2007年04月12日
アメリカに渡って、早3年。
日本の野球事情をあまり追う事もなくなり、
ここ数年の松坂がどんな感じだったかというのも
よく知らなかったのですが、
彼がこっちに来て以来、スポーツニュースでも
松坂の履歴を色々と報道してくれるので、
最近ではすっかりアメリカ総国民(言いすぎ)松坂通です。
もう、彼が甲子園決勝でノーヒットノーランをしたことは、
アメリカのちょっとしたスポーツファンの間では
有名な話。
そんな様相なので、今日のレッドソックス対マリナーズの一戦も、
中継したESPN的には「ダイスケvsイチロー」のアオリ一色。
松坂がイチローとの初対決で彼を3三振に切って取ったシーンも、
昨日から今日にかけて20回くらい繰り返し放送されていました。
さらには、ESPNのラジオコメンテーターによると、
「今日のボストンは、街全体がマツザカ一色。
どこに行っても『今日はマツザカのデビューの日だね!』
という話題になる。たった一人の選手のデビューが、
ここまで街全体を染め上げたことは過去に記憶がない」
という程に盛り上がっていたそうです。
日本人ツアーや報道者がいかに多いか、ということにも
当然言及していました。街のいたるところに
日本語の看板が登場したり、レストランでも
メニューを日本語併記にしているところが多いそうです。
もちろん、それら一連の日本語波及の波はレッドソックス・ベンチにも
押し寄せており、コーチたちは、簡単な指示を日本語で
どう言うかを書いたメモを、常に手元に置いているのだとか。
で、ESPNのレポーターが、そのうちの一つを読み上げてくれました。
「チョーシハ ドウ?」
…………って、そんなもん、松坂だって英語で言われても解るわ!!!
まあ、それだけ歓待されている空気とコーチ陣の思いやりが嬉しいってことで。
posted by writing3 |12:23 |
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2007年04月06日
いつもは寝ボスケさんな自分が、朝9時にはテレビの前に陣取り、
チャンネルをポチポチと順送りしていった。
Dice-Kこと、松坂のデビュー戦を見るためだ。
ところが、ESPNにしてもFox Sportsに合わせても、Red Soxの試合なんて
放送されてない!
「そんな訳はない!!」と思って番組表を確認してみたが、
やっぱ無い。変わりにやってるのは、エンジェルズ対レンジャーズ。
アメリカはいかんせん国が広いため、ナショナル・ブロードキャストでも
地域によって放送されるプログラムが微妙に異なる。
残念ながらここ南カリフォルニアでは、いかに今シーズン最大の
関心事項である松坂のデビュー戦も、結局はアメリカ国土の点対称地点で
起きている、遠い遠い出来事に過ぎないのでしょうか……。
そんな訳で、アメリカに居ながらにして、スポナビのリアルタイム速報で
松坂のピッチングをトラッキングしていくという侘しい朝。
更新ボタン押さないと、スコアも先に進まないし……。
ただ、松坂が投げ終わったあたりから、スポーツニュースは一斉に
彼の初登板の様子を伝え始める。
その報道における論調としては、概ね「more than OK」。
「完璧!」「信じられない!」とまでは言わないものの、
期待値通りかそれを上回る出来という評価で、
彼が背負ってきた多大なプレッシャーやらを考慮したとき、
今回の結果は合格点以上と評しても良いだろう、
という好意的な雰囲気だった。
ただ、もちろんこれは始まりの始まりにしか過ぎず、彼に対する
真の評価が下るのはこれから……という声も多く聞こえる。
「Red Soxは彼にこれだけのお金をかけた訳だから、
ワールドシリーズに出場するのがチームとしての及第点。
ヤンキーズよりも良い成績を残すのが最低ラインだ」
と言う評論家もおり、松坂当人のみではなく、
彼の加入によりチームそのものが一段上のレベルに上がることを
期待されているかのような語り口。
それにしても「Dice-K」って、すごく良いニックネーム!
コロコロと転がるダイスが示す帰結は、K=三振か、それとも
ホームランか!? 何か、松坂が放つ「先読みが出来ない」故の
期待感みたいなものを、見事に体現している気がする。
今後、松坂はどのようなピッチングを、そして結末を見せてくれるのか?
そして彼に対する評価は、如何に変動していくのか?
賽は、投げられた。
posted by writing3 |08:51 |
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2007年03月22日
米国で――いや、世界でも最高権威を誇るとされるスポーツ誌、『Sports Illustraded』の今週号のカバーに、松坂大輔が選ばれた。Red Soxをイメージしたかのような濃いオレンジ色一色の背景に、ピッチングモーションを取る白いユニフォーム姿の松坂が配置されたものだ。
今週の『Sports Illustraded』は、開幕を2週間後に控えたメジャーリーグのプレビュー号。その中で松坂は、特集記事のトップを飾った上に、8ページも誌面を割いて紹介されている。
記事の内容も、「彼の成否は、メジャーリーグの在り方そのものや、長年信じられてきた投手に関するセオリーすら変えかねない」と、これまたなんとも大仰というか、壮大なもの。
松坂がこれまでいかに多くのイニングを投げてきたかということや、例え100球以上投げた後でも肘や肩をアイシングしないことなどが書かれ、「マツザカがメジャーでも成功するなら、これまで神話のように信じられてきた、投手の投球数やアフターケアに関する理論が揺るぐことになる」と続けている。さらには、「これら(投球数やアイシングをしないこと)はアメリカでは聞いたこともない話だが、“Doryoku(努力)”のコンセプトを用いれば、説明可能だ」と、日本的精神論(?)にも言及。余談として、「ホームラン王の王貞治はこの言葉が大好きで、常にサインに書き添えていたくらいだ」などという挿話まで紹介されている。それどころか、「彼のピッチングフォームは、俳句のように美しい」と、松坂の投球フォームを日本の伝統的文芸になぞり、芭蕉のかの有名な「古池や 蛙飛び込む 水の音」の英訳版まで掲載しているのだ。
記事は最後、「果たして、マツザカの“Doryoku”の精神と、アメリカ的な投球回数主義が衝突したとき、どのような結末を迎えるのか? マツザカ本人ですら、始まってみるまでその答は解らない」としめられているが、概ねとしては松坂の能力を高く評価し、期待感を煽るような向きであった。奇しくも本日マツザカは、オープン戦のパイレーツ戦に先発し、7奪三振を奪うなどセンセーショナルなピッチングを披露したばかり。ESPNも、「全ての要素が、彼の成功を指し示している」と、賛辞を惜しまなかった。
このように、栄光への確証に満ちているかのうような松坂のメジャー一年目だが……不安要素が一つ。
みなさんも、「Sports Illustated スランプ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか? この世界最高の権威を誇るスポーツ総合誌のカバーを飾ることは、即ちスポーツ界最高の誉れと言っても過言ではない。それ故に、カバーに選ばれた選手はその後、あまりのプレッシャー故か、はたまた名利に浮かれるのか、いずれにしても深刻な不振に見舞われる――というのだ。栄誉は呪詛と背中合わせ。松坂にとっては、幸先が良いのか悪いのか……という、けっこう微妙な状況なのである!?
とは言え、『Sports Illustated』曰く「メジャーリーグの常識を覆しかねない」男、松坂のこと。同誌にまつわる「魔のカバー伝説」をも、きっと覆してくれるに違いない。
posted by writing3 |17:49 |
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2007年03月14日
現在ロサンゼルス郊外で行われているテニスの大会を取材に来たら、
知り合いのジャーナリストからマツザカのことを聞かれました。
posted by writing3 |13:43 |
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2007年03月04日
昨日書いた『ESPN THE Magazine』の松坂の記事の内容。
需要があるのかどうか分かりませんが、一応続きを。
どうもアメリカ人って、アメリカに来ておきながら英語が話せない、
あるいは勉強をしようとしない人に対して、やたら辛らつなところがあります。
松坂に関しても、
「現在の彼は、まるで天皇のような扱い。専用通訳のほかにも、メディア用の通訳、個人トレーナーなどが付きっきりで、それらは全て日本語を母国語とする人たちだ」
と書き、明に暗に、日本人スタッフで周囲を固めている状況を揶揄しています。
そして、「松坂は、どれくらい活躍できるのか?」という肝心の予想に関しては、過去の失敗例として伊良部を「彼はチームにまったく溶け込もうとせず、またファンやメディアとも折り合いが悪かったためにつぶれてしまった」と引き合いに出し、松坂にとっても、チームやファンといかに友好的な関係を築いていくかが重要だと提言。これまで、「怪物」と呼ばれ常に他を圧し続けて来た彼が、挫折を味わい、ファンから冷罵されたとき、果たしてそこから立ち直ることができるのか否か……そこの部分が、成否を分ける鍵になるという見方です。
ところで、こっちで書かれた松坂の記事を見ると、必ずと言ってよいほど、「日本では“monster(怪物)”の愛称で知られる」と、愛称について言及しています。まあ、異国から来た大投手の神秘性や不気味感を助長する良いエピソードだからなのでしょうが、松坂の「怪物」の愛称って、どちらかというと「怪物くん」とか、「ポケット・モンスター」のモンスターみたない、マスコット的な意味合いが強いと思うのは、わたしだけでしょうか?
posted by writing3 |08:49 |
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2007年03月03日
編集者にせよカメラマンにせよデザイナーにせよ、
雑誌のカバーを担当するというのは、すごく名誉なことです。
カバーは、文字通り、その本の「顔」。
だからこそ、単に写真一枚と見出しが並んでいるようにしか見えない
カバーでも、実はかなりの時間と労力、そしてお金を費やしてるんです。
カメラマンだったら、カバーの写真を撮るとギャラもかなり良いですしね。
デザイナーも、またしかり。
ライターだったら……あんまり関係ないですね、残念ながら。
で、『ESPN The Magazine』というスポーツ総合誌のカバーに、
松坂が選ばれました。
アメリカのスポーツ総合誌と言えば
『Sports Illustrated』と『The Sporting News』が有名で、
『ESPN The Magazine』は三番手。日本で言えば、『SPORTS Yeah!』的な
ポジションでしょう(ワオ、廃刊してたんですね)。
この雑誌は名前が示すとおり、米国最大のスポーツネットワーク
ESPN社から発行されているものですが、以前に同誌のライターさんから
聞いた話では、テレビとの連動や関連性はあまり強くないそうです。
で、気になるマツザカの記事の内容ですが、さほど差し障りのない
展望予想的なものでした。ただ面白いのが、その展望予想が最終的に、
『Fantasy sports』に帰趨する点。
『Fantasy sports』というのは、ご存知の人も多いでしょうが、
ESPNやYahooなどの大手サイトで運営されている、
実在の選手を使ったシミュレーションゲーム。
プレイヤー(ゲームの参加者)は、それぞれ架空チームのオーナーとなり、
リーグに登録されている選手たちをピックアップして
夢のチームを結成します。で、あとは規定のスケジュールに則って
シーズンが勝手に進んでいくのですが、肝心の試合の勝敗は、
獲得した選手たちの実際の成績が繁栄され、それらをポイント換算することで
決まります。つまり、自分が獲得した選手が現実世界で怪我して
シーズンを棒に振ったりすると、『Fantasy sports』からも、
その選手は消えてしまうのです。
このゲーム、アメリカのスポーツファンの間では大人気で、
『Fantasy sports』だけを取り扱った雑誌も複数出ているほど。
先述した大手スポーツ誌も、4大スポーツのシーズン開幕前になると、
大概『Fantasy sports』の特集を組んでいます。
え~っと、説明が長くなった。
そんな訳で、今回の『ESPN The Magazine』も、果たしてマツザカが
『Fantasy sports』的にアリかナシか……というような話をしていた訳です。
結論から言うと、
「取っても面白いだろうけれど、そんなに期待しない方がいいよ」
と言った感じ。
実はこのゲームでは、選手の年俸も大切なファクターで、
現実世界同様、高い選手はあまり数を獲得できないんです。
そういう文脈で言うと、未知数な点が多いマツザカは、
確かに扱いが難しい選手。
過去にメジャーでプレイした日本人選手の、日米での成績の
差を考慮すると、マツザカの今シーズンの成績は、防御率3を
越える程度になるのでは、というのが大方の予想。
ただ、
「状況次第では、4を越えても不思議じゃない」
と、ESPN The Magazine』は予想します。
他にも、マツザカの現状やら展望予想やらイロイロ書いて
あったのですが、随分と長くなってしまったので、
この続きはまた次回に。
posted by writing3 |16:15 |
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2007年03月01日
みなさんは「ジャイロボール」って、知ってます?
まあ、早い話が「魔球」です。
わたしの知人のアメリカ人(スポーツ好き)は、
「都市伝説でしょ」
って言ってました。
「バックグラウンドストーリーが良いよね。日本人の科学者が、
スーパーコンピュータを使って開発したっていう」
という、あまりに“それっぽい”誕生秘話も、神秘性に拍車をかけてる模様。
ちなみに、わたしはジャイロボールに関するいろいろな解説文を読みましたが、
未だにそれがどんなものなのか、定義がよく解ってません。
とはいえ、どんなカタチにせよアメリカにまでその名が轟いているのだから、たいしたもんです。
もはや「大リーグボール」ならぬ、「ジャパニーズボール」が、大リーグで持てはやされる時代なのです。
梶原一騎先生も、今頃は草葉の陰で目の幅涙を流し感激していることでしょう。
で、このジャイロボールがナゼ今になってアメリカでも注目されだしたかというと、
かのマツザカダイスケが、この魔球を投げるから……というのがそもそもの始まり
。『Sports Illustrated』などの一流スポーツ誌もこの話題をとりあげ、
Youtubeで「gyro ball」と検索すると、「マツザカが投げるジャイロボール」の映像が上がってきます。
果たして、マツザカが投げる、未見の魔球「ジャイロボールとは!!」
Youtubeを見た人の反応は……、
「これって、スライダーじゃん!」
で統一されています、いまのところ。
では、肝心のマツザカ本人は……
「なんっスか? じゃいろ・ぼーるって」
とコメントしてました、会見で
posted by writing3 |09:53 |
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2006年11月06日
メジャー挑戦を表明したマツザカに関する記事が、今週発売の『Sports Illustrated』に写真付で掲載されました。
今期の移籍市場最大の目玉投手として、松坂のこれまでの実績や、現千葉ロッテのマネージャーでメジャーリーグに知悉しているボビー・バレンタイン氏が如何にマツザカを絶賛しているか――などが仔細に記されています。
ただ松坂の実力を高く評価する一方で、やはり「交渉権+複数年契約で$1億に上ると見られる金額を、果たしてどこが工面できるのか」という点に関しては、疑問符を付けざるをえない様子。「イチロー獲得の際には、交渉権に$130万、3年契約に$140万が必要だったが、そのようなバーゲンは今回見込めそうもない」とし、交渉がまとまらずに松坂が西武に戻る可能性も高いことを示唆しています。
ちなみに、マイナーや海外からメジャー入りした選手たちの成績の推移を解析している"Davenport translattions"によると、メジャーでの松坂の成績は、186イニング投げたとして158奪三振、40フォアボール、そして防御率は2.91になると予想されるそうです。
posted by writing3 |00:40 |
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