2008年08月06日

沖縄バスケ旋風 北中城

 08埼玉インターハイはすでに終わってしまった。優勝は男子・延岡学園(宮崎)。だが、その中でもっとも印象に残ったチームはその延岡学園ではない。インハイ2連覇を狙った洛南(京都)でもなければ、バスケの王者・能代工業(秋田)でもない。常夏の島国からやってきた、このイエロー軍団を今回は紹介させていただこう。

沖縄旋風 北中城
    PHOTO BY YANAHI-      2008年7月30日(水)深谷市民体育館  それが『北中城(キタナカグスク)』という沖縄のチームだ。聞いたことがない方もいるかもしれない。だが、1994年(おそらく?)のウィンターカップ。「(東京に)沖縄からすごいチームがやってくる」と話題になっていたのがこの『北中城』だった。当時はまだ珍しかったダブルクラッチを連発し、抜群のバネでアクロバティックなバスケを披露してくれた。ある意味、日本にダブルクラッチを広めたのはマイケル・ジョーダンと『北中城』といっても過言ではないかもしれない。沖縄の中では常に上位の実力がある超攻撃的チームだ。    さて、埼玉インターハイに話を戻そう。初戦の北中城VS市立船橋(千葉)戦は試合を見ることはできなかったが、壮絶な試合になったようだ。市船は決して弱いチームではない。07年ウィンターカップではベスト8止まりとなったが、その準々決勝で負けた相手は近年急激に力をつけてきた明成(宮城)。しかもたった2点差だった。昨年、その実力は優勝する可能性も大いにあったといえる。今年もベスト8が期待されていた。結果は再延長の末、122-121の北中が競り勝った。実力的にはほぼ互角だったので、この勝利は北中に勢いをもたらすと思われた。
北中 岸本のダブルクラッチ炸裂!
    PHOTO BY YANAHI-  前置きはそのぐらいにしておいて、そろそろ本題の2回戦明徳義塾(高知)戦の話へ移ろう。どんなチームに仕上がっているのだろう。そうワクワクしながら試合開始のティップオフを待っていた。  試合開始直後、いきなり度肝を抜かれた。北中はとにかく攻撃が速い。速すぎる。アップの時はあれだけのんびりしていたのに。点を入れられても落ち込む気配は一切ない。チャンスがあれば、全員が3Pを狙う。シュートのタイミングが早くても、悪くてもお構いなしだ。とにかくミスは恐れない。1Q、明徳に点を入れられた直後、バックコートのサイドラインから長いワンパス。それを受けた岸本(G・173cm)が即座に、ワンドリからロング3Pを狙った。そのプレイは決して残り時間がない場面ではなかった。日常的にそんなオフェンスが繰り出される。会場は大興奮。観戦していた高校生たちは「あいつ(岸本)はやばい!」と騒ぎ出した。また北中のバスケを観て、「バスケって本当に楽しいな」と改めて実感しているようだった。  試合は小柄ながら抜群のクイックネスを誇る岸本を中心とする北中が、外角からの3Pで奮闘を見せた。だが残り4.6秒、明徳ボール。明徳は山添のシュートが決まり、90-91で万事休す。北中はインターハイ2回戦で惜しくも姿を消した。  
北中城(沖縄) VS 明徳義塾(高知)
    PHOTO BY YANAHI-  この試合を見て、「沖縄の人は自分の感情にすごく素直だな」と感じた。審判の判定に納得がいかないと、感情をあらわにしたり。相手が威圧してくると、必ずといっていいほど受けてたつ。選手だけでなく、ベンチも応援団もみんな感情むき出しだ。良いプレイをすれば、全員で身体全身で喜びを表現する。笑うときは本当に楽しそうに笑う。怒るときは本気で怒る。  ある意味、それは沖縄のチームの弱さでもある。だが、とても人間らしく、逆にそれが沖縄の強さや個性を作り出している。そう感じた。今回、北中は『純粋にバスケットボールを楽しむこと』を教えてくれた気がする。また北中城のバスケットボールを観てみたい。  <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料> ●埼玉インターハイの初戦 北中城VS市立船橋 の試合記事  ⇒http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-134696-storytopic-131.html ●07ウィンターカップ準々決勝 市立船橋VS明成 の試合スタッツ  ⇒http://wintercup.jabba-net.com/2007/box.html?matchno=144 ●08埼玉インターハイのパンフレット 


posted by yanahi- |00:25 | 埼玉インターハイ | コメント(7) | トラックバック(0)
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沖縄バスケ旋風 北中城

初投稿します。
北中城高校で思い出すのは、bjの沖縄のエ-スPG澤紙ですね。
記事を読んでいるとサッカ-で例えるなら昔のアフリカの代表チ-ムを思い出しました。
勝ち方や試合の流れ(我慢する時等)を憶えたら・・・。
優勝した延岡学園の留学生もすごかったし能代工業新監督佐藤信長の采配も注目してました。
けど私の地元福岡2強:大濠&福岡第一を忘れては困ります。
大濠は期待薄でしたが、福岡第一には相当期待してましたが、決勝の戦い方には・・・?
「純血」で頑張る大濠対「グロ-バル」で躍進した福岡第一この2強が今度はウインタ-カップを目指して1枠の戦い。
この2強をお忘れなく!
ではこれで。

posted by 3ポイント | 2008-08-08 10:58

沖縄バスケ旋風 北中城

 >3ポイントさんへ
 コメントありがとうございます。福岡第一は忘れてませんよ(^-^)/もちろん期待してました♪昨年のウィンターカップも全て観まして、福岡第一の凄さは忘れられません。並里だけでなく、イブラヒマや早川も活躍してましたよね。
優勝は絶対第一だと思ってましたから。

 澤紙の噂はよく聞いていますが、実際『生』で観たことがないんですよ。今後、ぜひ注目したい選手の1人です。3ポイントさんはバスケにお詳しいようなので、またコメントいただけたら幸いです。今後ともよろしくお願いします。

posted by yanahi-(著者) | 2008-08-09 01:29

沖縄バスケ旋風 北中城

沖縄在住です。いつも拝見させて頂いています。

北中の監督である金城バーニーさんは毎年こういうチー
ムを作られる方で、4年前は前原高校の監督としてイン
ターハイに出ました。
ご自身も30年前の山形インターハイに選手として出場
して3位に入賞しています。当時の『小さくても速いバス
ケ』を今も追求されている方です。

ちなみに、
【誤】澤紙
【正】澤岻
です。

posted by さばに | 2008-08-11 16:26

沖縄バスケ旋風 北中城

 >さばにさんへ
 訂正&コメントありがとうございます。
なるほど!あの小柄な方は金城バーニーさんというんですね!北中の監督さんは。『小さくて速いバスケ』。ウィンターカップが本当に楽しみですね。ですが、沖縄には他にも強いチームがたくさんありますから。北中がでないのも悲しいようで、興南など他チームも観たいですね。北谷とかは最近、元気がないんでしょうか?

>みなさま&選手関係者様へ
 『澤岻』が正しいお名前です。しっかり調べずに書いてしまうのは本当にまだまだ未熟者です。今後も注意深く、慎重かつ正確に記事を書くよう努力します。みなさまに誤った情報を伝えてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
 

posted by yanahi-(著者) | 2008-08-12 01:11

沖縄バスケ旋風 北中城

沖縄のものです。地元からの意見を。
自分も、本土でバスケをしている時に、バスケを楽しんでいるね、と同じことを言われました。トリッキーなプレーも魅せる為ではなく勝つために使うのが普通。それが普通だし、当たり前としか思っていないので、何故そういわれるのか不思議でした。
中学校の大会でも、凝り固まった戦術は後回しに、イケイケドンドンです。本土の友達は、こんなプレーが許されるなんてありえない(--;と不思議そうでした。
逆に、疑問です。どうしてそう楽しんでプレーしないのかな?

posted by Y | 2008-08-25 20:56

沖縄バスケ旋風 北中城

>Yさんへ
 返事が遅くなって申し訳ございません。コメントありがとうございます。

 Yさんにコメントをいただいてからずっと考えていたのですが、やはりラン&ガンのチームはあまり優勝できていないからだと思います。NBAにしてもサンズは優勝できてませんし、いろいろな評論家やコーチからも強いディフェンスができないとプレーオフでは勝てないとよく聞きます。データ的にもそうですし、あのスラムダンクでもラン&ガンの豊玉も湘北に負けてしまいました。まあ漫画ですけど、そういった情報がきっとイケイケバスケはある程度いけるけど、優勝はできないと言われてしまう理由だと個人的には分析しました。今後、沖縄のようなイケイケバスケでNBAでもJBLでもbjでも優勝してくれると、そのセオリーは崩れる気がします。「このタイミングで打つのか?」という時に打って決められたら、もうお手上げ。そんな予期しないバスケがもっと見たいです。

 きっとみんな本当は自分のやりたいように楽しくバスケしたいはずです。それで勝てるならそれが一番だと思います。

posted by yanahi-(著者) | 2008-09-01 01:22

沖縄バスケ旋風 北中城

yanahiさんそうかもしれませんね。
オリンピック米チームぐらいじゃないと、センターがいなくてもかまわないですからね。
でも、新しいもの、戦術や仕組み、は、同じ事していても強いチームには勝てませんからね。
それなら、好きなスタイルを追求することのほうが、努力できますからね。
ますます、長進化していますが、黒人チームに後一点まで詰め寄りましたからね。なにか、見えてきたことを願うばかりです。

posted by Y | 2008-09-07 19:14

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