2011年02月01日
みなさん、明けましておめでとうございます。また更新を怠ってしまいました。ごめんなさい。「ちゃんとした記事を書かなきゃ」と思うと、取材申請とか著作権とかいろいろあって、いろんなことを考えてしまい、その結果、ブログ凍結となってしまいました。だから今年は気軽に、日記風に書いていこうと決めました。更新を楽しみにしてくれていた方、今まで本当にすみませんでした。今年もよろしくお願いします。
さて、昨年、高校生のウインターカップに行きました。そこで光輝く原石を発見しました。大阪薫英女学院高校の2年生大城利佳選手です。167cm。SGとしては普通の身長、身体能力が極端に優れているというわけではありません。その大城さんのどこに光を感じたのか。
それは彼女の『落ち着き』です。とにかく焦らないんです。ウインターカップといえば、高校生の集大成の大きな大会。3年生でさえ、緊張してしまう選手もいる。そんな中で、2年生の大城さんの周りには他の選手とまるでちがう空気が流れていました。
出身中学を調べてみると、沖縄のコザ中。全中にも出場した経験を持ち、しかも沖縄出身。なーるほど。なんとなくピンときました。
昨年のウインターカップではシュート確率こそ良くなかったものの、悪い流れを変えるスーパーサブ的存在。5試合全てに出場し、平均12.2得点は2年生としては立派です。なにより3Pの試投数が8.8本。1試合に10本近く3Pを打つ選手というのは、すごい選手だと思います。なぜなら自信のない選手なら、3~4本打ってだめならその日は打つのを躊躇するからです。それだけ打てるのは自分に自信があるし、チームも彼女の持つポテンシャルを信じているからでしょう。
以前、大阪体育大学の試合で渡部真代選手を見たときも「よく3Pを打つな」と驚きましたが、そのとき以来の衝撃でした。もしまだ大城選手を知らない方、今年3年生になった(4月で3年生になります)彼女に注目ですよ。
ちなみに、大城さんのことは『スポーツのひろば』の3月号にも掲載してあります。
posted by yanahi- |03:51 |
バスケの独り言2011 |
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2010年10月28日
今シーズン、大型補強でスター選手を揃えたマイアミ・ヒート。クリーブランド・キャバリアーズからレブロン・ジェームズ(SF/PF)を、トロント・ラプターズからクリス・ボッシュ(PF)を獲得した。これで、ヒートを長年引っ張ってきたドゥエイン・ウェイド(SG/PG)と合わせ、超攻撃的ビッグ3が完成した。
昨年の数字だけで考えれば、
○ウェイド 26.6得点 6.5アシスト 4.8リバウンド
○ジェームズ 29.7得点 8.6アシスト 7.3リバウンド
○ボッシュ 24.0得点 10.8リバウンド
と圧倒的な数字だ。3人の得点だけでなんと 80.3点。1試合平均およそ100点のNBAで、3人だけで8割の得点を取ってしまうことになる。果たしてどんなバスケットを展開してくれるのか。開幕戦に注目した。
◆開幕戦 ヒートVSセルティックス
試合が始まると、期待していたヒートはボロボロだった。昨年プレーオフで準優勝したセルティックスの息の合ったプレイに対し、ヒートは未完成も未完成。3人のスーパースターが自分がなんとかしなければ・・・という思いが強すぎた。ボッシュが勝手に1対1を始めたり、ウェイドが1人で突っ込んだり、レブロンはボッシュとウェイドに気を使ってパスミスを連発したり・・・。もう今年は期待できない。そう思いそうになるほどだった。
後半に入ると、少し良い形(攻撃)が見られた。それはレブロンが司令塔(PG)になり、ウェイドがスクリーンを使って動き(SG)、ボッシュは攻撃をせず、リバウンドやアシストなど黒子に徹する(PF)時だった。レブロンがボールを持ち、レブロン中心に攻めているときがいちばん機能したと言っていい。もしヒートが優勝を狙うなら、この新ビッグ3は共存しない方がいいのかもしれない。常にコートに2人出ている状態がもっとも良い状態のように感じられた。
◆今後のヒートはどうすればいいか
試合は80-88で敗北してしまった。ずっとウェイド中心にチーム作りをしてきたヒート。だからウェイドのプライドを考えれば、彼をベンチに置くことは難しい。つまり極端な話をすれば、レブロンをベンチに置き、シックマンや流れを変えるPGとして使うのも効果的だ。あとはボッシュだが、彼は黒子に徹してもらうのがベストだろう。攻撃の第一オプションとしてレブロンとウェイド、そして攻撃がうまくいっているときにボッシュを使う。そうすれば、相手チームは的が絞れなくなるのではないか。
インサイド陣が薄いヒートはラン&ガンで攻撃的に行くしかない。アウトサイドからの攻撃を得意とするマイク・ミラー(SF)が怪我から戻ってくれば、シーズン終盤にはプレーオフに出場できるぐらいの位置につけていられるのではないか。
posted by yanahi- |05:40 |
NBA2010-11 |
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2010年09月22日
ハーダウェイ・ロール
かつてNBAのオーランド・マジックで大活躍したペニー・ハーダウェイが使っていたローポストの技。それを自分勝手に名付けたのがこの『ハーダウェイ・ロール』です。
1対1の技。例えば、左ローポストでボールを持っている状態だとします。右手でドリブルをつきながら、ディフェンスを押し込みます。ディフェンスが押し込まれないように押し返してきたら、右手でついたボールが地面についた瞬間、ウィークサイド側にロールしながら左手でボールをかっさらうようにドライブします。こうすると、ディフェンスは肩透かしにあったように抜かれてしまうのです。
言葉ではうまく説明できませんが、リズムよくやると、見事に成功します。ウィークサイドを抜いてからはレイアップ、(逆サイドのヘルプディフェンスをもかわす)ダブルクラッチレイアップ、そこからアウトサイドへアシスト。ペニーがよくやっていましたね。
他にも、当時、マイアミ・ヒートのティム・ハーダウェイもよくやっていましたね。このプレイを見てから、ガードのローポストアタックが好きになりました。
思い出に残るのは、インディアナ・ペイサーズのマーク・ジャクソン。彼のローポストの強さ、ひきつけからのジェイレン・ローズ、レジー・ミラー、クリス・マリンのダウンタウン(3P)は強烈でした。
また、ヒューストン・ロケッツのサム・キャセールのローポストもいやらしかった。まだNBA2年目だったにもかかわらず、あの強心臓と強気は相手のガードを苦しめましたよね。
ガードはコート全体を見ることができるプレイヤーが多いので、ローポストで自分がダブルチームされれば、空いている場所がわかる。ゲームが大きく動く可能性大。だからこそガードのローポストアタックはわくわくするんですよね。
posted by yanahi- |09:56 |
やなひ~思い出日記 |
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2010年06月16日
カメルーンに1-0で勝利を収めた日本代表。ここ最近の強化試合で良い結果を出せなかっただけに、国民の喜びも一入(ひとしお)だろう。
たしかに良い試合をした。松井と大久保がサイドから積極果敢に1対1をしかけ、何度もチャンスを作った。本田もFWという不慣れなポジションながら、タメを作り、相手ディフェンスを収縮させた。中澤らDF陣もずっと押し込まれる中、辛抱強く跳ね返した。川島もよく抑えたと思う。この初戦で勝ち点3を取れたことは日本代表にとって、とても大きい。
ただW杯はそんなに甘くはない。特に次の相手であるオランダはFIFAランキング4位。そこらへんの強豪とはわけがちがう。どんなに調子が悪かろうと、日本は怒涛の攻撃を浴びるだろう。ロッベンが怪我だとしても、スナイデルが故障を抱えていたとしても……ファン・ペルシー、カイト、デ・ヨングなどビッグクラブの中心選手がずらりだ。このオランダに日本が勝つ確率はどのぐらいあるだろう。限りなく0に近い。そう言わざるをえない。
日本が予選リーグを突破する方法。それを冷静に考えてみよう。一番確率が高いのは『オランダが3勝する』だ。こうなると、デンマークと日本の争いとなる。つまり2勝した方が予選リーグを突破できるのだ。オランダが日本に勝ったとしても、2勝したからといって、予選突破が決まるわけではない。だからカメルーン戦も全力で戦うだろう。今のカメルーンの力を見れば、オランダに勝つ確率はほとんどないといえる。すなわち日本は2勝すれば良いことになる。
そう考えれば、オランダ戦はいかに失点を抑えるかが大事になってくる。0-1で負けるなら、好結果だろう。運良く引き分けに持ち込めれば、最高の結果と考えてもいい。ただ今の日本にオランダの攻撃を1失点で抑えられるかというと、非常に難しい。
そこで、松井や大久保、長谷部、本田といったカメルーン戦でメドが立った選手は全員休ませて、デンマーク戦に備える戦略もあってもいいのではないか。彼らをオランダ戦に使えば、全力以上の力を出さなければならなくなり、デンマーク戦に影響が出る。それならば、俊輔や憲剛、稲本、玉田らフレッシュな選手をオランダ戦にぶつけるのも、彼らのモチベーションを上げることにもつながり、デンマーク戦に集中できるのではないか。
日本がそこまで器用にできる経験があるかと言われると、苦しいが。これぐらいの大胆な発想をしなければ、予選は勝ち抜けないだろう。いちばん心配しているのは、デンマーク戦で松井と大久保が動けないことだ。2人のドリブル突破がなければ、日本は車輪のない飛行機と同じになってしまう。
posted by yanahi- |06:30 |
サッカー日本代表 |
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2010年05月26日
■波乱の起きない女子バスケ界
日本の女子バスケットボール界はあまり波乱が起きない。Wリーグの優勝チームを見てみても、全11回中7回がJOMO(旧ジャパンエナジー)だ。日本リーグ時代を見ても、シャンソン化粧品が9年連続優勝(Wリーグも含めると10年連続優勝)を飾っている。試合を見る前から勝つチームがわかっているのは、録画したスポーツの試合結果を見る前に知ってしまうぐらいつまらないものだ。
■人気低迷の懸念
アメリカのプロバスケットボールリーグ・最高峰のNBAでは、リーグの下位チームが有能選手をドラフトできるようになっている。また、チームの総年俸(サラリーキャップ)が決まっていて、チーム力が近くなるように戦力均衡を図っている。その結果、接戦(好ゲーム)が多くなり、ファンを増やしている。
ただ良い選手が集まるのは、そのチームに強さや充実した練習環境など魅力がある証拠だ。決して悪いことではない。実際、Wリーグの試合を見ても、JOMOのファンがもっとも多いと感じられる。現WJBL人気を引っ張っているのは間違いなくJOMOであり、人気も高い。
戦力均衡措置を取れと言っているのではない。戦力が均衡しなくても、サッカーのようにファンが増加している競技もあるからだ。しかし、JOMO以外のファンにとって、この状況はおもしろくないだろう。
バスケットボール人気を上げるためには……人気選手が弱いチームに行くか、長身の外国人選手を呼ぶか、現存のチームを強くするか、日本代表が活躍するか……方法はいろいろあるだろう。ただ、経営破綻で来シーズン限りでWJBLを去るチームもある。また、日本の多くのバスケプロチームが赤字という噂もある。暗いニュースが多いバスケ界。とにかくおもしろくて興奮する試合を増やさない限り、バスケットボール人気は落ちていくだろう。
ドラフト制を導入する、海外とリーグ戦で交流する、戦力均衡化を図る……たとえ、それがうまくいかなくてもいい。何か動きださなければ、ファンを維持することもできなくなる。協会やリーグだけでなく、チーム、選手、監督も含め、そういう危機感を持ってほしい。
posted by yanahi- |04:17 |
WJBL |
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2010年05月26日
日本の女子バスケットボールリーグ・最高峰のWJBL(Wリーグ)。その中でも、180cm以上の長身選手は大変貴重だ。まして190cmあれば、多少動きが遅くとも、コートにいるだけで存在価値がある。なぜなら、攻撃では味方を生かす壁(スクリーン)となり、守備では手を上げるだけで相手にプレッシャーをかけ、シュート率を低くすることができるからだ。どれだけシュートの上手い選手、どれだけスピードの速い選手がいたとしても、バスケットボールの中で『高さ』が絶対的な力となることは周知の事実だ。
では、WJBLのチームの中にどれだけ180cm以上の選手がいるだろう。調べてみると、08―09シーズンで総勢27人いた。もっとも多いのはシャンソン化粧品の7人、次にJOMOと富士通が6人と続く。逆にもっとも少ないのはトヨタ自動車とJAL(日本航空)の1人である。
■JOMOというチーム
今年もリーグとオールジャパン(皇后杯)を制し、2年連続2冠を達成したJOMOサンフラワーズはWJBL最強のチームと言っていい。さて、インサイドの選手を見てみよう。インサイドの要として急成長を遂げた諏訪(183cm)、困ったときにアウトサイドからシュートを決めるキャプテンの林(181cm)。この2人が先発メンバーだ。控えには、今シーズンは怪我でほとんど出場できなかったが、存在感は誰にも負けない日本代表センターの山田(192cm)がいる。さらに、東京成徳大付高で大活躍した強心臓ルーキーの間宮(181cm)、順調に成長を遂げている木林(183cm)もいる。さらにここに、日本でナンバーワンの呼び声高いガードの2人、大神と吉田が加わる。
■JOMOを追うトヨタ
トヨタ自動車アンテロープスはベテランの点取り屋・矢野良子の加入により、09―10のレギュラーシーズンでは見事1位を獲得した。プレーオフファイナルではJOMOと対戦し、優勝を争った。外角の3Pが得意なトヨタだったが、高さで勝るJOMOに完全に抑えられてしまった。3勝0敗で優勝を遂げたJOMO。チームの完成度を見ても、両チームの実力差は非常に大きいと言わざるをえない。
■日本の至宝がJOMOへ
10―11シーズンには、日本バスケットボール界の至宝、動けるセンターの渡嘉敷(191cm)がJOMOに加わる。渡嘉敷は高卒ルーキーながら、すでに日本代表に選ばれるほどの実力の持ち主だ。彼女が近い将来、センターでなく、フォワードとしてプレイできるようになったら……。大神(170cm)、吉田(165cm)、渡嘉敷(191cm)、間宮(181cm)、諏訪(183cm)なんていう先発メンバーも夢じゃない。もしベテランのセンターが引退やトレードになったとしても、18歳の渡嘉敷、21歳の間宮、24歳の諏訪がいれば、問題ない。
さらに、2010年に行なわれるコートの変更(ルール改正)も、長身チームに有利に働くことが予想される。そう考えるとこの先、WリーグではJOMO王朝が続く。おそらく5年間、いや下手をするとそれ以上、優勝チームはJOMOだろう。
<JOMO王朝とその懸念(2)へつづく>
posted by yanahi- |04:13 |
WJBL |
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2010年05月26日
みなさん、お久しぶりです。最近、『雑誌の仕事』と『生活の為のアルバイト』でなかなか更新できていませんでしたが、これからまたブログを書いていこうと思います。
インターネットのブログではなかなか取材申請が下りず、選手や監督の方の声は載せられないことがほとんどです。そうすると、臨場感のない内容になってしまうかもしれません。それでも、私はバスケットボールが好きで、もっとたくさんの人にバスケットボールの魅力を伝えてきたい。
そう思ったきっかけは人の温かさでした。この前、関東大学女子バスケットボール選手権大会を取材に行きました。本当にひさびさの取材だったので、肩身の狭い思いだったのですが、監督の方が私の顔を覚えていてくださったり、逆に声をかけてくれたり……。本当に驚きました。人に覚えてもらえるというのは本当にうれしいことです。そして「バスケットを盛り上げてほしい」という声をいただきました。そういう期待に応えるためにも、またこのブログを再開することにしました。
いつもこのブログを読んでいただいたみなさんが「また読みたい」と思ってくれるような記事を書けるよう、努力していきます。よろしくお願いします。
posted by yanahi- |03:39 |
やなひ~つれづれ日記 |
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2010年01月11日
みなさん、おひさしぶりです。かなり更新遅くなってしまいましたが、また少しづつ書いていこうと思いますので、今年もよろしくお願い致します。
さて、『スポーツのひろば』という雑誌で記事を書かせていただけるようになった私ですが、そのおかげで取材申請が通るようになりました。昨年のウィンターカップ、そして今年のオールジャパンと、初めて大きな大会でコートサイドに下りることができました。胸を張って、選手や監督にお話を聞ける幸せ、また写真を撮れる喜びは言葉にできません。
そして、ミックスゾーン初体験です。よく、日本代表(サッカー)の試合などで、選手が歩いてくるのを捕まえて記者が話を聞く場所。そこがミックスゾーンです。今回はオールジャパン、女子決勝でトヨタ自動車アンテロープスの田代選手、池田選手、鈴木選手にお話をうかがうことができました。残念ながら準優勝に終わったくやしい気持ちの中、丁寧に話していただいたこと、とても感謝しています。
もし自分が選手の立場だったら、くやしくてしっかり言葉にできないかもしれない。そういう中で、まだ駆け出しライターの私に親切かつ丁寧に話をしてくれたこと、疲れとくやしさで話す余裕があまりない中で質問に返答してくださったこと。本当にありがたいことです。
取材にご協力していただいた選手の皆様、監督の皆様、本当にありがとうございました。私にできることは選手や監督の一生懸命な姿をできるだけ多くの人に伝え、共感してもらえるような記事を書いていくことだと思います。バスケットボールという魅力的なスポーツをもっともっと盛り上げていきますので、2010年もよろしくお願い致します。
posted by yanahi- |12:17 |
やなひ~思い出日記 |
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2009年11月28日
今回は2009インカレ女子2回戦、大阪体育大(大体大)と立命館大(立命館)に注目した。昨年の大体大には渡部(WJBL・デンソーアイリス所属)という3Pシューターがいた。竹本茜(F:171cm/4年)と渡部の2枚看板は安定かつ攻撃力抜群で、どちらか調子が悪くても、片方が攻撃の起点となった。今年の大体大は竹本中心。大体大の攻撃はほとんどが竹本から始まる。「竹本が抑えられたらどうなるか」という視点で、ゲームをチェックしてみた。
◆爆発した前半
1Qから大体大の竹本がゴール下で爆発した。ローポストでボールをもらった竹本はドリブルで相手を押し込み、そこからフェイダウェイジャンパーを決める。そのシュートは高確率で、ひとりでは止められない状態だった。残り3分07秒、大体大全得点の14点中10点を叩き出した。
◆竹本を止めろ!
竹本にしびれを切らした立命館はタイムアウトを要求。竹本にボールを入れさせないディフェンスが始まる。まずボールを竹本に入れさせないようにボールマンにプレッシャーをかけ、もし入ってしまった場合でも、ダブルチームを仕掛けた。その結果、大体大の得点は止まってしまう。タイムアウトが成功した立命館はその後、得点を重ね、1Q終了時16-12と大体大の4点リードで折り返す。
◆恐ろしく強気
1Q後半から抑えられ始めた竹本だったが、彼女はそんなことでは全くひるまなかった。2Qは再びローポストを取り、攻め始める。立命館は押し込まれないように、竹本をゴールから遠ざけようとプレッシャーをかける。だが、竹本は意地でゴール下のポジションを取り、またぐいぐいと腰でディフェンスを押していく。これが立命館のファウルを誘い、再びダブルチームを仕掛けるが、竹本はうまく対応。ディフェンスを引きつけ、田上(G:157cm/4年)と瀧井(F:178cm/3年)の3Pを演出した。2Q終了時で、35-21。大体大の14点リード。
◆竹本は止まらない!
3Q、ゴール下を支配した竹本はさらに勢いに乗る。インサイドのポジションが取れないと見るや、外へ出て、そこから1ON1を仕掛ける。ディフェンスが下がっていれば3Pを打ち、当たってくればドライブからファウルを誘う。
試合の流れは完全に大体大へ傾いていたが、竹本は気を緩めなかった。「リバウンドだよ!リバウンド!!」と大きな声でチームメイトを鼓舞しながら、何度も何度も手を叩いた。立命館はゾーンディフェンスで対抗するが、穴を見つけて得点するのはやはり竹本だった。スルスルと抜けていき、シュートを決める。3Q終了時で61-31とダブルスコア。4Qも終始ペースを握った大体大は77-47で、3回戦へと進んだ。ちなみに、竹本はこの試合、27得点(3P:3/5 2P:7/9)7リバウンド4アシスト2スティールだった。
◆簡単そうだが・・・
この試合を見ていたバスケットボールの関係者は「竹本を止めるには前に立ってボールをもらわせないようにしないとだめだ」と言った。私も同感だった。大体大は竹本が絡まないと不安定で、最後は広倉(F:163cm/3年)のドリブルからの1ON1しかない。竹本が絡むと、シュートも高確率で決まり、彼女さえ止められれば、大体大に勝つのはそう難しくないと思えた。
だが、翌日の3回戦、大体大と山形大の試合でも竹本は止まらなかった。まず制限区域内でスイングする味方にスクリーンをかける。その後、どちらかのローポストで味方センターと2枚で並び、センターが外へ出て、竹本はローポストのポジションを取る。山形大は竹本の攻撃を抑えられず、ファウルを連発。この試合も88-51で、大体大は準決勝へ進んだ。ちなみに、この日の成績は14得点(3P:1/3 2P:3/5)7リバウンド4アシスト1スティールだった。
◆経験と自信
竹本を最初に目にしたのは2007年に行われた愛知のインカレだ。決勝は大阪人間科学大学との対戦だった。序盤で足を負傷した竹本だったが、素早い動きができないと判断すると、ゴール下を果敢に攻め、フェイダウェイを連発しながら得点を重ねた。ちなみに、当時大学2年生だった竹本の、この決勝戦の成績は25得点(3P:1/2 2P:10/19)を挙げた。
2009年のインカレでも、動きを見ると、やはり万全ではなさそうだった。怪我を抱えながらプレイしている感じだった。たしかに、怪我なんて自己管理が足りないという厳しい意見もあるかもしれない。だが、一流の選手は怪我とうまく付き合いながらプレイするものだ。
竹本の良さはどんな苦境にも対応する能力と経験があることだ。怪我をしていても、平均20点は計算できる。ダブルチームされても、味方をうまく生かせる。それが大体大の強さなのかもしれない。
◆今年の優勝は・・・
大学1年生の頃からスタメンで活躍してきた竹本。高校時代の成績を見てみた。インターハイ、ウィンターカップと1回戦敗退がほとんどだったが、高校1年生のときから1試合30点を取ることもあった。高校時代平均27.8得点(インターハイとウィンターカップの計9試合平均)。学生日本代表で世界の強さをも体感してきた大体大のエースはそう簡単には止められない。
今わかっていることは、『竹本にボールを持たせないディフェンスをしたチーム』か『大阪体育大学』が優勝するということだ。
<参考資料>
■第61回インカレのパンフレット
■第61回インカレのHP
'<以前の大体大の記事>
■竹本茜 2007インカレ⇒
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/36
■渡部真代 2007インカレ⇒
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yanahi-/article/34'
posted by yanahi- |01:24 |
2009 女子インカレ |
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2009年11月26日
10月23日、大学女子NO.1を決めるインカレが始まった。今年のインカレは拓大(拓殖大)が実力2~3つほど抜きん出ていて、それを筑波大、大体大(大阪体育大)、人科(大阪人間科学大学)が追っている。そんな勢力図となっている。
そのインカレで私がもっとも印象に残った試合は上記の大学ではなかった。関東11位の順天(順天堂大)と九州1位の鹿屋(鹿屋体育大)の試合だった。
◆個人的予想
順天はとにかく一生懸命がんばるチームだ。今年も4度、順天のバスケを見る機会があったが、オフェンスもディフェンスもなりふりかまわずがんばる。エースがいるわけでもなく、長身の選手がいるわけでもない(順天の最長身選手は174cm。ちなみに、拓大の平均身長は172.6cm。強いチームには180cmを超えるビッグセンターが必ずいる)。インカレでは残念ながら、まだ勝ち抜けないだろうと思っていた。
◆怒涛の1Q
ところが、最初に流れをつかんだのは順天だった。ゾーン(のような)ディフェンスで、相手がコーナーへ行けば、必ずダブルチームを仕掛けた。さらに要所でオールコートのゾーンプレスも機能し、敵の攻撃時間を奪ってしまった。ギャンブル的要素が強かったが、順天の足がとにかくよく動いていて、鹿屋は圧倒されミスを連発した。
また、もうシュートを打たれてしまう状況でも、必ず最後まであきらめずチェックに行った。そして攻撃で驚いたのは順天のルーズボールの反応だった。平均身長で鹿屋に4cmほど劣るものの、その執着心は王者・拓大に匹敵するほどの勢いがあった。そう感じた。鹿屋はほとんどシュートが打てず、1Q終了時で24-6と順天がリードした。
◆鹿屋の反撃2Q
順天のゾーンに慣れてきた鹿屋はボール離れを早くし、ノーマークを作り出す。井上望(SG:162cm/1年)、小池(F:179cm/4年)、井上愛(SG:171cm/2年)らの計7本の3Pで反撃を開始しする。順天もタイムアウト後から自分たちの流れを作ったが、2Q終了時には44-35と、鹿屋が追いつく展開となった。
◆ほぼ互角の3Q
序盤に鹿屋が猛攻をしかけ、残り4分で46-46の同点まで追いつかれる。だが、苦しいところで順天の中澤(PF:170cm/4年)が3Pを沈め、ここから調子を取り戻し始める。ルーズボールに飛び込む順天のバスケを見ていた他チームの選手は「順天凄い!」と、その後、言葉を失っていた。3Q終了時で、59-56。
◆執念の4Q
順天、増子(PG:168cm/1年)のリバウンドショットからスタートした最終クォーターはまさに死闘の始まりだった。順天の中澤はうまくコースに入り、チャージングを誘い、流れを作る。鹿屋も負けずにディフェンスし、お互いの意地はルーズボールにあらわれた。その激しさは両チームから2人の負傷者を出すほどだった。ファウルすれすれ、いや、もうふつうならファウルとコールされる状況だったかもしれない。ただ、両チームのひたむきな姿が審判に笛を吹くことを躊躇させた。そんな好ゲームだったのだ。
残り1分55秒、鹿屋はタイムアウトを取る。得点は73-80で、順天ボール。すでに順天が力尽きた感じだった。だが、決してあきらめないのがこの順天堂女子バスケットボール部の強さだ。戸村(SG:165cm/4年)、中塚(C:173cm/3年)のロング3Pが決まり、会場からどよめきが起こった。残り14.5秒で79-80と1点差に迫った順天だったが、ここで力尽きた。79-84。
◆楽しいバスケ
順天のバスケを見ていると、いつも感じることがある。それはみんなが1つになっていることだ。コートにいるメンバーはもちろん、ベンチの選手は味方のシュートに飛び跳ねて喜び、応援席も楽しそうに応援している。応援にかけつけた男子も、応援席の女子と一緒に応援歌を歌い、その歌に合わせ、コートの反対側にいる方(おそらく選手のご両親)もタオルを掲げながら揺れる。また、試合前の鹿屋のスタッフ・選手が紹介されるとき、一番手を叩いていたのは順天の応援席だった。戦う相手だったとしても尊敬を忘れない。その光景に、順天というチームの素晴らしさを知った。
◆1部昇格大本命
1回戦敗退。その結果は変わらない。しかし、来年の関東2部リーグ中心はまさにこの順天になるだろう(2009年2部リーグ3位)。積極的にシュートを放ち、チームトップの18得点を取った牧野(C:174cm/1年)。そして同じく浦和西高出身の増子と桃木(G:168cm/1年)の元気なガード。この3人が入り、チームに刺激が加わった。日に日に良いチームに成長するこの関東11位は、見る者に勇気と感動を与えてくれる。
<参考資料>
■第61回インカレのパンフレット
■第61回インカレのHP
⇒http://intercollege.jabba-net.com/2009/box.html?matchno=204
posted by yanahi- |01:48 |
2009 女子インカレ |
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