2008年03月08日

上々の船出 12位スタート

◆J1第1節 G大阪 0-0 千葉 @万博記念競技場 ◆

20080309-00.jpg 真新しいユニフォーム、真新しいスパイク、新しい仲間、新しい監督、そして、夢を乗せた新しいサッカーボール。選手もサポーターも心機一転。スタジアムに充満するまた1年頑張ろうという決意と期待と不安。やっぱり開幕戦の雰囲気って独特です。例えは悪いかもしれないですが、新学期を迎える新1年生の様な気分でした。

 さて、激動のストーブリーグを経て、我らがジェフ千葉も新たなチャレンジへの旅立ちです。出発地は大阪万博記念競技場。相手は昨季のナビスコ杯王者ガンバ大阪。ガンバの西野監督は今季で7シーズン目。今季はガンバの攻撃サッカーを知る主力の殆どが残った上に、ルーカス、水本、山崎、福元ら、計算できる即戦力をピンポイント補強し、戦力的にも穴が無くなりました。主力の多くがクラブを去り、ほぼゼロからの作り直しを迫られた千葉と比べると、選手層の厚さ、現時点での完成度の差は明らかです。

 しかしながら、今日のジェフイレブンは持てる力をフルに出して良く戦ったと思います。一方的に攻められる時間が多く、攻撃の形は全くと言って良いほど作れませんでしたが、耐えに耐えて全員で良く守りました。ガンバ相手にスコアレスドローは全然OKでしょう。攻撃に関しては、クゼ監督も納得していませんし、今日は守備組織が崩れなかったことが大きな収穫です。早々と勝ち点も手にすることができたし、これから創り上げていくチームの初戦としては上出来だと思いました。



20080309-01.jpg ■ガンバ対策?のスタメン

 本当は観に行く予定の無かった開幕戦ですが、たまたま仕事で関西方面への出張があったため、大阪で延泊して生観戦してきました。

 まず、ガンバのスタメンですが、怪我で離脱した加地の代わりに佐々木が入ったことを除くと、ほぼ予想通りでした。バックラインは、水本、山口の2センター、右SBに佐々木、左SBに安田、中盤はボックスで、Wボランチに橋本と明神、2列目に遠藤と二川、2トップにバレーとルーカスの4-4-2。

 このガンバの布陣に対して、クゼ監督は3バックを敷いてきました。GK立石、3バックは青木良太、ボスナー、斎藤大輔、中盤は6枚で、Wボランチに中島と下村、右WBに松本、左WBに坂本、2シャドーに青木孝太と工藤、1トップ巻の3-6-1。ただ、3バックと言っても、守備時は、WBのどちらかが下がる様な形をとっていたので、変則4バックと言っても良いかもしれません。個人的に意外だったのは、谷澤がスタメンから外れたことでしたが、これは超攻撃的なガンバに対して、DFの枚数を増やし、2列目が2枚になった結果の様です。クゼ監督のチョイスは青木と工藤だったので、必然的に谷澤は外れました。

20080309-02.jpg 前半は立上がりからガンバの猛攻が続きました。橋本、明神のWボランチを経由して、遠藤、二川、ルーカス、バレーの攻撃的な4人が面白い様にパスを繋ぎ、ジェフゴールに襲いかかっていきました。これに対し、ジェフは中央にボスナーを置き、斎藤、青木良太、下村、中島がゴールを囲うようにして、守備ブロックを築き、ガンバの攻撃を徹底的に跳ね返しました。

 この日の万博はやや風が強く、前半はジェフが風下に立っていたため、クリアしたボールをなかなか拾えず、追い風に乗ったガンバの波状攻撃が止まりませんでした。ガンバの攻撃陣では、新加入のルーカスが特に効いていました。ルーカスは、トップの位置から、下がってボールを受けにくるのですが、囲まれてもボールを奪われないし、寄せが遅ければ、反転してドリブルし、シュートまで持って行ってしまうので、かなり怖い存在でした。マグノの様なスーパーな決定力はありませんが、タメを作れるルーカスはパスで崩すガンバのサッカーには合ってる気がしました。

20080309-04.jpg それでも、ジェフイレブンは、トップの巻も含め、全員が粘っこい守備を敢行し、ガンバの攻撃を何とか食い止めました。ガンバは、左SBの安田を高い位置に上げてくることが多かったのですが、ここは松本が下がってキッチリ対応し、守備組織に穴を開けることはありませんでした。中央は何と言っても、ボスナーです。高い!強い!で、ガンバのクロスボールを完全に無効化していました。ちばぎんでも身体能力の強さを発揮していましたが、この最終ラインの要塞は心強いです。

 しかし、前半22分にアクシデント発生。接触プレーでDF青木良太が負傷退場したため、アップ不足のまま、DF結城が交代出場。青木良太を欠いて10人になった時間から結城が慣れるまでの数分間は、何となく浮き足立った様な感じで守備組織も崩れかけていました。何度か危ない局面もありましたが、何とか持ち直し、0-0で前半終了。攻撃に関しては、右から攻められることが多かったので、必然的に左サイドを使うことが多かったのですが、巻にしろ、青木にしろ、前線で孤立することが多く、攻撃の良い形は殆ど作れていませんでした。


20080309-03.jpg ■今日は守備の日

 風上に立った後半のジェフは、前半よりも攻める時間は増えましたが、展開そのものはさほど変わりませんでした。高い位置をとった左サイドの安田の裏を松本が抜け出したり、一度右にポイントを作ってから逆サイドに振る昨季よく見られた展開はありましたが、全体的に攻撃時のフリーランやオーバーラップが少なく、ボールを奪っても出し所に困るシーンが多く見られました。守備的布陣で挑んでいる以上、仕方の無いことなのかもしれませんが、今日の攻撃は個人技頼りになってしまった感がありました。決定的な得点チャンスも、クロスに合わせた巻と大輔のヘッド2発のみで、流れの中での展開には大きな課題がある感じです。

 しかし、守備は頑張りました。後半になって、ガンバは、山崎雅人、寺田、幡戸と、攻撃のカードを次々と切って、前掛かりで攻めてきましたが、ジェフイレブンは集中力を切らさず、スペースを埋める組織的な守備で必死に守っていました。終盤、ミドルレンジからルーカスやバレーが強烈なシュートを放ち、あわや失点というシーンもありましたが、GK立石がスーパーセーブを連発し、この日MVPと言える大活躍で攻撃力を誇るガンバを完封。得点こそ奪えませんでしたが、ジェフの2008シーズンは、強豪ガンバ相手に0-0からのスタートとなりました。


■次節ホーム開幕戦に向けて

 得点の匂いが殆どしないゲームでしたが、現時点でのチームの完成度を考えれば、この結果は上々だと思います。

 守備的布陣で戦ったとはいえ、ガンバ相手に0点に抑えられたことは大きな自信になったと思います。ガンバ得意のセットプレーに対しての守備も非常に安定していて、昨季の様に危なっかしい雰囲気は余りしませんでした。これはエド様のお陰ですね。後半、ガンバは激しくポジションチェンジを繰り返したり、意図的にロングボールを放り込んだりして、ジェフの守備組織を崩しにかかりましたが、ここでもエドを中心に選手全員で声をかけながらカバーリングをしっかりやって凌ぎ切ったので、守備に関しては良いところまで来ている感じがします。青木良太の負傷で、急遽投入された結城のパフォーマンスがゲームが進むにつれて良くなっていったのも、今後に向けての好材料ですね。

 一方、攻撃に関しては、孝太や工藤のドリブル突破とセットプレーくらいしか見せ場を作れず、昨季の様な人もボールも動くジェフらしい攻撃というのは殆ど見られませんでした。後半、左サイドで、坂本、孝太、巻が絡む良い崩しの形が見られましたが、それも単発に終わり、悪く言えば、腰が引けたまま終わった感じでした。

 しかし、攻撃に関しては、クゼ監督も全然満足していませんし、「これから攻撃サッカーを目指して作っていく。」と言っているのですから、暫く見守る必要がありそうです。

 今は何より結果重視。若い選手が多い今のジェフは、とにかく自信をつけさせることが重要ですから、僕はクゼ監督の采配を支持したいです。この試合でも、今まで試合に全く出ていなかった松本憲が最後まで頑張りましたし(最後の方はガス欠気味で全く動けなくなってしまいましたが)、青木も長い時間動き回りました。谷澤のドリブルは時間稼ぎにかなり貢献してくれたし、失点が許されない終盤で起用された米倉も攻守に頑張っていました。長いシーズンを考えると、こういう若い力の台頭が絶対に必要になってくると思いますから、そういう意味でも、このメンバーで勝ち点1を取れたことは凄く大きな意味があると思います。

 最後に、今日はサポーターの応援も良かったと思います。引き分けでしたが、スタンドからは「良くやった!」という声が多かったし、僕の印象では変な野次は無かったし、選手も勇気付けられた気がします。今年は、最後の最後まで、こういう応援で戦えることを願っています。次節は、ホーム開幕戦となる清水戦。非常に難しい相手ですが、全員力で何とか勝ち点を得ることができればと思います。次もまた頑張りましょう!! 

 Win By All!

20080309-06.jpg


posted by JEFUTISTA☆ |21:08 | 子犬の生活 2008 | コメント(6) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
上々の船出 12位スタート

引き分けと言う結果には不満もあれば賛辞もあるんでしょうね。
現状を考えれば引き分けでOKだったと思います。
優勝候補の一角、いわゆる今季のビッグ4のG大阪を相手に降格候補筆頭のチームが無失点で引き分けですから守備面での強化の成果が現れたんでしょうね。
攻撃面に関してはその片鱗は垣間見ることが出来たと思っています。
土台にある「人もボールも動く」という動きや昨季にチャレンジした大きなサイドチェンジによる展開も僅かですが見れましたし、更に期待の馬場やフルゴビッチが合流してどれだけフィットするかが非常に楽しみになってきました。


開幕前まではいよいよ今年はヤバイかとまで覚悟を決めていましたが昨日の試合を見る限りでは何とか踏ん張れそうな希望も見えました。

来週末のホーム開幕戦で今度は攻撃面での成果を期待したいですね。
相手は苦手の清水ですが、チャレンジャー精神を忘れず、ガンバ戦の自信を胸にジェフイレブンの躍動とサポーターの歓喜の声をフクアリに!!

posted by 東北の愛犬家 | 2008-03-09 18:21

上々の船出 12位スタート

ガンバにアウェイで無失点スタートは正直期待以上。まだたった1試合とはいえ、いろいろあった後の開幕戦でこの上々のスタートはメンタル面でもほんと大きいと思います。今後も期待しましょう!!

posted by 品川の愛犬家 | 2008-03-09 20:54

上々の船出 12位スタート

いよいよ始まりました!
34節分の1・・・この試合の勝ち点1はとても重要ですね!!

ジェフはこういう試合も出来るんだと・・・
この布陣でいったクゼ監督には本当経験の豊富さを感じました。
若手選手もモチベーションあがりますし今後の試合がとても楽しみです。

posted by 我孫子の愛犬家☆ | 2008-03-09 22:20

上々の船出 12位スタート

ドローは評価していいと思いますが、出来ればゴールが欲しかった所かな・・・。

まあ相手がガンバだから・・・無失点を評価すべきかもしれませんね。

posted by 一派栗鼠多 | 2008-03-10 00:32

上々の船出 12位スタート

ガンバ相手に無失点は良くやったと思います。
しばらく難しい相手が続きますがこの調子でがんばってほしいと思います。

posted by 春から流山の愛犬家 | 2008-03-10 16:01

上々の船出 12位スタート

>東北の愛犬家さん

 チャレンジャー精神は大切ですね。清水はホーム開幕戦を落としているので、次は絶対に勝ち点3を目指して挑んでくるはずですから、厳しい試合になると思います。でも、恐れることなかれ。当たって砕けろ!の気持ちで戦って欲しいです。

>品川の愛犬家さん、我孫子の愛犬家☆さん

 クゼ監督はやっぱり選手育成が上手な監督なんだと思います。ちばぎんでも、この試合でも、重要な局面で、若手を抜擢して経験を積ませて自信をつけさせていることがうかがえました。惜しむらくは、青木良太の負傷で守備で交代枠を1つ使ってしまったこと。僕は金沢に凄く期待しているので、ちょっと残念でした。ですが、久しぶりに結城が良いパフォーマンスを見せたことは、今後につながると思います。
 まだ2試合しか見ていませんが、クゼ監督は人心掌握術に長けた監督という印象を持ちました。期待大です。

>一派栗鼠多さん

 ゴールはホント今は出来ればという感じですね。でも、色々考えて、精一杯やっての0-0だから、これは評価すべきでしょう。選手は限界まで頑張っていましたから。

>春から流山の愛犬家さん

 清水、川崎、神戸、鹿島。手強い相手ばかりですね。でも、どこまでできるか試すチャンスでもあります。負けてもともとなのですから、とにかく思い切ってやって欲しいです。

posted by JEFUTISTA☆@管理人 | 2008-03-11 01:07

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