2008年06月15日

スウェーデンvsスペイン~勝ったけど…~

スウェーデンのスタメンはイサクソン、ストール、メルベリ、ハンソン、ニルション、エルマンデル、アンデルション、スベンソン、リュンベリ、イブラヒモビッチ、ラーション。

スペインのスタメンはカシージャス、セルヒオラモス、プジョル、マルチェナ、カプデビラ、イニエスタ、シャビ、セナ、シルバ、ビジャ、トーレス。

前半
試合開始直後から、ロングボールを蹴ってくるスウェーデン。イブラヒモビッチにあわやという場面をさっそくつくられる。1分、右サイドに流れたトーレスがDFを交わし、中央へ折り返すもクリアされる。3分、イニエスタのミドルはゴール左に外れる。イニエスタのミドルはあんまり見たことがない。

スウェーデンはオーソドックスな4-4-2。DFラインはやや高く、イブラ、ラーションが守備ではシャビ、セナの位置まで下がり、プジョルたちにボールを持たせる。とにかくスペースを消す。攻撃ではロングボール一辺倒にならないように、細かいパスもつないでくるが基本的にはロングボール。ただ、序盤はまったくボールを持つことができず、ロングボールも何もない状態だった。
スペインはトーレス、ビジャたちが裏を狙う。この日のトーレスは右サイドにいることが多く、イニエスタがいつもに比べておとなしい印象を受けた。

8分、スウェーデンはラモスの裏にリュンベリを走らせるカウンターを見せるも、シュートはプジョルにあたりカシージャスの正面へ。
スペインがDFラインでボールをまわす時間がかなり長く、イブラ、ラーションにボールがなかなか入らないスウェーデン。ポゼッションで下回ると、ロングボールを蹴るのではなくボールを大切にしたいという気持ちもでてくるかもしれない。10分、左サイドまで流れたシルバから中央へのクロスはクリアされる。11分、スベンソンに左ひざを蹴られたシャビが痛がるも、プレー続行。

試合が動いたのは15分。ショートコーナーからシルバ→トーレスが右足の裏で押し込んでスペインが先制。それにしてもトーレスとビジャは仲がいい。そういえば、ロシア戦の同じようなシーンでビジャは指を亀裂骨折したらしい。

15分、ラーションのキープ→2列目から飛び出したエルマンデルのシュートはサイドネット。スペインの問題点である、2列目からの飛び出しへの対応。見ているだけではまずい。ボールを奪えないから仕方がないかもしれないが、何か方法はあると思う。

この日のイニエスタはサイドからあまり出なかったが、少しずつ始動。ただし、トーレスがスペースを潰してしまうので少しやりにくそうな感じ。今日のスペインは右にトーレス、左にビジャと棲み分けがあるのかもしれない。
21分、イブラヒモビッチにプジョルがつり出され、そのスペースにラーションが飛び出すもループは浮いてしまう。そしてイブラヒモビッチとの競り合いで足を痛めたプジョルがベンチに交代を要求し、24分にアルビオルと交代。スペインにとっては誤算である。

スペインは徐々にファールで止める場面が増える。セナはかなり激しかった。31分、イブラが起点となり右サイドからのクロスをラーションがあわせるもラモスへのファールを取られる。試合のペースは少しずつスウェーデンへ。起点はイブラ。イブラはタメをつくり、何よりボールを取られない。そして右サイドバックのストールは積極的なオーバーラップをみせ、スペインの左サイドを押し込む。そして34分、大きなサイドチェンジからストールのクロスをイブラが足元で止め、ラモスを振り切って右足のシュート。カシージャスの手に当たったもののボールはゴールに吸い込まれ、スウェーデンが同点に追いつく。

スペインは押し込まれる時間帯が続き、DFラインも徐々に後退。単純なクロスでもスペインは怖い。32分、トーレスが裏を狙い、こぼれだまをビジャが強烈なシュートもイサクソンの正面。
45分、サイドチェンジからラモスがニルソンを交わし、中央へ折りかえす→シルバがエルマンデルに後ろからまともに当たられるもノーファール。そして、スペインが高い位置でボールを持っているのに前半終了のホイッスル。ビジャたちが抗議していた。

前半は1-1。ボールポゼッションはスウェーデン43%、スペイン57%。シュート数はスウェーデン7本(枠内2)、スペイン4本(2)だった。

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後半
後半からイブラヒモビッチ→ローゼンベリ。コンディションかもしれないが、スウェーデンの攻撃の中心はイブラだった。

ゆったりとボールを持ち、イニエスタ、シルバが本格的に始動するスペイン。シルバとイニエスタはポジションを替えることもしばしばだった。ただ、ラモスにボールが入る前にカットされる場面が気になる。ここは狙われている気がする。3分、シルバとビジャがエリア内でパス交換を見せ、フリーになったシルバがシュートを撃つかと思ったがまた戻す。ビジャは予想していなかったようで、スウェーデンに寄せられチャンスをふいにしてしまった。

7分、カプデビラがボールを奪われてカウンターを食らう。エルマンデルを止めたマルチェナがイエロー。
少しずつファールで止める場面が増える両チーム。スウェーデンの守備意識が高くなっていることもあるが、スペインは攻撃が完全に硬直化している。何かいやな流れに。

13分シャビ→ファブレガス、イニエスタ→カソルラ。ここで早くも選手交代のカードを使い切るアラゴネス。ファブレガスとイニエスタの共存は不可能といことで、ファブレガスはカソルラと近い時間帯に投入されることが多い。ただ、このパターンは見たことがない。ファブレガス、カソルラが入るときは4-1-4-1か4-4-1-1のことが多かった。この日は4-4-2での投入である。ある意味ばくちかもしれない。

17分、スペインは中盤のパスカットから立て続けの決定機も決めきれず。ビジャがイサクソンに膝蹴りを入れてしまい、一旦試合がとまる。20分、セナが自ら持ち上がって強烈なミドルもイサクソンがコーナーに逃れる。26分、コーナーキックからトーレス→ラモスと頭でつなぎセナのシュートはイサクソンがキャッチ。この重苦しい空気は何か、今シーズンのバルサを見ているような感じになってきた。
カソルラは左サイドのほうが好きなようで、頻繁に中央に流れる。ファブレガスは低い位置でボールをさばくことが多く、アーセナルと同じような活躍を見せることはできなかった。シルバ、カソルラに仕事をとられては苦しいかもしれない。

34分エルマンデル→セバスティアン。直後のFKから危険な場面をつくられるスペイン。41分ラーション→シェルストレーム。43分、ビジャ→トーレスのシュートはイサクソンの正面。そしてスウェーデンがなぜか前に出てきたこともあり、ロングボールが多くなるスペイン。
そして47分、カプデビラのロングボール→トーレスとストールが競るもボールに触れず→ビジャがイサクソンとの一対一を制してスペインが勝ち越し。この決定力はさすがだが、ここまでのぐだぐだは…

試合は2-1で終了。スペインがロスタイムのビジャのゴールで何とか勝ち点3を獲得。しかし、引いた相手を崩せないスペインの悪さが出てしまった試合でもあった。

感想
勝ったけど何かすっきりしない。ビジャのゴールがなければかなり批判されていたはず。引いた相手を崩せないのは相変わらずだった。
ただ、親善試合でもそうだったように、試合後半にゴールを奪って勝つというパターンは多い。勝負強いという見方もできるが果たしてどうなのか。ギリシャ戦はしっかりと勝って、決勝トーナメントにはずみをつけてもらいたい。ルーマニアと当たるとある意味嫌だな…

最後まで読んでくださってありがとうございました。
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posted by worldwidefootball |12:00 | EURO2008/本大会 | コメント(2) | トラックバック(0)
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スウェーデンvsスペイン~勝ったけど…~

勝った事が最大の収穫でしょう。自分達の目指すサッカーがグランドで体現できなくても結果として勝利をもぎ取ったことはスペインに最も足りなかった部分ですからね。勝負強くなっていると言えなくもないと思います。

その一方、今後の対戦相手に明確な攻略法を見つけられてしまったことも事実でしょう。この課題をいかに解決するかがスペインの分かれ目だと思います。前回のW杯もグループリーグでは素晴らしい戦いでした。それでも最終的な結果は散々でしたからね。あくまで問題は決勝トーナメントに上がってからでしょう。大いに期待します。

セスクは代表では今イチですね。個人的にはペルシと同様あまり活躍して酷使されるのもどうかと思っていましたのでこんな感じでいいと思っています。とにかくケガだけに気を付けて帰って来て欲しいです。

posted by shigeyuki | 2008-06-16 10:34

スウェーデンvsスペイン~勝ったけど…~

お返事が遅れて申し訳ありません。コメントありがとうございます。

内容は悪くても、引き分けでなく勝ち点3をとるのはやっぱり重要ですよね。それにしても、ビジャの決定力はさすがですね。シルバも含めて、バレンシアは嬉しくてたまらないかもしれません(笑)

イブラが全快ならやばかったかもしれないですね。ロシアはどういう対策を採ってくるんでしょうか。オランダ戦ではかなり高度な戦術を取ったらしいです(蹴球計画さん)し、このスウェーデン戦はヒントになってしまいそうです。ヒディンク怖い…

ファブレガスに関しては、まったく同感です。怪我だけはしないで欲しいです。

posted by worldwidefootball | 2008-06-24 10:20

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