2008年04月11日

【卓球】北京五輪 IOCが帖雅娜と林菱の五輪出場資格を承認

 在住年数の不足によってパスポートを取得しておらず、国際卓球連盟(ITTF)から世界ランキングによる自動出場枠を剥奪されていた帖雅娜と林菱について、国際オリンピック委員会(IOC)は、4月10日の理事会でその出場資格を承認した。両選手は04年アテネ五輪にも出場しており、パスポートの取得が間近であることから、特例として認められたもの。自動出場枠は復活しないが、5月の世界最終予選へ出場することになる。最終予選には3つの出場枠が残されているが、世界のトップランカーであるふたりの最終予選出場は、他の出場者にとって脅威となるだろう。

 一方、厳しい戦いとなったアジア大陸予選を通過した張瑞には、出場資格が認められなかった。香港への移住はほぼ帖雅娜・林菱とほぼ同時期ながら、04年アテネ五輪に出場していなかったことがネックになったようだ。アジア大陸予選で次点だった黄怡樺(チャイニーズタイペイ)が繰り上がりで五輪出場権を得た。

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2008年04月11日

【卓球】コルベル敗退 北京五輪ヨーロッパ予選

 4月2~6日までフランス・ナントで行われた北京五輪ヨーロッパ予選。激戦を勝ち進み、北京五輪の切符を獲得したのは下記の男女各11名。中国リポートでも既報の通り、女子は11名中7名が中国からの帰化選手という結果となった。

 男子は大会前にJ.セイブ(ベルギー)、クリサン(ルーマニア)が負傷により欠場を決定。J.セイブは世界ランキングによる自動出場枠はあと一歩のところで逃し、ソウル五輪からの6大会連続出場の夢をヨーロッパ予選に賭けていたが、直前で肩の故障を発生。無念のリタイアとなった。今後は最後の望みをかけて世界最終予選に出場するか検討中だ。
 また、予選ではブラシュチック(ポーランド)が途中棄権するなど、波乱の様相を呈していた。

 最終結果を見ると、実力者が出場権を獲得しているように思えるが、コルベル(チェコ)の名前がないことにお気づきだろうか。コルベルは予選を1位で通過し、トーナメントでも順調に勝ち上がったが代表決定戦で、デュッセルドルフのチームメイトでもあるズース(ドイツ)に敗れた。敗者トーナメントに回ったコルベルは1回戦でベテランのヤン・ミン(イタリア)に圧勝するも、2回戦でモンテイロ(ポルトガル)にゲームオールで敗れてしまう。最終トーナメントに望みをかけたコルベルだったが、ここでも2回戦でレグー(フランス)に敗れ、五輪出場権獲得はならなかった。
 他の有名選手ではエロワ(フランス)、カラカセビッチ(セルビア)、ケーン(オランダ)、マズノフ(ロシア)らが出場権獲得には至らなかったほか、世界選手権団体戦広州大会で王励勤(中国)を破ったフィリモン(ルーマニア)、イングランド期待の若手・ドリンコールも出場権を逃した。とくにドリンコールは予選を1位通過するなど、絶好調かと思われていただけに無念の結果である。

 女子ではステファノバ(イタリア)、パルティカ(ポーランド)、バーテル(ドイツ)らが出場権を逃した。

北京五輪ヨーロッパ予選通過者
●男子
1.譚瑞午(クロアチア)
1.ルンクイスト(スウェーデン)
3.トキッチ(スロベニア)
4.ガルドス(オーストリア)
5.ズース(ドイツ)
6.陳衛星(オーストリア)
7.イオニス(ギリシャ)
7.モンテイロ(ポルトガル)
9.シーラ(フランス)
10.レグー(フランス)
11.クズミン(ロシア)

●女子
1.リー・ジエ(オランダ)
2.Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
3.サマラ(ルーマニア)
4.フー・メレク(トルコ)
5.シャン・イーファン(フランス)
6.ガニナ(ロシア)
7.パオビッチ(クロアチア)
8.シュー・ジエ(ポーランド)
9.リ・チャンビン(オーストリア)
10.朱芳(スペイン)
11.タン・ウェンリン(イタリア)

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2008年04月11日

【卓球】ヨーロッパ五輪予選で中国女子台風!

 4月6日、フランス・ナントで行われていた北京五輪ヨーロッパ大陸予選が終了。男女で11名が代表権を獲得したが、女子はなんと11名中7名を中国からの帰化選手が占めた。予選通過を決めた中国系選手は以下のとおり。

 リー・ジエ    李潔    (オランダ)
フー・メレク   候美玲   (トルコ)
シェン・イファン 羨宜芳   (フランス)
シュー・ジエ   徐潔    (ポーランド)
リ・チャンビン  李チャン冰 (オーストリア)
ジュ・ファン   朱芳    (スペイン)
タン・ウェンリン 譚文玲   (イタリア)

※李チャン冰のチャンは女+薔の草冠以外

 ヨーロッパ大陸予選を通過した7名のうち、ふたりの選手に少しスポットを当ててみよう。
 2月の広州大会・準々決勝のシンガポール戦では右足首を捻挫し、涙の途中棄権となったリー・ジエ。負傷からわずか1カ月にも関わらず、危なげなく予選通過を決めた。現在23歳の彼女は四川省・成都市の出身で、陳龍燦(88年ソウル五輪複金メダリスト)、成応華(00年シドニー五輪アメリカ代表)に続く、四川省が生んだ3人目のオリンピック卓球プレーヤー。7歳から卓球をはじめ、16歳からオランダのクラブ・デンヘルデルでプレー、昨年末にオランダ国籍を取得している。長身の右カット主戦型で、今年1月のスロベニアオープンではコチヒナ(ロシア)と組んだダブルスで優勝を果たした。

 予選最終日に出場権を獲得したリ・チャンビンは北京市の出身。早くから国家チームのメンバーに選ばれ、99年にはアジアジュニア選手権準優勝。01年の第9回全中国運動会では、張怡寧・郭炎とともに北京市チームを26年ぶりの優勝へ導いている。2002年にオーストリアに渡って代表の座を掴み、プロツアーなどにも積極的に参戦中だ。
 実は彼女の父親は、現在国家男子チームで王励勤らの担当コーチを務める李暁東。リ・チャンビンが国家チームに入った時、女子チームを教えていた李暁東は余計な疑いをかけられないように、娘とは全く会話を交わさなかったそうだ。それが彼女がオーストリアに渡った理由のひとつかもしれない。

 中国系選手の上位独占に、欧州の卓球関係者は危機感を募らせているだろう。特に女子は非常事態と言うほかない。呼吸困難で窒息寸前、という印象を受ける。
 ⋯ただ、中国からの帰化選手が何の苦労もなく、各国の代表枠を手中にしているわけではない。リー・ジエの母親は言う「オランダに渡った当時の娘は言葉も通じないし、ひとりの友達もいなかった。ただひたすら卓球をしていた。娘はプレーヤーとしての道のりを、いつもひとりで歩んできた(出典:成都晩報)」。強い中国系選手の存在が非常事態なのではなく、欧州卓球界が中国への闘志を失いかけていることが非常事態なのだ。

Photo上:実はもう既婚者であるリー・ジエ。23歳にしてはかなりの落ち着きぶり
Photo下:シェーク両面裏ソフト攻撃型のリ・チャンビン

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