2007年02月03日

ドイツ代表レーブ監督の手腕

 04年にヨアヒム・レーブがドイツ代表のコーチに就任したとき、不安が頭をよぎった。自分がドイツに留学していた99年に、レーブはシーズン途中から2部に低迷するカールスルーエの指揮官に任命されたときのことを思い出したからだ。周囲の期待の高さから、さぞ優れた手腕の持ち主なのだろうと思っていたのだが、結果は18試合でわずか1勝。カールスルーエはクラブ史上初の3部降格という屈辱を味わった。そんな過去を持つ男に代表チームのコーチという大役が務まるのだろうかと疑問に思ったのだ。

 だが、ワールドカップでの成功に貢献し、大会後にクリンスマンのあとを引き継いだレーブは、EURO予選で3勝1分けと上々のスタートを切った。カールスルーエを解任後、トルコやオーストリアのチームを率いて経験を積み、01-02シーズンはバッカー・チロルをオーストリア王者に導くなど、着実に力を伸ばしたようだ。

 クリンスマンが若手を積極的に起用し、そのとき調子の良い選手を選ぶという考え方もレーブは踏襲している。ワールドカップの直後にヤン・シュラウドラフ(来シーズンからバイエルンに加入)をデビューさせ、3月7日のスイス戦にはU-21代表のマリオ・ゴメスを初招集、シャルケで好調なケビン・クラニーを代表に呼び戻した。3月24日にチェコとの天王山を迎えるにあたり、レギュラー2トップのミロスラフ・クローゼとルーカス・ポドルスキが出場停止なのは確かに不安かもしれない。だが、ワールドカップでの成功により自信を深めたであろうレーブと、彼に選ばれた新たな戦力が、ドイツに好結果をもたらしてくれるのではないかと期待させる。

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