2009年12月05日

最高のドロー

ここイギリスのシェフィールドでは、
年末へ向けて街が段々と色づいてきています。
ライトアップの準備も整い、クリスマス商戦も激しいです。
こういった街の移ろいが、改めて今年の終わりを感じさせます。
そして、2010年はもうそこまで来ている。 
2010年、どんな年になるかわかりませんが、W杯イヤーですね。 
昨日は、その抽選がありましたね。 

僕はこの抽選結果が大好きです。
日本にとっては最高のドローだったのではないかな。 
それは、サッカーという部分もありますが、 
それと同じくらい、日本人としてという思いもあります。 

もちろん、言うまでもなくW杯一番のりを決めたオランダとの対戦が楽しみですね。 
やはり、現代サッカーの中心は、オランダにありと考えています。 
今現在、世界で一番強い国といわれるスペインも、
ヨーロッパチャンピオンのバルサも、戦略のベースはオランダにありますよね。
それは、バルサとクライフの関係からくるのだろうし、
その系譜を継ぐシャビ、そしてそれを超えると言われるイニエスタが、
スペインの軸でもあるからでしょう。 
バルサと同じようにオランダのサッカーを参考にするチームは世界中に沢山ありますよね。 
また、ヒディング監督という戦術家・名匠も忘れられませんね。 
サッカーライターの中田徹さんによれば、
特に身体能力に優れているわけでもなく、また国の小さいオランダ人は、 
歴史的にも、知恵をしぼることこそが、自分たちの活きる道であると考えているようです。 
だから、これほどの戦術が生まれているというのです。 
何だか、シチュエーションが日本に似ている気がしませんか。 
そんな現代サッカーの主流オランダ、勝てるかどうかは別として、 
そういった国とW杯という場所で戦うことで、得られるものは少なくないですよね。 

一方で、緒戦のカメルーン、最後のデンマークというドローには、
日本人として縁を感じ是ざるをえません。 
2002年、中津江村とヨン・ダール・トマソンという2つのキーワードが、 
日本とそれらの国をぐっと近づけてくれましたよね。 
僕は、これを思い出すたびに、スポーツの可能性を再確認します。 
それに、それは今自分が、ここシェフィールドで体験していることでもあります。 
スポーツは、言葉の壁を超えると言われています。 
それは間違いないでしょう、でももう少し正確に表現するならば、 
スポーツは言葉よりも、雄弁に気持ちを語るツールになりえるということではないでしょうか。 
何故か、スポーツという媒体をはさむことによって、
いつのまにか人の距離を縮めることができるからですね。
スポーツは、高いクオリティのコミュニケーションを、
可能にするツールの1つだと思います。 
「サッカーはわからん、しかし鳥肌が立った。」 
そんな中津江村の老人の言葉は、まさにそれを雄弁に語っているように思います。 
また、和歌山県にキャンプしたデンマーク代表のことは、絵本になりましたね。 
上井 建治著少年とストライカーと約束
こちらでも読めます。
何回読んでもぐっとくるものがありますよね。 
僕は、こんなデンマーク代表のようなスポーツ選手が好きだな。 

現代サッカー戦術の軸を担うオランダと、日本にゆかりのある2つの国。 
勝ち負けに関係なく、最高のドローではないないかと、僕は思っています。 


また、今回は、ポルトガルとブラジルという、 
市之瀬敦さんの言葉を借りれば、
“砂糖をまぶしたパス”やボールタッチの押収も楽しみですよね。 

W杯は、というわけではなく、スポーツは最高のは気晴らしです。
もちろん、負けることを前提に戦う選手も、応援するサポーターもいません。
でもそれは、負けたら、全てが台無しになるという意味ではないですし、
勝ちに拘り過ぎて、スポーツを楽しめないというのは、本末転倒な気がします。
僕はそれを、ここシェフィールドでスポーツをしていて、改めて感じました。
苦しそうに、悩みながら、スポーツしている人何て1人もいない。
また、少なくとも、僕にとっては、W杯は目標ではなく、ツールです。
中田英寿選手が、それを足がかりに世界へ羽ばたいていったように、
僕は、W杯というツールを使って、世界中の人と出会い、語りたい。
僕はそんなお祭りとしての、W杯が大好きですね。
オランダのサッカーに驚嘆しつつ、
カメルーンとデンマークを日本と同じくらい応援して、
最高にW杯を楽しみたいですね。


篠 雄也 12月5日

posted by yamagiwaboy1012 |18:06 | 雑感 | コメント(4) | トラックバック(1)
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