2008年07月06日

浦和vsF東京 田中達也で全てが変わる

 浦和vsFC東京の試合を埼玉スタジアムへ見に行ってきました。現地写真を交えてレポートしてみたいと思います。

 ホームの浦和レッズのスタメンはこちら。

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 トホホ、結局いつもどおりの3-5-2(涙)。4バック厨の私にはちょっとガックリきましたが、前節からは若干の変更点があります。まずDFに堤が復帰(坪井out)、MFでは左に平川(相馬out)で、右に出場停止明けの山田。FWにはスタメンお久しぶりの田中達也(高原out)。実は、先発でエジ&高原が揃って出場しないのは、リーグ戦では新潟戦以来。地味ーに新しい布陣となります。


 FC東京はこちら。

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 面子は前節千葉戦と同じですが、中盤は今野・梶山が真ん中でサイドをエメルソン・羽生が攻めるシーンが見られたため、前回より布陣図を若干イジっております。ミッドウィークにナビスコ大分戦を消化(1-2で負け)しましたが、ここでフル出場したのが塩田、徳永、梶山、平山。藤山、エメルソン、カボレは途中出場で、未出場となったのが佐原、金沢、羽生。今野は出場停止で完全休養でした。フィジカル的には明らかに分が悪いですが、千葉戦を10人で分けた気概を見せてほしいものです。

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●田中達也に向かって蹴れ!

 試合はいきなり動きます。3分、鈴木啓太から左サイドに回りこんでいたエジミウソンへロングパス。佐原との競り合いを制したエジミウソンが中央へ切り込んで中央の田中へパス。田中は足にボールを当てるだけで、金沢に簡単にクリアされます。

 しかしこれを都築→堤→平川と左サイドで繋ぎ、もう一度左サイドへロングパス。これに絶好のタイミングで田中が走り込み、ディフェンスラインの裏でボールをキープ。その後、ゴールライン際からエジミウソンへバックパス。これにエジがダイレクトで豪快に左足シュート。これが決まって1-0。浦和の前半での得点は、これまでリーグ14試合やってきて、札幌戦、新潟戦以来なんと3試合目! しかも前半10分までの得点は初めてとなります。うれしい一方で、これまでの成績が情けないですね……。

 しかしこの得点自体は見事。ポイントは田中選手の高い学習能力にあると見ました。田中は、最初の鈴木のロングパスのシーンでは、中央で待ちの姿勢を見せていましたが、この時佐原がエジミウソンに付くことで、藤山との間が開いてCBの間にスペースができるのをおそらく見ていたのでしょう。得点シーンに繋がった平川のロングパスのシーンでは、一転してエジミウソンとともに猛ダッシュ。佐原と藤山の間に切り込み、ゴール近くで先手を取ることができました。次のウイイレでは「飛び出し」に★マークが付くことは確実でしょう(なんじゃそら)。

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3分、左サイドへ来たロングボールに、田中達也は中央で待ちの姿勢

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得点のシーンでは、今度は佐原・藤山の間を衝くため、先ほどとは一転スペースに走り込む田中


 さらに浦和のチャンスは続きます。

 5分■自陣内でパスカットをした闘莉王がドリブル。ポンテが下げて山田→ダイレクトのロングパスでエジミウソン→ワンタッチで田中、ツータッチ目でヒールパス→エジミウソン反応し飛び出す(金沢がカット)
10分■エメルソンのパスミスを阿部がカット。そのまま上がってエジミウソンとワンツを2回くりかえし、ロングシュート(枠を外れる)
12分■闘莉王→ロングパス→最前線の田中がダイレクトシュート(サイドネットに当たる)
16分■左サイドから平川→田中→ポンテがフリーでシュート(ふかす)
17分■平山に入ったボールを阿部がカット。DFラインから平川→鈴木→山田とサイドチェンジし、山田がロングパス。これを田中が佐原・藤山の間で受けてシュート(塩田が何とか手を当てて弾く)
18分■ポンテのコーナーキック→堀之内のヘッド(塩田が弾く)
25分■平山に入ったボールを阿部がまたカット。右サイドのエジミウソン→ポンテが巧みなボールキープで藤山をかわしてクロス→エジミウソンのヘッド(ゴールネットに入るもオフサイド)
43分■ポンテのフリーキック→闘莉王のフリーのヘッド(左に外れる)

 以上が私がカウントした浦和の決定機です。得点シーンとその前のチャンスを含めれば、その数は実に10。やはり田中選手が入ったことで、前線の役割分担が【田中:ムービング、アタッカー】【エジミウソン:ポスト、フィニッシャー】【ポンテ:パサー、ボールキープ】といった感じではっきりとチームの意思統一ができたことが大きいでしょう。シンプルにボールを前線に投げ入れられ、しかも前線がそれに応えるプレーを出す、といった好循環がありました。しかし、これだけのチャンスを作っておいて1点だけというのはあまりいただけません。

 一方のFC東京は、試合間隔の狭さが影響しているのか、動きにキレがありません。チャンスといえるチャンスは、6分、羽生のスローイン→平山のワンタッチスルーパス→カボレの飛び出し(阿部のカット……というかカボレが自分で倒れただけ?でシュート打てず)のシーン、また26分、梶山のドリブル突破から今野→平山→今野と、中央突破からのシュート(都築のセーブ)のシーンほど。ロスタイムにめぐってきたコーナーキックの大チャンスも、今野がヘディングがポストに当たってしまいます。試合内容としてはレッズのペースでハーフタイムを迎えます。

●どん底の後半。その先に見えた光明

 後半開始当初も好調な展開を見せていたレッズですが、54分、ケガ明けの田中達也を早々に休ませ、永井を投入。さらに、足に違和感を抱くポンテも続く57分に交代、梅崎がINになります。

 ここまで攻撃を牽引していた2人がいなくなったことで、レッズはまったく攻撃ができません。何しろ、前線にボールを放っても、スペースに走り込む田中はいなければ、ボールをキープして好パスを配給するポンテも居ません。

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 というわけで、ここから20分以上もFC東京の時間が続きます。まず61分には、エメルソンのシュートのこぼれ球を今野が拾い、金沢→エメルソンと繋いで、エメルソンからパスを受けた平山が、角度のキツいところからフリーでシュート(枠を外れる)。

 そして最大のチャンスが70分。塩田から右サイドのエメルソン、中央の平山→今野→エメルソン→梶山→右サイドの羽生→梶山→3バックの裏に回った羽生が左足でクロス→金沢がシュートも弾かれる→今野が拾う→中央のエメルソン→再び右サイドの羽生へロングパス→上がってきた徳永に戻し→クロス→途中出場の川口信男のヘッド。フワっと浮いたボールはゴールマウスに吸い込まれ……る寸前に都築が手で枠外に弾き出します。

 この後も徳永、川口にチャンスを作られ、浦和はとにかく防戦一方。クリアボールも一向に前線で収まりません。

 そんな中、82分にエジミウソンが相手との競り合いでノックダウン。交代出場選手は……ほ、細貝!? 高原じゃないんか!? エンゲルス監督はあと8分+ロスタイムをベタ引きで守りきるつもりかいな……。

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 勝負へのこだわりなのか、ただ臆病な采配なのかはよくわかりませんが、これが案外結果に繋がるからサッカーは面白い。88分、堀之内のクリアボールを藤山が後逸。これに合わせて永井が抜け出し、佐原のチェックも振り切ってシュート。これが決まって2-0。エジミウソンが抜けたことで、逆に永井が最前線で自由に動き回れる状況が生まれました。鹿島戦の2点目のような、永井の抜け目のないムービングが功を奏しました。さらに、最前線から梅崎・細貝らのフォアチェックの甲斐もあって、結果的に守備も安定。結果的に、エンゲルス監督の采配が当たったことになります。2-0で試合終了。

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藤山のミスを見越してスペースに走り込む永井。鹿島戦の2点目を思い出す



 浦和の勝因は、おそらく皆さんも一緒だとは思いますが「田中達也」の一言に尽きます。攻めではスペースに飛び出してチャンスを創出し、守ってはサイドバックやボランチへファーストディフェンス。チームとしても、前半45分のデキは今季最高と言って良いのではないでしょうか。

 その反面、ベタ引きに終始した後半は目を覆いたくなるような惨状。5バックで引きこもって守るだけの単純な守りで、最終的にサイドから数的優位を作り出されピンチを招くいつものパターン。かといってカウンターも機能せず。今日の勝ちは連戦で疲れの溜まるFC東京の拙攻に助けられただけと見る方も多いでしょう。

 とはいえ、エジミウソンがいなくなってから2点目が決められたことは、一つの光明になるのではないでしょうか。浦和はもともとカウンター志向のチームのくせに、高原&エジミウソンはどちらもポストで受けたがるフシがあるため、まったく攻撃にスピードがありません。ここでタイプの違う飛び出し系を最前線に入れることで、相手DFの裏を衝く動きでDFラインを下げ、前線でボールが納めるというわけです。まあ、当たり前のことを何をいまさら言っているんだという感じですが、とにかく前線の問題は改善されつつあります。後はただ引くだけのディフェンスをどうにかしたいところ。うーん、やっぱり4バックにチャレンジキボンヌ(なんかジーコJAPANのときの加部究さんもみたいになってきました)。

 FC東京はやはり日程がキツかったんでしょうか、前半の入り方がいけませんでした。20分くらいからやっとサイドバックを使ったワイドな攻撃を見せましたが、とにかくゴールマウスが遠かった。平山へ入るボールも結構阿部にカットされてましたね。割といいところまでいきながら後一歩が届かないのは、長友選手の不在が影響しているのか……。個人的には石川選手がもうちょっと見たかったッス。

 ところで、この日はブラジルデーということで、埼スタではブラジル料理が売り出されていました。ここで気に入ったのがブラジリアンカレー。煮豆とローストビーフがトッピングされたカレーなんですが、これがエジミウソンと田中達也級の相性を見せてウマーでした。常設メニューとして置いていただきたいところです。



 以下、下手糞写真です。次戦、大分トリニータ戦でお会いしましょう。


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前半3分、佐原とエジミウソンとの競り合い
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佐原さん(ノ∀`) アチャー
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1得点目のアシスト直前の田中達也。素早い動き出しで攻撃を牽引
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エジミウソンが合わせてゴール。田中はここでもいち早く反応かよ
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平山へのフォアチェックも欠かさない田中。アテネ五輪予選では2トップを組んでましたな
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佐原選手と比べると、やっぱり170cmあるとは思えない藤山選手
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キープレイヤーの平山にはレッズDFも厳しくチェック
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両チームの選手・監督・スタッフ・サポーターの皆様、審判、運営陣の方々おつかれさまでした。


posted by うぃれっず |18:35 | 20080705 浦和vsF東京 | コメント(6) | トラックバック(0)
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