2009年04月16日

アーセナルvsビジャレアル~あまりに論理的~

 アーセナルのスタメンはファビアンスキ、エブエ、トゥーレ、シルベストル、ギブス、ウォルコット、セスク、ソング、ナスリ、ファンペルシー、アデバヨール。サブはマンノーネ、ラムジー、ディアビ、デニウソン、ヴェラ、ベントナー、エドゥアルド。
ファンペルシーはなんとか間に合ったが、ジュル、クリシー、シーズン絶望のギャラスとDFラインに怪我人続出。そしてサニャは体調不良でベンチ外。代表戦でも出ずっぱりだったし、休養させる意図もある。チェルシー、リバプールとの連戦も控えているし、これ以上怪我人が出たらやばい。
もうひとつ興味深いのは、デニウソンがベンチスタートなこと。ファーストレグでのプレーを酷評されていたこともあるし、ライバルのソングは絶好調である。ここが踏ん張りどころだが、ソングとデニウソンではスケールが違う気がするのは気のせいか。

 ビジャレアルのスタメンはディエゴ、アンヘル、コディン、ゴンサロ、カプデビラ、カニ、エグレン、ブルーノ、マティアス、ピレス、ロッシ。サブはビエラ、ハビベンタ、フエンテス、ジョルディ、イバガサ、ジョレンテ、ニハト。セナは週末怪我をしてベンチ外。ピレスがスタメン出場。

 ビジャレアルは代えの利かないカソルラがシーズン絶望の上、セナも不在とかなり苦しい。さらに構成上アーセナルの右サイドを押さえることが困難のようだ。ファーストレグは非常にいい展開だったものの、終わってみればアウェーゴールをとられてのドロー。この苦境でペレグリーニはどういう手を打つか。
アーセナルはセットプレーが鍵になりそうである。データによると、アーセナルはコーナーキックを最も多く獲得しているにもかかわらずセットプレーからの得点が少ない。そしてセットプレーからピンチを招くことが多い。ファーストレグでも危なかったし要注意。
攻撃面では、右サイドから攻めまくりたい。RBにエブエを起用したことでさらにその期待が高まる。

1989年4月15日のヒルズボロの悲劇96人のリバプールサポーターが亡くなった日からちょうど20年が経った。選手たちは哀悼の意をこめ喪章を腕に巻いていた。
ピレスの名前がコールされると大歓声。そしてビジャレアルのキックオフで試合開始。

前半
 ビジャレアルはマティアスを中央に置いた4-2-3-1。ピレスは左サイドでスタート。
2分、ゴール前でのパス交換からセスクのスルーパスがアデバヨールに渡りかけるものの、クリアされコーナーに。3分、ファンペルシーのミドルはゴンサロにディフレクションするもディエゴの正面。4分、エブエが自陣からドリブル→ファンペルシーがワンタッチではたいてウォルコット→クロスはファーに流れる→エリア内でナスリ→セスクがクロスをあげる→ファンペルシーが頭で合わせるもゴール上に外れる。8分、ビジャレアルのFKから、ファーでフリーになったコディンが倒れこみながらボレーであわせるも、ファビアンスキの正面。直後にセスクがミドルを撃つもゴール左に外れる。9分、ファンペルシーがスローインからすばやくリスタート→セスクが中央に流す→アデバヨールがフリーだったものの、タイミングを誤ってシュートを撃てず。
しかし10分、エブエ→裏へ走るウォルコットへセスクがコースを変えずバックヒール→ウォルコットがループで決めてアーセナルが先制。ウォルコットの裏への走り込みで勝負あり。しかしこの大一番で何という落ち着きだろうか。

 アーセナルは、序盤から明らかにビジャレアルの左サイドを狙っていた。もともとビジャレアルのウィークポイントである。ペレグリーニは苦慮した結果ピレスを置いたが、守備は得意でないうえ対面はエブエ。サニャに比べるとエブエは、自信満々で低い位置からでもドリブル、パスで仕掛けまくりピレスの存在を完全に無効化。ビジャレアルの中央の選手がエブエにひきつけられるため、ウォルコットにフリーでボールが渡る場面が多くビジャレアルの左サイドはずたずただった。カプデビラはひどい一日になりそうである。

ビジャレアルもアーセナル同様、アーセナルの左サイド狙いだった。穴はギブス、シルベストル。カニが中央に絞って、サイドのスペースをアンヘルが使ったり、中央の密集地帯で華麗なパス交換を見せたりとビジャレアルの美しいサッカーの片鱗はときおり垣間見えた。しかし、アーセナルはファンペルシーも守備に参加して、しっかりと守備ブロックを結成。DFラインを高く保ち、ソングやセスクが高い位置から寄せにいくことでビジャレアルのビルドアップを阻害。シルベストルが危うさを見せる場面があってもトゥーレがナイスカバーリングを見せたり、ギブスも無難に守備をこなすなど、不安のあったDFラインはしっかり守れていた。

 先制されたことで、ビジャレアルは少しずつではあるが攻撃に枚数をかけてくるようになる。15分、カニ→アンヘルがエリア内で仕掛け、中央に流してピレスがミドルもDFに当たりコーナーに。18分、ナスリが体を入れ替えてゴンサロからボールを奪い、中央のアデバヨールへクロスをあげるも、アデバヨールが目測を誤ってゴールキックに。20分、ピレスのキープから逆サイドのアンヘルへ展開し、クロスをあげるもセスクに華麗にクリアされる。21分、ギブスのクロスはゴンサロにクリアされ、セスクのミドルがブロックされる→コディン、ゴンサロが躊躇している間にアデバヨールが頭で合わせるもディエゴの正面。22分、サイドチェンジを2本交えて、カプデビラが危険なクロスをあげるもシルベストルがなんとかクリア。ビジャレアルが前に出てくるぶん、アーセナルはカウンターを発動する場面が多くなる。ウォルコットのスピードを生かしたカウンターは脅威。23分、ソングがボールを奪ってパスコースを探しているところに、ゴンサロのタックルがかにばさみのようになりソングが右足首を押さえ倒れこむ。デニウソンがアップをはじめるも、ソングは無事戻ってきた。

 26分、エブエのくさびを受けたアデバヨールがゴンサロに倒され、エリア手前の絶好の位置でFKを獲得。キッカーはファンペルシー。ファーに強烈なシュートを放つもディエゴがファインセーブ→アデバヨールが頭で押し込み、もたついている間にラインを超えたかのように見えたがコディンがクリア。非常に微妙な判定にエミレーツは大ブーイング。29分、マティアスを後ろから倒したシルベストルにイエロー。今度はビジャレアルがいい位置でFKを獲得し、マティアスが直接狙うもファビアンスキの正面。

31分、センターサークルでファンペルシーに交わされたエグレンが倒れるもスルーして、アデバヨール→ウォルコットのクロスがファーに流れたところで、一度外にボールを出す。エミレーツは大ブーイング。エグレンが戻ってくるとさらにブーイング。

34分、エブエ→ウォルコットのクロス→ゴンサロがもたついているところにファンペルシーとアデバヨールが飛び込むもディエゴがボールをおさえる。36分、ギブスのロングボールからナスリが抜け出す→エグレンとゴンサロに囲まれ後ろから倒されるもノーファール。38分には故意ではなかったがセスクがゴンサロに後ろから倒される。荒いプレーの多いゴンサロに大ブーイング。セスクのFKから、シルベストルが飛び込むもおよばずディエゴが手で触ってクリア。

44分、エグレンがセスクへのファールでイエロー。珍しくセスクがキレて、握手を拒否。45分、カニのクロスはシルベストルがクリア。コーナーキックからコディンが頭で合わせるもゴール上に外れる。やっぱりセットプレーは怖い。

 前半は1-0。トンネルでエグレンが謝罪の意味もこめてセスクの肩を叩くも、セスクは無視。ここらへんが若いって言われるんだろうな。
後半にむけて、アーセナルはこのままでいい。早い時間帯に2点目をとって試合を決めてしまいたい。ビジャレアルは苦しい。

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後半
 選手交代は両チームともなし。そういえば、アーセナルは今シーズンのCLはエミレーツで得点を許していないようだ。

 立ち上がりにウォルコットのクロスからコーナーを獲得するなど、アーセナルは前半と変更点はなし。3分、エブエが華麗に2人を交わしクロスをあげるもラインを割る。
5分、カニがシルベストルに倒される。カニはイエローを要求するも逆にイエローをもらう。シルベストルは既に1枚もらっているだけに注意する必要がある。実際、この場面は出されても仕方なかった。このセットプレーは、最後はゴンサロのシュートが枠にいかずしのぐ。ここまでファビアンスキはピンチはなし。英語で言うところの、not testedというやつである。

7分、ファンペルシーが高い位置でボールを奪い、アデバヨールに出すもゴンサロにとめられる。アーセナルは、ナスリとウォルコットの位置を入れ替えていたが、すぐに元に戻す。変える意味はない。
後半のビジャレアルは、アーセナルの高いラインの裏をロッシに狙わせる場面が増えた。ファビアンスキがエリアの外まで出てきてクリアする場面が何回か見られる。さらに、中盤でファールでとめる場面が多くなる。ビジャレアルは肉を切らせて骨を絶つではないが、カプデビラがかなり高い位置を取るようになる。ウォルコットの守備の軽さは誰もが知るところである。13分、ファンペルシーがコディンに腕をつかまれてとめられる→エブエがアデバヨールにパスを出すもオフサイド。コディンにイエロー。

待望の追加点は15分。セスクがセンターサークル付近からヘディングでファンペルシーにボールを渡し、ファンペルシーがためてアデバヨールにラストパス。アデバヨールがディエゴの脇を抜くシュートを決めて2-0に。あまりに痛い失点にペレグリーニは頭をかく。アデバヨール、ソング、エブエ、シルベストルが愉快なダンスを披露。ヴェンゲルも喜ぶ。

 19分ブルーノ→ニハト、マティアス→イバガサ。あとがないビジャレアルは攻撃的な選手の枚数を増やす。しかし22分、ウォルコットがエリア内で倒されたということでアーセナルがPKを獲得。リプレーが出たがこの判定はひどい。明らかな誤審。さらに執拗に抗議したエグレンに2枚目のイエローで退場。なかなかピッチから出ないエグレンに大ブーイング。
PKをファンペルシーがゴール右に決めて24分3-0に。さすがにこれで勝負あり。今度はソング、ファンペルシー、アデバヨールがダンスを披露。25分カニ→ジョルディ。ペレグリーニをはじめ、ビジャレアルのサポーターも落胆。

 26分、ニハト→ロッシが裏を狙うもファビアンスキが飛び出してボールをキャッチ。27分、ギブスがアデバヨールにボールを出すもオフサイド。この日6回目のオフサイド。個人的に、アーセナルはアデバヨールのオフサイドの回数が多いほど調子がいいイメージがあるのだがどうなのだろうか。直後に、カウンターから決定的なチャンスをつくりかけるもウォルコットのパスがクリアされる。アーセナルは余裕の試合運びを見せ始める。30分、ニハトのミドルはファビアンスキがキャッチ。アーセナルは中盤が空き始める。直後に、ウォルコットが抜け出してシュートを撃つも枠にいかず。32分ウォルコット→デニウソン、ファンペルシー→ディアビ。チェルシー、リバプールと続く連戦に向けて店じまいにはいる。ディアビは右、セスクは半列前に上がる。

36分、アデバヨールが起点になり、最後はディアビのクロスをセスクがアクロバティックに合わせようとするもミス。直後にセスクがシュートを撃つもカプデビラがブロック。38分アデバヨール→ベントナー。41分、ベントナーとディアビのパス交換から、ディアビがシュートを撃つもゴール左に外れる。中央のセスクとベントナーに…とかは言わない。

42分、ギブスとロッシが接触し、ギブスは左足を押さえて痛がる。このFKをニハトが直接狙うもゴール左に外れる。ギブスは無事に戻ってきて何より。これ以上の怪我人は困る。ロスタイムは3分。ビジャレアルは、ベントナーの中央への折り返しをとめたカプデビラが左足を押さえて苦悶するなど悪いことばかりが起きる。カプデビラは大丈夫だったようで、試合終了後セスクと抱き合っていた。

試合は3-0で終了。アーセナルの選手がピレスに握手しに行ったり抱き合いにいったりしていたのが印象的だった。トゥーレとピレスの抱擁のシーンは、古くからのファンの方は感慨深かったはず。

これによりアーセナルがベスト4進出を決めつぎはユナイテッドと対戦。チェルシーと共に、ベスト4のうち3枠をプレミア勢が占めることになった。昨シーズンと比べると、リバプール→アーセナルになっただけで、後は同じ面子。プレミア勢の栄華はいつまで続くのか、そしてバルサはストップ・ザ・プレミアを成し遂げられるのか。

感想
ビジャレアルは、アーセナルとの相性の悪さがもろに出た試合となった。脆弱な左サイドをウォルコットとエブエにがんがん攻められて負けるのは当然の結果といえば当然だが、どうしようもなかったペレグリーニは歯がゆかったはず。終わってみると、あまりに論理的な結果となった。

アーセナルのMOMたちはアデバヨール、ウォルコット、エブエ。ウォルコットは時間が経つにつれクロスの精度がよくなっていたのが面白かった。そしてアデバヨール。文句なしのパフォーマンスだった。
そしてソング。最近のプレーを見ていると、デニウソンとのレギュラー争いに勝利した感がある。完全に自信をつけているようで、この日もセスクの相方の役割を普通にこなしていた。問題はconsistencyだが、試合に出続けることでもっとよくなっていくはず。デニウソン、ディアビの逆襲はあるのか。とてつもないプレッシャーにさらされながらも、ヴェンゲルは補強を我慢してよかったと思っているかもしれない。

アーセナルはここからチェルシー、リバプールとの連戦を迎える。DFラインに怪我人が多すぎるのが懸念だが、攻撃陣は楽しみが多い。いよいよシーズンも佳境に入ってきた。

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posted by worldwidefootball |06:52 | CL(08-09) | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年02月25日

インテルvsマンチェスター・ユナイテッド~痛み分け~

 インテルのスタメンはジュリオセーザル、マイコン、リバス、キブ、サントン、カンビアッソ、サネッティ、ムンタリ、スタンコビッチ、アドリアーノ、イブラヒモビッチ。サブはトルド、コルドバ、ブルディッソ、マクスウェル、フィーゴ、クルス、バロテッリ。スカッドに入れなかったマテラッツィとヴィエラが怒っているらしい。

 マンチェスター・ユナイテッドのスタメンはファンデルサル、オシェイ、リオ、エバンズ、エブラ、パク、キャリック、フレッチャー、ギグス、ロナウド、ベルバトフ。サブはフォスター、ファビオ、ギブソン、ナニ、スコールズ、ルーニー、テベス。ヴィディッチは出場停止。

前半
 ユナイテッドはギグスをベルバトフの下におき、ロナウド右、パク左の4-2-3-1っぽい。インテルは予想通りの4-3-1-2。1分にロナウドがキブに倒され、FKを獲得。ロナウドが蹴ったボールはジュリオセーザルがキャッチ。3分、パスミスをアドリアーノがかっさらうもシュートは撃てず。4分、ユナイテッドのコーナーから、ロナウドがほぼフリーであわせるもジュリオセーザルがファインセーブ。マークをずらしたのはリバス。7分には、パクが倒されて得たゴール正面のFKをロナウドが直接狙うもゴール右に外れる。しかしアウェーながら、ユナイテッドはいい形で試合に入る。

 序盤のインテルはロングボールを多用。しかし、肝心なところでのミスパスが目立ったり、中盤で引っかかったりしてなかなかシュートまでいけない。ユナイテッドは急造DFラインながらさすがの守備を見せる。リオ、エバンズ、オシェイはしつこい守備を見せていた。
ユナイテッドは、インテルが4-3+中央のスペースを埋めるスタンコビッチという感じで守るため、ピッチを広くつかって攻撃しようとする。サイドチェンジでロナウドにボールを入れて、ロナウドが仕掛ける場面が目立つ序盤。対面のサントンが狙い目と判断したのだろう。10分には、ロナウドが一人で持ち込みシュートを撃つも枠に行かず。今日のロナウドはキレキレ。ムンタリあたりがサントンのヘルプにもっといったほうがいい。
試合はユナイテッドペースで進んでいく。パク、ロナウドとサイドの選手がサイドに張り気味のため、インテルの各選手間の距離が開く。そのため、中央に出来るスペースを使ってユナイテッドは簡単にボールを運べていた。インテルのチーム設計がそうっぽいので、これは仕方がないとはいえる。要はシステムの相性が悪いということだと思う。ただし、DFラインがやや低いのは気になるし、これは修正できる部分。
また、インテルは球際が激しい選手が多かったのだが、ことごとくファールをとられてロナウドのFKと最悪の流れ。ファールでとめるしかないという見方も出来そう。そのたびにサンシーロは大ブーイング。12分には、キャリックがサネッティに倒されゴール正面でFKを与える。珍しくキャリックが怒って、サネッティと言い争っていた。

インテルはリバス、キブはボールを持つことが出来たが、前にボールを入れるとユナイテッドは出足の早い守備を見せる。DFラインからボールを引き出すのはサネッティやカンビアッソだったが、そんなユナイテッドの守備に苦戦。一発で狙ってカットされたり、ビルドアップがうまくいっているようには見えなかった。
そしてインテルの攻撃の武器のひとつであるマイコンには、パクがどこまでもついてくるので、持ち味の攻撃力を発揮することはできず。サントンは対面がロナウドということもあり攻撃参加の場面はあまり見られなかった。というより、前でボールが収まらないので仕方がないかもしれない。ボールを運べても、いわゆるファイナルサードでことごとく潰されてしまい、ファンデルサルを脅かすことはできなかった。

16分、オシェイ→ベルバトフがはたいてパクが抜け出すもジュリオセーザルがボールをおさえる。18分、リバスがラインをあげ損ねてベルバトフが抜け出し、絶好のチャンスをつくるもシュートを撃てず。そしてアドリアーノの胸トラップから、インテルがチャンスを作りかけるもサネッティのクロスはラインを割る。21分、ロナウドのクロスからギグスがゴール前でフリーになるもリバスがなんとかクリア。ギグスは頭を抱える。直後のコーナーから、流れたところをエブラのクロス→ベルバトフのヘッドはゴール左に外れる。ここまでインテルはいいところがなく、テレビ画面に映し出されたモウリーニョも浮かない表情。

25分、リバスがタックルを空振りしてギグスとジュリオセーザルが一対一になるも、ジュリオセーザルが体を張って阻止。リバスは穴。27分、ロナウドがスタンコビッチに倒されて得たFKをロナウドが直接狙うも、ジュリオセーザルがファインセーブ。さらにオシェイのクロスをロナウドが頭で合わせるもゴール右へ。ユナイテッドはいつもに比べればサイドバックのポジショニングは低いものの、ここまでは普通にボールをまわしていればチャンスがつくれている。ホームということを考えると、インテルは嫌な流れ。

32分、アドリアーノのリターンパスから、マイコンがクロスをあげるもクリアされる。35分、サントンのオーバーラップからイブラヒモビッチのクロスをスタンコビッチが直接あわせるもファンデルサルの正面。この時間になると、疲れからかユナイテッドはカウンター狙いになる。インテルはサントンが高いポジショニングをとり、左サイドから仕掛ける。38分、イブラヒモビッチのクロスはわずかにアドリアーノにあわず、ファンデルサルがボールをおさえる。41分、パクのクロスをベルバトフが頭で合わせるも枠にいかず。42分、マイコンのパクへのファールの判定にインテルベンチが抗議。トルドがイエローをもらう。そしてこの直前のプレーでオシェイに寄せたリバスが怪我をしたようで、ピッチの外に出て治療を受ける。ロスタイムに、マイコンがキャリックに倒されFKを得るも、チャンスをものにすることが出来ず、ユナイテッドのカウンターをとめたところで前半が終了。

前半は0-0。インテルはこのハーフタイムでどういう手を打つか。そしてユナイテッドは試合を決めにくるかどうか、ドローで十分と考えるのか。

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後半
 リバス→コルドバ。後半のインテルはラインをあげて攻撃的になる。そして2分、左サイドに流れたカンビアッソの低いクロス→イブラヒモビッチがスルー→アドリアーノのシュートは枠を捕らえきれず。さらに3分、右サイドのクロスからアドリアーノがリオに倒されるもPKはなし。4分、エブラがサネッティに足を踏まれて苦悶。わざとではなかったけど、これは痛そう。ファビオがアップを始めるもエブラはプレー続行。5分には、スタンコビッチのミドルがゴール右に外れる。7分、カンビアッソがフレッチャーに足を高くあげてファールをとられるもカードはなし。9分、イブラヒモビッチがオシェイを交わすもクロスはクリアされる。

 後半のインテルは、ロナウドの裏を明らかに狙ってきていた。イブラヒモビッチやときどきアドリアーノが流れて起点となったり、ムンタリ、カンビアッソがサイドに開いてボールを受ける。そして、イブラヒモビッチとアドリアーノのキープ力は半端ない。前半散々やられたロナウドに対しては、ムンタリたちが必ず複数でケアするようにしていて前半序盤ほど仕事をされる場面は減った。ただし、体力がどこまで持つか。10分には、イブラヒモビッチがラインぎりぎりでボールを受けるもオフサイド。ボールを奪うと、早めに右サイドから左サイドのイブラヒモビッチに長いボールを出す場面も多くなっていた。後半は一転、インテルがやや押し気味に試合を進める。しかしさすがユナイテッドで、ピンチはほとんどない。ファンデルサルの出番は全く無かった。

 12分にキブにイエロー。13分、マイコンがキャリックへのタックルでイエロー。16分、フレッチャー→ベルバトフが頭で落としパクがシュートを撃ち損ねるが、ベルバトフがオフサイドをとられる。21分、ロナウドが仕掛けて低いクロスを挙げるもパクは届かず、マイコンがなんとかコーナーに逃れる。25分、ベルバトフがはたいてパクが抜け出しかけるもクリアされる。26分にフレッチャーにイエロー。そしてカンビアッソのクロスがアドリアーノの足元に収まりかけるもクリアされる。インテルの各選手は足が止まり始め、攻守の切り替えが遅くなる。そして30分、ギグスがキブを翻弄して、左足でシュートを撃つもコルドバが体を張ってブロック。31分ムンタリ→クルス、アドリアーノ→バロテッリ。直後にベルバトフが仕掛けてシュートを撃つもサイドネット。インテルは3トップにして勝ちにきた。ユナイテッドはルーニーがアップをはじめる。34分、ユナイテッドのコーナーからジュリオセーザルがボールを落とすもエバンズがファールをとられる。

 36分、パクがマイコンにボールを奪われ、クロスをあげる→エブラの手に当たるもノーファール。そしてインテルは波状攻撃を見せると、コーナーキックからイブラヒモビッチがすらす→カンビアッソがあわせ損ね、ファンデルサルがボールをおさえる。38分パク→ルーニー。40分、イブラヒモビッチがFKを直接狙い、エバンズに当たってゴールラインを割るもゴールキックに。文句を言うイブラヒモビッチにリオがキレる。

 42分、カンビアッソへのタックルでルーニーにイエロー。43分ベルバトフ→ルーニーが裏をとりかけるもジュリオセーザルが飛び出して事なきを得る。ロスタイムは3分。46分にスタンコビッチが強引にシュートを撃つも枠にいかず。47分、ロナウドが絶好の位置でFKを獲得。コルドバにイエロー。ロナウドが直接狙うもジュリオセーザルが胸に当てて決めきれず。そして試合終了のホイッスル。最後のロナウドのFKは無回転で相当揺れていたが、ジュリオセーザルはそれを防いだ。お互いやるねーみたいな感じで抱き合っていたのが印象的だった。

試合は0-0で終了。両者痛み分けの結果となった。

感想
 ユナイテッドは勝てた試合だったと思う。特に前半の圧倒していた時間帯で決め切れなかったのが、結果的に響いた。ジュリオセーザルを誉めるべきかもしれないが、あれだけチャンスはあったのだからもったいない。そして前半飛ばした分、体力的に後半失速するのは仕方がない。そんな中でも、守備は相変わらず堅かった。
インテルは正直なところ、負けなくて良かったというのが本音かもしれない。ジュリオセーザルに感謝。そして後半はペースを握れたものの、ユナイテッドの堅守を崩せず。インテルサポーターにはじれったい展開だったと思う。
そういった意味で両者痛みわけな結果となったが、客観的に見るとセカンドレグをホームで戦えるユナイテッドが若干有利になった。セカンドレグにはルーニーも頭から出るだろうし、ヴィディッチも復帰する。この結果にファーガソンも満足しているようだが、相手はモウリーニョである。油断大敵。セカンドレグは非常にタイトな試合になると思うので、ミスをしたほうが負ける。ますます楽しみである。

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2008年10月01日

アーセナルvsポルト~見事なカムバック~

アーセナルのスタメンはアルムニア、サニャ、トゥーレ、ギャラス、クリシー、ウォルコット、セスク、デニウソン、ナスリ、ファンペルシー、アデバヨール。サブはファビアンスキ、ジュルー、シルベストル、エブエ、ラムジー、ヴェラ、ベントナー。ナスリが復帰したが、ソングは離脱。ヴェンゲルはローテーションを示唆していたが、エブエ以外は同じスタメン。CLでは4年間ホーム無敗らしい。ヴェンゲルは今週で、アーセナルの監督就任から12年目を迎えるそうだ。

ポルトのスタメンはエウトン、サプナル、ブルーノ、ロランド、ベニテス、グアリン、コスタ、フェルナンド、メイレレス、リサンドロ、クリスティアン。サブはヌノ、エマヌエル、ステパノフ、リノ、ルイスゴンザレス、フッキ、カンデイアス。カレスマ、ボシングワ、アスンソンと主力を手放したようだが、しっかりと補填してきているようだ。そして元東京ヴェルディのフッキがベンチにいる。ルチョは怪我明けということでベンチスタート。

前半

  • アーセナルがボールを回して試合が始まる。ハル戦で気になった裏狙いのロングボールが、立ち上がりから何回か見られた。どうでもいいけどセスク髪型変えたようだ。
  • ポルトは4-1-4-1。ハル同様、前線から積極的にプレッシャーをかけていく。アーセナルは何か危なっかしくて、嫌な予感がする。
  • 4分、サニャのパスが短くなり、危険な位置でボールを失うが何とかしのぐ。
  • 7分、左サイドから細かくパスを繋ぎ、最後はウォルコットがシュートを撃つがエウトンが触りコーナーに。このコーナーキックをポルトがしのぐも、トゥーレが後ろからサプナルに当たってしまい、サプナルが腰をおさえて痛がる。
  • ナスリはゴールに向かって危険なパスを出せるし、流れをきらないのでアーセナルのリズムを壊さない。怪我明けでまだまだ万全ではなさそうだが、やはりエブエよりは数段いい。11分、ナスリのパスを受けたファンペルシーがシュートを撃つがエウトンがファインセーブ。そして直後にポルトのカウンターから3対4の状況を作られ、最後はクリスティアンがクロスをあわせるもシュートはわずかに枠に行かず。危ない危ない。それにしてもすごいカウンターだった。
  • 14分、クリシーが快足を飛ばしパスをカットすると、最後はウォルコットがシュートを撃つがエウトンが触りわずかに左に外れる。
  • 何か煮え切らないアーセナル。攻めてはいるものの、ポルトの粘り強い守備にてこずる。16分、セスクが素晴らしいパスを裏に出し、ファンペルシーが右足で叩きつけるもわずかに上に外れる。18分、またもセスクのパスからウォルコットがシュートを撃つもDFにブロックされる。セスクはハル戦ではボールロストが目立ったが、この試合では素晴らしいパスを出して違いを見せる。20分、アーセナルのコーナーキックから、ファンペルシーのクロスをアデバヨールが頭で合わせるもエウトンが余裕を持っておさえる。
  • 21分、セスクとウォルコットがワンツーを仕掛けるもオフサイドをとられる。アーセナルは決定的なシーンをなかなかつくれない。アーセナルの攻撃は右サイドが中心になっていて、ウォルコットがボールを持つと一気にスピードが上がる。ファンペルシーはハル戦と異なり積極的にボールを受けに来ていて、守備では中央のスペースを埋めていた。
  • 25分、リサンドロの強烈なミドルはアルムニアがセーブ。そしてポルトのコーナーキックから、クリシーがライン際でクリアするぎりぎりの守備を披露するアーセナル。ボールが中央に流れたのは偶然かもしれないが、またですかと嫌味の一つも言いたくなる。
  • この後何回かミスパスが続き、嫌な流れになるかと思われたが31分、アデバヨールへのロングボールから、セスクのスルーパス→アデバヨールが中央に流す→ファンペルシーが飛び込んでアーセナルが先制。美しいゴール。
  • ここからアーセナルはさらに攻勢を強めていく。エミレーツも盛り上がりを取り戻す。
  • 36分、コスタのシュートはゴール右に外れるも、クリシーが触ったということでコーナーに。スタジアムからブーイング。このコーナーキックをしのぐが、やはりもう1点取らないと安心できない。
  • そう思っていたら40分、ファンペルシーのコーナーキックをアデバヨールが頭で押し込んで2-0に。アデバヨール高い。ハル戦で跳ね返されまくっていたのが嘘のような、胸がすくような得点だった。
  • 少し前に出てくるポルトだが、アーセナルはコンパクトに布陣を保ちしっかり守る。不安はポルトの手数をかけない攻撃。44分、?の頭の落としからアルムニアに任せるか微妙なボールがゴール前に流れるが、ギャラスがクリア。そして前半が終了。

前半は2-0。アーセナルは後半の早い時間で1点とって、試合を終わらせてしまいたい。

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後半

  • 後半からフェルナンド→ルチョ。ついに出てきた。そしてカペッロが見に来ていた。
  • 3分、セスクのコーナーキックは誰も触れず流れる。ギャラスが何とか残すと、そこから流れるようなパス回しを見せ、最後はファンペルシーがDFを交わし左足で押し込んで3-0に。完璧な後半の入り方だが、油断は禁物。
  • 4分、ウォルコットがドリブルで仕掛けクロスをあげるも、DFが何とかコーナーに逃れる。7分にポルトのミスから波状攻撃を仕掛けると、ショートコーナーからトゥーレ→ウォルコットがドフリーのシュートを外してしまう。カペッロも苦笑。astonishing mistakeだった。
  • アーセナルはなおも攻勢を強めていく。ポルトはいいところなし。9分、アーセナルのコーナーキックの前にクリシーがスパイクをかえていた。そしてデニウソンがミドルを撃つも上に外れる。
  • 11分、トゥーレのバックパスに対し、寄せに来ていた選手を気にしたアルムニアがクリアしそこねるも、そこから繋いで最後はウォルコットのクロス→ナスリがほぼフリーであわせるも外してしまう。
  • ポルトは前に出てくるようになり、アーセナルは危険な場面をつくられる。14分、ナスリのミドルはエウトンがセーブ。
  • 途中で気付いたのだが、デニウソンが左腕に包帯を巻いていた。
  • 18分、デニウソン→サニャのクロス→アデバヨールがあわせるもシュートは枠に行かず。20分メイレレス→フッキ、ファンペルシー→ベントナー、ナスリ→エブエ。フッキは登録名がhulkらしい。ここらへんの事情が分かる方は教えてください。
  • セスクのミドルをエウトンがはじく→アデバヨールがつめるなど、なおも手綱を緩めず攻め続けるアーセナル。ポルトも攻撃に人数をかけてくるが、アーセナルはある程度余裕を持って守る。22分、またもウォルコットが起点になりチャンスをつくるが決めきれず。直後にクリスティアンが強烈なミドルを放つがわずかに上に外れる。
  • 23分、フッキがサニャをぶち抜こうとするが、サニャがコーナーに逃れる。そしてそこからのカウンターから、ベントナーがグアリンに足を蹴られPKを獲得。これをアデバヨールが決めて26分4-0に。直後にウォルコット→ヴェラ。ヴェラは左に入り、エブエが右へ。
  • 27分、ヴェラの鮮やかなテクニックから、ベントナーがシュートを撃つがDFに当ててしまう。ヴェンゲルもベンチで笑みを浮かべる。余裕の展開のアーセナル。
  • 29分、ルチョへのタックルでクリシーにイエロー。クリシーはルチョが入ってから何回かやりあっていた。コスタがミドルを撃つが右に外れる。
  • 34分クリスティアン→カンデイアス。まだまだ攻めるアーセナル。観客もバックパスをするとブーイングをするなど、かなり楽しんでいる様子。アーセナルサポーターにはたまらない展開。ポルトが攻撃するとironic cheerを始める始末。
  • 41分、ベントナーのヒール→アデバヨールが決定的なチャンスもシュートはゴール左へ。43分、ヴェラの折り返しにエブエが飛び込むも、二回ディフレクションして決めきれず。ロスタイムはなし。

試合は4-0で終了。アーセナルがショッキングな敗戦から見事にカムバック。

感想
これぞアーセナルという試合だった。あの敗戦を引きずることなく、ホームでしっかり勝てたことでヴェンゲルも安堵しているはず。若さゆえか、この異常なふれ幅は結構怖いが、ひとまず安心といったところだろうか。
あと、ナスリはやはりいい。ロシツキーが計算できないだけに、怪我をせず長い時間プレーしてもらいたいがどうも怪我が多いので心配。そして左サイドにエブエを使うぐらいなら、ヴェラを使って欲しいがどうなのだろうか。ヴェンゲルのコメントを聞いてみないとわからないが、これから注目していきたい。
ポルトは何もできずかわいそうな試合になってしまった。よく知らないけどカレスマの穴が埋まっていないということだろうか。

Wenger glad of response
Gunners stroll to success


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posted by worldwidefootball |06:58 | CL(08-09) | コメント(3) | トラックバック(0)
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