2008年06月27日
主役の気遣い
1000人を超える拍手が、1人のピアニストに惜しみなく送られた。その大喝采はコンサートが終わってもなかなか鳴り止まなかった。 2008年6月25日(水)Bunkamuraオーチャードホールにて、原田郁子(クラムボンのボーカル)のピアノ弾き語りライブが行われた。とても静かなライブであり、演奏は暗やみの中で始まった。目を閉じると、ピアノのさまざまな音色が聴こえてくる。強い音・弱い音・やさしい音・楽しい音・元気な音・静かな音……。ピアノの魅力と沈黙の癒しが、観客を非日常に連れて行ってくれる。大人の空間がそこには存在した。 印象的だったのは、サポートメンバーと主役(原田郁子)のやりとりである。彼女は1曲1曲サポートメンバーに「ありがとう」の拍手を送った。たしかにどんなライブにもサポートメンバーを紹介する場面がある。だが、ここまでこまめに感謝を表すアーティストを見たことがない。 彼女は脇役が演奏しているところへ行って、本当に楽しそうにはしゃぐ。まるで小学生の女の子のように。その屈託のない笑顔や動きにつられ、サポートメンバーからも笑顔がこぼれた。もちろん観客にも。
みんな、本当に楽しんでいるように見えました。私は改めて『原田郁子』の凄さを感じました。自分が主役であっても、1人でライブを成功させることはできない。最高の演奏をファンに届けるためにも、サポートメンバーに良いモチベーションを持たせなければならない。プロフェッショナルであり、ムードメーカー。まさにそんな感じでした。 どんな世界でも、『みんなを盛り上げる力』は重宝されます。もちろんスポーツの世界でも。例えば、試合で自分たちのチームが劣勢に立たされているとします。チームの気持ちがバラバラでは、逆境を跳ね返すことはできません。 ですが、同じチームといえども、全員が仲良しというわけではないと思います。苦手な仲間もいれば、嫌いなチームメイトもいるでしょう。そんな中で、チームが勝つためにみんなの気持ちを1つにする。それにはやはり『強い意志』と『思いやり』が不可欠です。ストレートに言っても伝わらないのであれば、相手のご機嫌をとる変化球も考えなければなりません。みんなが元気がないのであれば、渇を入れなければならないこともあるでしょう。 ただこれらはとてもパワーがいることです。できれば、避けて通りたい。大抵の人はなあなあで済ませてしまいます。でもそれでは状況はなんら変わりません。そんな困難も厭わず、チームをリードするムードメーカーには、敬意を払わずにはいられません。 だからこそ、私はピンチの時、負けている時、自分より強い相手と戦っている時。「チームを変えてやろう」「何か自分にもできる」「がんばろう」。そんな気持ちを持ったプレイヤーは取り上げていきたい。そう思います。スーパースターも必要ですが、ムードメーカーや縁の下の力持ち的黒子選手にも光が当たるべきなのです。それが、良い選手を増やし、日本のスポーツレベルを上げると個人的に考えています。
posted by yanahi- |00:46 |
やなひ~つれづれ日記 |
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