2008年04月26日
京都vs浦和 愛すべき人の退場
京都vs浦和。スカパーで観戦してました。ホームのサンガのスタメンはこちら。欠場者の多いDFは3バックで、左から手島、森岡、角田。RWB平島とLWB渡邉はいつもどおり。FWは柳沢・田原で、徳重はそこからやや若干引き気味の位置取り。びっくりしたのがボランチ。これまでは佐藤の相方に守備能力の高いDFを起用する傾向にありましたが、今日は佐藤勇人と、本来はOMFの中山という組み合わせ。3-4-3気味のかなり攻撃的な布陣を敷いてきました。 レッズはこちら。
両WBだけの変更で、前節のスタメンとほとんど変わらない布陣でした。阿部・堀之内・堤の3バックで、LWBに相馬ではなく平川を起用。RWBは山田暢で、ボランチは闘莉王・細貝の2人。永井のトップ下に、高原・エジミウソンの2トップで望みます。エンゲルス監督はどうやらこの布陣をベストと考えているようです。 試合は開始から京都の積極的なプレスが目立ちます。前半2分は浦和スローインを永井が受けたところを3人で囲み、カットしたボールがこぼれて細貝へ渡ったところをさらに2人で囲み、右サイドの山田へ繋いだところをこれまた3人で囲みます。ここでカットしたボールが、前線から戻っていた田原へと繋がり、田原はフリーで攻め上がれました。(この後、細貝がタックルでイエローカード)。7分には永井から引き気味の高原へ渡ったボールを、角田と徳重が囲みカット、徳重は前線で良い動きを見せていた柳沢へ通します。いずれもDFに防がれましたが、ディフェンスとオフェンスの良い連携が見られます。 そして9分に決定的チャンス。高原とのワンツーでオーバーラップした平川の攻撃を防ぎ、クリアボールを中盤に下がってきた柳沢が受けます。浮き球のパスを徳重がヘッドでそらし、佐藤勇人がフリーでドリブル突破。左サイドの渡邉がこれを受け、ドリブル→クロスと見せかけて、ポッカリと空いた中盤へボールを戻します。このスペースを狙っていた中山が、フリーでミドルシュート。都築はかろうじて弾き返します。DMFの闘莉王も細貝も、急いで守備に戻った勢いでディフェンスラインに吸収され、また永井も中山にマークしていなかったため、このように中盤に大きなスペースができてしまいました。 直後の10分も京都に大チャンス。都築のロングキックを、エジミウソンについていた手島がヘッドで戻し、中盤の徳重が引いてきた柳沢へワンタッチパス。柳沢は、その間に一気に前線へ動き出した佐藤勇人へ、これもまたワンタッチパス。細貝・闘莉王・堤はこの動きに見事に翻弄され、佐藤に堀之内との1vs1の局面を作られてしまいます。このミドルシュートはかろうじて枠を外れますが、この間浦和は京都にされるがままでした。 絶好調のように見えた京都ですが、26分にはフォーメーションの穴を突かれた攻撃を受けます。ハーフウェーラインを超えて攻めあがっていた渡邉が細貝にボールカットされ、高原から永井へと繋がれます。この時、DMFの佐藤は渡邉の動きに連動し、ゴール前に向けてダッシュをしていたため、中盤は中山1人。永井は自慢の高速ドリブルで中山、森岡を振り切り、角田・手島が前に出てきたところを、右サイドでフリーのエジミウソンへパス。平井との1vs1のシーンを作られてしまいました(シュートは平井が弾く)。3-4-3の2ボランチで、しかも1人が攻めに顔を出さなければいけないという攻撃的な布陣なので、こういったシーンが作られてしまうのはある程度仕方がないことでしょう。 その後の浦和は、中盤のスペースを闘莉王が使うシーンがたびたびありましたが、前半の決定的なシーンはこの程度。京都のチーム全体でのディフェンス意識は非常に高く、失点の気配はほとんどありませんでした。ほぼ理想どおりのゲームプランで運べたと言って良いでしょう。 後半開始0分には、阿部のシュートをブロックしたボールが、中盤に居た田原へ渡り、右サイドに大きく開いていた柳沢へ見事なロングパス。柳沢は堀之内のチェックを尻目に、中央のスペースにボールを出し、そこへ中山が突進。堤が懸命に体を寄せ、オフェンス側のファウルをとられてしまいますが、その勢いは後半も続きます。 そんな中、悪夢は突然訪れます。53分、味方からのパスを受けた田原が、阿部から後ろ向きにチェックを受けます。ここで阿部が振り上げたヒザが田原の腰に入り、田原はもんどりうって倒れます。ここで田原は、倒れるや否や、阿部の右ももをキック。これが報復行為と見なされ、松尾主審にレッドカードを提示されます。この後、プレーは京都側のフリーキックで再開されるため(阿部のチェックがファウルと見なされた)、田原がゴール前に居れば大チャンスだったのですが……。 これで意気消沈したか、京都は直後の57分に失点を喫します。平井のゴールキックを山田が跳ね返し、エジミウソンがヘッドで落としたところを、永井がフリーでボールを保持、高原へスルーパスを出します。平井が飛び出しますが、高原は森岡と一緒に併走していたためうまくボールを弾き出せず、ボールは運悪く再び高原の元へ。高原のシュートはDF2人がケアするも、あえなくゴールイン。高原の今期初ゴールが生まれました。
レッズの1点目の直前のシーン直前。永井にマークが付いていない その後は闘莉王・闘莉王・高原と、立て続けに連続ゴールが決まり、結局0-4で試合終了。田原退場前・退場後でガラっと試合が変わってしまいました。 後半の両チームのフォーメーションは↓な感じでした。
![]()
京都は田原の退場をきっかけに、それまでは機能していた攻撃的なフォーメーションの悪い面が出てしまいました。失点シーンでは、エジミウソンのポストプレーが上手かったこともありますが、結果的には誰も永井をチェックをできず、フリーにさせています。常に危険と隣合わせ、全員がまとまっていないと機能しないギリギリの布陣は、残念ながら田原の自滅により破れてしまいました。逆に言えば、田原がいかにチームに愛され、必要とされ、その存在が大きいものだったかを思い知らされます。 次の試合は田原もアタリバも欠場。パウリーニョもケガ……と、災難が付きまとう京都ですが、後半途中までの統率の取れた戦いっぷりは見事なもの。とても出場停止でDFの要を欠いているチームとは思えませんでした。さすがは8人で戦っただけはあります。ペナルティエリア内のシュートが少なかったのは気になりますが、この苦境は必ずやチームの底上げに繋がることでしょう。 浦和は結果的に4点を取りましたが、レッドカードに助けられたのは否定できません。特に前半は大宮戦と同様、今日も闘莉王と細貝の中盤2人はぽんぽんとワンタッチで相手に交わされてしまいました。両WBも相手に押し込まれっぱなし。高原とエジミウソンも素早いチェックに前を向けませんでした。後半はボールを持てましたが、相手は何しろ10人なので参考外でしょう。 とはいえ、運に恵まれながらもこの布陣で初めて結果が出ました。また、ディフェンス陣もそこそこ熟成しているようで、危ないシーンは作られながらも、結果的に今日も0点に抑えています。特に堀之内の安定感は素晴らしく、「ヤバイ!」と思ったところに常に顔を出します。4バックに淡い期待を抱きたくもなりますが、この170cm台のDF陣で案外イケるんじゃないか、という期待も強まってきました。エンゲルス監督はやはりこの布陣に自信を持っているようで、次もこれで行くんでしょう。結果は出ました。後は内容をお願いします! 次の更新は採点です。またいずれ。
posted by うぃれっず |20:57 |
20080426 京都vs浦和 |
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退場が試合を決めた 京都vs浦和 【A FAIR JUDGEMENT】
Jリーグ第8節、京都サンガと浦和レッズの試合が西京極で行われた。 「風の影響もあった」と浦和エンゲルス監督が語るように、この日の西京極は強風。追い風を味方につけると同時に、イレブンそれぞれが集中して前半のピッチを支配した京都。前節のような拙いジャッジとは異なり、ベテラン主審の正当なジャッジで京都は浦和の攻撃をハードに止めにかかる。 お互いに気持ちが入り、マークに厳しさが増す。53分に阿部に強烈な左膝を腰にお見舞いされた田原が報復行為に出てしまい一発レッドで退場してしまう。 下位に沈む新潟とは
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えー
田原は退場後に携帯をいじっていたらしいですから。
ファンとチームメイトをばかにしてます。
posted by 疑問 | 2008-04-26 22:26
京都vs浦和 愛すべき人の退場
>>疑問様
そのシーン、スカパーでバッチリ流れてましたね。つい笑ってしまいました。普通は退場しといてそんな態度取られたらバカにしていると思われても仕方がないでしょうが、何せ田原ですからね。さすがは浜松町を浜松と間違えるなど数々の逸話の持ち主です。もちろん今日も伝説の1ページに刻まれることでしょう(笑)。他サポながら生暖かく見守らせていただきます。
コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
posted by うぃれっず | 2008-04-26 23:43
京都vs浦和 愛すべき人の退場
永井、フリーでしたね。浦和は前線のどの選手も個の高さを持っているんでフリーにすると怖い。エースの退場と退場に対する采配、準備が明暗を分けたと思います。
試合中、田原は食い入るように自身が引き起こしてしまったピッチの惨状を見てましたからね。何か考えがあってのことではないでしょうか。サポかあるいは監督の言葉を聴いていたようですが。
この失敗を糧により飛躍してくれればいいと思います。
posted by 蹴導 | 2008-04-27 00:00
京都vs浦和 愛すべき人の退場
>>蹴導 様
オフェンス陣は今日は割とフリーのシーンが作れましたが、結局11vs11で守りきられているので何とも言えません。相変わらず不安が付きまといます。
田原は退場後もベンチに戻って試合を見ようとするなど真剣さもうかがえますが、その一方でケータイいじってるので、もう何がなんだか、凡人の私にはわかりませんw 加藤監督なら、この退場後はどのように手を打ったのでしょうか……
コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
posted by うぃれっず | 2008-04-27 01:15

欠場者の多いDFは3バックで、左から手島、森岡、角田。RWB平島とLWB渡邉はいつもどおり。FWは柳沢・田原で、徳重はそこからやや若干引き気味の位置取り。びっくりしたのがボランチ。これまでは佐藤の相方に守備能力の高いDFを起用する傾向にありましたが、今日は佐藤勇人と、本来はOMFの中山という組み合わせ。3-4-3気味のかなり攻撃的な布陣を敷いてきました。
レッズはこちら。
両WBだけの変更で、前節のスタメンとほとんど変わらない布陣でした。阿部・堀之内・堤の3バックで、LWBに相馬ではなく平川を起用。RWBは山田暢で、ボランチは闘莉王・細貝の2人。永井のトップ下に、高原・エジミウソンの2トップで望みます。エンゲルス監督はどうやらこの布陣をベストと考えているようです。
試合は開始から京都の積極的なプレスが目立ちます。前半2分は浦和スローインを永井が受けたところを3人で囲み、カットしたボールがこぼれて細貝へ渡ったところをさらに2人で囲み、右サイドの山田へ繋いだところをこれまた3人で囲みます。ここでカットしたボールが、前線から戻っていた田原へと繋がり、田原はフリーで攻め上がれました。(この後、細貝がタックルでイエローカード)。7分には永井から引き気味の高原へ渡ったボールを、角田と徳重が囲みカット、徳重は前線で良い動きを見せていた柳沢へ通します。いずれもDFに防がれましたが、ディフェンスとオフェンスの良い連携が見られます。
そして9分に決定的チャンス。高原とのワンツーでオーバーラップした平川の攻撃を防ぎ、クリアボールを中盤に下がってきた柳沢が受けます。浮き球のパスを徳重がヘッドでそらし、佐藤勇人がフリーでドリブル突破。左サイドの渡邉がこれを受け、ドリブル→クロスと見せかけて、ポッカリと空いた中盤へボールを戻します。このスペースを狙っていた中山が、フリーでミドルシュート。都築はかろうじて弾き返します。DMFの闘莉王も細貝も、急いで守備に戻った勢いでディフェンスラインに吸収され、また永井も中山にマークしていなかったため、このように中盤に大きなスペースができてしまいました。
直後の10分も京都に大チャンス。都築のロングキックを、エジミウソンについていた手島がヘッドで戻し、中盤の徳重が引いてきた柳沢へワンタッチパス。柳沢は、その間に一気に前線へ動き出した佐藤勇人へ、これもまたワンタッチパス。細貝・闘莉王・堤はこの動きに見事に翻弄され、佐藤に堀之内との1vs1の局面を作られてしまいます。このミドルシュートはかろうじて枠を外れますが、この間浦和は京都にされるがままでした。
絶好調のように見えた京都ですが、26分にはフォーメーションの穴を突かれた攻撃を受けます。ハーフウェーラインを超えて攻めあがっていた渡邉が細貝にボールカットされ、高原から永井へと繋がれます。この時、DMFの佐藤は渡邉の動きに連動し、ゴール前に向けてダッシュをしていたため、中盤は中山1人。永井は自慢の高速ドリブルで中山、森岡を振り切り、角田・手島が前に出てきたところを、右サイドでフリーのエジミウソンへパス。平井との1vs1のシーンを作られてしまいました(シュートは平井が弾く)。3-4-3の2ボランチで、しかも1人が攻めに顔を出さなければいけないという攻撃的な布陣なので、こういったシーンが作られてしまうのはある程度仕方がないことでしょう。
その後の浦和は、中盤のスペースを闘莉王が使うシーンがたびたびありましたが、前半の決定的なシーンはこの程度。京都のチーム全体でのディフェンス意識は非常に高く、失点の気配はほとんどありませんでした。ほぼ理想どおりのゲームプランで運べたと言って良いでしょう。
後半開始0分には、阿部のシュートをブロックしたボールが、中盤に居た田原へ渡り、右サイドに大きく開いていた柳沢へ見事なロングパス。柳沢は堀之内のチェックを尻目に、中央のスペースにボールを出し、そこへ中山が突進。堤が懸命に体を寄せ、オフェンス側のファウルをとられてしまいますが、その勢いは後半も続きます。
そんな中、悪夢は突然訪れます。53分、味方からのパスを受けた田原が、阿部から後ろ向きにチェックを受けます。ここで阿部が振り上げたヒザが田原の腰に入り、田原はもんどりうって倒れます。ここで田原は、倒れるや否や、阿部の右ももをキック。これが報復行為と見なされ、松尾主審にレッドカードを提示されます。この後、プレーは京都側のフリーキックで再開されるため(阿部のチェックがファウルと見なされた)、田原がゴール前に居れば大チャンスだったのですが……。
これで意気消沈したか、京都は直後の57分に失点を喫します。平井のゴールキックを山田が跳ね返し、エジミウソンがヘッドで落としたところを、永井がフリーでボールを保持、高原へスルーパスを出します。平井が飛び出しますが、高原は森岡と一緒に併走していたためうまくボールを弾き出せず、ボールは運悪く再び高原の元へ。高原のシュートはDF2人がケアするも、あえなくゴールイン。高原の今期初ゴールが生まれました。
京都は田原の退場をきっかけに、それまでは機能していた攻撃的なフォーメーションの悪い面が出てしまいました。失点シーンでは、エジミウソンのポストプレーが上手かったこともありますが、結果的には誰も永井をチェックをできず、フリーにさせています。常に危険と隣合わせ、全員がまとまっていないと機能しないギリギリの布陣は、残念ながら田原の自滅により破れてしまいました。逆に言えば、田原がいかにチームに愛され、必要とされ、その存在が大きいものだったかを思い知らされます。
次の試合は田原もアタリバも欠場。パウリーニョもケガ……と、災難が付きまとう京都ですが、後半途中までの統率の取れた戦いっぷりは見事なもの。とても出場停止でDFの要を欠いているチームとは思えませんでした。さすがは8人で戦っただけはあります。ペナルティエリア内のシュートが少なかったのは気になりますが、この苦境は必ずやチームの底上げに繋がることでしょう。
浦和は結果的に4点を取りましたが、レッドカードに助けられたのは否定できません。特に前半は大宮戦と同様、今日も闘莉王と細貝の中盤2人はぽんぽんとワンタッチで相手に交わされてしまいました。両WBも相手に押し込まれっぱなし。高原とエジミウソンも素早いチェックに前を向けませんでした。後半はボールを持てましたが、相手は何しろ10人なので参考外でしょう。
とはいえ、運に恵まれながらもこの布陣で初めて結果が出ました。また、ディフェンス陣もそこそこ熟成しているようで、危ないシーンは作られながらも、結果的に今日も0点に抑えています。特に堀之内の安定感は素晴らしく、「ヤバイ!」と思ったところに常に顔を出します。4バックに淡い期待を抱きたくもなりますが、この170cm台のDF陣で案外イケるんじゃないか、という期待も強まってきました。エンゲルス監督はやはりこの布陣に自信を持っているようで、次もこれで行くんでしょう。結果は出ました。後は内容をお願いします!
次の更新は採点です。またいずれ。

