2008年08月09日
日本vsアメリカ 跳躍のための試練
いやーいよいよ始まりましたね北京オリンピック。普段陽の目を見ないマイナースポーツでさえ全世界の人が見れちゃうのだから、やっぱり凄いイベントです。スポナビのこのページには競技種目の一覧が載っているんですが、こうして見ると意外と少ないような気もしますが、陸上とか水泳とかもひとまとめになっているので、実際にはさらに細かくカテゴライズされます。 その中でも勝手に注目してるのが「近代五種」。こんな競技あったのか知らない人も多いでしょうが、歴史は古く、1912年のストックホルム開催から続く伝統の競技。その一方、競技内容は相当ハードで、射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングの5種を1日でこなすらしい。鉄砲撃って剣構えて馬乗って走って泳ぐんだぜ! ムチャすぎ! 超見てえ! 日本からは自衛隊の村上選手が21日に登場する。日本人選手としてはバルセロナ五輪以来の出場とのこと。なのに、テレビ中継やらないらしい。う~んイケズやなぁ。 ……と、前置きが長くなったのは、日本代表の敗戦の話題を避けたいから(トホホ)。あーあ負けちゃいました。このところの世界大会では、1998年W杯、2004年五輪アテネ、2006年W杯、そして今回の2008年五輪北京と、初戦負けが4回もあります。実力がないというのもありますが、もはやお家芸とも云える初戦の弱さには唖然です。とはいえ、このまま負けて黙っているわけでもないでしょう。負けスタートの2戦目はいずれも勝てていないため、ナイジェリア戦は底力を見せてほしいところです。日本の悪しき伝統を断ち切るのはこの機会以外はありません。今こそ跳躍する力が試されます。 試合後、結構時間が経っており、明日すぐに第2戦目が行なわれるということもあるので、今回はフォーメーションの画像と自分でカウントしたチャンスシーンの経過を載せるだけで終わらせます。
■試合開始時![]()
posted by wireds |06:33 |
北京オリンピック日本代表 |
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GKに16歳(ホント?)のオクワ。DFは4バックで、CBはディアラッス バとディオマンド、RSBにメテ、LSBに
チリ戦でまったく通用しなかった4-4-2を敢えて採用してきました。FWの李・エスクデロ、MFの水野・上田・細貝、DFの水本・田中の7人ははチリ戦と同じ。そこにMF梅崎、DF吉田、伊野波、GK林が入ったフォーメーションとなります。
ここで日本ベンチは選手交代。動きがそれほど良くなかった水野に代えて本田、上田に代えて森重を投入します。ここまで途中交替選手があまり機能しなかった日本ですが、今日は見事に結びつきます。
71分、左サイドの田中が前戦にボールを出し、相手DFが弾いたボールが梅崎の下へ。梅崎が中央出したボールが森重に渡り、ここで森重はドリブル突破で前線へドリブル突破。これを相手DFがマークをしてきましたが、開いた左サイドの李へパス。李はラインギリギリのエリアで利き足の左足で中央へクロス。中央で森重が待ち構えますが、クロスボールはその先のエスクデロへ。これをエスクデロがワンタッチで押し込んでゴール。1-1となります。
81分には、梅崎のコーナーキックから森重がヘディングでゴール。2-1とリードします。当たりに強い森重はこの2得点にからむ大活躍。反町監督の起用がものの見事に当たったことになります。
しかしここからコートジボワールの逆襲。85分にはアーリークロスからシセのヘディング。ロスタイム91分にはコーナーキックからディオマンドのヘディング。そして92分は、ペナルティエリア内で森重を背負いながらボールをキープするコネが、オーバーヘッドキックで中央にセンタリング。フォファナがヘッドでそらしたところを、シセが足から強引に合わせようとします。一度水本がクリアするものの、ボールはシセの体に当たり、跳ね返りのボールがゴールへ入り、2-2。コートジボワールが土壇場で同点に追いつき、日本はあと少しまで手中に収めていた勝利を手放してしまいます。
試合はこのまま延長なしのPK戦へ。もちろんここで勝つことだってできた日本ですが、4人目、5人目の李と水本が連続の失敗。1人だけ失敗したコートジボワールが3位の座に輝きました。
続いてイタリア。3センターとFWの間を、ユベントスからエンポリへ出向中のジョヴィンコが自由自在に動き回るというフォーメーションです。
試合序盤10分間はいきなりのイタリアペース。日本は一切ボールを持てません。3分にはフリーキックから、その後にもジョヴィンコにGKと1vs1のシーンを作られるなど、日本はこの先どうなってしまうのか、と先行きが不安になるスタートとなりました。
しかし次第に日本は中盤の守備からリズムを掴みます。13分、イタリアのディフェンスラインのボール回しにプレッシャーを掛けて、苦し紛れのロングボールを北斗がカット→青山ワンタッチ戻し→梶山→森本→オーバーラップでフリーの北斗がクロス(中央では誰も合わず)。14分は谷口が相手二人に囲まれながらもボールをカットするというシーンも見られました。
19分には決定的なシーン。森重のロングボールカットから森本のポスト→右の梶山→中央のホンタク→左の青山→青山のパスはカットされるが森重へ→本田圭が谷口とワンツー→梶山がツータッチ目で森本へパス。森本はGKとの1vs1のシーンを得ます(あと一歩のところでDFに防がれる)。
さらに24分、相手のスローインを日本DFが跳ね返し、本田圭の浮き球→森本の落とし→谷口→梶山の浮き球と、4連続のワンタッチパス。抜け出した谷口が、左足でこれまたダイレクトシュート(惜しくもボール1個分枠を外れる)。32分には、右サイドのパス交換から中央へ切り込んだ森重のミドルシュート。このあたりのイタリアはゴール前での決定的チャンスはあまり作れず、日本の時間帯と言っても良いのではないかと思います。
このあとイタリアが掴んだチャンスは、34分にオズバルドのクロスにランツァファーロのヘッド(スカす)、38分ジョヴィンコのキックフェイントからのシュートと、2度のチャンスのみ。0-0で前半終了となります。
後半は序盤からイタリアが攻める展開。51分、日本の攻めを防いだイタリアは、左サイドでマルキシオ→ジョヴィンコと繋ぎカウンター。クロスを後半から出場のペッレが受け、ここからパスを受けたオスバルドがDFを背負いながら反転して鋭いシュートを放ちます(西川の正面)。
しかし、その後は日本の攻め。以下にシーンを列挙します
名前だけを見ると「森重、青山直、水本……こりゃ3バックだな」と思いましたが、試合を見ると、CB青山直に水本、RSB森重、LSB田中裕という4バック。RMF水野にLMF本田圭、DMFは細貝と上田、FWにエスクデロと李。GKは山本“うみんちゅ”海人が久々の登場。これで、4-5-1、4-3-3、4-4-2の3つのフォーメーションを試したことになります。
一方のチリはこちら。
ディフェンスは3バックで、右からカローカ、マルティネス、アバルカ。ボランチはカルモナとビジャヌエバで、WBに右メネセスと左レボジェード。サグレドはかなり左サイドに張ったウイングで、CFのロルカの下にバルガスが位置します。ちょっと表現しにくいかな……もしかしたら試合をご覧になったかたは、別の印象を持たれたかもしれません。監督は前回のアテネ・オリンピックの優勝監督であるビエルサ監督です。
ザグレド、メネセス、マルティネスがOUTで、グエンサリダ、モラレス、ヤラがIN。中盤の厚い3-6-1のようなフォーメーションへと移行します(これも前半同様、表現のしづらいフォーメーションです)。
しかしながら、後半開始序盤は日本のペース。48分、細貝が相手選手のドリブルをカットすると、ポスト役で下がってきた李が左サイドの本田へパス。スピード溢れるドリブルで突っかけた本田がペナルティエリア付近でDFを引き付け、右の上田へパス。ループシュートを放ちます(枠を外れる)。
チリがペースを掴むのは50分以降。ここで機能したのが10番のモラレス選手。懐の深いドリブルキープと精度の高いパスで、これまでは細貝に潰されてきた中盤でボールを支配。チリの攻撃のほとんどを彼を経由することになります。
62分、左サイドからのスローインを、引いてきたロルカがモラレスへとバックパス。モラレスはハーフウェーライン付近からゴール前のバルガスへロングパス。これが見事に通り、DFを背負ったバルガスは右サイドに上がってきたフリーのCBのカローカへ出し、ミドルシュート(山本が弾く)。
70分、カローカが自陣深くでボールを受けたところをエスクデロがチェック。しかしカローカは引いてきたバルガスとワンツーでかわし、ロルカ→モラレスとパス。モラレスはセンターライン付近からオフサイドラインに走りこんでいたビジャヌエバへスルーパス。これが通りGKと1vs1になります(山本が素早い出足でカット)。
73分、山本→青山→梶山(68分に途中出場)→水野と渡ったところをビジャヌエバがカットし、パスを受けたモラレスがクロス。DFに弾かれたところをもう一度モラレスが右サイドでフリーとなり、もう一度クロス。これが逆サイドのレボジェード? に渡り、左からグラウンダーのクロス。DFに弾かれたところをロルカがシュートを放ちますが、青山がカット。しかしこのこぼれ球をアンカーのカルモナがダイレクトでドライブシュート。これが入って、チリが先制点を挙げます。これだけ厳しいコースに蹴られてはGKもどうしようもありません。
日本は直後に森本(李out)、谷口(水野out)を入れますが、まったくボールが持てません。中盤が激しいチェックに遭い、前を向いてボールが持てず、また持てたとしてもゴール前は固められているため、苦し紛れのロングシュートしか放てません。前半は見られたサイドバックの攻め上がりもほとんどなく、特に森重はずっとDFラインに張り付いたままでした。
ロスタイムの92分には追加点を浴びます。フリーキックで右サイドへ展開したボールをCBカローカがキープし(またこの人)、バルガスが中央のロルカへ。ロルカはすでにダッシュをスタートしていたモラレスへワンタッチで流し、モラレスは水本が引き付けられたスペースへ突進し、フリーでシュート。これが決まって2-0。結局日本はこれといった見せ場を作れず、完封負けを喫してしまいました。
ちょうどこの時期にスウェーデンの4カ国トーナメント(情報求ム)に出場しているフランスは、報道によるとトゥーロンへは2軍レベルの選手を派遣してきたとのこと。「1軍」がどういうチームかは知りませんが、年代的にグルキュフやベンゼマ、ナスリ、ニューカッスルのエンゾグビア、トットナムのカブールとかが入るのでしょうか。まあとにかく、この試合に彼らはおらず、その代わりにフランスリーグで台頭してきた選手達が名を連ねます。
GKコスティル、DFがベイッス/バソング/ブウール/ムラトリ、MFがデュカス/プレシ/ボネ/ソマー、FWがケルシア/ペントコート(読みはテキトーです)。名前を聞いて分からない選手があれば、ぜひとも
GK西川、CBが青山直/吉田で、RSB北斗、LSB伊野波。MFは3センターで、ホンタクがアンカーで、その前の右に青山敏、左に上田。最前線には森本で、その下に岡崎と梅崎が入るという布陣。フィールドプレーヤーは伊野波以外総入れ替えは、昨年と同じ起用法となります(ss様のコメント欄を参照しました。ありがとうございます)
続く47分には、LSBムラトリのロングボールをケルシアがワンタッチでルヴィオン、ルヴィオンばこれもワンタッチで中央のペントコートへ。ペントコートは吉田が寄せてくるのを見はからい前へトラップ。この動きに引きずられた青山がケルシアのマークを外したところを、ペントコートはフリーのケルシアへスルーパス。西川と1vs1になりますが、シュートは西川が防ぎ、詰めていたムニエのシュートも伊野波のカットに遭います。
日本も反撃。51分、負傷の岡崎に変わって出場のエスクデロが、スローインのボールを森本とのポストでワンツー。エスクデロはさらに前線の梅崎とワンツーで繋ぎ、最後はその間に上がっていた上田へスルーパスでGKとの1vs1に(GKがセーブ)。さらに59分、ホンタクがゲットしたフリーキックから左サイドで梅崎へと渡ると、ペナルティエリアに高速で突っ込む上田へスルーパス。上田はこれを中央へと戻し、素早く反応したエスクデロがシュート。GKが弾いたところを森本が詰めて2-0。1点目の岡崎同様、スペースに走りこんだ上田のチェイスが追加点につながりました。
フランスは70分、敵陣前のフリーキックが弾かれたところを、ケルシアが1タッチでトラップ、2タッチ目でシュート→ゴールという華麗なシュートを決めます。75分にはボネのフリーキックが弾かれたところを、ボネが再び右サイドでキープ。混戦からボールはデュカスに渡り、デュカスは右サイドからゴロのセンタリング。これを再びケルシアがシュート……も、ボールはポストを打ちます。決定的なシーンをたくさん演出したケルシア選手ですが、残念ながら今日は彼の日ではなかった模様。実は57分にも絶好のシュートチャンスをふかしています。
その後、フランスはFWエココを入れ攻めにかかりますが、梅崎を本田圭に、青山を梅崎に代え、より守備的とした日本代表の前に決定機を作れず試合終了。ホスト国は2連敗、逆に日本は2連勝で、チリとともに決勝トーナメント行きを決定しました。

