2007年11月19日

男は能代、女は……

 『能代工業(高校)』と聞けば、バスケットボールを知らない人でも、『バスケが強い!』 『高校NO.1!』を想像するだろう。その強さは絶大だ。常に『出場=優勝』が期待されるチーム。大人気アニメ・スラムダンクの王者・山王工業はこの能代がモデルとなっているのは言うまでもない。

 ただクローズアップされるのは比較的男子だ。『能代(男子)』は知ってても、『??(女子)』を知っている人はあまり多くないようだ。それは女子バスケのアニメがないことも証拠になるかもしれない。一体、女子は高校バスケ界、どのチームが強いのだろう。

 それは『桜花学園(高校)』だ。高校バスケの大きな大会である、夏のインターハイ(25年連続出場、優勝は15回)と冬のウィンターカップ(24年連続出場、優勝は14回)では常に優勝がついてまわるチームだ。もちろん今年の夏に行われた佐賀インターハイでは、2年連続の優勝を遂げたばかり。バスケにあまりなじみのない人でも、覚えておいて損はない。

 
 さてこの『桜花学園』。どのぐらいすごいのか。関東女子大学バスケットボールリーグと日本のトップリーグ・WJBLに所属する選手の出身校を調べて見た。


   関東の大学(1部/2部)        

1位  実践学園(東京)   16人(5/11)
    金沢総合(神奈川)  16人(7/9)・・・(注1)

2位  明秀学園日立(茨城) 12人(5/9)

3位  昭和学園(千葉)   11人(5/6)

4位  東京成徳大学附(東京)10人(4/6)

5位  桜花学園(愛知)    9人(/1)
    市立柏(千葉)     9人(6/3)
    明星学園(東京)    9人(5/4)

(注)1:金沢総合は2004年に県立富岡と県立東金沢が統合しています。
   2:パンフレットのメンバー変更があった関係で、筆者のわかる範囲で
     人数を加えています。おおよそのデータとお考えください。
   3:合計サンプル数は232。


    WJBL(W/WI)

1位  桜花学園(愛知)    17人(14/3)

2位  札幌山の手(北海道)  10人(8/2)

3位  中村学園女子(福岡)   8人(5/3)

4位  金沢総合(神奈川)    7人(4/3)・・・(注1)

5位  東京成徳大学附(東京)  6人(4/2)
    常葉学園(静岡)     6人(6/0)

(注)1:県立富岡は金沢総合としてカウントしています。
   2:合計サンプル数は183。


 上記のデータを見てもわかるとおり、桜花の活躍は目を見張るものがある。大学の方では5位ながら、1部で活躍する選手は8人と最も多い。さらにWJBLでは堂々の1位。それだけ桜花のバスケが高いレベルなのだ。


 さて、この桜花学園高校出身の選手で、筆者が注目するプレイヤーを今回は1人紹介させていただこう。現在、WIリーグ(WJBLの下のリーグ)の三菱電機コアラーズでスタメンを務める
   #33  松島 有梨江(G:160cm)         だ。


 高校時代の松島を見たことがある。2年生の頃からスタメンの座を射止め、しかも上級生に臆することなく、ゲームを強気にリードしていた。相手が来ないと見るや、外から3Pを積極的に打ち、しかもそれがいとも簡単に入ってしまう。あの自信に満ち溢れた表情に、「只者ではない」と感じたのは筆者だけではないはずだ。まるでNBAヒューストン・ロケッツの黄金時代を支えたPGサム・キャセールを彷彿とさせた。

取材の様子
 現在は三菱でやっとスタメンに定着したところ。ドライブには光るものを感じるが、外のシュートはまだ発揮できていないようだ。(下のスタッツを参照)だが、インターハイ優勝・ウィンターカップ優勝など、プレッシャーのかかる大舞台で活躍してきた彼女の実力はまだまだこんなものではない。  ☆現在9試合 得点9.4/リバウンド4.2/アシスト3.0    サム・キャセール(PG:191cm)・・・アメリカ出身のNBAプレイヤー ⇒ 1993年1順目24位でヒューストン・ロケッツに入団。控えに甘んじていたが、その年のニューヨーク・ニックスとのNBAファイナルで自慢の強心臓を見せた。3Pを要所で決め、ルーキーでチャンピオンリングを手に入れる幸運の持ち主。その後も強気なプレイで活躍し、ロケッツ⇒バックス⇒ティンパーウルブズと渡り歩き、現在、ロサンゼルス・クリッパーズのスタメンガードを務めている。   PGでありながら、SGの要素が強い。さらにローポストでの1ON1を得意とする、相手チームとしては嫌なGだろう。「そこで打つのか!?」と思うタイミングのシュートを次々と決める、コーチ泣かせのプレイヤーである。 <お願い> ここに掲載している写真・その他の無断、転用・複写は堅くお断りさせていただきます。 <参考資料等> ●ウィンターカップ2006のHP  ⇒http://wintercup.jabba-net.com/2006/ ●ウィンターカップ2007のHP  ⇒http://wintercup.jabba-net.com/2007/team.html?mw=2 ●桜花学園高校のHP  ⇒http://www.ohka.ac.jp/introduce/enkaku.html ●県立金沢総合高校のHP  ⇒http://www.kanazawasogo-ih.pen-kanagawa.ed.jp/main/gaiyo/gaiyo.html ●WJBLのHP  ⇒http://www.wjbl.org/topics/ ●2007年WJBLの選手名鑑パンフレット ●第57回関東女子学生バスケットボールリーグの選手名鑑パンフレット ●月刊バスケットボール2007年10月号


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posted by yanahi- |02:11 | バスケ | コメント(2) | トラックバック(0)
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男は能代、女は……

コメント投稿者ID :

初めて書き込みさせていただきます。

ちょっと気になるネタですので一言。

桜花学園の凄さを一番表しているものは全国制覇の確率だと思うのですが、それを最初にさらっと書いてしまい、そのあとに「どのくらいすごいのか」とクドクド続けられてもね。マイナースポーツならともかく、バスケットボール部はたいがい日本全国どの学校にもあるメジャーな運動部だと思います。そんな全国に競い合う相手が何千とある中であれほど高い全国制覇率を収めることができるのは、もちろん能代工と桜花学園が凄いからなのはもちろんですが、バスケットボールが番狂わせを起こしにくい競技であることにもよると思います。

それからWJBLのデータを出すのはよいのですが、関東大学の1,2部のみを抽出したのは何故なのでしょうか?中京地区(愛知学泉大とか)や関西にある実力校(少なくとも関東2部よりも上の学校はあるでしょ?)を排除するのは実にアンバランスではないかと思うのですが如何でしょうか?

最後に松島選手についてですが、3年時のウィンターカップの決勝の映像を見たことがあるだけなのですが、自分はさほど強烈なものは感じませんでした(見たのが負けゲームだったこともありましょうけど)。決勝でマッチアップした中村学園の中山明日実選手のアグレッシブさや同年代の現JOMOの吉田亜沙美選手の存在感に比べると影が薄い。小柄な割にスピードに充ちているわけでもなく、華奢でフィジカル的にも強くないし、シュートもとりたてて…。しかし、そんな表には出にくいさりげないところに松島選手のよさがあるのかもしれません。今シーズンは安谷屋、青山の引退でチャンスが回ってきたようなのでがんばってほしいものです。

長くなりましたのでここらで失礼します。


posted by tama+1 | 2007-11-24 08:44

>tama+1さんへ

コメント投稿者ID :

 ご指摘ありがとうございます。データのアンバランスさに関しては、tama+1さんの言うとおりです。なぜ関西や中京地区のデータがないのかというと、実は今、そのデータ(パンフレット)を取り寄せているところでした。フライング気味に書いてしまったのはちょっとまずかったですね。本当ならそういうデータも全て載せたかったんです。今後の参考にさせていただきます。  

 あと全国制覇の確率!たしかに!!それも桜花の凄さですね!!気づきませんでした。  

 最後に松島選手ですが、う~ん、ここは難しいですね。筆者はとても良い選手だと感じています。2年のウィンターカップはすごかったですよ。でもお互いがんばってもらいたい気持ちは一緒みたいなので……応援していきましょう♪  

 改めて、長いご指摘、本当にありがとうございます。またぜひコメントいただければ幸いです。

posted by yanahi-(筆者) | 2007-11-24 18:53

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