2008年05月24日

今年は2部が熱い!

 関東大学女子バスケットボール・選手権大会も大詰めを向かえた。ベスト8に残った8チームを見てみよう。『筑波大』『拓殖大(拓大)』『日本女子体育大(日女大)』『白鴎大』『早稲田大』『日本体育大(日体大)』は全て1部リーグ。残り2つは2部リーグのチームだ。『東京学芸大(学芸)』『日本大(日大)』。この2チームの躍進には素晴らしいものがある。

心を1つに! 東京学芸大
     PHOTO BY YANAHI- ●東京学芸大学(Aブロック)  前回のブログで紹介したが、キャプテン陸田(F・173cm)を中心とした攻撃力抜群のチームである。ガードがまだ2・3年なので、多少課題もあるようだが、非常に高いポテンシャルを持っている。経験を積めば、その問題も解決するだろう。  選手権は1部の中で、最も力のある『筑波』と大接戦を演じた。さらに同じく1部の『早稲田』を下し、5位を勝ち取った。今、2部で最強のチームといっても過言ではない。昨年は入れ替え戦で『専修』に負け、1部昇格を果たすことができなかった。インカレも1回戦敗退。その雪辱を果たそうとチーム一丸となっている。  「秋(入れ替え戦)、楽しみにしていてください。インカレもがんばりますから」と学芸・岩本監督はリベンジに燃えている。
日大 伊沢選手のドライブ
      PHOTO BY YANAHI- ●日本大学(Bブロック)  長身選手はいない。だが、高確率な外角シュートと抜群のゲーム運びを見せてくれる。シューターの伊沢(F・160cm)を含め、パワーのあるキャプテン藤田(F・168cm)、勝負強くここぞというところで決めてくれる大塚(G・160cm)など。チーム全員が3Pを打てる。しかもクレバーな選手が多く、当たりだすと止まらない。そんな印象がある。  選手権では、勢いのある『山梨学院』を下し、1部の『日体大』さえも撃破。5・6位決定戦では『学芸』に70-79と敗北を喫したが、その実力はもはや1部にかなり近づいているといってもいいだろう。  「総合的に力をつけていかないと、リーグ戦では厳しいですね」と日大・片桐コーチは戦国時代の様相を呈してきた2部の現状を語ってくれた。


 ここで関東2部リーグを個人的に分析してみた。まず現在の所属を確認してみよう。ちなみに簡略化して説明すると、このA・Bの1位が、1部昇格争いの切符を手にすることができる。

[2部Aブロック]

  • 玉川大学  順天堂大学  大妻女子大学  法政大学  神奈川大学

     青山学院大学  大東文化大学  江戸川大学

[2部Bブロック]

  • 東京学芸大学  日本大学  東京女子体育大学  國學院大學  東海大学

     国際武道大学  埼玉大学  和洋女子大学


 もちろん『学芸』『日大』だけが強豪ではない。その他の大学も魅力的なチームがたくさんある。1試合しか見ていないチームもあるので、多少印象はずれているかもしれない。そこはご理解いただきたい。

國學院 鈴木選手のドライブ
      PHOTO BY YANAHI- ●國學院大學(Bブロック)  昨年、何度かこのチームを見たことがあったが、あまり印象に残らなかった。だが、今年は違いそうだ。キャプテン鈴木(F・167cm)は1ON1が強く、彼女のステップインはそう簡単に止められないだろう。また、13番をつけていたおそらく1年生のガードも注目だ。苦しいときに何本も3Pを沈め、チームを救っていた。  選手権では1部の『日体大』を苦しめ、撃破寸前までいった。試合後、監督にお話を伺ったが、「勝つつもりだったので、悔しくてしょうがない」と悔しさを滲ませた。かなり良い内容かと思いきや、「良いところは全くない」とかなり厳しい反省を述べていた。目先の勝利などではなく、『國學院』はもっと上(1部)を目指しているようだ。
ボールを運ぶ 清水選手
     PHOTO BY YANAHI- ●和洋女子大学(Bブロック)  少し前のブログで紹介したが、見ていてとても楽しいチームだ。強豪チームのようなスーパースターはいないが、チーム全員で話し合い、強くなるために意見を交し合っている。中でも注目は清水(G・160cm)だ。彼女の2・3つ先を読めるプレイは『和洋』をキーであり、仲間に熱くアドバイスする姿は非常に心強い。選手権では『法政』に負けてしまったが、今後が楽しみなチームである。
玉川応援団 今年も健在!
      PHOTO BY YANAHI- ●玉川大学(Aブロック)  昨年、入れ替え戦で、惜しくも敗北してしまった『玉川』。エース有山(G・170cm)は後半に強く、期待は大きい。勝負強い菅沼(F・166cm)も健在。選手権を見るかぎり、まだチームとして固まっていないようだが、まとまれば2部で優勝する力を持っている。応援は関女の名物にもなっていて、流行も取り入れた楽しく元気な声援は『玉川』だけでなく、見る者に勇気と希望を与えてくれる。 ●江戸川大学(Aブロック)  WJBL・富士通でプレイしていた守屋氏を監督に召集し、最近、急激に力をつけてきた大学である。しっかりと試合を見ていないので、詳しくは語れない。だが、力のある『東体(東京女子体育大)』を僅差で破り、選手権ベスト16。1部の『筑波』には62-90と大敗を喫したが、その力は着々と1部に近づいているようだ。 <参考資料>http://www.j-spirit.biz/columns/columns%20moriyatop.htm


 今年は特に、1部と2部の力の差が少なくなってきたように感じる。以前、1部と2部には壁があったが、今年は1部も安心してはいられないだろう。何度も言うが、今年の2部は大混戦が予想される。まさに戦国時代だ。この熱い2部リーグ。まだまだ魅力的なチームがある。今後も取材を続け、その都度、紹介していきたい。



 <お願い>
ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。

<参考資料>
●関東大学バスケットボールリーグ・選手権のパンフレット
●関東女子学生バスケットボール連盟のHP
 ⇒http://www.kanjyo.com/
●インカレのHP⇒http://intercollege.jabba-net.com/2007/results.html?resultsno=2


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2008年05月21日

4番不在の影響は・・・ 山梨学院

 「青学戦で、どういう戦い方ができるか」。前回、そう語っていた梅嵜監督率いる山梨学院の、初めての試練が訪れた。今回、紹介するのは関東大学女子バスケットボール選手権・決勝トーナメントの山梨学院大 VS 青山学院大戦(08.05.20)。山梨学院はキャプテン三村(PG・168cm)が右足の負傷により欠場。はたして精神的主柱が抜けたこの苦境を切り抜けることはできるのか。

山梨学院 VS 青学(多摩市総合体育館)
     PHOTO BY YANAHI-  序盤戦は互角。山梨は高確率な外角シュートが次々と決まり、ディフェンスではサブキャプテン・藤原(C・177cm/聖カタリナ女子高)のブロックが敵を苦しめた。だが、青学は4年唐沢(C・177cm)のローポストを中心に、オフェンスリバウンドに積極的に参加。山梨はスクリーンアウトを徹底できず、2Q終盤にはパスミスやトラベリングなどターンノーバーを連発してしまう。前半戦 山梨28-27青学で折り返す。  3Qも前半と同じような展開が続く。相変わらず高確率なシュートが決まる山梨学院に対し、センター中心に攻める青学。山梨47-42青学。  さて、最後の4Q。ついに試合が動き出す。山梨のプレッシャーディフェンスが効き始め、そこからの早いオフェンスに青学はついていけない。最終的に、20以上のターンノーバーを犯しながらも70-58と、12点差で山梨学院が勝利を収めた。  「予選リーグの3試合があまりにも楽な試合が多すぎた。それが癖になってしまって、カットを狙っていってしまう。それがファウルになる。そういう気持ちの切り替えができていなかった」と梅嵜監督は反省を述べた。  『キャプテン不在の影響は?』という質問に、「痛いです。プレー面は問題ないが、精神面は大きい」と語った。やはりキャプテンの抜けた穴は大きかったようだ。何度かリードをした場面もあったが、そこで点差を広げられなかったのは精神的弱さ。1年生軍団には酷な問題かもしれない。だが、これから勝ち上がっていくためには、苦しいときにチームに渇を入れる、リーダーが必要だ。  次は日本大学戦だ。「今日のような内容なら、一挙に20点以上離されるでしょう。接戦に持ち込むことができれば、勝機はある」と梅嵜氏。初めて強敵と戦い、多くの課題が見つかった青学戦。短期決戦のトーナメントの中で、うまく修正することができるだろうか。  <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●関東大学バスケットボールリーグ・選手権のパンフレット


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2008年05月13日

試合を捨てない文教大

 「最後まで走りきる!」。選手権のスローガンとして、この言葉を掲げた大学がある。そう、関東バスケットボールリーグ3部に所属する『文教大学』だ。

 4月10日。選手権初日に文教大を初めて目にした。対戦相手は2部の強豪・東京女子体育大学(以後、東体)。しかし文教は試合前のアップから一生懸命声を出し、決して臆することはなかった。しかもみんな楽しそうに声を出すのだ。最初は恥ずかしがっていた(おそらく)1年生も徐々に加わり、雰囲気としては東体を上回っていた。

 東体は昨年から試合を見ているが、やはりスタメンででてくる選手は一味違う。体育大の中の、さらに54人から選ばれた5人。身体能力も体格も文教大とは比べものにならなかった。
 試合はやはり東体ペースで進んだ。序盤こそ、文教の3年金子(F・169cm)のアウトサイドシュートでなんとかついていったが、東体が走り始めるとそれを止めることはできなかった。前半は31-54。東体の23点リードで折り返した。
 後半に入ると、さらに東体は走り続ける。ガードの4年コンビ、渡邊(PG・160cm)&河本(PG・158cm)の速さ。センターの3年青木(C・174cm)&2年雯(C・180cm)のパワフルさなど。攻撃の手を全く休めない。

 
 結局、58-116で文教大の大敗だった。だが、キャプテンの3年金木(PG・156cm)は決してあきらめなかった。どんなにリードが広がっても、味方に指示を出し、励まし、チームを引っ張った。苦しいところでは3Pを決め、小柄な身体をフルに使い、コートの中で誰よりも走り回った。
 金木が相手のチャージングを取ろうとチャレンジした場面があった。敵は体格の全く違うパワフルなセンター。少し故意に倒れたように見えた。審判はやはりチャージングをコールしてくれない。その時、彼女の見せたなんともいえない笑顔。それを見た時、「まだがんばれる」と言われたような気がした。

 
 バスケットボールでもその他のスポーツでもそうだが、すごいシュートを決めたり、驚くべきスーパープレイが飛び出したり、緊迫した大接戦など。こういう試合がおもしろいと皆言うだろう。また、そういう試合でなければ、見たくない。そんな気持ちは誰にでもあるはずだ。もちろん私も今までそうだった。
 だが、どんなに劣勢な試合でも、一生懸命あきらめない姿は感動に値する。たしかに勝つことは重要だが、それが全てではない。見る人に力を与えること。夢を与えること。それもスポーツ選手の使命だ。


 文教大は強豪チームのように専門のコーチがついているわけではない。自分たちで練習を組み立て、自分たちで考えて、バスケットボールに取り組んでいるそうだ。
 「うちのチームは後半に体力が落ちて、足が動かなくなる。ディフェンスをしつこく粘れるチームにしたい」とCAPの金木は反省点を述べた。文教大の挑戦はまだ始まったばかりだ。横断幕に書かれたCATCH THE WINに向かって、このチームは今後も走り続ける。

<参考資料>
●関東大学バスケットボール・選手権のパンフレット
●関東大学女子バスケットボールのHP
 ⇒http://www.kanjyo.com/

posted by yanahi- |01:28 | 大学女子バスケ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月12日

大爆発 山梨学院の初戦

 
1年生軍団のスタート
      PHOTO BY YANAHI-  関東大学バスケットボール。4月10日、ついに春の選手権大会がスタートした。今年はどこが優勝するのだろう。前回優勝した『筑波大学』が、実力的に一歩抜きん出ているが、トーナメントは一発勝負。しかも新チームなのだから、波乱が起きても、なんの不思議もない。  さて、前々回、選手権のダークホースとして取り上げた『山梨学院大』。今回はその初戦に注目した。全員が1年生というルーキー軍団。多少、緊張や不安があるはず。だが、そんな心配は一切必要なかった。  予選リーグ初戦、結果だけ見てみれば、 山梨学院192-12(川村学園女子) と、圧倒的な強さで勝利を手にした。  だが、この結果は全く参考にならない。なぜならほぼ全ての時間、ハーフコートプレスだったからだ。ボールを持っているオフェンスに対し、ディフェンスがプレッシャーをかけ、ミスを誘う。それを2番3番(ボールを持っていないディフェンス)がパスカットやダブルチームを狙う。山梨の攻撃はそこからの速攻だけだった。  やはり実力を見るには強いチームと戦わなければ……4月に行われたDEPOカップではミスを連発した。1試合のターンノーバー(ミス)だけで、30回を数えたゲームもあった。そうなると、山梨学院の真価が問われるのは予選を突破した後になる。  「青学戦(青山学院戦)で、どういう戦い方ができるか。それ次第でしょう」と梅嵜監督は冷静に語った。関東リーグでは、2部に所属する青学。4部の、しかも全員1年の山梨学院に負けることはプライドが許さないだろう。  その後は日本大学戦(予想)がある。個人的にはここが山梨の正念場と推察する。日大は攻撃的なチームで、3Pシューターもいた。かなりアグレッシブな印象がある。ここに勝てば、ベスト8。おそらく敵は拓殖大か松蔭大になるだろう。  CAPの三村(G・168cm/福井・足羽高)は選手権の目標を次のように語った。 「1戦1戦勝ちにいって、拓殖戦まで行きたい」。 それはチーム全員の言葉に感じた。  バスケットボールで192点取る。それはすごいことだ。たった1ヶ月間で環境も徐々に変わりつつある。メディアも注目し始めた。だが、これもあくまで通過点。王者・山梨学院の伝説はまだ始まったばかりだ。    <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●関東大学バスケットボールリーグ・選手権のパンフレット <関連サイト> ●山梨学院ニュース⇒http://www.yguppr.net/080510bs/080510bs_main.html <注釈> ●DEPOカップ⇒大学バスケットボールの交流と発展を目的として、今年から始まった大会のこと⇒詳細(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/57


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2008年05月01日

4年連続3P王の去った今 松蔭大学 

 今年の関東女子選手権大会はどこが優勝するのだろう。やはり日本代表選手が数多く在籍する『筑波大学』か。それとも、強豪『日体大』『拓殖大学』か。どこが勝つかは、まだ誰にもわからない。だが、この選手権を盛り上げてくれるチームなら私は知っている。それが『松蔭大学』だ。

 松蔭といえば、やはり関根麻衣子(現・WJBL三菱電機コアラーズのルーキー)の印象が強い。リーグ戦において、4年連続3P王に輝き、昨年(4年生時)は得点王と3P王のダブル受賞。U-24日本代表にも選出されるほどのスーパースターだった。ビッグセンターはいないが、関根を中心に全員が3Pを打てる。外角シュートは当たりだすと止まらない。とんでもない爆発力を秘めたチームだった。
 今年は関根(G:168㎝)に加え、ディフェンスの上手い福長(F:170㎝)らも卒業してしまった。当初の個人的予想では、「松蔭は昨年よりも弱くなるだろう」と勝手に思い込んでいた。

松蔭大学 新チーム
   PHOTO BY YANAHI-  新チームを初めて見たのは4月19日のデポカップ。そこには昨年に劣らない松蔭大の姿があった。  たしかに、昨年よりセンタープレイヤーが弱くなった印象はある。だが、それをカバーするが如く、外のプレイヤーが積極的にドライブを試みて、相手ディフェンスを収縮させる。そこから3Pの雨あられ。対戦した土浦日大高の三須監督は15本以上の3Pを決められ、お手上げの表情を浮かべていた。その松蔭の中で輝きを放っていた2人がいる。
ボールを運ぶ 木村優里選手(松蔭大)
   PHOTO BY YANAHI-  まずPGの木村(160㎝)だ。1年生だった昨年は序盤は試合にも出られなかった。だが、与えられた仕事を着実にこなし、リーグ戦中盤以降はスタメンの座を掴んだ。派手さはないが、安定したボール運びと確率の高い外角シュートには定評がある。大人しそうに見えるが、リーダーシップも発揮する。  思い出に残っている試合は昨年の10月20日横浜文化体育館、拓殖大学戦。39点取った関根に次ぐ、3Pを5本含む21点を挙げた。今年は2年となり、新チームをひっぱっている。
ディフェンスする 本間香葉子選手(松蔭大)
   PHOTO BY YANAHI-  そしてSFの本間(169㎝)だ。昨年はそこまでインパクトはなかった。だが、2年生になった今年。松蔭の核となりつつある。  もちろん今年のデポカップ。困ったときの本間である。攻め手がないときに、本間の1ON1がチームを救った。スピードもあり、度胸もある。1ON1からの3Pは鮮やかだった。まだ荒削りな部分もあるが、関根のように成りうる逸材である。高校の強豪である東京成徳戦は敗北を喫したが、本間は孤軍奮闘した。  今年のチームも全員が3Pを打てる、爆発力のあるチームに仕上がっていた。だが、松蔭・小林監督の顔に満足はない。チームの出来にまだまだ納得していない様子だ。松蔭はもっとできる。もっと強くなれる。そう確信しているようだった。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●U-24女子日本代表の情報HP⇒http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2007062819421209.html ●デポカップパンフレット


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2008年04月29日

新生 山梨学院大学!

 山梨学院大学と聞けば、箱根駅伝をイメージする方が多いだろう。1987年の第63回大会から、22年連続出場を果たしている。総合優勝も3回成し遂げているのだから、そういった印象も当然かもしれない。

試合開始 対大妻女子戦
  PHOTO BY YANAHI-  だが、今年から山梨学院大学女子バスケットボール部が動き始めたのはご存知だろうか。監督には、元WJBL・日立ハイテクノロジーズ(現在はWJBL・日立ハイテククーガーズに改名)を指揮した梅嵜英毅氏を向かえ、10人ほどの有望選手をリクルート。今年、関東大学バスケットボールリーグに初参戦する。  2年前から、梅崎氏が就任するということで、バスケットボール専用の施設を作ったという風の噂も耳にした。「山梨学院はやるとなったらすごい!」と関係者は言う。元日本代表のコーチ経験もある梅嵜氏を監督に招くのだから、その力の入れようも事実にちがいない。
シュートを打つ 田中陽子選手(山梨学院大)
  PHOTO BY YANAHI-  初めて山梨学院を目にしたのは4月19日の第1回SPORTS DEPO CUP。スタメンを見ると、なんと全員が高卒ルーキーだ。出身校を見てみると、高校女子バスケットボール界では強豪の、聖カタリナ高・足羽高・札幌山の手高など。もちろん4部リーグから参戦するのだから、いきなり1部を狙うことはできない。だがこの1年生軍団が順調に成長していけば、3年後にはインカレ優勝を狙えるチームになることも夢ではないだろう。
ボールを持つ 原絵美選手(山梨学院大)
  PHOTO BY YANAHI-  「ディフェンスをがんばりたい」。まだ明確なビジョンは決まってないようだが、山梨学院の1年目のチームカラーはまず守備のようだ。「オフェンスには能力の差があっても、ディフェンスはハートの問題。ディフェンスには(能力の差は)絶対にない」と梅嵜氏は名言を残した。  「まだ1ヶ月も練習してないので、チームとしてまだまだです」。たしかにミスは多い。だが、個々の能力は光るものを感じた。  まずPGとしては原(160cm・岡山就実高)。原がボールを持つと、チームが安定する。積極的にドライブを仕掛け、ゲームを作っていた。山梨の司令塔は彼女だろう。  そしてSFとしては宮内(170cm・尼崎高)。昨年のインカレ準優勝した大阪人間科学大学との1戦。スコア的には惨敗だったが、宮内の気の強いプレイは相手のファウルを何度も誘った。またピンチの時に、仲間を鼓舞する姿には頼もしさを感じた。  この2人をメインに取り上げたが、まだ他の選手もかなりのポテンシャルを秘めていると思われる。まだまだ未知数のこのチーム。魅力たっぷりだ。  5月から始まる選手権に向けて、「がんばってベスト8に入れれば」と梅嵜監督。山梨学院がダークホースになれるのかどうか。その結果はまもなくわかる。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●日立ハイテクのHP⇒http://www.hitachi-hitec.com/cougars/history/index.html ●DEPO CUPのパンフレット <取材協力> ●山梨学院大学 梅嵜英毅氏


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2008年04月22日

インカレ準決勝の再現 大人科VS拓大

 4月20日、第1回SPORTS DEPO CUPの決勝戦は昨年の愛知女子インカレ、準決勝の再現となった。インカレ準優勝の『大阪人間科学大学(大人科)』 VS インカレ4位の『拓殖大学(拓大)』。インカレ準決勝では62-51で大人科が勝利を収めている。さあ、今回勝つのは果たして……。

大人科 対 拓大
       PHOTO BY YANAHI- 両チームとも4年生が抜けた新チーム。お互い主力を欠く中で、条件は同じだった。試合が始まった。
ゴール下の戦い
       PHOTO BY YANAHI-  1Qの序盤、大人科の高さが拓大を守備を切り崩す。センターの岳(189cm)のローポストを上手く使い、得点を重ねた。大人科がダブルセンターに対し、拓大はワンセンター。パワーフォワードのところがどうしてもミスマッチになる。そこを見事についた形となった。拓大はガードの安河内(170cm)の積極的なドライブが序盤決まったものの、いまひとつ攻撃の形をつかめず、13-23と大人科が10点リード。  2Qは拓大のディフェンスが激しくなる。そう簡単にポストを取らせないように積極的な守備を見せる。それが功を奏し、大人科は全く得点を取れなくなってしまう。拓大はパス&ランがうまく決まり、バックドアプレイが連発。さらに、ガード齊藤(168cm)の積極的な攻めが敵のファウルを誘い、フリースローを何度もゲットした。39-41と拓大が逆転。(お詫び)もしかすると、この上の得点が違うかもしれません。もし違っていたら申し訳ございません。
果敢に攻める拓大・森ムチャ
       PHOTO BY YANAHI-  3Qは互角の展開。拓大はフォワードの森(180cm)がゴール下に3Pに活躍を見せれば、大人科もフォワード玉井(169cm)が3Pを連発。どちらも意地の張り合いとなり、57-60で大人科が再逆転。
ジャンパーを見せる大人科・佐藤
       PHOTO BY YANAHI-  最終Q。拓大は負けたくない気持ちが裏目にでてしまい、ミスを連発する。拓大の佐藤監督はすぐタイムアウトを要求。「(昨年の)インカレと同じじゃないか!」と激をとばしたが、大人科の勢いを止めることはできなかった。昨年のインカレでも大活躍したセンターの佐藤(177cm)と岳のローポストの攻撃は勢いを増していった。79-87と、また大人科に軍配が上がった。    試合後……  大人科の長渡監督は「去年よりは控えの選手が大きくなった。去年より総合力ではプラスになっているかな」と、新チームの出来に自信を見せた。  一方、拓大の佐藤監督は「上級生にもっとがんばってもらいたい。取るべき者がしっかり取る。大人科はそれができていた」と、修正点を確認していた。  結果はどうあれ、今年も大学女子バスケットボール界を盛り上げてくれるチームになることは間違いない。もし再度、インカレで対決なんてことになれば、それは絶対に負けられない戦いになるだろう。今後の両チームの動向から目が離せない。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●第1回SPORTS DEPO CUPのパンフレット


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2008年04月22日

DEPOカップ 強豪高校の腕試し

 第1回SPORTS DEPO CUP開幕PHOTO BY YANAHI-

  平成20年4月19・20日、『第1回SPORTS DEPO CUP』が行われた。バスケットボール技術の追求と向上を目指し、全国各地のチーム交流を図るのが趣旨である。数年前まではインカレのベスト8を集めた大会が開かれていたが、それがなくなってしまった今。春の選手権を前に、新チームの腕試しをする、絶好の大会である。「大学女子バスケットボールを盛り上げたい」と大会関係者は語っていた。


トヨタアルバックのホームアリーナ  参加チームは12校。昨年のインカレ準優勝の『大阪人間科学大学』をはじめ、昨年のインカレベスト4の『拓殖大学』。さらには、関東リーグの中でも潜在能力を秘めた『松蔭大学』『東京学芸大学』『白鴎大学』『大妻女子大学』。また全国各地から、『東北学院大学』『仙台大学』『園田大学』『山梨学院大学』など。


                            PHOTO BY YANAHI-

                             
 
 さて、なんとこの大会に2つの高校が出場した。関東の1位・2位である『東京成徳高校』・『土浦日大高校』である。大学生を相手にどんな戦いを見せるのか。そんな2チームに注目してみた。

東京成徳高校の挑戦
        PHOTO BY YANAHI-  東京成徳高校は2007ウィンターカップ準優勝チームだ。大黒柱であるセンターの間宮(183cm)を軸に、もう1人の長身センター篠原(184cm)とのダブルポストは破壊力抜群。またスモールフォワードの山本(175cm)は器用で、ポイントガードの資質をも持っている印象を受けた。(大学では素晴らしいビッグガードになるかもしれない。)
東京成徳 間宮の強さ
        PHOTO BY YANAHI-  間宮の高さ・強さは大学生相手でも通用した。いや、それどころか、とても普通の選手ではおさえられなかった。松蔭大学、山梨学院大学などをなんなく倒し、高校生のレベルの高さを証明していた。
土浦日大の挑戦
       PHOTO BY YANAHI-  土浦日大高校は今回、初めてチームを拝見した。練習を見ていると、リバウンドの時、しっかり両足を広く開いてパワフルに取ることを心がけていた。またディフェンスの時、床を叩いて気合を入れたりと。根性と気合を大切にしていた。派手さはないが、基本に忠実な戦い方をするチームのようだ。  ポイントガードの近内(163cm)は激しく当たられてもしっかりゲームメイクをできていたし、フォワードの小沼(173cm)の1ON1は非凡なものを感じた。何試合かは大敗を喫してしまうことはあったが、大学生を苦しめていたのは印象に残っている。最後まであきらめず一生懸命な姿を見せてくれた。   やはり大学生の方が格上ではないか。そんな勝手な先入観を私は持っていた。それは大きな間違いだった。この大会の成績だけを考慮してみると、高校NO.1のチームの実力=インカレベスト4or8ぐらいはあることになる。大学生も油断してはいられない。この高校生の奮闘に、大学生も多大な刺激を受けたにちがいない。  バスケットボールのDEPO CUP。普段は見られない対戦が見られる大会である。今後も続いていくことを期待しよう。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●第1回SPORTS DEPO CUPのパンフレット


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2007年10月29日

今日の涙を、明日の勝利に!

 関東女子学生バスケットボールリーグもついに入れ替え戦の時期をむかえた。
今回は1・2部入れ替え戦、玉川(1部8位)×白鴎(2部1位)の試合に注目してみた。
(2007年10月28日(日)帝京大学 八王子キャンパス)

 
 会場は異様な雰囲気に包まれていた。リーグ戦も盛り上がっていたが、それとは異なる重い空気。勝てば天国、負ければ地獄。まさに勝負の世界である。さて両チームの試合前は……

 玉川は円陣を組み、全員で大きな声をだし、心を1つにしていた。何と言っていたかはよく聞き取れなかったが、「絶対、負けなーい!!」と気合を入れているようだった。アップも常に相手より声をだし、そのパワーはビリビリと会場内に伝わってきた。
 対する白鴎は、淡々と静かにアップしていた。だが、そこには王者の貫禄とでもいうような、自信に満ち溢れていた。データ的にも白鴎が有利だった。さらに今年の春の選手権でこの両チームは対戦し、玉川69-71白鴎と2点差で白鴎が勝利していたのだ。それも自信につながっていたのかもしれない。


入れ替え戦
 前半は互角だった。身長差は明らかに白鴎が有利だったが、玉川は全員でリバウンド・ルーズボールに跳び込み、序盤は制空権を奪った。だが白鴎も持ち前の得点力で喰らいつく。特に4年F塚田(172cm)の1ON1と、途中出場の3年SG石島(160cm)の3P が光った。結局29-32と白鴎の3点リードで折り返す。  玉川は得意の3Pが前半、1/16本。もう少し入っていれば、2桁リードも可能だったはず。これが後半に影響しなければいいが……。
一生懸命応援する玉川応援団
 その心配をよそに、3Qは玉川が爆発する。4年G/F中山(165cm)がローポストにジャンパーにリバウンドに大活躍。玉川応援団も『ノッテケ節(**)』を歌い始め、ノリノリ。43-34とこの試合、最大9点差をつける。だが石島の3Pから白鴎の流れになり始める。その勢いを止められず、49-52とまた白鴎の3点差。
必死に指示を送る玉川 野寺監督
 最終Qは序盤、1年生F菅沼(166cm)のリバウンドから玉川が流れをつかむ。菅沼は勝負強さを見せ、リバウンドショットや3Pなど、一時は60-60の同点まで追いつく。だが最後は白鴎が底力を見せ、67-69で入れ替え戦は幕を閉じた。  玉川の野寺監督も必死に指示を送ったが、残念ながら、玉川大学は2部降格となってしまった。試合後、「敗因は?」との質問に、「3Pがこなかったこと」と監督は語った。
試合後の玉川大学 
 選手は落胆を表情を隠し切れず、その目にはくやし涙があふれていた。「白鴎も1年間、苦しんできたんだから」「勝負の世界だから仕方がない」と野寺監督は冷静に語った。だが最後に「これでおしまいじゃない。これも良い(人生)経験だ」と希望を残してくれた。  まさにその通りだ。2部に落ちたからといって、それでおしまいなわけではないし、今までがんばってきたことが全て否定されるわけでもない。玉川のバスケットボールが素晴らしいことは事実だ。それは玉川大学バスケ部を応援する人々がいることがその証明である。  サッカーの浦和レッズも降格を経験し、そこから這い上がって、現在の強さがある。現実を受け止め、今日の悔しさをバネに、それを明日の勝利へとつなげてほしい。 **『ノッテケ節』とは?→名前は筆者が勝手につけさせていただきました。どういうものかは9月24日のこのブログ「がんばれ!玉川大学!!」をご参照ください。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●玉川大学バスケ部HP→http://basketball.tamagawa.ac.jp/women-top/index.htm


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2007年10月24日

松蔭大 関根封じ!拓大のリベンジ!!

 (2007年第57回関東女子学生バスケットボールリーグ戦も終焉をむかえたことは前回、お伝えしたとおもう。しかし大事なことを話し忘れていたことに気づいた。今回はそのネタを取り上げさせていただこう。)

 それは拓殖大学 VS 松蔭大学(1部)の試合だ。10月20、21日と行われた同カード2連戦。初戦は拓大の完敗だった。序盤から松蔭は3Pの集中砲火。日本代表にも選出されたスーパーエース、4年G関根(168cm)には3P7本を含む39得点の大活躍を許す。さらにルーキーPG木村も3P5本を含む21得点と続き、70-85の結果となった。陰のMVPを挙げるなら、それは4年F福長(170cm)だ。彼女は拓大の4年生ビッグC趙(190cm)とマッチアップ。20センチの身長差をものともせず、たった8得点に抑えたのだ。彼女の身体を張ったプレイに松蔭の勝因があったのではないだろうか。

 
 2試合目。拓大はある戦術をしかけてきた。『関根封じ』である。『ボックスワン』で関根にマッチアップさせたのは、拓大の元気印 2年生G星(163cm)だった。リーグ屈指の元気の良さで相手を威圧する星を関根にぶつけるのはおもしろい作戦だった。試合前、拓大側の観客席からも「昨日から、ああいう元気な奴を関根につければいいんだよ」と声がとんでいた。果たして試合はどう転ぶか。


松蔭大 渡辺の1ON1(白8番)
 さて試合開始だ。1Q、この関根封じが見事にはまった。松蔭は攻め手がなくなり、3年C/F渡辺(172cm)の1ON1のみとなってしまう。拓大は星が密着すっぽんマーク。さらに趙が昨日のリベンジを果たすべく、ゴール下で大活躍した。拓大のファウルはやや増えたが、25-16。  2Qになり、松蔭は関根をベンチに下げ、拓大のリズムを崩させる。1年生G/F本間(169cm)の3Pなど、まんべんなく得点を重ねた。拓大は趙がゴール下でなんとかふんばり、43-43と同点で前半戦を折り返す。
関根(白4番)を密着マークする拓大 星(橙12番)
 前半は星ががんばった。だが関根を1人で抑えることは至難の技だ。拓大の監督は星と同じタイプの3年G金床(167cm)、さらにスピードは劣るが手が長い4年SF林田(174cm)をかわるがわる関根にぶつけてきた。結果、前半で関根を8得点1アシストに抑えることができた。  
フリースローを決める松蔭 関根(白4番)
 3Q。これまで抑えられてきた松蔭もだまってはいなかった。関根が光を放ちはじめる。ディフェンスをひきつけ、そこから松蔭のお家芸ともいうべき3Pを演出してみせた。だが拓大は3年SF小川(174cm)が爆発する。ロング3Pにドライブ、スティールからの速攻など。さらに日本代表にも選出されたルーキーC森(180cm)がゴール下で奮闘。68-63と拓大が突き放す。
最終Q 拓大のキツイディフェンス
 最終Qは拓大ペース。監督の激がとび、ディフェンスがきつくなる。そして森が司令塔のような指示をだし、鮮やかなアシストパスを何本も決める。だが最もがんばったのが星だった。関根のマークで疲労の色は隠せなかったが、PGとして苦しいところではドライブにジャンパー。そしてディフェンスを引き付けたところで、ゴール下のCへアシストを決めた。松蔭も最後に3Pで意地をみせるが、最後は拓大が振り切り、93-80と昨日のリベンジを果たした。  関根は21得点に終わった。一方、星は11得点2アシスト(筆者集計、正確ではないかもしれません)と数字はあまり目立たないが、ディフェンスが光った。  『ボックスワン』という作戦は日本であまり見たことがなかった。だが今回のゲームのように効果的に決まったことで、作戦・戦術の重要性を改めて再認識させられた。そしてこういった作戦が関根のようなスーパースターをさらに成長させることにもつながる。それは今後の日本バスケ発展に必要不可欠なことだろう。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> 関東女子学生バスケットボール連盟のHP→http://www.kanjyo.com/


posted by yanahi- |06:04 | 大学女子バスケ | コメント(0) | トラックバック(0)
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