼女はゾーンの前方のポジションを守る。そこで、相撲の力士のように腰を落とし、両手を大きく上下に動かし、相手を威嚇する。「わぁー」と大声を上げる姿は敵チームにプレシャーを与える。しつこいディフェンスはまさにすっぽんだ。一度、捕まえたらそう簡単には逃げ出せない。あのプレッシャーで、敵のガードが苦しむ姿を何度目にしたことか。おそらくもっともマークされたくない相手だ。
身体能力的には決して高くない。シュートが抜群に上手いというわけでもない。飛びぬけて、足が速かったり、ジャンプ力があるわけでもない。一見すると、普通の選手と思われてしまう。だが、星のハッスルプレイは拓大に大きな勢いをもたらしている。彼女がルーズボールに飛び込めば、チームはのる。たとえ取れなかったとしても、その気持ちが仲間へ伝わる。ベンチは揃って「ハイハイハイハイ、イェー」と盛り上がりを見せ、応援席からも「いいぞー」と阪神タイガースファンにも劣らぬ声援が降り注ぐ。チームメイトにもそんなあきらめないプレーが伝心していく。現・拓殖大学女子バスケットボール部・オレンジラビッツの強さはこうして作られている。星の存在はまさに拓大という車のガソリンのようなものなのだ。
ちなみに拓大は昨年のインカレで全国4位。08年春の関東学生女子大学選手権・決勝では20点以上の大差で筑波大を破り、見事優勝を飾った。ちなみに筑波大は言わずと知れた強豪チームだ。日本代表選手を数多く揃え、昨年のインカレで全国3位。その3位決定戦では、拓大を大差で破った。当時、両チームの実力は誰が見ても筑波大が上だった。
流れを変える起爆剤
星の真骨頂が見えたといえば、07年10月21日(日)横浜文化体育館で行われた関東女子1部のリーグ戦、相手は松蔭大学だ。前日の同カード、松蔭の点取り屋・関根(現・WIリーグ・三菱電機コアラーズ所属)に3P7本を含む39点を謙譲し、敗北を喫した。この日、拓大・佐藤監督(現・拓殖大学女子バスケットボール部監督)は関根にボックスワン(密着マーク)で星をぶつけた。関根はこのリーグ戦、得点王&3P王(3P王は4年連続)に輝いたスーパースターだ。そんな選手を1Qからすっぽんマークし、離さない。関根を前半、たった8点に抑え込んだ。拓大の応援席からは「ああいう元気のある奴を昨日から(関根に)つければよかったんだよ」という声があがっていた。関根を抑え込まれた松蔭大は調子を崩し、前半は精彩を欠いた。だが、なんとか盛り返し、後半が始まるとほぼ互角の展開となった。
4Q、疲労の色は隠せなかったが、疲れた中で冷静にゲームメイクした。残り2分21秒、84対80と拓大が4点リードの場面だ。星はドリブルしながら自分に敵のマークを引き寄せ、センターへの絶妙な2アシストを決めた。さらにハイポストから着実にジャンプショットを沈め、試合を決定付けた。ちなみに関根は松蔭大のポイントゲッターで、毎試合20点以上を獲る選手だ。この試合はなんと11点しか取ることができなかった。
「関根さんってやっぱり、凄い人じゃないですか。得点王で、4年連続3P王。そういう人に2日目お前がびったりつけって監督に言われて。よっしゃ、自分しかいないと思って」。星はおだてれば、のるタイプだ。彼女は自分という人間を二十歳にして、よく理解している。
高校まで地元福島の学校に通っていた。中学時代は学級委員を務めた。だが、「クラスメートを引っ張っていくタイプではなかった」と北信中バスケットボール部顧問・T先生は昔を振り返った。「希望ちゃんがやるんだから、(私たちも)やろう」といった雰囲気が常にあり、そのクラスはまとまっていたという。リーダーシップを発揮するタイプではない。まず自分が行動する。その姿を見せ、周りを盛り上げていく人間だ。役者は背中で語るというが、まさに星がそうだ。
小学校から大学1年までPGを任された。母校の福島西高校時代は司令塔としてチームを牽引し、高校3年時には県選抜として国体へ出場した。寄せ集めのチームを持ち前の元気さで引っ張った。大学2年よりSGに転向したが、シューターという器にはない。どちらかというと、PGをサポートするセカンドガードだ。勝負どころでは、PGとして、しっかり仕事をする。点が欲しいときにしっかりと自分に敵をおびき寄せ、確実に点を重ねる。サポート役も司令塔もこなせる使い勝手が良いところに、星の隠れた実力が見える。
星が拓大に来たばかりの頃はチームに物足りなさを感じていた。チームとして上手さはあるが、練習でもあまり声が出ているわけでもなく、元気がなかったそうだ。「私が拓大に来たときの(その練習の)イメージはちょっと大人しかったんですよね」とハッスルプレイを信条とする星には戸惑いがあったようだ。そこに佐藤監督が新たに赴任してきた。佐藤は泥臭いプレーを大事にする。自分の元気いっぱいのプレーを認めてもらえた星は水を得た魚のように生き生きとし始める。それが彼女を大きく成長させた。
もちろん各ポジションのプロフェッショナルはたくさんいた。「ちょうど1年前、新チームでスタートするにあたって、自分はこのチームで何が飛び抜けていて、何でトップになれるのか。それを考えました。シューターもいる、1対1が上手い人もいる。ポストでできる人もディフェンスが強い人も。そんな中で、自分が生き残るためには……やっぱりルーズボールや声だったんです」と。苦境に立たされても、冷静に自分とチームを分析し、自分の生きる道を探す。自分には何ができて、何ができないのか。試合に出るためには何が必要なのか。バスケットボールに対する熱い想いとは裏腹に、冷静に自分を第三者的に見ることができる。その自己分析力には下を巻く。
星を見出した佐藤監督は彼女を絶賛する。「積極的な攻めは星の武器で、とても頼もしい選手です。集中力があって、勝負どころでは外せません。試合で見せるルーズボールは素晴らしい。頭から飛び込めと指示はしますが、本当に飛び込むから感心します。彼女は練習中から、思いっきりルーズボールに飛び込みます。それを1年生のときからやってくれています。ああいう姿勢をみんなに学んでほしい」。またスタメンで使わない理由を次のように話した。「チームの宝です。だからこそ、敢えてシックスマンに置いておきたいのです。チームの流れを変えるとき、使いたい」。
2008年、3年生となった彼女はもはや拓大の中心選手だ。下級生のときのようながむしゃらさだけでなく、チームに勝利を呼び込む大役が任される。この年のパフォーマンスが彼女のバスケットボール人生を左右する。そう言っても過言ではないだろう。
低迷する日本バスケ
日本バスケットボール界は混迷を極めている。男子で考えてみれば、完全プロ化を図ったbjリーグはプラス要素ではある。だが、日本バスケットボール協会とは仲違い状態で、bjリーグに所属する選手は日本代表に選ばれないという矛盾が生じている。どんなに良いプレーをしたとしても、ファンに期待されても、代表の舞台に上がることはできない。日の丸を背負うことは叶わないのだ。またJBLとbjリーグがリーグを超えて試合をすることは認められていない。たとえそれが練習試合だったとしてもだ。お互いが交流すれば、日本バスケットボールは確実に良い方向に進むだろうと言われている。しかし、それも実現していないのが現状だ。JBL・bjリーグ問題は未だ解決される気配はない。また現在、NBAに挑戦している田臥勇太は未だ世界最高峰のリーグに残ることは叶っていない。以前、NBAのフェニックス・サンズで、日本人初のNBAプレーヤーとして騒がれたのも今やどこ吹く風である。現在もJBLのリンク栃木ブレックスに所属し、NBAへの道を追い続けているが、実際問題可能性はかなり低い。
女子を見ても、08年7月スペインで行われた北京五輪・世界最終予選に1勝3敗と惨敗し、五輪切符を掴み取ることはできなかった。今回は前回呼ばなかったベテラン勢も加え、なかなかのチームに仕上がっているように見えた。だが、チーム結成が遅くなってしまったのは協会の計画性の欠如が生み出したもの。結果、チームは成熟せずバラバラだった。点差としては大差ではないが、世界との実力差はまだまだ大きいと言わざるをえない。
バスケットボールは高校のインターハイ、ウィンターカップが人気の絶頂だ。ウィンターカップでいえば、会場は1万人収容の東京体育館が使われる。準決勝~決勝はここが満員となる。だが、それより上のカテゴリーは人気も低迷する一方だ。大学の試合は閑古鳥たちが大合唱する。観客はほとんどが選手・関係者であり、一般のファンはほとんどいない。
07年11月、大学女子ナンバーワンを決める大会「愛知女子インカレ」が、愛知県千種区千種スポーツセンターで行なわれた。収容人数はおよそ1200人、6日間続けて行なわれるこの大会は全くといっていいほど、何ひとつ行なわれていなかった。地元密着をモットーに地方開催が行なわれているにもかかわらず、地元の人々へアピールはない。HPのできるのもぎりぎりだった。会場周辺でアンケートを行ったが、この女子インカレが行なわれることを知っている人は誰ひとりいなかった。ちなみにちょうど同時期に近辺で行われていた名古屋シティーマラソンは沿道に応援する人々が溢れていた。告知も警備も万全だったように思える。これでは協会の怠慢と言われても仕方がない。だが、無告知にもかかわらず、準々決勝(金・祝)、千種スポーツセンターは満員となった。翌日の決勝戦(土)では、観客が溢れた。大会関係者はドタバタしながらフロアに臨時席を作る始末だ。その試合の合間に、会場を運営する協会からこんなアナウンスが流れた。「明日は入場制限するかもしれません」と。大学ナンバーワンを決める大会を軽視し過ぎているとしか思えなかった。低迷する大学バスケットボールを盛り上げようとするならば、他の答えはいくらでもあったはずだ。最初から椅子を増設しておくこともできただろう。地元への協力や告知はもちろんだが、もっと早くHPなどを利用して、全国へ訴えることもできた。人気のあるバスケットボールの試合で、PRさせてもらうことも。ただ、それにはもっと大きい会場を用意しても良かったのではないだろうか…。
さらにバスケットボールの聖地・代々木第二体育館で行われる関東大学男子一部リーグでは、3300人収容の会場に500人入ればいい方だ。白熱した試合が行われているのにもかかわらず、この会場の空虚感には怒りさえ込み上げてくる。いや、怒りを通り越してあきれてしまう。協会はもっと努力する必要があるのだが、それはしばらく望めないだろう。権力争いや目の前の責任の擦り付けは終わる気配がない。だからこそ、日本バスケットボール界を盛り上げるには、この澱んだ空気を一変させてくれる風雲児の登場が渇望されている。
日本バスケの希望
「あきらめたくない」。インタビュー中、この言葉を何度聴いただろう。10回以上。いや、もっとあったかもしれない。どんなに不利な状況でも、絶対にあきらめない。自分には何かできるんじゃないか。何かやってやろう。そんな熱い心意気がはっきりと伝わってくる。実力的にはまだまだ二流レベルかもしれない。上のカテゴリーでやるにはアピールできる要素が2つも3つも4つも足りないかもしれない。
だが、星は日本最高峰の女子バスケットボールリーグ・WJBLへの夢を捨てていない。「小さな頃からWJBLでプレーしたいと思っていたので、無理かもしれないけど挑戦したい」と、目を輝かせながら語ってくれた。
これまで日本バスケットボール界の現状を痛いほど知らされてきた。良い選手はたくさんいるが、どの選手もいまひとつインパクトに欠けた。変えてくれそうな選手は見当たらなかった。だが、星希望なら…。そう期待させてくれるのだ。
この暗い日本バスケットボール界に希望を与えてくれるのではないか。権力争いで悪い方向に向かってしまった日本バスケットボール界。大革命を起こす起爆剤となるのは星希望しかいない。
<取材協力>
●佐藤森王(拓殖大学女子バスケットボール監督)
●星希望(拓殖大学女子バスケットボール部所属)
●千種スポーツセンターの方々(愛知県千種区千種)
<参考文献>
●関東学生女子バスケットボールリーグのパンフレット(06―07、07―08)
●KANJO(関東学生女子バスケットボール連盟)のHP
<関連記事>
●星希望選手の記事
⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/category/37
⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/18
●06愛知女子インカレの記事
⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/50
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2008年10月29日
どうしたことだろう。入れ替え戦、開始3分前の笛がコートに鳴り響いたにもかかわらず、山梨学院のベンチはなんとユニフォームを着ている選手が5人しかいない。
関東大学女子バスケットボールのリーグ戦もついに入れ替え戦だ。激しい戦いの末、昇格・降格という天国・地獄の切符争いが始まった。今回、注目したのは3・4部の入れ替え戦、山梨学院(4部1位)×聖徳大学(3部24位)である。
山梨学院は今年から1年生だけで結成されたチームだ。ここまで5~6試合見てきたが、プレイヤーは総勢11人いたはず。それなのになぜ5人しかいないのか。ベンチを見てみても、怪我をしているプレイヤーはひとりしかいない。あとはマネージャーと監督だけ。もしかして突然、バスケ部を辞めてしまったのだろうか。
試合がスタートすると、さらに驚くべき事実が明らかとなる。なんとスタメンのひとりが動けないのだ。なんでも膝を負傷してしまい、復帰したのが今日だという。「4人で攻めろ」と山梨学院・梅嵜監督は選手に指示していたそうだ。いつもはマンツーマンディフェンスを使うのに、この日に限ってゾーンディフェンスを最初から使ってきたのにも何かわけがありそうだ。
だが、たとえ交代がいなくとも実力差は明らかだった。シュートミスを連発し、課題はまだまだ修正できたとは言えないが、終わってみれば104-35。山梨の圧勝で幕を閉じた。
さて、どうしてたった5人しかいなかったのか。それは関東総合バスケットボール大会山梨県予選が関係していた。これは何かというと、年始に行われるオールジャパン(全日本総合バスケットボール選手権大会)へとつながっている。関東総合の結果次第でオールジャパン出場のチャンスがある。だが、運命の悪戯でこの入れ替え戦と関東総合が重なってしまったから、さあ大変だ。怪我人を入れるとチームはたった10人しかいない。それでもチームを半分に分け、どちらも5人のみ。交代もファウルアウトも許されない危険な道を選んだ。
なぜ山梨学院がここまでオールジャパンにこだわるのか。それは山梨学院が強すぎるからだ。はっきりいって山梨学院の強さは2部リーグの中ぐらいと推測できる。今年から参戦してきたチームだが、強豪校から実力あるルーキーが集まってきた。全員が1年生といっても4部リーグでは相手になる大学がなかった。弱い敵と戦うことが当たり前になってしまっては『3年でインカレ出場』という目標が遠ざかってしまう。いくら実業団と練習試合をしたとしても、それはあくまで練習試合だ。真剣勝負の中で強豪と戦うためにはオールジャパン出場が不可欠だろう。
「選手が出たいって言うから」と、この大胆な決断を下した梅嵜監督は不敵な笑みを浮かべた。『二頭を追う者は一頭も得ず』。そんな言葉よくを耳にするが、今回は当てはまらないようだ。山梨学院は3部昇格を果たし、関東総合山梨県予選の決勝戦は入れ替え戦を終えた仲間が合流し、無事優勝を飾った。
<参考資料>
●山梨県バスケットボール連盟のHP
⇒http://yamanashi.jabba-net.com/<補足>
●『3年でインカレ出場』
→1年目で4部優勝、3部昇格。2年目で3部優勝、2部昇格。3年目で2部1位OR2位になれば、インカレ(全日本大学バスケットボール選手権大会)に出場できる。ここで優勝すれば、大学NO.1になれる。
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2008年10月13日
今年のKANJO(関東女子大学バスケットボールリーグ)2部はまさに、戦国時代の様相を呈している。個々の能力に優れた選手が多く集まる玉川大、東京学芸大、日本大。切り替えの速いアップテンポなゲームが特徴の東京女子体育大、江戸川大、國學院大。力はかなり拮抗していて、どの試合も番狂わせが起こりうる可能性がある。だが、今挙げたどのチームの選手を見てみても、強豪高校出身者がほとんどだ。
今回、注目した試合は、2008年10月11日に行われた『順天堂大VS日本大』戦。順天には、飛び抜けた実力の選手はいない。逆に日大には、ボール運びの上手い選手が揃っていて、しかも全員が3Pという武器も持っている。ゴール下も力強い選手がいる。そんな中で、玉川、学芸に次ぐ、7勝3敗(2008年10月11日現在)の成績を残している。そのわけが、この試合で明らかとなった。
試合は18-28と、日大の10点リードで前半を折り返した。3Q、日大の猛攻でリードは広がるが、順天2年中塚(C:173cm)の3連続3Pがきっかけとなり、そこから反撃を開始。4Qには順天魂に火がつき、オールコートディフェンス。プレッシャーがきつくなり、ボールコントロールに定評がある日大は順天の包囲網から抜け出せず、ミスを連発してしまう。結局、ルーズボールを制した順天が72-68で逆転勝利を収めた。
この試合のキーマンである中塚はチーム2位の19得点。日大の長身センター相手になかなかインサイドで勝負できなかった中塚は、後半アウトサイドへ出て、3Pを連発(5本)。クイックネスがあるわけではないが、ディフェンスの読みが鋭く、良いスティールを何本も見せた。そのスティールからワンマン速攻を外すというお茶目な一面も見せたが、しっかりと最後は3Pで仕事をしてくれた。
順天堂の強さ……。それを語る前に、気づいたことがひとつある。それは出場できない選手達の楽しそうな姿だった。ベンチに入れないメンバーは黄色と紫のメガホンを手に、全身を使って応援していた。左手、右手、全員で跳びはねて、「ディフェンスッスッスッス、ディーフェン!…」と精一杯の温かい声が体育館に鳴り響いた。
普通なら2・3人ぐらいサボったり、やる気のない選手がいても当たり前だろう。だが、このチームには見当たらない。しかもみんな本当に楽しそうに応援する。それは、決して友達同士のおしゃべりででる笑顔ではない。仲間の頑張る姿に自然とでる表情だ。シュートが入ると、全員が同じタイミングで立ち上がり、拍手を送る。それは決められたものでなく、自然とでたものだと思う。そこには仲間に対する誇りや尊敬、感激、賞賛が感じられた。チームがひとつになっている。コート上にいる5人だけでなく、コーチ・スタッフ。さらにはベンチも。ベンチに入れない選手も観客も。仲間の勝利を信じて疑う者はいなかった。
試合前やハーフタイムに必ず行う習慣がある。ベンチ前で、監督・選手・スタッフが互いに手をつなぎ、大きなひとつの輪をつくる。キャプテンの一声の後、1回大きく深呼吸をして、ジャンプする。そして手を叩きながら集まって、心をひとつにするのだ。
「私たちのチームには、キャリアのある選手がいない。だからみんな自信がない。そこで、チームが落ち着くために、気持ちをひとつにするために、取り入れた」と順天堂・岩瀬コーチ。これは今年のキャプテンが考案したものだそうだ。「良いと思うことはどんどんやってみよう。まずトライしてみないと始まらない」と語る岩瀬コーチの考えは選手の意見にも積極的に耳を傾けようとする姿勢だ。それが互いの信頼関係を生み、今の順天堂の強さを作り出しているのだ。このチームのバスケットボールを見ていると、能力が人並みでも(一般人でも)頑張れば何かできるんだ。そんな勇気が湧いてくる。
<お願い>
ここに掲載している記事の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●08関東大学女子バスケットボールリーグのパンフレット
●2008年10月11日 神奈川大学平塚キャンパスで行われた
『順天堂大×日本大』のスコア(KANJO)
<取材協力>
●順天堂大学女子バスケットボール コーチ・岩瀬氏
<過去の順天堂の記事>
●順天魂⇒http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/12
<関連HP>
●順天堂大学女子バスケットボールのHP
⇒http://members.at.infoseek.co.jp/juntendowbbc/
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2008年09月29日
「最悪なゲームだった」。試合後、山梨学院・梅嵜監督は納得のいかない表情を浮かべながら、そうつぶやいた。
関東4部リーグAブロックを7戦全勝と、圧倒的な強さを見せつけてきた山梨学院。しかしどの試合も実力差があり過ぎて、バスケットボールとは呼べない試合ばかりだった。今回の相手・関東学院は同Aブロックを7戦全勝で格の違いを見せてきた。全勝同士、やっとバスケットボールらしい試合が見られる。そう期待してこの日を迎えた。
試合が始まると、予想に反し、関東学院が善戦を見せる。センター陣が身長で劣るものの、スピードのミスマッチをうまくつき得点を重ねた。特にセンターポジションを務めた1年生青木(F:165cm)は積極的に何度も何度もドライブからレイアップを沈め、相手が下がり目になると3Pを放ち、山梨学院を苦しめた。
一方の山梨学院は2Qの最初に流れを掴んだが、あとはいまひとつ。強いて挙げるなら、1年生外村(G:170cm)が高確率の3Pを5本(筆者の集計。間違っていたらスミマセン)ほど決めたぐらい。集中力を欠いたプレイが何本もでてしまった。パスミス、イージーショットミス、リバウンドを見てしまうなど。ハーフタイム、ベンチのムードはかなり暗かった。リードしているのにもかかわらず、選手は放心状態。自分の事で精一杯で、チームのことを考える余裕はなかったように見えた。なんとかこの悪い流れを変えよう。そんな打開策を考える者は誰一人いなかった。たしかに全員1年生だから。そういう考え方もある。だが、上を目指すチームならそんな甘えは許されない。
視点をオフェンスに変えてみよう。気になったのはインサイド陣だ。身長で有利なのに、そこを攻めない。すぐ外へパスアウトしてしまう。あれでは相手ディフェンスを引き付けることができない。次第に関東学院もそのオフェンスに順応し始め、ルーズボールやリバウンドを取れるようになっていった。これは極端な例かもしれないが、監督に「外に出せ!」と怒られるぐらい強引にインサイドを攻める。そのぐらいの気持ちがあってもよかったのでは。そうすれば、もっとアウトサイドプレイヤーが生きるはずだ。山梨には良いシューターが揃っている。つまり、ここが今後の課題だろう。
結果を見れば、107-65と山梨の圧勝だった。しかし『40点に抑える』という目標を達成できなかった、悪い試合ともいえる。弱点が浮き彫りになる形となった。だが、考え方を変えれば、入れ替え戦の前で良かったともいえる。修正する時間をとれるからだ。今年から始動したチームなので、部員が1年生のみ。負傷者もあり、5対5の練習ができないなど、大変な部分もあるだろう。しかしこの苦境を乗り越えたところに山梨の明るい未来が待っている。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●08関東女子大学バスケットボールリーグパンフレット
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2008年09月08日
2008年9月6日(土) 会場:東京女子体育大学
関東女子大学バスケットボール2部リーグ 『和洋女子大学 VS 日本大学』
PHOTO BY YANAHI-
「まさかっ!?」……会場からどよめきが起こった。
以前から注目していた和洋女子大を見に、関東女子2部リーグの試合をおとずれた。相手は日本大学。下馬評では明らかに格上の相手だ。日大は外角シュートを得意とする攻撃的なチームだ。ガード陣も個性的で、トリッキーな動きを見せるガードやシュータータイプのガードなど的が絞りにくい。全体的に見ても、東京学芸大・玉川大・江戸川大に次ぐ実力を兼ね備えたチームだ。和洋はどちらかといえば、2部の下のチーム。さらに注目していたPG清水も怪我で出られない状態。誰が見ても、日大の勝利が容易に予想できた。
1Q、和洋は前からプレッシャーディフェンスを仕掛け、先制に成功する。だが、日大も焦らずに得点を重ね、和洋19-21日大。
2Q、日大のディフェンスが激しくなり、和洋はフロントコートにボールを運べなくなる。パスミスやトラベリングを連発。日大は4年藤田(F:170cm)がインサイドを徹底して攻撃。和洋のディフェンスが収縮したのを見計らって、広く開いたガード陣へインサイドアウトの丁寧なパス。そこから3P、さらにパスを展開され、和洋は後手後手のディフェンスになってしまう。だが、なんとか踏ん張って、和洋40-42日大で後半戦へ。
3Q、日大の中心選手である3年伊沢(G:160cm)が相手選手ともつれる際、左手首を痛め、ベンチへ下がる。すると、日大に動揺が走ったのか。普段では信じられないパスミスやトラベリングを連発。簡単なパスをガードがキャッチミスすると、日大・片桐コーチは顔をしかめ、天井を見上げた。和洋の攻撃は鋭さを増し、4年榎本(F:168cm)の3連続3Pが炸裂し、和洋59-49日大と10点リードする。
しかし4Q、日大は反撃を開始。中盤に手首を痛めた伊沢が強行出場。「あたれ!あたれ!」と伊沢がチームを鼓舞し、「しつこく」と片桐コーチから指示が飛ぶと、和洋はまたフロントコートへ進めなくなる。せっかくマイボールにしても、落ち着きを取り戻せず、ターンノーバー。和洋・小宮コーチはチームに檄を飛ばすが、流れを変えることはできなかった。最後、日大に大チャンスがおとずれるが、二度のチャンスを外し、万事休す。64-62で、和洋が奇跡的な勝利を掴んだ。
非常にミスの多いゲームとなったこの試合。普段の日大からは考えられないミスが連発した。やはりどんなに実力差があっても、スポーツの世界に絶対はない。和洋もミスは多かったが、そのミスを取り返そうと必死だった。パスミスしても、一生懸命戻って速攻を防ぐ。簡単なシュートを外しても、次のプレイで取り返す。その気持ちがあったからこそ、勝利の女神は微笑んだのだろう。9月7日現在で、和洋は1勝2敗。まだまだ苦戦が続くと思われるが、和洋にとってこの1勝は非常に大きい。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
<参考資料>
●08関東女子大学リーグパンフレット
posted by yanahi- |04:23 |
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2008年08月31日
(2008年8月30日 会場:埼玉県新座 十文字学園女子大学)
PHOTO BY Yanahi-
ついに今年もリーグ戦が始まった。5月に行われた関東大学選手権で日大に敗退してから約3ヶ月。キャプテンが怪我で出られなかった諸事情ももちろんあるだろう。だが、ベスト8を目標にしていた山梨学院にとって、ベスト16止まりという結果は決して納得できるものではなかったと思われる。
夏は地獄の走りこみをしたそうだ。「体力は相当ある」と自信を見せた山梨学院・梅嵜監督。さらに実業団や強豪大学とも直前まで遠征を重ね、「相手の身体の強さを体感できたことと、ひとつのミスが大量点につながること。それを経験できた」と良い手ごたえをつかめたようだった。
さて、この山梨学院の初戦の相手は駒澤女子。しかし、先制点は駒澤女子だった。実力差はかなりあるとはいえ、初戦はどんなチームでも力を発揮するのが難しいという。1Qを見る限り、42-4。圧倒的なスコアに見えるが、内容はいまひとつだった。春の選手権のような身体のキレが見られず、全員が何か重りを背負っているように感じられた。疲れがたまっているようで、まるで覇気が感じられなかった。
しかし2Q中盤、監督がタイムアウトを要求。「しっかりやれ」と激をとばすと、山梨の動きに変化が生じ始めた。足が動き始め、ディフェンスのプレッシャーが1Qとは別物になった。走り出したらもう止まらない。駒沢はフロントコートへボールが運べなくなってしまった。『イージーショットを外しすぎた』という課題はあるが、結果を見れば、
196-17
3部昇格はもう200%間違いない。
「相手というより、自分たちがやるべきことをやるんだ」と選手には言い聞かせている梅嵜監督。「オールジャパンに出れれば一番良い」ともはや目標は来年1月のオールジャパンに向いている。小さなチームではあるが、波に乗ると手がつけられない。某実業団(W1リーグ)とも前半までは良い試合ができたというこの1年生軍団。2・3部のチームには山梨学院の陰に怯える日々が近づいている。
<お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。
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