2008年03月16日
リバプールのスタメンはレイナ、アルベロア、キャラガー、シュクルテル、アウレリオ、マスチェラーノ、シャビアロンソ、カイト、バベル、ジェラード、トーレス。サブはイタンジュ、ヒーピア、リーセ、ベナユン、クラウチ。
ベニテスによると、アッガーは来週の初めに手術を受けることになり、今シーズンの復帰がなくなった。シュクルテルが思ったよりもフィットしているため、無理をさせないことにしたのかもしれない。
レディングのスタメンはこちらです。
前半
- レディングは引きこもることなく、前から前からプレッシャーをかけていく。そして5分、アルベロアがハントを倒して(倒していないと思うけど)与えたゴール左のFKから、?→マテヨフスキーの強烈なミドルがバーに当たって入りレディングが先制。アンフィールドが沈みかえる。今週の風間さんのベストゴールはこれかも。すごいドライブシュートだった。
- 12分、シュクルテルのフィード→胸トラップしたジェラードのスルーパスでトーレスが抜け出すもハーネマンがすばらしい飛び出しを見せる。
- 序盤のレディングは前からプレスをかけ、高い位置でボールを奪おうとしていた。そしてリバプールの高いラインの裏を狙っている感じだった。リバプールはバイタルエリアでマテヨフスキーをフリーにしてしまうことがやや多かった。
- 16分、マスチェラーノが競り勝ったボールを拾ったジェラードがロングシュートも大きく外れる。
- 徐々にアルベロアを上げるようになったリバプールだが、序盤はサイドチェンジのボールの質が低く、うまくサイドを使えなかった。中央からアルベロアに展開するも合わずにラインを割る場面が何度も見られた。
- インテル戦の疲れからか、リバプールは全体的に運動量が少ないため、ジェラードが低い位置までボールをもらいにくることもあった。攻撃はあまりいい形を作れていなかった。
- しかし19分、中央でボールを受けたマスチェラーノが自ら持ち込んで右足のミドル。これがゴール右に突き刺さりリバプールが同点に追いつく。
- 左サイドのアウレリオはあまりあがってこず、少なくともバベルを追い越すようなことはなかった。バベルはドリブルが武器だが、同時にボールを持ちすぎる傾向があり、守備にも不安がある。アウレリオのロングフィードの精度が高い(?)、シャビアロンソ、シュクルテルの守備力はやや不安。なのでバランスを考えてアウレリオは残しておきたい。ベニテスはこう考えているのかもしれない。
- 中盤以降から、徐々にリバプールが試合のペースを握り始める。レディングは序盤と比べると全体的にラインが下がってきている。
- 29分、マスチェラーノのすばらしいサイドチェンジから、バベルがためてためて自らミドルを打つもハーネマンがファインセーブ。そしてコーナーから、クリアを拾ったジェラード→バベルがネットを揺らすもオフサイド。
- 32分、バベル→アルベロアのクロス→カイトがボレーもゴール上に外れる。決定的なチャンスだった。この場面のようにカイト、バベルが内に絞った場合、サイドバックの攻撃参加は非常に重要になる。アウレリオは前述した事情からあがってこないため、左はバベルのドリブル、右サイドはアルベロアのクロスというのがリバプールの攻撃の形だった。しかし、中央を固められているためうまくいく場面は少ない。シャビアロンソ、マスチェラーノのミドルがまた炸裂すればいいのだが。
- 44分、コーナーの流れの中から、最後はシュクルテルがシュートを打つが枠を捉えきれず。45分にはシャビアロンソが強烈なミドルもわずかにゴール上に外れる。ジェラードがライン際のボールにスライディングした際、警備員と激突した場面のリプレーが出たと同時に前半終了のホイッスル。
前半は1-1で終了する。
後半
- 3分、トーレスが倒されて得たFKから、ジェラード→トーレスの頭でリバプールが勝ち越し。なぜかレディングは、トーレスのマークにつく選手がいなかった。トーレスはこのゴールで、リバプールFWとしてはロビーファウラー以来のリーグ戦20ゴール。それにしても最近の決定力はやばい。昨シーズン後半のニステル並みではないだろうか。
- この後もリバプールが快調に攻めるが9分、ジェラードのバックパスが危うく絶好のスルーパスに。レイナが素早い飛び出しでアウレリオに戻し事なきを得る。
- チェフに大怪我をさせたハントのラフプレーが目立ち始める。13分にアルベロアへのファールでイエロー。対面のアルベロアは前半から標的にされていた。
- 徐々にリバプールが試合を落ち着かせ始める。しかし16分一気にスピードをあげると、トーレス→バベルがドリブルで持ち込み、左足でシュートもゴール上に外れる。決定的だった。18分ロング→キトソン。直後にレディングのミスからトーレスがGKと一対一になりかけるもハーネマンが何とかクリア。
- 20分、カウンターからジェラードのミドルがDFの足に当たりループ気味になるがハーネマンが抑える。レディングはロングボールが多くなっていくが、リバプールのDFはロングボールに強いのであまり効果的でなかった。もう少し裏への意識を持てばチャンスは来ると思う。
- 23分、何かのトラブルで試合が中断。シュクルテルが治療を受けていたようだった。それにしてもシュクルテルは人相悪すぎである。
- 27分オスター→ケベ。直後にアウレリオの強烈なミドル→ハーネマンファインセーブ→トーレス(?)の頭も枠には行かず。このころはなぜかアウレリオの攻撃参加が目立っていた。29分マテヨフスキー→シセ。
- 選手交代が実ったのか、レディングの攻撃の時間が少し長くなるがチャンスは作れない。32分、リバプールのカウンターをつぶしたビケイがジェラードと口論になり、珍しくジェラードがキレる。ビケイにイエロー。
- 36分カイト→ベナユン、38分バベル→リーセ。リバプールは前線が前から追いかけるのに対して、中盤より後ろは引き気味のためレディングにスペースを与えていた。決定的なチャンスは作らせていないが、こういうところでの意思疎通は重要だと思う。
- リバプールは試合をスローダウンさせているが、時々チャンスを作っていた。44分にはシャビアロンソのミドルが大きく外れる。
- 46分、レディングの波状攻撃からジェラードが明らかなハンドを犯すもPKはなし。49分ジェラード→ヒーピア。直後のレディングのFKからシセのヘッドはレイナが抑える。ハーネマンがあがっていたことから、直後にシャビアロンソが超ロングシュートも外れる。そして試合終了のホイッスル。
試合は2-1で終了。リバプールが先制されながらも危なげのない逆転勝利。これでCLのインテル戦を含めて7連勝となり、次節のユナイテッド戦に向けてさらに弾みをつけることになった。
感想
終わってみれば危なげなかった。先制されてしばらくはリズムに乗れなかったリバプールだが、追いついてからは試合を終始支配した。たぶんこの試合はこんな感じだったと思う。
ひとつだけ気になったのはサイドバックのポジショニング。アルベロアはペナントの方がやりやすそうだった。フィナンが戻ってきたらどうなるのだろうか。
来週はユナイテッド戦。いよいよシーズンの佳境に入ってきた。どういう試合になるか楽しみだ。
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2008年03月13日
チェルシーのスタメンはクディッチーニ、フェレイラ、カルバーリョ、テリー、Aコール、マケレレ、バラック、ランパード、Jコール、アネルカ、カルー。
ダービーのスタメンはこちらです。
前半
気付いたことを箇条書きで書いてみます。
- 前半40秒、Jコールとのワンツーでフェレイラが抜け出し、クロスをカルーがあわせようとするもコーナーに。
- 前半2分、DFラインからのロングボール→左サイドでアネルカがボールを持つ→カルー→ランパードがうまくトラップし、反転して左足でシュートもポストに嫌われる。そこからランパードがバイシクルを試みるなど波状攻撃を仕掛けるもしのがれる。
- 前半4分、テリーがハイボールの目測を誤り危ない場面になるが、ミラーのシュートミスに助けられる。
- 前半5分、右サイドからクロス→ランパードの頭もGKはじく→Jコールがつめるもキャロルファインセーブでコーナーに。チェルシーは最初の10分間攻めまくっていたが、決めることができなかった。
- ランパードはカルーに楔のボールを入れて前に走りこんだり、どんどん前線に飛び出してかなり攻撃的だった。チームとしては基本的に、ランパード、バラックのどちらかが前にいると、もう一方がが引き気味でバランスをとる、という決まり事があるようだ。バラックはやりづらいかもしれない。エッシェンもいるし中盤の選択は結構難しそうだ。贅沢な悩みだが。
- アネルカは中央に張ることなく、引いてボールを受けたり、両サイドに流れてボールをもらいにきたりしていた。ここのポジションにもドログバがいるし難しい。アネルカをサイドで使うのだろうか。やっぱり贅沢な悩みだ。
- テリーがハーフラインを超えてボールを持っているなど、ダービーはべた引き状態だった。ボールをなんとか奪いクリア→奪われてまた守備に、と悪循環が続く。
- 前半14分、Jコールが自ら持ち込んでシュート気味のクロスもキャロルがキャッチ。前半17分スタッブス→リーコック。アネルカとの接触で足を痛めたようだ。
- 前半19分バラックがネットを揺らすもオフサイド。
- 序盤のチェルシーの攻撃は主に右サイドからで、フェレイラが積極的に攻撃に絡んでいた。それに対して、左サイドのAコールはあまりあがってこなかったが、時間とともに前に出てくるようになった。
- 前半24分、カルー→エリア内のAコールが落とす→Jコールのシュートはゴール左。
- 前半26分、Jコール→二列目から飛び出したランパードが倒され(?)PKをゲット。これをランパードが決めてチェルシーが先制。ランパードはバラックの祝福にもあまりうれしくなさそうだった。
- 前半28分、ダービーのFKからミラーが頭で合わせるもクディッチーニが抑える。
- 先制後もチェルシーはがんがん攻める。ダービーは何もできず、見ていてかわいそうな試合に。
- 前半42分、ランパードのスルーパス→アネルカが追いつく前にキャロルがスライディング→ドフリーでカルーがボールを受け、無人のゴールに蹴りこんで2-0に。
前半は2-0で終了する。
後半
- 後半4分、カルバーリョがドリブルで持ち上がる→中央でボールを受けたランパードがキープして→自ら持ち込んでシュートも、ボールがJコールの目の前を通り過ぎてゴールならず。
- 後半8分ガリー→アーンシャウ。前線の枚数を増やしてきた。
- しかし後半12分、アネルカが流れてできたスペースにJコールが進入し、体を入れなれながらも中央に流す→フリーのランパードが決めて3-0に。
- 後半13分ルイス→ジョーンズ。
- 後半19分、マケレレのパスにアネルカがラインぎりぎりで抜け出し、うまくトラップしてシュート→キャロルはじく→Jコールが押し込んで4点目。さらに後半21分、ランパードのミドルで5-0に。ワンサイドゲーム。
- ランパードがカメラを意識して顔をしかめていると、後半22分バラック→ドログバ。アネルカは左サイドへ。
- 後半27分、またもランパードの回転トラップから、左足のミドルで6点目。しかし後半28分、クロスのクリアがジョーンズの足元に流れ、左足で決められ6-1に。
- 後半29分Jコール→シェフチェンコ、マケレレ→エッシェン。ここからは省略します。
試合は6-1で終了。FAカップ敗戦のショックを払拭するかのような圧勝だった。
リバプール戦後の記者会見で、今シーズン限りでの退任を表明したマンチーニですが、この記事によると、現在のところモラッティは慰留する意向のようです。後任監督としてモウリーニョ、ベニテス、リッピの名前が挙がり、マンチーニとフィーゴの不仲、マンチーニが来シーズンからチェルシーの監督になるのではないかなど、現在は情報が錯綜しています。これからどうなるんでしょうか。
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2008年03月09日
ユナイテッド対ポーツマス
FAカップ準々決勝は、ユナイテッドが攻め、ポーツマスが耐える誰もが予想した展開になる。後半になりユナイテッドが前線の枚数を増やし、エブラを前に上げ3バックで攻めまくるもやっぱり決められない。するとジェームズのゴールキックから、いろいろなミスが重なりバロシュとクシュチャクが1対1に。クシュチャクはバロシュに触れてはいなかったものの、バロシュがうまく倒れてPKを獲得。これでクシュチャクは一発退場、すでにユナイテッドは選手交代枠を使い切っていたためリオがGKになるという面白い状況に。リオはコースは読んでいた(?)もののムンタリにゴール右に決められ、ポーツマスが先制。この後、結局ユナイテッドは得点することができず0-1で試合終了。ユナイテッドは運がなかったのかもしれない。
リバプール対ニューカッスル戦
いつものように書くつもりだったのですが、一方的な展開だったので書き方を変えます。前から気になっていたリバプールのサッカーが変わってきている、という話です。まだよく分かっていないので憶測、妄想がかなり入ると思います。間違いや、これが抜けてるみたいなのがあればご指摘いただけるとありがたいです。
最近のリバプールは、数字的には4-4-1-1、4-2-3-1、4-2-1-3といえるシステムを使っている。正確にはチェルシー戦以降だと思うが、以前のフラットの4-4-2から変えた理由は
- センターの人員過剰を解消したい
- サイドの選手が怪我をしていた
- トーレス(、カイト)以外のFWをベニテスが信頼していない
- ジェラードは外せない
というものがあったと思う。そしてこの変更は成功していると言える。チェルシー戦はドローだったものの、そこからインテル戦を含め5連勝。5試合で15得点をあげていて、中でもトーレスは7ゴールと驚異的なゴール数だ。
では、新生(?)リバプールの特徴を考えてみます。
攻撃面
この試合で目に付いたのは、サイドバックのアルベロア、リーセのポジショニングが高いということだった。特にアルベロアはかなり高く、ペナントよりも上がっていた。ニューカッスルがベタ引きで来たため、リバプールはビルドアップの際、キャラガーが最初のアルベロアのポジションまで開き、そこにシャビアロンソ、ルーカスが絡んで前にボールを運んでいた。この試合、右サイドからの攻撃が多かったのはそのためだと思う。
右サイドはペナントが自分で仕掛けたり、内に絞ってアルベロアがクロスをあげたりと、ある程度形になっていた。この試合だけでアルベロアの印象がだいぶ変わってしまった。
左サイドはあまりそういう形は見られなかったが、これはベナユンとリーセの連携、特徴の問題、リーセがシュクルテルに気を使っているとかいろいろ理由は考えられそう。いずれにせよ、この試合ではピッチを広く使った攻撃ができていたと思う。
ただ、トーレスはサイドに流れて勝負するのが得意だという印象があるので、これがいいのかどうかは分からない。それに、サイドバックのポジショニングに関しては、前の選手によって変わってくる可能性がある。おそらくベニテスのファーストチョイスは右にカイト、左にバベルだと思う。ボルトン戦では、トーレスがサイドに流れて、中央にカイト、バベルが進入する形や、シュート精度は微妙だがバベルが自分でシュートまで持っていったりと一応形にはなっていた気がする。ただ、リバプールが3トップ系のシステムを採用する場合、ウイングではない選手がウイングの位置に入ることが多いので、攻撃に厚みを持たせるためにもサイドバックの攻撃参加は重要になってくると思う。
また、ジェラードを攻撃に専念させることが大きいのかもしれない。センターでジェラードと誰を組ませるのかというのはリバプールの大きな問題だったと思う。マスチェラーノならバランスはいいが、ボールを散らせるシャビアロンソを使いたいし、とかいろいろ考えると難しい。でも、今のシステムならジェラードの攻撃性能を最大限に活かせるうえ、上にあげた問題のすべてを解決できる。今後このシステムがデフォルトになる可能性は高いのではないだろうか。
この試合では、リバプールらしくない(?)ダイレクトパスをつないでフィニッシュまで行く場面もあって面白かった。でも何だかんだ言っても、リバプールの攻撃はやはりカウンターが一番怖い。もしかしたら守備が復活したことでカウンターが多くなり、それでトーレス、ジェラードのゴール数が増えているのかもしれない。この試合でも2、3点目は少ない手数で、ジェラード、トーレスでゴールを奪っていた。なのでもう少し見てみないとはっきりしたことはいえないが、リバプールの攻撃の形が変わってきている(変えようとしている)のは確かだと感じた。
守備面
守備は基本的に今までと変わっていないと思う。相手がしっかり組み立ててきたときには、4-4-1-1で今までどおり守る。一時期は鳴りを潜めていたリバプールらしい守備は復活していると感じた。
この試合のようにサイドバックを上げた場合、攻撃に人数をかけているため、ボールを失ったときにカウンターを食らう危険性は当然高くなる。ただ、各選手は不用意にボールを失わないよう細心の注意を払っていたし、ボールを失っても攻守の切り替えを早くし、前から前から連動してプレスをかけていくことで攻撃の芽を摘むことができていた。ボールを奪えなくても時間をかけることで陣形を整えられていた。ニューカッスルが相手というのは考慮に入れるべきかもしれないが、この試合の守備はよかったと思う。(マルティンスのスピードにやられそうな場面は何回かあったが、リバプールのCBはそんなに足が速くないので仕方がないかもしれない。インテルはスアゾを使えば面白いかも)
一つ気になったのは、セットプレーのときの守り方。どうもゾーンで守るのをやめたような気がする。これからを見てみないと何ともいえないが、少なくともこの試合はそうだった。実際のところどうなのだろうか。
結局リバプールはトーレス、ジェラード頼みだというのは何も変わっていないと思う。ただ、そのプロセスが少しずつ変わってきていると感じた。これからも注目していきたいと思います。
長々と素人がえらそうに書いてしまいましたが、みなさんの意見も聞かせてください。よろしくお願いします。
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2008年03月03日
ボルトンのスタメンはこちらです。
リバプールのスタメンはレイナ、キャラガー、シュクルテル、ヒーピア、アウレリオ、カイト、シャビアロンソ、マスチェラーノ、バベル、ジェラード、トーレス。どうやらこのシステムは定着しつつあるようだ。
シャビアロンソは久しぶりに見る気がする。スペイン代表でも干され気味なので、今が正念場かもしれない。
スタンドでカペッロが観戦していた。ジェラードのプレーをチェックしに来ているのだろうか。
前半
気付いた事を箇条書きで書いてみます。
- 前半4分、マスチェラーノがガードナーを倒すが注意だけでカードは出ず。そしてディオフのFKに誰も触れず、ボールがバーを直撃するあわやの場面をつくられる。
- 前半5分、右サイドに開いたトーレス→中央のカイト→トーレス→バベルへのパスは通らず。バベルはフリーだっただけにもったいなかった。
- 前半8分、ボルトンのコーナーから決定的なチャンスもジェラードがなんとかクリア。
- ホームのボルトンが押し気味に試合を進めていたが前半10分、左サイドでボールを受けたジェラードのミドルをヤースケライネンがいったんははじくも、バックスピンのかかったボールがゴールに吸い込まれリバプール先制。記録はヤースケライネンのオウンゴール。ヤースケライネンの表情が印象的だった。ジェラードは口に手を当てて笑って(?)いた。
- トーレスは頻繁に右サイドに流れていた。カイトはポジションがかぶってやりにくそうだが、左のバベルが独力でなんとかできそうなのに比べて、カイトに突破力はない。そのため、カイトがトーレスのあけた中央のスペースを使うとか、もう少し工夫すれば面白そうだと思った。
- 前半17分、カウンターからバベルが内に切れ込んでシュートもヤースケライネンがセーブ。それにしても、ジェラードのパススピードは速い。それを正確にトラップできる受け手もすごいが。
- リバプールはお得意のディフェンスでボルトンの攻撃の芽をことごとく潰していく。ボールを失っても攻守の切り替えが早く、高い位置でボールを奪うことができていた。ボルトンは前線にボールをほとんど運べなくなっていく。
- 前半26分、左サイドからノーランのクロス→デイビスのヘッドもレイナがファインセーブ。
- 前半35分、ボルトンの右のFKからケイヒルがほぼフリーでヘッドもゴール右にそれる。この試合のリバプールは、セットプレーでマークをはずしてしまう場面が目立っていた。
- 前半36分、カウンターからバベルが抜け出すもシュートはDFの足に当たる。リバプールは前半25分(?)過ぎから、トーレス、バベルを走らせるカウンターしか攻撃の形を見出せなくなっていた。
- 前半42分にボルトンが選手交代。怪我をしている感じではなかったがどういう意図があるのだろうか。
- 前半43分、バベルの個人技からシュート→ヤースケライネンがはじく→トーレスつめるもシュートは打てず。バベルはボールを持てば積極的に自分で仕掛けていた。それにいらついたのか、ノーランがバベルに言い掛かりをつけていたが近くにいたレフェリーがなだめる。
前半は0-1で終了する。どうでもいいことだが、ハーフタイムに前半のリプレーを見た現地の解説者が、リバプールが先制したシーンのリプレーをみてincredible、incredibleと連呼していた。
シュート数はボルトン4本、リバプール6本。ポゼッションはボルトン47%、リバプール53%だった。
後半
- 後半からノーラン→コーエン。ボルトンは早い時間に追いつきたいが、リバプールに試合を支配され始める。このままでは苦しい。
- そして後半15分、キャラガーのクロス→カイトのシュートはポストに嫌われるも、こぼれだまを拾ったバベルのシュートがゴール左に決まって0-2に。ここまでの内容を見ているとこれで勝負ありか。
- 前半からそうだったが、ピッチの上で紙のようなものが舞っているのが気になった。試合の時間が進んでいくにつれてその数は増えていた。
- 2点をとったリバプールは、余裕の試合運びを見せる。そして後半30分、シャビアロンソの蹴ったコーナーから、クリアを拾ったアウレリオの左足一閃で0-3に。
- 後半33分トーレス→リーセ。この直後の後半34分、コーナーからコーエンが押し込んでボルトンが2点差に詰め寄る。ここからはややオープンな試合に。後半41分カイト→アルベロア。ロスタイムには両チームとも決定的なチャンスがあったが共に空振りでふいにしてしまう。
試合は1-3で終了。リバプールの快勝だった。
試合終了時のデータは、シュート数がボルトン7本、リバプール12本、ボールポゼッションは48%、リバプール52%だった。
感想
リバプールはいろいろと叩かれているが、この試合を見た限りではそれほど悪い印象は受けなかった。相手が降格争いをしていて、アネルカの抜けたボルトンというのは考慮すべきかもしれないが、それでもリバプールの守備を見ていると調子を取り戻しつつあるのかなと感じた。リバプールの調子のバロメーターは間違いなく守備だと思うので。
ベニテスはチェルシー戦以降、ジェラードをトップ下におく4-4-1-1(4-2-3-1)を採用し続けているようだ。個人的には、このシステムは今のところうまく行っていると思う。ポイントはボランチの宝の持ち腐れの解消、ジェラードを攻撃に専念させること、バベルの成長、右に入るカイトだと思う。来週のニューカッスル戦を見てから、このシステムの特徴みたいなものをインテル戦のセカンドレグまでにまとめたいと思います。
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2007年12月27日
チェルシーのスタメンはチェフ、フェレイラ、アレックス、カルバーリョ、A・コール、J・コール、エッシェン、ランパード、カルー、シェフチェンコ、ピサロ。システムは解説ではフラットの4-4-2となっていた。ポイントはピサロか。
アストンビラのスタメンはカーソン、メルベリ、ナイト、ラウルセン、ボウマ、アグボンラホル、レオコーカー、バリー、ヤング、カリュー、マローニー。システムはフラットの4-4-2。注目はアグボンラホル、ヤング、カリュー。
前半
開始早々アストンビラが攻める。SHのアグボンラホル、ヤングはスピードがあり、対面のフェレイラ、A・コールを苦しめる。特にアグボンラホルはかなりキレていた。アグボンラホルはイングランド人の21歳。カペッロに呼ばれる日が近いかもしれない。
3トップの真ん中に入るカリューは193センチと身長が高いが、中央にはアレックスが待っている。そのためか、単純にクロスを上げる場面はほとんどなく、アグボンラホルが自分でフィニッシュまで持っていく場面が多かった。また、カリューはキープ力が相当高い。前でボールが収まるため後ろから選手が飛び出してきて、アストンビラは人数をかけた分厚い攻撃ができていた。序盤のチェルシーはそんなアストンビラの攻撃に防戦一方。チェルシーはサイドを何とかしないとまずいかもしれない。
そして前半14分、アグボンラホルが粘って左足でクロス→カリューが頭で折り返す→マローニーが押し込みアストンビラが先制。チェルシーはアグボンラホルを抑えないと本当にやばい。
チェルシーのシステムは非常に流動的だった。というより、ピサロが流動的だった。前線でボールを受けたかと思えば中盤の深いところまで降りてきてビルドアップに加わったりと、お得意の神出鬼没な動きを披露していた。ただ、そんなピサロに周りの選手は困惑しているようだった。特にJ・コールはよくわからないポジションにいることが多かった。先制されてからもシェフチェンコが右ウイングっぽく振舞ったりと、チェルシーはチームとして機能していないように見えた。もしかしたら何かを試しているのかもしれないが、それはわからなかった。
チェルシーは悪い流れを変えることができないうえ、今日の主審は、序盤はややアストンビラよりだった。そんなわけでイライラが募り、サポーターはブーイングを送るようになっていく。さらに追い討ちをかけるかのように、ランパードがけがをしたようで前半26分にバラックと交代。右の太ももを気にしていたが大丈夫だろうか。グラントも心配顔。バラックはランパードのポジションにそのまま入る。
この後なぜかチェルシーはボールを持てるようになり、J・コールを中心にして何回かチャンスをつくる。しかし前半44分、マローニーのシュートをチェフが後ろにそらしてしまい0-2に。チェフのまさかのミスで大きな2点目がはいる。どうしたんだチェフ。
まずい雰囲気になってきたチェルシーだが前半ロスタイム、バラックがナイトに後ろから倒されPKを獲得。ナイトはこれでけがをしたうえ、さらに一発退場を食らってしまう。これは厳しい判定。審判はチェルシーよりになったのだろうか。PKはシェフチェンコがしっかり決め再び1点差。チェルシーはこれで息を吹き返すか。
前半は1-2で終了。ただ、後半からは数的優位になるため期待できそうだ。
ボールポゼッションはチェルシー56%、アストンビラは44%。シュート数はチェルシー6本、アストンビラ7本だった。
後半
後半からマローニー→デイビス。前半で2ゴールを挙げたものの、カリューははずせないし交代はやむなし。アストンビラはカリューを前線に残し4-4-1で必死に守ろうとするが後半5分、シェフチェンコに豪快なミドルを決められあっさり同点に追いつかれてしまう。この後もチェルシーに一方的に攻め込まるアストンビラ。ミドルをがんがん打たれ、失点も時間の問題か。
この後、なかなかゴールをこじ開けることができなかったチェルシーだが後半21分、中盤まであがってきたアレックス→シェフチェンコが粘ってパス→アレックスがDF1人を交わすと右足で叩き込み3-2に。しかし後半28分、ヤングのFKをラウルセンがジャンピングボレーであわせ同点に追いつかれてしまう。チェルシーがこれと同じパターンで失点するのをどこかで見た気がする(たしかチャンピオンズリーグ)。勝ち越した後の一瞬の気の緩みをつかれたという感じかもしれない。
後半33分カリュー→ムーア。そして後半35分にアグボンラホルの足を正面から両足タックルで思いっきり蹴ったカルバーリョが一発退場。ホームで勝ち点をとりこぼしたくないチェルシーは苦しい状況に。後半38分シェフチェンコ→SWP、後半40分ピサロ→ミケル。しかし後半43分、J・コールが倒されて(?)もらったエリア手前でのFKをバラックが直接叩き込み4-3に。後半45分ボウマ→ヘアウッド。するとこの直後、A・コールがシュートを腕でブロックしてしまいPKを献上&一発退場。バリーに決められ後半47分同点に。もうむちゃくちゃ。
試合は4-4で終了。クリスマスの時期の試合らしい点のとり合いとなったが、チェルシーはホームで痛い引き分けとなった。
感想
むちゃくちゃな試合だった。この時期らしいといえばらしい。クリスマスの翌日に試合を組むのもどうかと思うが、いずれにせよ派手な試合だった。チェルシーが4点もとられるのは久しぶりではないだろうか。チェフのあんな凡ミスははじめてみたので少し驚いた。ケガの影響があったのかもしれない。
それにしても、チェルシーのシステムは何だったんだろうか。個人的には何がしたいのかわからなかった。手の込んだことをしなくても、4-3-3でランパードとバラックを使えば問題ないと思う。ピサロがチームに混乱を与えているような気がした。モウリーニョサッカーでは、バランスを重視するためピサロのように好き勝手に動き回る選手はいなかった。そのことが影響していると思う。自分のゾーンを抜け出すことに慣れていない気がした。
これは勘違いかもしれないが、「ピサロはFWながらボックス内に飛び込もうとしない。クロスがきそうでもボックス手前で待っていることが多い」ということを現地の解説者が言っていた。確かにそういわれればそんな気もする。バイエルン時代のピサロを知っている方がいれば教えてください。
アストンビラはよく追いついたと思う。微妙な判定で10人になり、そこから逆転されたものの2度のビハインドを追いついた。個人的にはアグボンラホルがかなり印象に残った。これから覚えておいていい選手かもしれないと思った。
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2007年12月20日
日曜に行われた試合でアーセナルに敗れたうえ、テリーの長期離脱という余計なおまけまでついてしまったチェルシー。ドログバもいないし、実は結構危機的な状況かもしれない。バラック、カルバーリョはこの試合から戻ってくるそうだが、それにしても主力にケガ人が多い。特にテリーはけがしすぎだと思う。
同じくユナイテッドに敗れたリバプールは、アーセナルに10ポイント差をつけられるという苦しい状況。やはりローテーションに問題があるのだろうか。ベニテスはオーナーとの関係がこじれ、解任間近とか。ちなみに、この冬の補強費は与えられていないらしい。
この試合は、そんな両チームによる一発勝負のカーリングカップ。90分で決着がつかなければ延長戦があり、それでも決着がつかなければ再試合となる。過密日程を考えると、両チームともこの試合で決めてしまいたいはず。
両チームのスタメンは
チェルシー
GK:チェフ
DF:ベレッティ、ベン・ハイム、カルバーリョ、ブリッジ
MF:ランパード、エッシェン、ミケル
FW:カルー、シェフチェンコ、シンクレア
リバプール
GK:イタンジュ
DF:アルベロア、ホッブス、キャラガー、アウレリオ
MF:ルーカス、シャビアロンソ、シソッコ
FW:ヴォロニン、クラウチ、バベル
リバプールは案の定ローテーション。システムは4-2-1-3だった。シャビアロンソはいつの間に復帰したのだろうか。
チェルシーはいつもどおり。カルバーリョが復帰し、バラックはベンチスタート。やはり両チームともメンバーを落としている。
試合開始前、1人の審判が足を引きずりながらピッチの外へ歩いていく。控えの審判(?)がかわりにピッチに入るという、珍しい場面が見られた。
前半
やはりビルドアップのできないチェルシー。ランパードがDFラインまでおりてくるいつもの光景はそれほど見られないものの、なかなかボールを前に運べない。シェフチェンコは前に張っている場面がやや多かったが、競り負けるのがわかっているのでだれもロングボールは蹴らなかった。個人的には、シェフチェンコのためだけを考えると2トップのほうがベターだと思う。ただ、基本的にグラントはモウリーニョサッカーを受け継いでいる。モウリーニョサッカーの特徴は4バック+3センターハーフによる堅い守備からの(クロス)カウンターだと思う。つまり、現状ではシステムが変わる可能性はまずない。こうなると、シェフチェンコはチェルシーのスタイルになじむしかない。だが、今の中盤構成ではシェフチェンコのよさは生かせない。結構難しい問題だと思う。
さらに、この試合のウイングはカルー、シンクレアだった。シンクレアはまだ実力不足で、個人技は期待できない。サイドバックが上がってくる時間を稼ぐこともできず、序盤のチェルシーは簡単に攻撃が終わってしまう場面が多かった。そしてカウンターから何回かピンチを招く。特に、ミケルが激しく寄せられ簡単にボールを失ってしまったり、ベン・ハイムが一対一で危なっかしかったのが気になった。チェルシーは中盤の3人がポジションを変えてみたり、カルーとシンクレアがボールをもらいに中盤まで降りきたりとなんとかしようとするもあまりうまくいかなかった。ただ、カルーが右に来てからは、チェルシーは右サイドを基点に攻撃を組み立てるようになった。
試合はやや低調な展開となる。ランパード、ルーカスがキーパーと一対一になるも決められず。しかしここから少し試合が動き始める。だが、結局ゴールは生まれなかった。
前半はスコアレスで終了。ハーフタイムには松葉杖をつくテリーの姿が映し出されていた。
後半
チェルシーはウイングの個人技からチャンスをつくるも、ランパードのミドルは枠を捕らえきれず、エッシェンのミドルはイタンジュがファインセーブ。カルーのシュートもわずかにゴール上に外れる。リバプールもカルバーリョのクリアミスから決定的なチャンスもチェフがなんとかボールをおさえる。後半はチェルシーがやや優勢に試合を進める。
後半12分シンクレア→J・コール。この交代直後の後半14分、シンクレア→シェフチェンコのポストプレー→ランパードのシュートがキャラガーの足に当たってゴールに吸い込まれ、ついにチェルシーが先制する。さらに後半15分、チェルシーベンチの目の前で、クラウチがミケルへの悪質なタックルで一発退場。グラントもさすがにキレていたが、モウリーニョならどういうリアクションをしただろうか。数的不利に追い込まれリバプールは一気に苦しくなる。
後半16分シャビアロンソ→、後半23分ミケル→バラック。ついにバラック復活。後半28分バベル→ベナユン。クラウチ退場以降はチェルシーが攻める時間が長くなるが、時々集中力を欠いたプレーが見られリバプールにチャンスを与えてしまう。だが、それ以外はチェルシーが試合を支配。そして後半45分、ブリッジのクロス→バラック競る→こぼれだまをシェフチェンコが右足で叩き込み2点目。これで勝負あり。後半46分シェフチェンコ→シドウェル。
試合は2-0で終了。チェルシーがホームで快勝し、カーリングカップ準決勝進出を決めた。
感想
チェルシーの完勝だったがそれ以上に、カルバーリョ、バラックの復帰が大きいと思う。テリーが抜けたちょうど次の試合で復帰するのは、少しタイミングがよすぎる気がするが、ビルドアップにも貢献できるカルバーリョは貴重な存在だと思う。そしてバラック。今のチェルシーはドログバがいないため、中盤に試合を組み立てられるタイプの選手が必要。その意味で、これからバラックにかかる期待は大きい。この試合ではまだ本調子ではなかったが、これから調子を上げていけばチェルシーも上昇気流に乗れそうな気がする。
リバプールは2連敗となった。ローテーションだから仕方がないとはいえ、ベストメンバーで負けるのとは違った悔しさがあるのも事実だと思う。ベニテスがローテーションを採用するのにも一理あると思うが、ファン受けはしないだろうなとか思ったりした。
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2007年12月09日
ドログバの長期離脱の可能性が伝えられているチェルシー。手術を受ける必要があるのは間違いないが、手術を受ける時期が問題になっているようだ。チェルシー側はすぐに受けてほしいはずだが、ドログバはアフリカネーションズカップへの出場を熱望しているため、痛み止めを打って強行出場を続ける可能性もあるらしい。はたしてどうなるのだろうか。ひざのケガは悪化させるとやばいので、早めに受けるべきだと思うのだが。
チェルシーは他にもケガ人が多い。カルバーリョ、マルダ、バラック、フェレイラはまだ無理。チェフはもう大丈夫のようだが、この試合は大事をとって欠場することが確定している。エッシェンの出場停止は残り2試合。
チェルシーのスタメンはクディッチーニ、ベレッティ、アレックス、テリー、A・コール、ミケル、ランパード、SWP、J・コール、カルー、シェフチェンコ。干され気味だったシェフチェンコは大チャンス。あと、A・コールがケガから復帰→即スタメンってブリッジがかわいそうだ。
チェルシーはこの試合の後、(消化試合だが)バレンシア、アーセナルと強豪との連戦が待っている。勢いがつくような勝ち方をしたい。
前半
この試合のチェルシーは、SWPを中盤の高い位置に入れた4-3-3だった。いつもは(?)中盤の運動量が少なく、ランパードぐらいしかボールをもらいにこないチェルシーだが、SWPは積極的にボールをもらい自分で仕掛けまくっていた。ただ、SWPがボールをもらいにきたというよりは、サンダーランドの中盤の守り方が中途半端だったというほうが正しいと思う。SWPがフリーになる場面がやや多かった。ということで、チェルシーの攻撃はSWPのいる右サイドに偏り、珍しくランパードが行方不明になっていた。ただ、時間の経過とともにランパードは現れるようになった。
右ウイングのJ・コールはサイドに張っている場面が多かった。SWPはサイドが好きみたいで、前半の序盤はJ・コールとポジションがかぶる場面がやや多かった。ただ、SWPが中央よりにポジションを修正したり、J・コールが引き気味でボールを受ける→あいたスペースにSWPが飛び込む形など、この2人の関係は少しずつ改善されていった。
試合はチェルシーが一方的に攻め、サンダーランドはドン引きという展開。前半5分すぎ、J・コールのコーナーキックをカルーがどんぴしゃのヘッドもバーに嫌われる。チェルシーは圧倒的にボールを持ち、右サイドからクロスを何回もあげるがなかなか合わない。攻めているのに点が入らない、じれったい展開になる。
試合が動いたのは前半22分。?のフィード→テリーがスルーしカルーのクロス→シェフチェンコのヘッドでチェルシーが先制。久々のゴールにシェフチェンコはうれしそうだ。チームメートもうれしそうだった。
この後も同じような展開で試合は進み前半は1-0で終了。チェルシーのボールポゼッションは62%。シュート数はチェルシー9本、サンダーランド1本だった。
後半
チェルシーはロングボールがやや多くなる。中盤の運動量が少し落ちたのと、サンダーランドが守備を修正してきたことに原因があると思う。ロングボールはほとんど競り負けるため、前半に比べるとサンダーランドがボールを持つ時間がやや長くなるが、チェルシーは余裕で守りきる。それにしても、J・コールはウイングながら守備をむちゃくちゃがんばっていた。バルサとはえらい違いである。
後半21分カルー→ピサロ。ここからJ・コールが左サイドに回る。ピサロはまさに神出鬼没という感じで、ピッチのいろいろな場面に顔を出していた。あと、シェフチェンコも中盤に降りてくるようになったが、組み立ての役に立っていたかは微妙だった。
チェルシーは一時の勢いがなくなり、決定機こそつくらせないがサンダーランドに攻め込まれる場面が多くなる。しかし後半28分、ランパードのFK→アレックスがユニフォームを引っ張られPKを獲得。これをランパードがゴール右隅に決め後半29分2-0に。これで勝負あり。後半39分J・コール→シドウェル。後半42分、ミラーがピサロの顔をはたき一発退場。後半46分、ランパードのシュートがポストに嫌われる。
試合は2-0で終了。チェルシーの快勝だった。
感想
ドログバがいないとなると、チェルシーは自分たちで試合をつくる必要がある。相手がサンダーランドというのもあるが、この試合で中盤に入ったSWPはまあまあよかったと思う。久しぶりに試合に出れてうれしかったのかもしれない。ただ個人的には、J・コールを中盤で使ったほうがしっくりくる気がする。
もう少し見てみないと、ビルドアップがどうなるかはっきりしたことはいえない。後半になるとロングボールが多くなったが、競り勝てる場面はほとんどなかった。やはりビルドアップでがんばる必要があることを再確認させられた。
シェフチェンコは久々のゴールだった。ただ、それ以外の動きは微妙だった。激しく寄せられてボールを失う場面が多かった。やはり3トップはセンターバック2枚がマークにつくためやりにくそうだ。本人のためには2トップのほうがいいかもしれない。ただ、システムが変わる可能性はないと思うが。
チェルシーはミッドウィークにバレンシア戦がある。消化試合とはいえ、ビルドアップができるかどうかをはかるには最高の相手のはず。そういう意味では少し楽しみである。
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2007年12月02日
グラント体制になってから、ユナイテッド戦で負けた試合以降の成績が8勝3分と完全に復調してきたチェルシー。結果的に見ればモウリーニョの解任は正解だったといえそうである。アブラモビッチが嫌いな人には受け入れたくない事実かもしれないが。
今日はホームでウェストハム戦。首位戦線に残るためにも、ここで勝ち点を取りこぼすことは避けたい。
チェルシーのスタメンはクディッチーニ、ベレッティ、アレックス、テリー、ブリッジ、ミケル、シドウェル、ランパード、J・コール、カルー、ドログバ。エッシェンは前節のダービー戦の退場で、3試合の出場停止が決定。アーセナル戦も出場できないことになった。
ウェストハムのスタメンはグリーン、ニール、ガビドン、アプソン、マッカートニー、ソラーノ、パーカー、ムリニス、エザリントン、ボアモルテ、カールトンコール。リュングベリ、アシュトンがベンチにいる。ベラミー、ファーディナンド弟はどうなったのだろうか。
前半
開始早々、ドログバが右足を蹴られ痛がる。その後もドログバ、J・コールが激しく削られるなどウェストハムはプレーが荒い。球際はかなり激しく、さすがプレミアという感じだった。
そんなウェストハムの前に、チェルシーはドログバへの放り込みが多くなっていく。チェルシーはポゼッションサッカーへ変貌しようとしているはずだったが、なぜなのか。接触プレーを避けるためなのか。
放り込みが多くなったのは、チェルシーの運動量が全体的に少なかったことに原因があると思う。DFラインでボールをまわしている時、ランパードはボールをもらいに頻繁にDFラインの近くまでやってくるが、その他の選手はあまり動いてくれない。カルー、J・コールにはボールが入らないし、シドウェル、ミケルは微妙。こうなるとチェルシーとしてはドログバに何とかしてもらうしかない。
ただ、今日のドログバはウェストハムの激しいマークにあい苦戦。激しく削られていたのもあるが、何か動きが重かった感じがした。結局、チェルシーはチャンスをつくることができず、じれったい展開となる。
ウェストハムはカールトンに当てる形が多い。だが、4バック+3センターハーフで守るチェルシーの守備は堅い。ただ、内に絞る傾向のあるソラーノがフリーになる場面が何回か見られた。ムリニスの中央へのすばらしいスルーパスはカールトンにわずかに合わず、ソラーノのループはバーの上。チェルシーのミスから、カールトンの落としたボールをソラーノがミドルも枠を捕らえきれず。ウェストハムもチャンスをつくれず、両チームとも低調な前半戦となる。
うまく試合を運べないイライラからか、徐々にチェルシーもプレーが荒くなっていった。ミケル、カルーはイエローをもらう。いつも思うのだが、ミケルは何か危なっかしい。まだ若いのもあるだろうが、もう少し落ち着いてほしいものである。テリーに諭される場面があった。
前半は0-0で折り返す。シュート数はチェルシー4本、ウェストハム2本。ボールポゼッションはチェルシー48%、ウェストハム52%だった。ウェストハムのほうがポゼッションで上回っていたのには少し驚いた。
後半
後半が始まってすぐ、チェルシーは得意のカウンターもドログバのパスはJ・コールにわずかに合わず。ブリッジとカルーのワンツーから、中央に流したボールをシドウェルがシュートもアプソンの足に当たる。後半からは両チームとも前に出るようになり、お互いチャンスをつくり試合が動き始める。試合は徐々にチェルシーペースに。
後半20分シドウェル→SWP、後半28分ソラーノ→リュングベリ。この交代直後の後半30分、クディッチーニのフィード→ドログバ→カルー→J・コールがキーパーを交わし右足で叩き込みついにチェルシーが先制。ちょっとオフサイドっぽかったが、ここはチェルシーのホームなので仕方がない。
後半33分パーカー→スペクター、エザリントン→アシュトン。この後もチェルシーは攻め続ける。後半43分J・コール→マケレレ。
試合は1-0で終了。両チームあわせてイエローカードが8枚出るという荒れた試合をチェルシーが制し、ホームで勝ち点を取りこぼす事態を何とかまぬがれた。
感想
本当はモウリーニョ時代と違うチェルシーの姿を見たかったのだが、この試合はドログバ頼みの今までのチェルシーだった。ミッドウィークにチャンピオンズリーグの試合があったことが運動量の少なさにつながったのだろうか。いずれにせよ、少し期待はずれだった。
低調な前半に比べて、両チームとも攻め合った後半は面白かった。チェルシーは決定的なチャンスは何回かあったが決めきれず、ドローで終わる可能性もあったがなんとか勝った。ウェストハムのがんばりをほめるべきかもしれないが、厳しい見方をすれば、勝ち点3だけがこの試合の収穫といえるかもしれない。
この試合だけでは、チェルシーの目指すサッカーは見えなかった。プレミアでは各選手の寄せが激しいので、バルセロナのようなポゼッションサッカーはできそうにない。リーグの違いが大きいと思う。
ただ、チェルシーにもバルセロナにもそれぞれ特徴がある。チェルシーの特長を生かしながら、テン・カテがどのようにプレミアに合ったサッカーにアレンジしてくるか少し楽しみである。
posted by worldwidefootball |10:50 |
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2007年09月02日
トッテナムのスタメンは
GK:ロビンソン
DF:シムボンダ、ロシャ、カブール、ヨンピョ
MF:マルブランク、ジェナス、ハドルストーン、ベイル
FW:ベルバトフ、キーン
カブール以外はユナイテッド戦と同じスタメン。ゾコラは不調でスタメンをはずされているようだ。
前半
前半10分過ぎ上半身裸の男が突然乱入。警備員に連れ出された直後、ベイルのCKからカブールが押し込み前半10分にトッテナムが先制する。先制されたフルハムだが、内容的にはやや押している印象。うまくボールを運べないトッテナムはベルバトフに当てるか、キーンを走らせ裏を狙うロングボールが多い。しかし徐々にペースをつかんだトッテナムは前半28分、スローイン→クリアボールを拾ったキーンがはたく→ベルバトフがうまくトラップして決め2点目。ベルバトフは今シーズン初ゴール。この後はトッテナムが圧倒的に攻め、何回も絶好のチャンスを迎えるが決めきれない。すると前半42分、CKからデンプシーのヘッドでフルハムに1点を返される。トッテナムはその後も何回かあったチャンスを潰してしまい、前半は1-2で終了する。
後半
後半もトッテナムが優勢だが、ニエミがファインセーブを見せホームのフルハムが踏ん張る。しかし後半16分、ベイルがプレミア初ゴールを決め突き放される。フルハムはこれで気持ちが切れたか、トッテナムの猛攻にさらされる。後半23分キーン→デフォー、後半25分Bouazza→ヒーリー。フルハムはヒーリーが入った後、ボールがつながるようになり、いい形を作り始める。そして後半32分、スメルティンのシュートがロシャの足に当たり軌道が変わり、ロビンソンが反応できず2-3に。後半34分スメルティン→ジョン、後半39分マルブランク→ドーソン。逃げ切りたいトッテナムに対してホームのフルハムは押せ押せムード。そして後半45分、ロングスローから、カマラがループ気味のオーバーヘッドを決めついにフルハムが同点に追いつく。すばらしいシュート。結局試合は3-3で終了。トッテナムが勝ち点を取りこぼす結果となった。
総括
トッテナムは勝ちきれなかった。逃げきりたい時に使えるコマが現状ではないのが原因だと思う。けが人が帰ってくるまでは苦しい戦いになりそう。監督は頭が痛いと思う。
フルハムはよく追いついた。ヒーリーが入ってから流れが変わった。これからもジョーカー的な使い方をすれば面白いと思う。
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2007年08月25日
リバプールのスタメンは
GK:レイナ
DF:フィナン、キャラガー、ヒーピア、アルベロア
MF:ペナント、シッソコ、シャビ・アロンソ、バベル
FW:トーレス、ヴォロニン
アッゲル、ジェラード、リーセ、カイトは欠場。ベニテスお得意の(?)タ-ンオーバー。親善試合の影響もあると思う。個人的にはバベルに期待。
システムは両チームともフラットの4-4-2。
前半
開始30秒でサンダーランドのミスからヴォロニンが決定的なチャンスを迎えるなど、リバプールが攻勢。ペナントが何回かドリブル突破を見せる。ヒーピア、リチャードソンが接触プレーで負傷したようで、前半15分ヒーピア→アッゲル、前半20分リチャードソン→ストークス。押されていたサンダーランドだが、この選手交代後少しだけ流れを引きよせる。リバプールが中盤でボールを持つと複数で囲い込み攻撃の起点をつぶす。そのためリバプールはロングボールがやや多くなるが、ほとんど跳ね返す。そしてペナントのミスから唯一のチャンスを作るも、レイナに止められる。逆になかなか攻撃の形が作れず、ベニテスが渋い顔をしていたリバプールだったが、前半35分過ぎから一気に仕掛ける。そして前半37分、シャビアロンソのクロス→飛び出してきたペナントが頭で落とす→ヴォロニン→シッソコのすばらしいミドルシュートでついに先制。シッソコはこれがプレミア初ゴール。先制ゴール後もリバプールが攻める。前半終了間際、ペナントのクロスからトーレスのヘディングシュートも、ゴードンがファインセーブ。結局前半は0-1。リバプールのボールポゼッションは65%だった。
後半
後半もリバプールが攻める。トーレスがキーパーと一対一になるもゴードンがファインセーブ。後半15分ヨーク→リードビター。押し込んでいたリバプールだが、キャラガーがレイナと接触し左のわき腹を痛める。後半30分キャラガー→リーセ、後半33分マーフィ→コノリー。右サイドを深くえぐったトーレスのラストパスをヴォロニンが直接打つが、ゴードンの正面。徐々にサンダーランドに押し込まれ始め、少し流れがおかしくなりかけたリバプールだが後半42分、バベル→ペナント→バベル→トーレス→ヴォロニンとつなぐと、ヴォロニンが貴重なダメ押しゴール。ヴォロニンもプレミア初ゴール。後半43分バベル→カイト。その後は両チームとも攻めるが得点は生まれず、試合は0-2で終了した。
総括
リバプールがメンバーを落としてもしっかり勝ちきった試合だった。ヴォロニンも初ゴールを決めた。スタートは順調。これから中盤、前線の補強の成果が出てくると思う。
ただ、キャラガーのケガが心配だ。DFラインの選手層を考えると、エインセを獲れなかったのは意外と痛いかもしれない。今からでも一枚獲れれば理想的だと思う。
バベルはいまいちだった。ボールを持ちすぎていたと思う。これからに期待。
posted by worldwidefootball |23:00 |
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