2007年12月30日

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

20071221-00.jpg 以前の予告通り、ジェフについても、07シーズンをまとめてみました。

 実は、このまとめは、随分前から少しづつ書き溜めていたものなのですが、なかなか完成せず、すっかり遅れて、UPが今日になってしまいました。大晦日イブ?のUPですが、何とか2007年中に終えることができて、個人的には安心しています。ようやく、これで、心置きなく新年を迎えられます。

 しかし、書き進めていくうちに、今回はいつも以上に長くなり、かなりの長文です(いつものことですが・・・)。しかも、内容的にも、支離滅裂なことをダラダラと書き殴ったので、かなり読み難い構成になっていますが(それじゃ、まとめじゃないですね(^^;)、その位色んなことがあったシーズンということで、赦して下さい。本来なら、推敲して簡潔にまとめ直すべきなのですが、絶対に2007年中に完成させなければと思っていたこともあり、殆どいじらず、そのまま載せました。名ばかりで、ちっとも総括になっていませんが、興味のある方は読んでみてください。



■戦 績

 まずは今シーズンの戦績を振り返ってみます。

 最終順位は昨季を下回る13位。勝敗の内訳は、

  12勝6分け16敗 (勝ち点42)

の大幅負け越しで、昨季の順位すら上回れませんでした。さらにチーム別の対戦成績を見てみると、

          HA
  1位:鹿島   △●
  2位:浦和   ●△
  3位:G大阪  ●●
  4位:清水   ●△
  5位:川崎   ●△
  6位:新潟   ●○
  7位:横浜FM ●●
  8位:柏    △●
  9位:磐田   ○●
 10位:神戸   ○●
 11位:名古屋  ●●
 12位:FC東京 ○●
 13位:千葉   --
 14位:大分   ○○
 15位:大宮   ○○
 16位:広島   ●△
 17位:甲府   ○○
 18位:横浜FC ○○

 と、上位との対戦は黒星だらけで、下位チームから勝ち星を拾って、何とか残留したというシーズンでした。イビチャ・オシム監督の頃は上位チームとの対戦で、しばしば番狂わせを演じることがありましたが、今季のジェフは『強きを助け、弱きを叩く』という何とも格好良くない弱いものイジメの様なチームになってしまいました。ホームとアウェーの戦績は、

   H:7勝2分け8敗
   A:5勝4分け8敗


と、昨季ほどホームに弱いイメージは無くなりましたが、負け越したことに変わりは無く、どちらかと言えば、ホームもアウェーもまんべんなく負けたという感で良い印象はありません。ホントがっかりする試合が多い1年でした。

 ちなみに、今季私が生観戦した試合は全部で16試合で、7勝3分け6敗と辛うじて勝ち越し(カップ戦、天皇杯は除く)。自分が応援に行った試合の方が戦績が良かったことは、少しは役に立ったのかな?とは思います。ちなみに、アウェーはたった2試合しか見にいけませんでしたが、1勝1分けの負け知らずでした。来季はもう少しアウェーに足を運べればと思っています。


■2007ジェフ10大ニュース

 続いて、今季起きた出来事を振り返ってみたいと思います。今年も、オフシーズンの阿部、坂本の移籍から始まり、目まぐるしく色々なことが起きた1年でした。というわけで、色々あった1年を、勝手に10大ニュースとしてまとめてみました。

20071124-03.jpg  1 イビチャ・オシム前監督脳梗塞で倒れる。
  2 シュワーボ・オスタニ! 祈りを込めた黄色い折り鶴。
  3 ストヤノフの監督批判と解雇
  4 クラブ新記録の6連勝!
  5 アマル・オシム監督、唐井GM電撃解任。
  6 W水、苦難の末に北京五輪切符獲得!
  7 青木、U20W杯出場。
  8 巻、山岸、羽生、水野、アジア杯出場。
  9 阿部、坂本、ハース、相次ぐ主力の移籍
 10 レディースL1入れ替え戦出場も昇格ならず。

 残念ながら、歓喜より涙の多い1年でした。中でも、イビチャ・オシム監督が倒れたことは本当にショックでした。僕でさえ、2、3日はボーっとして何も手がつかない感じだったのだから、指導を受けた選手やご子息のアマル監督は、心中を察するに、試合をするどころの心痛ではなかったと思います。そんな中で選手と監督は戦い抜いたのだから、結果は出なかったけど、よく頑張ったと言ってあげたいです。幸い、現在、オシム監督が快方に向かっていることは何よりですが、それでも、僕にとっては今年最も衝撃的だったニュースでした。

 しかし、今季はそれ以外にも、悲しいニュースが多かった気がします。来季は、ぜひとも、1番上に”優勝”の2文字を飾りたいですね。


■1年の歩み ~子犬の生活2007~ 

 さて、ここからは、2007シーズンを振り返ってみたいと思います。
選手、監督、戦術、フロント… 書きたいことは多々あり、どういう構成にしようか迷いましたが、焦点を絞り切れなかったので、時系列でダラダラ書いていくことにしました。今一つまとまりに欠けますが、その位色んなことがあったということで、ご容赦下さい。例によって、的外れなコメントも多々ありますが、それについてもご容赦を。
 
【オフ ~ シーズン序盤】

 まずは、オフの話から。昨季はリーグは振るわなかったものの、ナビスコ杯を連覇し、アマルサッカーに期待を持って迎えたシーズンだった。アマル2年目の今季は、来期リーグを獲るためにも、重要な助走のシーズンだったはずだ。
 
 ところが、オフになると、主将阿部、チームの精神的支柱だった坂本、攻撃を作っていたクルプニコビッチ、ハースと主力選手が次々とチームを離れ、骨が抜けた様な状態になってしまう。個人的には、一番好きな選手だった坂本がチームを去ったのは、予想だにしていなかったことで、かなりショックだった。
 
 ただ、今考えると、これだけ沢山のベテラン選手が去ったのは、アマルの意向もあったのかもしれない。もし、今季を育成期、来季を勝負の年と位置付けるのなら、今季は2年後もチームを牽引してくれる若手に経験を積ませなければいけないし、2年後に戦力にならない、もしくは移籍濃厚な選手に頼ったチーム作りは良くないと判断したのかもしれない。もちろん、移籍は本人の意思による所が最も大きいが、アマルも強化部も大した引き留め策を講じなかったのは、そういった理由も少なからず、あったのではないだろうか? それにしても、毎年のことながら、チームの顔がこれほど簡単に移籍してしまうのは、1ファンとしてガッカリだった。資金力、施設、監督、フロント、サポーター、クラブの魅力... どこに問題の本質があるのか分からないが、例年行事の様に草刈場になるのは何とかならないものだろうか? 1日も早く、意地でも選手が残りたいと思う様な魅力あるクラブにしていかなければ、今後も主力流出は止まらない気がする。

 さて、代わりに補強したのは、C大阪から(千葉でプレーしたいと言ってくれた)ボランチ下村、パルチザンからSBとCBをこなせる元セルビア・モンテネグロ代表のジョルジェビッチ、清水からユースや五輪の代表経験を持つDF池田、鳥栖からJ2日本人得点王のFW新居、浦和から元日本代表FW黒部、韓国U20代表の朴宗真といったところだった。外国人枠が最後まで1つ空いていたが、何故か補強はこれでストップしてしまった。 
 
 シーズンが開幕すると、ベテラン選手の抜けた穴は予想以上に大きったことを痛感させられた。まず、守備面でいうと、坂本が抜け、山岸、水野という攻撃的なサイドアタッカーを両翼に置いたことにより、その裏を相手チームにしつこく狙われ、そのケアがなかなかできなかった。序盤戦は、4バックのチームとの対戦が多かったことも災いし、オーバーラップしたSBに簡単にサイドを突破される場面が目立った。

 3節鹿島戦のスタメンは、巻と新居を2トップに置いた3-5-2。ご存知の様に、マンツーマンディフェンスを基本とするジェフは、リベロを1人余らせて、残りの選手は人につく。従って、スタートシステムに拘らず、対戦相手のシステムに合わせて、ポジションはフレキシブルに変更される。3節4-4-2の鹿島に対しては、試合が始まると、右肩上がりのこんな形をとっていた。

        巻
   新居
            水野
       羽生  
  山岸
             勇人 
       下村                  
   水本      ジョーレ

      ストヤノフ

       岡本

 ここで問題になったのが、FWの守備能力。4バックと相対する場合、2トップの1枚(上図では新居)が、SBの守備に当たらなければ、マンツーマンの守備組織は崩れてしまう。昨年で言えば、その役目は主にハースが担っており、時に左ウィングの様なポジションを取り、SBの上がりを上手く抑えていた。

 ところが、今季加入したFWの黒部と新居は、2人とも生粋のストライカー。ゴール前での仕事を得意とするものの、サイドに張り付くプレーは苦手だった。そのため、相手チームにサイドで、数的優位を作られ、失点の山を築く原因になっていた。3節鹿島の先制点も、新居のマークだった右SB内田がフリーでサイドを突破したことにより生まれたもの。もし、坂本の様にバランスを取って守れるサイドがいれば、FWの守備の甘さをカバーできたかもしれないが、水野・山岸という攻撃力が売りの両サイドにそれを求めるのは持ち味が消えてしまう。4節まで、左サイドの山岸の調子の悪さが特に目立ったのは、おそらく、守備のバランス取りに苦慮して、混乱したためだと思われる。

 いづれにせよ、3節までは、守備バランスが悪く、中盤がいつも1人足りない様な感じだった。そこで、守備バランスを改善する苦肉の策として3節鹿島戦の後半から登場したのが、1トップ巻の下に羽生、工藤の2シャドーを置いた下図の3-6-1システム。

        巻
 
     羽生   工藤
 
   山岸        水野
 
      下村   勇人
 
   水本        斎藤
       ストヤノフ

         岡本

 これは、工藤の攻撃センスを生かす狙いもあったのかもしれないが、運動量が豊富な羽生と工藤に両SBへの守備に当たらせ、サイドでの数的不利を解消することが本来の狙いだったと思う。確かに、このシステムになってから、失点は激減し、10節の柏戦まで、2失点以上の試合は僅か1試合と、守備は安定するようになった。

 ところが、今度は決定力のあるストライカーがいなくなったために、攻撃面で慢性的な得点力不足に悩まされる様になってしまった。もっとも、得点力不足は本来の2トップに戻してからも簡単には解消されなかったことから、1トップだけが問題だったわけでではない。個人的には、ストライカー以外にも、以下の2つが問題だったと思う。

 1つはビルドアップ。アマル監督になってから、ポゼッションを重視する様になった千葉のサッカーは、繋ぎの部分で、より確実なプレーを選択をすることが徹底された。そのため、バックラインと中盤でビルドアップする際に、リスキーな縦パスをトップへ通すよりも、横へ横へという傾向が強くなった。ビルドアップが安全サイドに傾くと、必然的に攻撃の仕掛けは遅くなる⇒相手に守備ブロックを作る余裕が生まれる⇒崩しきれないという悪循環で、千葉の攻撃は以前より怖さが無くなってしまった。

 それともう1つ。これは、シーズン通して悩まされ続けたことだが、ゲームメイカー、オシム監督言うところのエキストラ・キッカーがいなかったことである。遅攻になっても、中盤でマークを外せば、決定的な仕事ができる俊輔や遠藤の様な選手がいたら、局面をガラっと変えることができる。昨季の千葉で言えば、この役目は、ハースやクルプニが担っていた。彼らが中盤や前線でタメを作り、山岸や水野のサイド突破を助けたり、羽生や勇人の飛び出しに合わせて決定的なパスを送ることで、千葉の攻撃は成り立っていた。ところが、今季の千葉には、それに代わる選手がなかなか出てこなかった(後に工藤がその役目をこなす様になるのだが)。そのため、この頃は、羽生や勇人が前線に良い飛び出しをしても、そこに合わせるパスが出てこず、文字通りの無駄走りになってしまっていた。また、速攻の場面でも、トップに正確なパスが通らず、チャンスを逸してしまう場面が多かった。結局、序盤戦の千葉は、山岸、水野の個人技によるサイド突破やクロスだけに頼る単調な攻めに終始し、守り易いチームになってしまった。

 以上の様に、序盤戦の不調の原因は、最初は守備戦術理解の不足、その後は得点力不足だが、両者とも根本原因はオフに放出した主力選手の穴が埋まらなかったことである。序盤の停滞は、アマルが穴を埋める若手選手を育成し切れなかったことも大きいが、綿密な戦力分析と充分な補強を怠ったフロントの責任が大きいと思う。

 この停滞で、一時は降格ゾーンまで沈んだジェフだが、それでも、5節横浜FC戦で遅まきながら初勝利。新戦力のボランチ下村がチームにフィットし、攻撃陣の戦術理解も進んだことで、GWの上位3連戦を無傷の3分けで終え、チームは上昇気流に乗るかと思われた。

【前半戦】

 ところが、ナビスコ杯を挟みながらの連戦で、主力に怪我人が続出し、チーム状態は急降下した。組織の連動性を武器とするジェフの様なチームの場合、主力選手が複数抜けるのは致命的なことである。その選手の個人能力だけでなく、選手間のコンビネーションも一緒に失われてしまうからである。ましてや、今年はチーム再構築の年。アマル監督は練習と試合でさらに組織力を高めたかったのだろうが、多くのレギュラー選手を欠く中では、何もできないに等しかった。

 完全に野戦病院と化したジェフは、アウェーFC東京戦の大敗から黒星を重ね続け、出口の見えない連敗トンネルに突入してしまった。どん底だったのは、ナビスコ杯予選の最終戦。3連覇への望みを繋ぐためにも重要な1戦だったアウェー広島戦では、イリアン、羽生、勇人、下村、工藤と主力5人がベンチにすら入れず、その他にも、多くの選手が怪我を抱えて強行出場するという最悪の状態だった。代わりにスタメンに入った伊藤、楽山、池田らは精一杯頑張ったが、プレーの質低下は避けられず、健闘したものの、ナビスコ3連覇の夢は儚く潰えた。寂しい話だが、この時点で今季狙えるタイトルは、年末の天皇杯だけになってしまった。

 今考えても、何故この時期に、ここまで怪我人が続出したのかは分からない。結果が欲しいために、選手が少しずつ無理をしたことや、アマルが練習量を落とさなかったこと、怪我を抱えた選手を強行起用したことも災いしたと思うし、フィジカルコーチやドクターの判断ミスがあったのかもしれない。だが、個人的に最も状況を苦しくしていたのは、多くの主力選手が、A代表、五輪代表で度々チームを抜けたことだと思う。

 A代表に関して言えば、以前の羽生の日記にもあった様に、チームで結果が出ていないのに代表に呼ばれることが、ジェフの選手にとって、相当な精神的苦痛になっていたことは間違い無い。そのため、必要以上に無理をしたのだと思う。この時期に怪我や調子を崩す主力選手が多かったが、それはA代表での無理が原因の1つだった様に思う(かと言って、オシムがA代表に招集したことが悪いとは思っていないが)。それと、以前のエントリーにも書いたが、W水が召集された五輪代表戦は、日程が最悪だった。いい機会なので、五輪予選がW水の出場やパフォーマンスに影響を与えた試合の戦績を調べたら、何と2勝2分け6敗と惨憺たるものだった。U-22代表がチームの核になっている以上、仕方がないと思って諦めるしかないのかもしれないが、このことは、おそらく、五輪代表が多かったFC東京や広島にも当てはまることだと思う。A代表戦はさておき、JFAには、A代表以上にクラブの負担が大きい五輪予選については、何か見直しを考えて欲しいものである(などと書いていたら、次回の五輪予選は、U-22アジア杯の1発勝負になることがAFC総会で決まったそうだ。一安心だが、遅ぇっつーの!)。

 「今のジェフは結果が出ていないので、そのプレッシャーがある。守って攻めるチームなら、そのプレッシャーも軽減されるが、ウチは自分たちでボールを動かすチーム。そういうスタイルのチームが、このプレッシャーを背負って戦うのは大変だ。これは、日本だけではなく世界的にも同じことがいえる。」

とは、14節マリノス戦に敗戦した後のアマル監督の弁。確かにその通りで、攻撃の連動性を武器にして戦うチームは一端不調に陥るとなかなか元に戻らない。当BLOGのコメントにも、ガンバサポの方が、”守備は精神力でカバーできるが、攻撃の連動性は精神力だけではどうにもならない”という言葉を残してくれたが、まさにこの言葉通りの状態だった。

 結果が出ないことは、選手の精神力をも蝕んでいく。何か業を背負いながらプレーしている様な雰囲気で、好調時の溌剌したジェフは完全に影を潜めてしまった。この精神的ダメージは予想以上に傷口が大きかった。というのは、チームの沈んだ空気を払拭し、先頭に立って引っ張る選手(ムードメイカーと言っても良い)がいなかったからである。今更ながら、坂本を放出したフロントは、読みが浅かったとしか言いようが無い。彼の様な選手は、ベンチにいるだけでも全然違うのだ。そのことを監督やフロントは全く理解していなかったようだ。それと、勇人には申し訳ないが、この頃の勇人は坂本の役割を充分にこなしていたとは言い難かった(怪我で離脱したこともあるが)。

 沈滞ムードに包まれたチームに、さらに追い討ちをかける事件が発生する。ストヤノフのアマル監督批判である。この件に関しては、以前にも書いたので多くは触れないが、結果が出ないだけでなく、出口も見えないことから、イリアンは退団覚悟で行ったのだろう。熱い男だけに、何かせずにはいられなかった気持ちは充分に理解できる(とは言え、やり方は杜撰過ぎたが)。最終的には、ストヤノフ解雇という最悪の結末になってしまったが、こういうことが起きるのも、チームに真のリーダーがいなかったことと大きく関係していると思う。

 17位の自動降格圏に落ち、背水の陣で挑んだ15節甲府戦は今季のターニングポイントの1つだった。スターティングメンバーは下図の通り。

      新居    巻
 
         羽生
 
   山岸        水野
 
      下村   工藤
 
   水本        池田
         斎藤

         立石

 バックラインこそ違うが、このスタメンはこの後のベースになった形である(バックラインは、水本、中島、斉藤)。大きな変化点は3つ。1つは2トップに戻ったこと(実際は13節からだが)。守備時はサイドのケアをし、攻撃時は裏を狙うという役割がはっきりしたことで、新居がようやくチームにフィットしてきた。2つ目は工藤のボランチ起用。1列下げたことで守備の負担は増えたが、プレッシャーの少ない状況でパスを受けれる様になったことで、持ち味のパスセンスが開花し、ゲームメイカーとして攻撃の起点を作るようになった。そして、3つ目はGK立石の復帰。これまた申し訳ないが、連敗中の岡本は不安定過ぎた。立石が入ったことで、後方の守備は少し安定感を取り戻した。

 甲府戦は見違えるほど気合が入っていたし、有機的な動きができていた。相手チームが攻撃的スタイルだったこともあるが、工藤や下村からの思いきりの良い縦パスが攻撃をスピードUPさせ、決定機も多く作った。また、火事場のクソ力というか勝利に執着した底力を見せ、激戦を3-2で勝利。やっと連敗をストップさせた。その後、新潟には負けたものの、大分、横浜FC戦も何とか気力で制し、アジア杯のため、Jリーグは一時中断となった。

【中盤戦】
 
 酷暑の東南アジアで行われたアジア杯には、ジェフから巻、山岸、羽生、水野の4選手が選ばれた(水本は怪我のため辞退)。オシムジャパンは、参加チーム中唯一と言って良いポゼッションを高めたアクションサッカーで質の高さを見せつけたが、勝負所でのミスが響き、惜しくも4位。最後は羽生のPK失敗だった(今年は本当に運が無かった)。
 
 さて、ジェフは中断期間に、アルイテハドよりFWレイナウドを緊急補強。アマル監督は、この期間の練習で組織力を高めたかったのだろうが、怪我人の回復と、酷暑の中で戦って帰ってきた代表選手のリカバリーに多くの時間を割いたため、レギュラーメンバー全員が揃って練習ができたのは、後半戦が始まる直前の数日だけだった。この状態で、本当にシーズン後半巻き返せるのか心配だったが、予想通り、後半戦も川崎戦、鹿島戦と連続して逆転負けを喫し、またしてもつまづいてしまった。
 
 そして、再び背水の陣となった21節磐田戦。この試合は、今季最大のターニングポイントだったと思う。もし、ここで負けていたら、来季はJ1にいなかったかもしれない。知っている方も多いと思うが、この試合の前に、キャプテンの勇人を中心に選手だけのミーティングを開いている。そこでは、かなり多くのことが話し合われ、最後に結束して後半戦を戦うことを誓い合ったそうだ。これが功を奏したかどうかは分からないが、この試合は最後まで諦めない粘り強さを見せてくれた。
 
 試合は水野の絶妙なロングクロスから巻のヘッドで先制するも、マークの甘さを突かれて磐田に逆転される厳しい展開。しかし、ここから、ジェフイレブンは粘り強さを見せ、水野のシュートを勇人が角度を変える同点ゴールを決め、さらに下図の超攻撃的システムで攻めまくり、新居の泥臭いゴールで再逆転!3-2で勝ち点3をもぎとった。

      新居 レイナウド
 
         山岸 
   青木        水野
          
       下村 勇人  

   水本        斉藤
         中島

         立石

 この山岸を中央に移動させて左サイドに青木を置くという攻撃的システムは、この後の新潟戦などで、攻撃の貴重なオプションになったことから、その点でも重要な1戦だったと思う。まあ、超リスキーな布陣だけにスタメンで見られることはなかったが、個人的には、トップ下山岸はかなり良いと思った。青木の守備力が上がれば、来期はスタメンで使っても良い気がする。

【後半戦】
 
 続く柏戦は、今季最高の連動性で前半は完全にゲームを支配したが、勝負所を決めきれず、惜しくもで敗戦したが、その後、破竹の連勝街道を突き進み、9月は負け無しの5連勝。さらに、アウェーでの甲府戦では、終了間際に交代出場した若手期待の星、青木孝太が劇的な決勝ゴールを決め、クラブ新記録の6連勝を樹立。順位も10位まで浮上した。

 この6連勝、正直、何が良かったのかは今でも良く分からない。それ以前と比べて、これといって決定的な違いは無かったと思う。小さなことの積み重ねと少しの幸運がチームを6連勝に導いてくれた様な気がする。例を挙げればきりが無いが、例えば、

  ・下位チームとの対戦が多かった。
  ・A代表戦、五輪予選が少なかった。
  ・怪我人の回復・復帰。
  ・レイナウドがチーム戦術にフィットした。
  ・主将として、勇人がリーダーシップを発揮しはじめた。
  ・工藤がゲームメイカーとして成長した。
  ・青木、米倉、伊藤といった若手メンバーがチーム力の底上げをした。
  ・リベロ中島の活躍。
  ・選手がメンタル面で強くなった。

などである。目に見える大きな変化は少ないが、少しづつ色々なことが改善されたことで、チームは見違えるほど自信を持って戦えるようになった。個人的にも、次の試合が待ち遠しくてしょうがないという今シーズンで、最も幸せだった時期だった。

【終盤戦】

 29節浦和戦でついに連勝がストップした。ただ、私は、連勝ストップのターニングポイントはこの試合の前にあったと思う。それは、五輪予選カタール戦での水野の怪我である。今季の水野のチームへの貢献度は、本当に大きかった。工藤がゲームメイカーとして活躍する前の得点源は水野の突破とFKだけだったと言っても過言ではない。その水野が浦和戦で使えなかったのは大きな痛手だった。さらに、続く広島戦でも、水野の怪我は治らず、復帰したガンバ戦でも本調子から程遠いパフォーマンスだった。重ね重ねになって申し訳ないが、五輪予選は今季の成績に大きく影響を与えたことは間違いない。W水の頑張りで北京五輪の切符を取れたことは、ジェフサポとして凄く嬉しいことだったが、反面、五輪が無ければ、もう少し上の順位で終われたのではないかとも思う。

 さて、その後は、リーグ前半が蘇ってきたかの様に、怪我が相次いだ。勇人、下村、五輪予選で水野、水本と、またしてもレギュラーメンバーを多く欠く厳しい状態。その流れの中で戦った天皇杯4回戦の大分戦は、今季最低といえるほど酷い内容だった。若手選手が多かったことは確かにマイナス材料だが、それでプレーの質が急低下してしまうのは、ジェフの選手層が薄いことを物語っていると思う。若手の底上げは来季に向けても大きな課題である。

 さらに、そんな中、チームに激震が走る出来事が起こった。11月16日、今の千葉の土台を築いてくれたイビチャ・オシム日本代表監督が脳梗塞で倒れたのである。オシムを師と仰ぐ選手が多く、しかも、その息子であるアマルが監督を務めるジェフにとっては、大きな出来事だった。迎えた32節マリノス戦は、スタジアム全体が悲しみで包まれている様で、いつもとは全く違う雰囲気だった。焦燥しきった選手やアマル監督の姿は痛々しく、この日だけは、誰もが敗れた選手と監督を非難できなかった。その後、我々の祈りが通じたのか、今日現在、イビチャ・オシムはリハビリを行うところまで奇跡的な回復を遂げたそうだ。現場復帰は難しいかもしれないが、またスタジアムに来て一緒にサッカーを楽しめることを切に願っている。

 33節、34節と勝てなかったのは、主戦ボランチが2人とも怪我でいなくなったことが大きかったと思うが、それ以上にタイトルという目標を全て失ったことが大きく作用した気がする。パフォーマンス低下が著しかった。ただ、この機会に出場した伊藤やジョーレにとっては、良い経験にはなったと思う。この経験を是非来年に繋げて欲しい。

【シーズン終了後】

 最終順位は13位。何とも言えない成績だが、アマルの目指すサッカースタイルが悪かったとは思っていない。J1でポゼッションから自分たちで仕掛けていくサッカーをしているチームは、ウチとガンバだけ。攻撃サッカーを貫き通したチームも、この2チームに加えて、川崎と横浜FMくらいのものだろう。そういう意味で、アマルのアクションサッカーは貴重だし、個人的に、そこにチャレンジする姿勢を大いに買っていた。引いて守るだけのサッカーなんて、観客だけじゃなく、選手だって楽しめない。だから、結果は出なかったが、私はも少しアマルのサッカーを眺めてみたいという気持ちがあった。

 ところが、シーズン終了後、間も無く、アマル監督と唐井GMが電撃解任が発表された。成績不振の責任をとらせた形だが、今のところ、この判断の明確な理由は明らかにされていない。正直、この判断の良し悪しはよく分からない。その先の展開が見えてこないからだ。責任の所在は明確にすべきだが、ビジョン無きクビ切りは混乱しか生まないということを最後に付け加えておく。

 果たして、ジェフはこの先どこへ行くのだろう?


■アマル監督の功罪

 解任報道の際に一度書きましたが、ここでもう一度、アマル監督について考えてみたいと思います。

 アマル監督のベース戦術は、フォーメーションを含めて、昨季末から大きく変わっていない(選手の顔触れはかなり変わったが)。リベロを置き、中盤はWボランチ、両サイド、トップ下という構成の3-5-2基本システム。全員攻撃、全員守備で、常に数的有利を作る。守備の基本はマンツーマン。豊富な運動量を武器に、サイドアタックと後方からの飛び出し(オーバーラップ)を生かした攻撃... といったところだ。昨季は、同じ3-5-2でも、勇人を1ボランチに置いたダニッシュ・ダイナマイト型の攻撃的システムにトライしたことがあったが、それが再び登場することも無かったし(ゲームの中では下村が1ボランチ気味になることはあったが)、3トップ、4バック、ゾーンディフェンスの導入など、目に見える変化は無かったと思う。では、アマル監督は何も生まなかったかというと、そうは思わない。

 私なりに考えるアマル監督の功績は以下の2点である。

  (1)ポゼッションを高め、自ら仕掛けるアクションサッカーへの土台を築いたこと
  (2)工藤、青木、伊藤ら、若手を育成したこと

 まず、(1)のポゼッションサッカーについては、イビチャ・オシム監督末期から進められていたことだが、アマル監督になってから、その傾向はより強くなった。そのお陰で、危なっかしいところもあるが、バックラインのビルドアップ能力は格段に増したと思う。TGを多くしたことにより、どんな局面からでも、アタッキングサードまでボールを失わずに運んでいけるビルドアップ能力が確実に付いた。これは守備的なチームが多いJリーグでは大きな強みである。ただ、そこから先、つまり、崩してフィニッシュにいくまでの攻撃については、正直、シーズン前半から個人能力頼りで余り改善された気がしない。前線までボールを運んで攻め倦むという光景は、シーズン終盤まで余り変わらなかった。ジェフが得意とするFWがディフェンスを引き付けてスペースを作り、後方からの飛び出しで点を取るという形はシーズンを通してよく見られたが、これはイビチャ時代からやっていたこと。他チームにも研究された現在は、もっと別の形を模索する必要があったと思うのだが、それに関しては手が回らなかったのか、選手の即興性に任せたのか分からないが、とにかくアタッキングサードからフィニッシュまでの淡白さはシーズンを通して変わらなかった。

 守備に関しては、3バックの両サイドとカウンターに対するケアという課題が最後まで残った。ジェフと対戦するチームの多くは、徹底的にこの弱点を突いてきたが、昨季からやっている様にバックラインを押し上げる対応くらいで、ドラスティックな対応はされなかった。正直言って、全員が激しくポジションを変えるアクションサッカーを推し進めるのなら、マンツーマン・ディフェンスというのは厳しいと思う。やはり、イビチャの日本代表がやっていた様に4バックのゾーンで守った方が、運動量もリスクも軽減できる気がするのだが・・・。

 というわけで、アクションサッカーの礎を築いたことはアマルの功績だと思う。そこから先のシナリオがあったかどうかは分からないが、何も見えずに終わってしまったことは非常に残念なことだ。(2)については、細かく述べる必要は無いと思う。彼らがチームにとって不可欠な戦力となり、多くの主力が抜けた中で、何とか戦えるチームになったことは、紛れも無くアマルの功績である。

 ただ、戦術を考えることや、若手選手をレベルアップさせることは、監督に必要な素養の1部分に過ぎない。試合で、選手に最大限の能力を発揮させるには、コンディション調整術はもちろん、モチベーションUPの方策やメンタル面でのケア等、ヒューマンスキルが非常に大事だ。その点では、アマルは経験不足だったと言わざるを得ない。ストヤノフの退団が良い例だが、監督がチームに溜まった不安や不満に対してのガス抜きを行わなかったために、チーム崩壊の危機に陥ったことが何度かあった。それと、選手に悲壮感や苦悩を抱えさせたまま、プレーさせてはいけない。勝てなかったことが最大の原因ではあるが、選手がいつもやる気満々でプレーできる様に、モチベーションUPを図るのが監督の仕事である。これらについては、アマルは未熟だったと言わざるを得ない。ただ、こういうスキルは経験によって培われるものである。監督業を始めて10年にも満たないアマルにそれを求めるのは酷だったかもしれない。

 色々書いたが、私はアマル監督が嫌いではない。凄く好きかというとそうでもないが、攻撃サッカーを掲げている点、研究熱心なところ、一度信じた選手は使い続ける信念などは、共感が持てた。ハーフタイムや試合後のインタビューのコメントはイビチャほど面白くはなかったが、的外れなものは殆ど無かったと記憶している。そういう意味では、監督としての見識眼は悪くないと思う。できれば、本場欧州でもっと経験を積んで、名監督になって千葉に帰ってきてくれることを願っている。


■MVP

   水本 裕貴

 さて、趣向を変えて、個人的チームMVPを選びたいと思います。私が勝手に選ぶチームMVPは水本。シーズン通して、相手チームのエースをやっつけてくれたし、勇人がいない間はキャプテンという重責を担いました。さらには、五輪やA代表での活躍も素晴らしかったです。文句無しのMVPです。

 ちなみに、次点は相棒の水野。来季は2人でベスト11に選ばれる位、活躍しちゃって下さい!!


■MIP

   工藤 浩平

 続いて、MIPです。MVPと何が違うのか、自分でも良く分かりませんが、一番成長した選手と考えて下さい。で、見事MIPに輝いたのは、浩平です。チームにとって貴重なゲームメイカーに成長しました。あと、浩平のゴールはどれもビューティフルでした。大宮戦、FC東京戦、横浜FM戦と、難しいシュートをいとも簡単に決める当たり、やはりサッカーセンスは天性のものですね。来季はトリッキーなドリブル突破からのゴールを期待しています。是非ゴール倍増を目標に頑張って欲しいです。


■ベストゴール

  新居辰基 (21節磐田戦の3点目)

 選定理由は感動したからです。レイナウドのスルーパスを受けると、新居はGK川口と1対1に。最初のシュートは川口の好セーブで弾かたものの、その跳ね返りをもう一度頭で押し込み、逆転勝利の決勝点となる貴重なゴール!!! もう、決まった瞬間は泣きそうでした。決して綺麗なゴールではなかったです。クリアに来たDFの犬塚をもろともせず、頭からゴールへ突っ込む泥臭いシュートでしたが、鬼神の様な気迫を感じました。

 ジェフは後半戦最初の2試合を落とし、この試合の前まで、降格ラインがヒシヒシと迫ってきているどん底の状態でした。しかし、このゴールによる逆転勝利で何とか連敗をストップし、後半戦初白星。その後、柏戦は落としたものの、そこから勢いに乗って怒濤の6連勝に続いていきました。今さらながら、もし、この試合を落としていたら、今頃来季のJ1の話はしていないかもしれないと思います。そう考えると、新居こそ、今季最大のターニングポイントだった気がします。ということで、ベストゴールに選定です。

 ただ、この新居のゴール以外にも、印象深いゴールがいくつかありました。コメントは控えますが、ベスト5を選定すると、以下の通りです。

  2位 青木孝太 (28節甲府戦の終了間際の決勝点。胸で決めた。)
  3位 ジョルジェビッチ (33節清水戦、驚愕の70m超ロングシュート!!)
  4位 巻誠一郎 (15節甲府戦の決勝点。負傷した頭で決めた巻ゴール。)
  5位 工藤浩平 (32節横浜FM戦の逆転ゴール。見事なダイレクトボレー!)

 他にも、FC東京戦の勇人のゴールとかもあるのですが、キリが無いのでベスト5でやめておきます。



■ベストマッチ

  28節 甲府 0-1 千葉 @小瀬陸上競技場 (得点者:青木)

 続いて、ベストマッチ。やっぱり、攻撃的なチーム同士の対戦は面白いというのが率直な感想です。舞台は小瀬陸上競技場。秋晴れの中で始まった共に運動量とパスワークを武器にする攻撃サッカーのぶつかり合いは、息つく暇も無いほどの大熱戦でした。

 前半は、甲府が出足の速さを生かし、いつもの狭いエリアでのショートパスから攻撃を組み立て、人数をかけてゴール前に迫ると何度か決定機を作りました。甲府の後方支援も良かったので、千葉は2次攻撃、3次攻撃を浴びる苦しい展開でした。千葉の攻撃は、サイドチェンジを使って、ボールサイドに寄る甲府守備陣の逆を突くという意図を持っていました。両チームとも、惜しい得点チャンスはありましたが、決定機を決められず、前半は0-0。

 後半、徐々に甲府に疲れが見え始め、次第にジェフペースになっていきました。ターニングポイントは巻→レイナウドの交代。これで、ボールポゼッションは完全にジェフ優勢になりました。それでも、甲府の必死のディフェンスの前に、ゴールは遠く、遂にロスタイムへ。熱戦のフィナーレは、これまた劇的でした。77分に新居に代わって入った青木が、右サイドのスペースに走り込んだ勇人からの折り返しを、胸で決め、見事な決勝ゴール!! ジェフはクラブ新記録の6連勝を飾ったのでした。

 残念ながら、観に行くつもりで行けなかった試合だったのですが、TV観戦でも思わず驚喜した痺れる内容の試合でした。青木の決勝ゴールの印象度も含めて、僕の中では今季のベストマッチです。ちなみに、第2位は、今年のターニングポイントだったと思う下記の試合です。

  21節 千葉 3-2 磐田 @フクアリ (得点者:巻、勇人、新居)


【来季に向けて】

 アマル監督のサッカーは、細部のスタイルは異なっていたものの、方向性はイビチャが目指したものと似ていたのだと思います。しかし、イビチャが去り、アマル監督が成績不振により解任されたことで、オシム・サッカーの一時代は終わりを告げました。オシム親子には、本当にお礼を言いたいです。

 でも、ジェフのサッカーはこれで終わりではありません。監督が代われば、サッカーのスタイルが変わるのは当然のこと。ジェフというチームは昔から監督の影響を受け易いチームでしたし、今は柔軟性の高い優秀な選手が多いから、システムや戦術の変化には機敏に対応していくとは思っています。

 ただ、オシム親子が残してくれたものの中には、失って欲しく無いものが沢山あります。敢えて、3つに絞れば、次の3つです。

  ・労を厭わない献身的なプレー
  ・先進性とチャレンジングスピリット
  ・攻撃サッカー

 この中で献身的なプレーだけは是が非でも、後輩達に受け継がなければならないことだと思っています。僕がジェフを好きになった最大の理由が、これだからです。僕は元々は別のチームの応援スタンドにいたのですが、90分間、無駄走りを厭わないジェフイレブンのひたむきさと頑張りを見て、自然に感動してしまったのです。だから、僕の場合、感動的なプレーを見たいからスタジアムに応援しに行くのであって、ジェフの勝利を見たいというのは最大の理由ではないのです。負けても、プレーで感動させてくれれば、それで結構です。その感動プレーの代表格が坂本でした。今、坂本はいませんが、巻、羽生、勇人といった選手が、そのスピリットを受け継いでいます。だから、当面は心配要らないでしょう。ただ、将来、勝利至上主義に傾いて、効率的なプレーばかりを追い求める様になったら、その時は危ないかもしれません。

 先進性とチャレンジングスピリットは、次の監督によって大きく左右されると思います。イビチャやアマルは、Jリーグに全く無かったスタイルのサッカーを持ち込みました。そして、局面によっては、リスクを冒すことを奨励しました。そういう点で、オシム親子のサッカーは、新しかったし、かつチャレンジ精神に溢れていたと思います。私は、なぜこの2つを受け継いで欲しいのかというと、中規模のジェフは新しいことにチャレンジすることを止めてしまったら、同じ中規模のクラブの中に埋没してしまう気がするからです。ジェフのブランド、看板を維持していきたかったら、他チームと同じことをしていては、絶対にダメです。それに、新しいことを先取りしなければ、浦和の様なビッグクラブには今後ますます勝てなくなってしまうでしょう。これは、クラブ経営にも言えること。他と違うこと、ジェフ・オリジナルを大事にしなければ、クラブの永続的発展はありません。

 最後の攻撃サッカーは、上に書いたことと似ていますが、もっと多くのお客さんに見てもらいたかったら、攻撃サッカーの看板も下ろしてはいけないと思います。よく言われるように、1-0で完封した試合より、3-2で勝った試合の方が面白い。点が多く入った方が、ドラマがあるし、印象に残るのです。浦和はアレで良いと思いますが、ジェフが浦和のマネをしたら、サポーターやお客さんは去っていくかもしれません。
 
 今日現在、ジェフは来季の監督もGM(昼田さん?)も決まっていません。ただ、(言わなくても分かっているとは思いますが、)今回の監督選びは今後のクラブ経営にとっても影響が非常に大きいということを充分に理解した上で、フロントには最善の選択をして欲しいと思います。もし、良い監督を呼べる可能性があるのなら、私は性急に決める必要は無いと思います(ちなみに、僕はイルレタを呼んで欲しいです。)。


 今回はいつも以上に長くなり、かなり支離滅裂なことを書きましたが、読んでくださった方、どうもありがとうございました。本来なら、推敲して簡潔にまとめ直すべきですが、絶対に2007年中にUPしようと思っていたので、こんな形になってしまいました。ちっとも、総括になっていませんが、その点はご容赦ください。

 2008シーズンに向けて、Win By All! 


posted by winbyall |23:59 | 子犬の生活 2007 | コメント(12) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

大変楽しく読ませていただきました。
本当にサッカーが、ジェフが好きなんですね。
読んでて、なぜかわからないのですが、感動しました。

posted by oka | 2007-12-31 08:09

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

J始まって以来の名古屋ファンですが、オシムが就任以降、千葉も結構注目してました。そのため、今回のアマル解任は残念です。主力の移籍と各年代への代表召集が絶えない中でのチーム作りは本当に難しかったと思います。それでも、試合は一定のレベルを保っていたので、グランパスも見習って欲しいと常々思っていました。早くいい監督&GMが決まって、佐藤や水野、水本が残留するといいですね。

posted by えむえい | 2007-12-31 14:37

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

>okaさん

 はじめまして。ありがとございます。
かなりムチャクチャなことを書きましたが、気持ちが伝わっただけでも嬉しいです。

>えむえいさん

 はじめまして。コメントありがとうございます。
 来季の名古屋は大期待ですね。ピクシーは絶対にやると思います。
 そういえば、実は、僕がオシムに興味を持ったのは、ピクシーがサッカーマガジンに寄稿したコラムからなのです。「何か市原に凄い監督が行くよと。だから、今年の市原サポーターは期待して良いって。」。半信半疑だったのですが、シュトルム・グラーツの名前は、WOWOWのCLを見て知っていたので、注目して見るようになり、現在に至るという感じです。だから、ピクシーにはかなり感謝しているのです。
 というわけで、来年の名古屋のサッカーに凄く興味を持っています。是非、来年は中位争いではなく、優勝争いをしたいですね。

posted by winbyall@管理人 | 2007-12-31 15:15

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

はじめまして。
楽しく読ませていただきました。
私もジェフが好きな人間の一人です。
ジェフにとって今年は残念なことが多かったですね。
記事の最後にある「来季に向けて」の3点は、まったくの同感でした。ただ、我々はそう願っているのですが。。。
経営陣がジェフらしいサッカーをさらに継続して作り上げていくという意識を持ってくれているのか、それが一番の心配です。。。
来年もジェフの活躍を応援したいですね。

posted by 地理屋 | 2007-12-31 16:05

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

>地理屋さん

 はじめまして。本当にフロントがビシっとしていないのは心配です。経営陣の全てが悪いとは思わないのですが、何か足を引っ張っている人がいる気がしてなりません。
 まあ、魅力あるクラブはサポーターと一緒になって作っていくものだとは思いますが、そういう感覚が経営トップにあるのかどうか・・・ 本当は経営陣も若返りを図って欲しいんですが。。。
 ともかく、2008年はゼロからスタートです。来年はもっと喜べるように応援しましょう!!

posted by winbyall@管理人 | 2007-12-31 16:42

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

高校時代にW杯のリトバルスキーを見てドイツファンとなり、当然Jリーグ開始の際には彼が来てくれたジェフのファンとなった自分にとって、とても楽しく読ませてもらいました。優勝争いしているジェフに戸惑いを感じつつも嬉しかった昨年までと違い、寸前で残留争いの匂いも嗅ぎつつあった今年は苦しかったですね。城や山口に始まり毎年主力の流出におびえながら開幕を迎える身にとって来年はまだ監督も決まっていないというかつてない緊迫した状況ではないかと思います。でもそんなジェフを共に応援していきましょうね。来年も楽しみにしていますので頑張って下さいね。試合は全然見に行くことが少なくなってしまったので、できれば観戦レポートなんかも書いてくれると嬉しいのですが・・・

posted by リティ | 2007-12-31 20:54

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

>リティさん

 はじめまして。今年もシーズンチケット購入済みなので、ホームゲーム中心に応援していくつもりです。また、観戦記についても、今年も引き続き書いていきますので、よろしくお願い致します。

posted by winbyall@管理人 | 2008-01-01 21:16

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

あけましておめでとうございます。
昨年の総括、よませていただき濃やかな描写のお蔭でいろいろなシーンがよみがえってきまして・・・とても感慨深かったです。ありがとうございます。
個人的には大分戦も印象深かったですw
今年ジェフもいろいろな意味で新しい年を迎えますがまた違う魅力を期待しつつ更なる飛躍の年になりますように・・・



posted by 我孫子の愛犬家 | 2008-01-02 23:20

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

>我孫子の愛犬家さん

 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
 大分戦はホームの方ですかね?あの試合は完全に確変モードでしたね。コーキのキックが打出の小槌みたいでした(^^) あの後、大量得点は見ていないので、今年は是非開幕戦から大暴れして欲しいですね。とりあえず、08は未だ4つタイトルチャンスがありますから(ちばぎんも含めています)、貪欲にいきたいですね!!
 では、今年も一緒に頑張りましょう!!

posted by winbyall改めJEFISTA☆@管理人 | 2008-01-03 02:21

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

あけましておめでとう御座います。
今年も一年、ジェフを応援して頑張っていきましょう。

2007年の総括、興味深く拝見させていただきました。
細かく分析されているので頭が下がります。
個人的な2007年のジェフは「迷走」だったと思います。
クラブとしての方向性・戦術・ファーメーション・外国人選手の獲得とどれをとっても中々、伝わるものが無いシーズンでした。
そして、その締めくくりが監督・GMの電撃解任に相次ぐ主力選手の引き抜き報道。
今年がジェフにとって良いシーズンであるためにはやはり根本的なクラブの体質改善が急務かなと痛感しています。

伊野波の獲得は早くも失敗・リバウドと交渉中なんて意味不明な報道。その前にやるべきことがあるはずだろと思いつつ日々をすごしていますがいい加減に監督・GMを決めないと噂の選手達は全員いなくなる可能性が高いですよね。

posted by 東北の愛犬家 | 2008-01-03 13:52

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

>東北の愛犬家さん

 明けましておめでとうございます。いつもコメントありがとうございます。今年も宜しくお願い致します。
 リヴァウドですか!? これは僕の情報網に引っ掛かってなかったなぁ・・・。ウワサだと思いますが、何系の情報からでしょう? MIZUNOつながりなのかな? しかし、元バロンドールですからね、年はいってるけど、技術が違うから、獲れたらチームはガラっと変わると思うけど・・・ しかし本気なんですかね? まぁ、ゲームメイカーは必要だと思いますが、まずは監督を決めないとね。

posted by winbyall改めJEFISTA☆@管理人 | 2008-01-03 23:02

ジェフの1年 ~ 子犬の生活2007総括 ~

リヴァウドとの交渉は年俸などの金額面で破談になったそうです・・・・・ってこんな話、2.3年前にもあったような・・・・そのときは確かヌワンコ・カヌだった気が・・・・。
穿った見方ですがこれってフロントが俺達仕事してるぜってアピールのつもりなんですかね?
ちなみにこの情報は自分のサッカー仲間がどっかのサイトで見た情報だそうです。出所は不明ですが交渉があったことは事実みたいですよ。
めちゃくちゃ興奮しながら話してましたから(汗)。
なにわともあれ先ずは補強以前に監督・GMの決定と噂の選手達の残留交渉が最優先事項ですね。

posted by 東北の愛犬家 | 2008-01-04 12:37

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