2008年05月21日
日本vsオランダ 今後も点は取れなそう
トゥーロン国際大会 日本vsオランダ。日本のスタメンはこちらでした。4-4-1-1のフォーメーション。GKは西川、DFは伊野波/森重/水本/田中裕、MFは水野/梶山/細貝/本田圭。1トップが李忠成で、その後ろにOMFとして谷口が入る形でした。 対するオランダ。こちらはいかにもオランダらしい4-3-3でスタート。
ゴールキーパーはスコットランドのフォルカークに所属するクルル、DFはヒアリアイ/クーンデルス/ファン・エイデン/フリューレン(VVVで本田圭の同僚)、MFはフォルマーが底に入り、前目にドナルドとヤンセンが入る3センター。ユトレヒトのジョージ/AZのアウグスティン/ヴィレムIIのプーポンの3トップとなります。 立ち上がりから日本はチャンスを掴みます。4分、センターサークル中央付近からのフリーキックを水本がゴール前でスペースを衝いた李にパス→シュート(GKの好セーブ)。このCKを右サイドの梶山が受け、1人かわしてクロス→李のスルー→本田のシュート2連発(いずれも相手DFに弾かれる)。14分、本田からのヒールを谷口がシュート(打つ前にフォルマーがカット)。その後も敵陣を押し込む時間が続き、伊野波・田中裕の両サイドバックも果敢に攻め上がるシーンが見られました。 対するオランダは防戦一方。谷口・李の激しいフォアチェックに遭い、ディフェンスラインから満足に前方へのパスが出ず、ロングボール→弾かれるというパターン。チャンスというチャンスは前半11分。左サイド中央からアウグスティンが右サイドに上がっていたジョージへロングパス。田中裕を振り切る前にペナルティエリア外から強烈なシュートを放ちます。しかし、これは西川の正面。その後も個人技でドリブル突破を試みるシーンが見られますが、日本DFは下手に飛び込まないジリジリとしたディフェンスで防いでいきます。 とはいえ、オランダもこのままではマズイと気づいたか、25分頃にはショートパスで細かく組み立てる戦法とし、ボールキープの時間が長くなります。日本はこれに対して、水本・森重が体を張ってゴール前を防ぎ、また相変わらずドリブルを仕掛ける両ウイングには伊野波・田中裕が徹底マーク。中央も細貝・梶山が締めます。細貝は42分、中盤に下がってきた谷口と位置を変えてゴール前に上がり、ロングボールからのシュートを放つシーンも作りました。結局、全体的には日本優勢のまま前半が終わります。 後半はどちらも攻めきれない展開が続きますが、先に絶好機を掴んだのは日本。55分、ディフェンスのクリアを伊野波がカットし、梶山→森重→水本→本田圭→水本→細貝と渡り、細貝がオフサイドライン付近の水野へパス。水野は左サイドでキープし、中央に上がってきた本田圭へ。本田はディフェンスのマークをガッツリと受けていた谷口とワンツーで抜け出し、ゴール前でフリー。やや角度がきつかったためゴール前中央へ戻したところをGKに弾かれてしまいますが、ショートパスを繋いだ、流れるような展開を見せます。 得点はこの後の64分に生まれます。西川が蹴ったゴールキックは、前線の谷口が居るところをすり抜けてしまいますが、このボールを狙っていたのが李。相手DFがボールのバウンドにあわせようとしているところに、飛び出します。この動きがPSVのファン・アイデンのミスを誘い、ボールを奪取した李は利き足の左でシュート。前半からとにかくロングボールの連携が悪かったオランダDFの隙を突く、李の泥臭さとアイディアが活きたゴールでした。もちろん、もう一人のCBクーンデルスをおびき出した谷口の存在も忘れてはいけません。
谷口が相手DFと競り合っている間に、李はこぼれ球を意識してゴール前へ
相手DFがバウンドのタイミングをうかがうスキにボールを奪取。ゴールに繋げる この後、日本は梶山に変えて森本を投入し4-4-2としますが、さすがにメンバーに慣れていないせいか、あまり良いプレーが見せられません。これは77分にはオランダが3-4-3と攻撃的にしてきたこともあって防戦が続いたことも影響しているでしょう。日本DF陣は敵方の猛攻を一手に受けますが、とはいうものの失点の恐怖を感じるシーンはほとんどなく、1-0で試合を終えました。
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勝った日本ですが、確かにリザーブチーム相手とはいえ、猛攻を0で凌いだ守備は一定の評価を与えるべきでしょう。特にウインガーの個人技に関しては、危険なシーンになる前には激しいチャージで止め、ペナルティ付近では無理に動かないという冷静な判断が実りました。とはいえ、本戦はシボンという空中戦にめっぽう強いポストプレイヤーが待ち構えています。今日は相手CFのプーポンがまったくダメダメだったこともあり、予断を許してはいけないでしょう。 また、李のトップ、谷口のトップ下という4-4-1-1の布陣にも目処が立ちました。脅威の運動量を誇る2人が前線からフォアチェックすれば、相手ディフェンダーは安易にボールを出させません。また攻撃時には、2人が動くことによってロングボールの収まりも良くなり、今日もロングボールからチャンスが何度も作り出せました(得点シーンがまさに好例ですね)。 しかし、この4-4-1-1だと谷口も守備に戻るため、カウンターで攻めあがる人数が少なく、効果的に点が取れないというデメリットも伴います。反町監督がこの4-4-1-1にどのような実感を覚えたかは知りませんが、いずれにせよこの「谷口・李システム(私が勝手に言ってるだけですが)」で2点、3点と得点を積み重ねるのはなかなか難しそう。次戦以降はより布陣の幅を広げてもらいたいところです。ただ、割と守備に大崩れはなさそうなので、決勝トーナメントあたりで見てみたい気もします。 対するオランダですが、個々の力はそれなりにありそうですが、いかんせんリザーブチームだけあって連携やチーム全体の底力のようなものが見えませんでした。今日のCF、CBの不振ぶりを見ると、そりゃマカーイとシボンとオプダムを呼ぶのもわかります。本大会でもこの試合に出てた選手たちが見られると良いんですが、たとえあったとしてもそこまで大人数にはならないでしょう。
一応日本代表の選手評をば 西川 周作■強いシュートにはパンチングで安全に対応 伊野波 雅彦■RSBとして好守に貢献。好調そのもの 森重 真人■激しい当たりで屈強なFWに引けを取らず 水本 裕貴■冷静なディフェンスで抜かれる心配がない。パスも上手い 田中 裕介■3トップゆえやや押し込まれたがディフェンス・オーバーラップ光る 細貝 萌■スペースを生む豊富な運動量と激しいディフェンス。シュートはもっと見たい 梶山 陽平■細貝とともに中盤を締める。起点として期待したいがボールタッチが少ない 水野 晃樹■動きはよかったがボールを持つとペースダウン。調子悪い? 本田 圭佑■球際に強く谷口・李ともに活躍。以前よりパワフルさが備わった 谷口 博之■とんでもない運動量でガツンガツンと当たりボール奪取。MOM級の活躍 李 忠成■こちらは文句なしMOM。よう動くしよう競りにいくわ 森本 貴幸■満を持しての登場も、それほど活躍できず 梅崎 司■水野との交代出場。選手との連携がよい それではまた明日さようなら
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posted by うぃれっず |05:45 |
北京オリンピック日本代表 |
コメント(2) |
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日本vsオランダ 今後も点は取れなそう
コメント投稿者ID :
詳しいレポート、ありがとう御座いました。
ウチのタニを毛嫌いしてた反町が、やっと使い方をマスターした‥‥のかな?
posted by Joseph | 2008-05-21 18:08
日本vsオランダ 今後も点は取れなそう
コメント投稿者ID :
Joseph様
谷口は川崎と同じOMF起用で活躍しましたね。この調子なら間違いなく本大会に選ばれることでしょう。反町さんは嫌ってたんですか? まあ、川崎での起用法を意識したのは確かでしょうね。
コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
posted by うぃれっず | 2008-05-21 23:59
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ゴールキーパーはスコットランドのフォルカークに所属するクルル、DFはヒアリアイ/クーンデルス/ファン・エイデン/フリューレン(VVVで本田圭の同僚)、MFはフォルマーが底に入り、前目にドナルドとヤンセンが入る3センター。ユトレヒトのジョージ/AZのアウグスティン/ヴィレムIIのプーポンの3トップとなります。
立ち上がりから日本はチャンスを掴みます。4分、センターサークル中央付近からのフリーキックを水本がゴール前でスペースを衝いた李にパス→シュート(GKの好セーブ)。このCKを右サイドの梶山が受け、1人かわしてクロス→李のスルー→本田のシュート2連発(いずれも相手DFに弾かれる)。14分、本田からのヒールを谷口がシュート(打つ前にフォルマーがカット)。その後も敵陣を押し込む時間が続き、伊野波・田中裕の両サイドバックも果敢に攻め上がるシーンが見られました。
対するオランダは防戦一方。谷口・李の激しいフォアチェックに遭い、ディフェンスラインから満足に前方へのパスが出ず、ロングボール→弾かれるというパターン。チャンスというチャンスは前半11分。左サイド中央からアウグスティンが右サイドに上がっていたジョージへロングパス。田中裕を振り切る前にペナルティエリア外から強烈なシュートを放ちます。しかし、これは西川の正面。その後も個人技でドリブル突破を試みるシーンが見られますが、日本DFは下手に飛び込まないジリジリとしたディフェンスで防いでいきます。
とはいえ、オランダもこのままではマズイと気づいたか、25分頃にはショートパスで細かく組み立てる戦法とし、ボールキープの時間が長くなります。日本はこれに対して、水本・森重が体を張ってゴール前を防ぎ、また相変わらずドリブルを仕掛ける両ウイングには伊野波・田中裕が徹底マーク。中央も細貝・梶山が締めます。細貝は42分、中盤に下がってきた谷口と位置を変えてゴール前に上がり、ロングボールからのシュートを放つシーンも作りました。結局、全体的には日本優勢のまま前半が終わります。
後半はどちらも攻めきれない展開が続きますが、先に絶好機を掴んだのは日本。55分、ディフェンスのクリアを伊野波がカットし、梶山→森重→水本→本田圭→水本→細貝と渡り、細貝がオフサイドライン付近の水野へパス。水野は左サイドでキープし、中央に上がってきた本田圭へ。本田はディフェンスのマークをガッツリと受けていた谷口とワンツーで抜け出し、ゴール前でフリー。やや角度がきつかったためゴール前中央へ戻したところをGKに弾かれてしまいますが、ショートパスを繋いだ、流れるような展開を見せます。
得点はこの後の64分に生まれます。西川が蹴ったゴールキックは、前線の谷口が居るところをすり抜けてしまいますが、このボールを狙っていたのが李。相手DFがボールのバウンドにあわせようとしているところに、飛び出します。この動きがPSVのファン・アイデンのミスを誘い、ボールを奪取した李は利き足の左でシュート。前半からとにかくロングボールの連携が悪かったオランダDFの隙を突く、李の泥臭さとアイディアが活きたゴールでした。もちろん、もう一人のCBクーンデルスをおびき出した谷口の存在も忘れてはいけません。
谷口が相手DFと競り合っている間に、李はこぼれ球を意識してゴール前へ
相手DFがバウンドのタイミングをうかがうスキにボールを奪取。ゴールに繋げる
この後、日本は梶山に変えて森本を投入し4-4-2としますが、さすがにメンバーに慣れていないせいか、あまり良いプレーが見せられません。これは77分にはオランダが3-4-3と攻撃的にしてきたこともあって防戦が続いたことも影響しているでしょう。日本DF陣は敵方の猛攻を一手に受けますが、とはいうものの失点の恐怖を感じるシーンはほとんどなく、1-0で試合を終えました。

